お酒と食道がん、アセトアルデヒトとの関係/ためしてガッテン

顔が赤くなる人は、食道がんになるリスクが77倍に。

そして、あるタイプの人は、414倍にもなるという。


悪酔い物質、アセトアルデヒトとは?

武庫川女子大の唾液検査。

食道がんの早期発見に役立つ、ヨウ素検査とは?



2013年4月10日放送の「ためしてガッテン」より、「緊急告知!お酒でがんのリスクが414倍!?」からのメモ書きです。




ためしてガッテン お酒でがんのリスクが414倍




お酒と がん


ササミ
今週は、お酒と がんについて。

アルコールと とっても関係が深いのが、食道がんなんです。

エノキ
そうなんですか。

ササミ
これについては、2010年6月放送の「リスク77倍! 食道がんになる人ならない人」で、既に紹介されています。

日本人によくいる ある体質の人は、食道がんの危険度が 77倍にもなっちゃう。

エノキ
77倍ですか…。

ササミ
しかも、この話には続きがありました。

アルコールが引き起こす がんには、もっと危険なタイプがあったんです。

しかも、かなり、厄介だときている。

専門家が、最悪なタイプだと言うほどです。

理論上のリスクは、なんと、414倍。

エノキ
よっ、414倍?



ササミ
まずは、以前のおさらいからです。

普通に飲める人が 1日1合飲んだ時に 食道がんになるリスクを「1」とします。

その時、ある体質の人が 1日3合飲み続けたら、リスクは77倍にもなる。

エノキ
77倍か…。

ササミ
そして、今回紹介する確率は、驚きの 414倍です。

番組によると、およそ400万人が 危険な状態にあるという。



ササミ
さて、77倍の方に、話を戻します。

どんなタイプの人が、それに当てはまるのか。

それは、顔が赤くなるタイプの人。

顔が赤くなるタイプの人は、食道がんになる危険度が 非常に高いと言われる。

ただし、お酒をたくさん飲み続けたら、ということですが。




危険なタイプ


東京築地、オフィスの一角を開放して開かれる、ちょっと変わった飲み会があります。

会の名前は、「ボッ酒の会」

といっても、漫画家さんの集まり(ボツの会)ではありません。

「ボサノバ」と「日本酒」で、「ボッ酒」。

口コミで集まった参加者が、ボサノバの生演奏と日本酒を 心ゆくまで楽しむ会なんです。


最近では、外国人のみなさんも、飛び入りで参加。

どんどん、にぎやかになっているそう。

こりゃ、お酒もすすみそうですね。


ガッテンの調査隊が、そんなボッ酒の会にお邪魔しました。

お酒を飲む量や 酔った時の言動を、詳しくチェックさせてもらうのです。

万が一の備え、お医者さんもスタンバイ。



<酒のみ百態>

お酒を飲んだ時の、典型的な言動や特徴には、こんなものが。

・顔が赤くなる。
・ネクタイ巻いちゃう。
・ペースが早い。
・からむ。

・ずっと陽気。
・顔色変わらない。
・冷静沈着。
・歌っちゃう。

・説教しちゃう。
・気持ち悪くなる。
・すぐ寝ちゃう。

・千鳥足。
・たたく。
・よく笑う。
・ぐちる。

・自慢する。
・酔ってないと言い張る。
・口説く。
・泣いちゃう。



ゲストのみなさんは、どうでしょうか?

島崎和歌子さんは、ずっと陽気に笑ってる。

ガダルカナル・タカは、口説く。

山瀬まみさんは、テンションUP。



ササミ
さて、この中に危険なタイプが隠されているそうなのですが、いったい どんなタイプだと思います?

食道がんのリスクが77倍になるのは、「顔が赤くなるタイプ」でした。

じゃあ、414倍になるタイプは?

また、それは、何がんに対するリスクなのでしょう?


結論から言いますと、何がんかといえば、食道がん。

そして危険なのは、「顔色が変わらないタイプ」。


まずは、体験談を聞いてみましょう。




悪酔い物質 アセトアルデヒト


72歳の男性。7年前に、食道がんの宣告を受けました。

自覚症状は、なかったといいます。

男性は12時間にも及ぶ手術で、食道の全部と胃の一部を摘出。

手術は成功し、現在まで再発は見つかっていません。


実は、この男性。がんが見つかる1年前に、人間ドックを受診しています。

そこで、何の異常もないと告げられていました。

検査してたのに、発見できなかった。

これは、どういうことなのでしょうか?


男性が受けていたのは、造影剤による検査。

通常、食道にできた凹凸の出っ張った場所に造影剤が引っかかることで、がんが発見されます。

しかし、初期の食道がんでは、ほとんどが薄く横に広がるのだという。

凹凸は少なく、造影剤が引っかからないので、見つけにくいのです。

食道がんは、早期発見が難しいんですね。


さらに、怖いことがあります。

食道のまわりには、リンパ管がある。

そのために、転移が起こりやす。



ササミ
さて、どうしてお酒と食道が、関係するのでしょうか?

そのカギは、「アセトアルデヒト」にありました。

エノキ
アセトアルデヒト?

どんな物質なんですか?

ササミ
これは、悪酔い物質。

二日酔いの原因物質でもあります。



悪酔い物質、アセトアルデヒト。

こいつには、更なる別の顔がありました。

実は、強力な 発がん性物質なのです。

2009年には、WHOが断定した とんでもない悪(ワル)。


アセトアルデヒトは、お酒を飲んだ時、肝臓で生まれます。

そして、血管を通って、全身へ。


でも、この物質に対抗する、強い味方がいました。

それは、体中の細胞を守る、酵素くん。

アセトアルデヒトがやって来ると、身を挺して 細胞を守ってくれるんです。

そして、アセトアルデヒトを、無害な物質に変えてくれる。


あっ、でも、食道では、アセトアルデヒトがまだ活動してます。

って、酵素くんが、休んでしまってる。

これでは、食道だけが集中攻撃されてしまいます。



エノキ
あれ? どうして、食道だけがこんなことに?

ササミ
実は、理由はまだ分かっていません。

そして、こんなことが起こってしまうのだという。


アルコールは、肝臓で分解されます。

そして、アセトアルデヒトになる。

でも、このアセトアルデヒトを分解する力を、肝臓は持っているんですね。

なので、アセトアルデヒトは分解されて、無害なものに変わるんです。


ただ、このアセトアルデヒトの分解が 遺伝的に苦手な人たちがいる。

そういう人たちは、アセトアルデヒトを なかなか無害なものにできません。

すると、アセトアルデヒトはどんどん増えて、全身にばらまかれてしまうんですね。

その結果、食道がダメージを受けてしまう。

さらにそのサインが、「顔が赤くなる」ことだと。


アセトアルデヒトは、顔の毛細血管を広げる働きがあるんですね。

なので、顔が赤くなってしまう。


エノキ
あれ? でも、414倍の方は、顔色が変わらないタイプでは?


ササミ
顔色が変わらない人が、みんな食道がんになるわけではありません。

「顔色が変わらない」+「ある特徴」という条件の人が、414倍タイプになるんです。




カギは分解?


大学院生の男性。ある検査を受けて、414倍タイプだと分かりました。

晩酌では、ビール4缶を軽々と飲んじゃいます。

それでも顔は、赤くなりません。

そしてそのまま、寝ちゃいました。



お酒が強い人がアルコールを飲んだ場合、こうなります。

アルコールが肝臓にやって来る → すると速やかに アセトアルデヒトに分解 → さらに速やかに アセトアルデヒトも分解され 無害なものに変わる。

その間、顔が赤くなることはありません。


では、食道がんになる危険度が 77倍のタイプはどうでしょうか?

アルコールが肝臓にやって来る → すると速やかに アセトアルデヒトに分解 → (違いはここから!)アセトアルデヒトの分解が苦手なので 時間がかかってしまう。

なので、全身に、アセトアルデヒトがバラまかれる結果に。

すると、顔は赤くなるし、アセトアルデヒトが(酵素が休んでいるため)手薄な食道を攻撃しやすい状態になってしまうんですね。


では、414倍のタイプは、どうなるのでしょう?

アルコールが肝臓にやって来る → (違いはここから!)アルコールの分解が遺伝的に苦手なため 少しずつしかアセトアルデヒトが作りだされない。

私たちの口の中には、口内細菌がいます。

このタイプはアルコールを分解するのが苦手なので、結果として、アルコールが体内に長く大量にあることになる。

そのため、血液を介して、唾液にもアルコールが含まれることに。

この唾液のアルコールを、口内細菌がグビグビ飲むことになります。

すると、どうなるか?

口内細菌が、アセトアルデヒトを出しちゃうんですね。

そして、口内細菌が出したアセトアルデヒトは、無防備な食道へ。


414倍のタイプは、飲み終えた直後、アセトアルデヒトが肝臓であまり作られません。

だから、血液中にアセトアルデヒトの量が少ないので、顔は赤くならない。


エノキ
ああ! 顔が赤くならないタイプにも、2通りあるのか!

1つは、アルコールの分解もアセトアルデヒトの分解も、両方得意なタイプ。

そしてもう1つは、アルコールの分解が苦手なタイプ。




飲み過ぎ危険度


ここで、専門家の先生が登場です。

国立病院機構 久里浜医療センター 臨床研究部長の 横山顕 先生。


従来は、顔が赤くなるとか赤くならないや、肝臓のアセトアルデヒトの分解する力が強いか弱いか、それで議論されていました。

でもそこに、アルコールを分解する酵素の強さを加えてみると、明らかに食道がんに関係しているということが、分かってきました。


ササミ
気になるのが、検査ですよね。

414倍のタイプかどうか、分かる方法はないのでしょうか?


武庫川女子大学 ゲノム診断センター。

ここで、画期的な検査方法が開発されました。

木下健司 教授が紹介してくれましたよ。

それは、アルコールに対する遺伝子検査ができるキット。

採取した唾液を分析器にかけるだけで、アルコールとアセトアルデヒト、それぞれの分解が得意か苦手か、調べることができるんです。

エノキ
唾液だけで分かるとは、いいですね。

私も調べてもらおうかな。

何なら、唾液をバケツ一杯、持って来ましょうか?

ササミ
いらない、いらない…。

(ハイヒール リンゴさんのギャグじゃないんだから)



横山先生が、<飲み過ぎ危険度>を、表を使って説明してくれました。

飲み過ぎ危険度


[タイプ1]

アルコールの分解が得意で、アセトアルデヒトの分解も得意。

この時リスクは、14倍。

いわゆる、お酒に強いタイプ。

倍率は、毎日3合以上 飲んだ場合です。

特徴は、「顔色が変わらない」「冷静沈着」。


[タイプ2]

アルコールの分解が得意で、アセトアルデヒトの分解が苦手なタイプ。

この時リスクは、77倍。

特徴は、「顔が赤くなる」「気持ちが悪くなる」。

お酒は 飲んでいるうちに鍛えられることがあるので、大量に飲む人の中にも、こういうタイプはいるそう。

鍛えられるのは、脳がアセトアルデヒトに鈍くなるから。


[タイプ3]

アルコールの分解が苦手で、アセトアルデヒトの分解は得意なタイプ。

この時リスクは、56倍。

特徴は、「顔色は変わらない」「ずっと陽気」。


[タイプ4]

アルコールの分解が苦手で、アセトアルデヒトの分解も苦手。

この時リスクは、414倍。

特徴は、「顔色は変わらない」「ずっと陽気」。

「最初は顔が赤くなっていたのに、その体質が消えた人」。


タイプ3と4では、唾液を介してアセトアルデヒトが食道に長時間運ばれるので、リスクが非常に高くなります。



唾液を使った検査ですが、今のところ 需要がないので、事業として立ち上がっていません。

ただ、今回のような話が世間に周知されると、気軽に安いコストで 検査が受けられるようになるのではないでしょうか。


人口に占める割合は、以下のようなになります。

タイプ1(14倍):50%
タイプ2(77倍):40%
タイプ3(56倍):4%
タイプ4(414倍):3%


これがコーカソイド(白人)やネグロイド(黒人)だと、タイプ3が約90%を占めるそう。

日本人は意外と、お酒に強いんですね。




食道がんの早期発見


エノキ
リスクは分かりましたが、それでも やっぱり、おいしくお酒をいただきたい…。

ササミ
そこで今度は、食道がんの早期発見についてです。



国立がん研究センター。

消化管内視鏡科の金子和弘 科長が、教えてくれました。

意外なものが、食道がんの早期発見に役立つといいます。

それは、ジャガイモ?

いえいえ、ジャガイモそのものではなくて、みなさんも経験のあるジャガイモを使った実験です。


それは、「ヨウ素を使った検査」。

(特徴)

(1) 見逃しが少ない。
(2) 保険が適用される。



ヨード染色は誰でも確実に診断できて、見逃しが少ないというメリットがあります。

大きい病院であれば、保険適用で検査を受けることもできる。


食道がんになる前から、でんぷん反応は落ちます。

なので、将来 食道がんになりそうかどうか、予測することもできます。


ただし、病院によっては、他の検査を勧める場合もある。

なので、事前に相談するのが よさそうですね。



<早期の食道がん 自覚症状>

・胸がしみる感じ。
・飲み込むときの違和感。



基本的に、自覚症状がないのが普通。

ただ、胸がしみる感じがしたり、飲み込んだ時にちょっとした引っかかり感とか、違和感が出たりするそう。

上の症状がある場合、病院での受診を。



<食道がんに要注意>

・中年以降で、酒とたばこが多い人。

中でも、

・ビール1杯で顔が赤くなる人(77倍タイプ)。
・最初は赤くなったがその体質が消えた人(414倍タイプ)。




アルコールは飲めば飲むほど強くなって、アルコール依存症をはじめとして、全身のいろんな合併症を起こす可能性があります。

なので、飲み過ぎないということが非常に大事


中年以降で酒とたばこが多い人は、早めの食道がん検査を!

ガッテン、ガッテン!





NHK ためしてガッテン 2013年 05月号 [雑誌]




がんの予防―科学的根拠にもとづいて (国立がん研究センターのがんの本)


 





エノキ
お酒と食道がんのリスクが直結するとは、知りませんでした。

ササミ
タイプもありますけど、習慣的な飲み過ぎが 一番 関係しそうですね。

エノキ
何事も、ほどほどにってことか。

ササミ
お酒をおいしくいただくためにも、飲み方というのが肝心になるようです。

量やペースを考え、習慣的な深酒は避けた方がよさそう。

エノキ
あと、休肝日は、ちゃんと設けたいですね。



[まとめ]


・アルコールの過度な摂取と
 食道がんが
 関係することが分かってきた。

・タイプ1は、リスク14倍。
・アルコールの分解が得意で、
 アセトアルデヒトの分解も得意。
・特徴は
 「顔色が変わらない」
 「冷静沈着」。

・タイプ2は、リスク77倍。
・アルコールの分解が得意で、
 アセトアルデヒトの分解は苦手。
・特徴は、
 「顔が赤くなる」
 「気持ちが悪くなる」。

・タイプ3は、リスクが56倍。
・アルコールの分解が苦手で、
 アセトアルデヒトの分解は得意。
・特徴は、
 「顔色は変わらない」
 「ずっと陽気」。

・タイプ4は、リスクが414倍。
・アルコールの分解が苦手で、
 アセトアルデヒトの分解も苦手。
・特徴は、
 「顔色は変わらない」
 「ずっと陽気」
 「最初は顔が赤くなっていたのに、その体質が消えた人」。

・早期の食道がん 自覚症状。
 (1) 胸がしみる感じ。
 (2) 飲み込むときの違和感。





次回は、特売肉が高級和牛みたいに変身?

「特売の牛肉が! まさか高級和牛のあじになる!?」。





NHKためしてガッテン ダイエット・暮らしの新常識事典




新・アルコールの害: ストップ 未成年者の飲酒 (写真を見ながら学べるビジュアル版 新健康教育シリーズ)











 → 「ためしてガッテン 2013年のアーカイブ 1月~3月」




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