自律神経を整える呼吸法/健康カプセル! ゲンキの時間
自律神経って何?
体や感情、ストレスとの関係は?
交感神経と副交感神経。
自律神経失調症の体験談。
セルフチェックで判定。
2013年3月17日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「~春の不調の原因はコレ!?~ 自律神経コントロール術」からのメモ書きです。

□ 自律神経って何?

今回のテーマは、「自律神経」。

よく聞く言葉ですけど、いったい どんな神経なんでしょうか?

人間には、3つの神経があるんです。
1つは、知覚神経。これは、目や鼻、耳や皮膚などから、映像や音、触覚などの感覚を伝えます。
もう1つは、運動神経。これは、脳から手足などの筋肉に、動くように指令を伝えるもの。
そして最後の1つが、自律神経。交感神経と副交感神経の2種類があり、無意識でも生命を維持するため働いてくれています。

ほう。働き者なんですね。

交感神経は、身体を活発にするために働いてくれています。
逆に、副交感神経は、身体を休息させるために働いてくれている。
例えば、危険や恐怖を感じた時は、交感神経が強まり、副交感神経は弱まるんです。
交感神経が強まると、血圧や体温、血流量が上昇し、筋肉が活発になります。これで、動きやすくなる。
眠くなる時などは、副交感神経が強くなっています。この時、脳や身体を休め、胃腸など内臓の働きに集中させているんです。

食べたあとなんかに眠くなるのは、そういうわけなんですかね。
胃腸に働きが集中すると、脳や身体は休まるモードになるわけだ。

このように、自律神経は環境の変化に対し、絶えず身体を柔軟に対応させているわけです。

意識してないところで、ずっと働いてくれているわけだ。

実際に調べてみると、以下のようなことが分かりました。
寝る(横になる)と、交感神経は弱まり、副交感神経は強まる。
これが立つと、血液が下がるため、交感神経は強まり、血圧を上げようとします。
行動や姿勢の変化だけでも、自律神経は変動するんですね。

じゃあ、うたた寝してる時にビックリさせたらどうなるんですか?

寝ぼけているため、自律神経の反応は鈍くなるようです。
ただ、グラフを見ると、意識が戻った時に、副交感神経に すき間ができてました。
何と、これは不整脈を表すもの。
急激な変化に自律神経がうまく対応できず、人によっては不整脈が起こる場合もあるそうです。

そんなことがあるんだ。

また、感情の変化によっても、自律神経は大きく変化します。
さらに大事なのが、バランス。
自律神経が過度に働きすぎると、バランスがとれず、崩れてしまう。
その原因の一つが、ストレス。
引っ越しや職場の移動など、イベント事や環境が変わることも、ストレスになります。
自律神経の乱れは、ストレス社会に生きる現代人にとって、避けては通れない道のようですね。

春は入学や入社など、環境が変わることが多いですよね。

はい。
さらに春は、気温や気圧も、日々変わり続けます。
そして、それに対応するため、自律神経が過剰に働きがち。
過去5年間の 東京における1日の気温差を見てみると、変化が一番大きいのが、3月と4月でした。
例えば、気圧が下がると、血圧も下がる。そして、血圧が下がりすぎないように、自律神経が調節します。
春は変わりやすい気候のため、自律神経が過敏になりがちなんです。
□ 自律神経失調症
自律神経失調症と診断され、つらい体験をした人がいます。
その男性は夏に、熱中症のような症状で倒れて以来、食欲がなくなって、強い吐き気とめまい、後頭部から背中にかけてのコリと血流障害のようなものまで出た。
体重は減る一方で、60kgから46kgに。
30種類以上の症状に苦しみ、ひどい時はパニック障害のような症状も出たという。
男性は検査入院までしましたが、原因は分かりませんでした。
そして発症から3年後、ある病院を訪れたことで、やっと原因が分かってきた。
実は、ストレスや筋肉のコリ、不安などが原因で、交感神経が過敏になっていたのです。
その後、男性は、投薬治療と生活指導でほぼ完治し、仕事にも復帰。趣味を楽しめるまでに回復したといいます。
□ 自律神経セルフチェック

ドクネットのコーナーでは、北里大学 東洋医学総合研究所 臨床准教授の伊藤剛さんが、自律神経について教えてくれました。
大事なのはバランス。
交感神経が強まると、副交感神経も強まり、交感神経を抑えようと働く。
このように両方強まってしまうと、ストレス性の潰瘍などの病気になる可能性がある。
また逆に、両方が弱まると、うつ病などの病気になりやすくなる。
自律神経は感情とも結びついていて、ホルモンの分泌などにも密接に関連がある。
自律神経失調症は、検査で異常が見つからず原因不明の場合に診断されてしまうことも。
また、自律神経そのものの不調ではなく、指令を出す脳が失調しているため自律神経がバランスを崩す場合も。
基本は、きちんとした検査と問診で原因を突き止めるようです。
<自律神経セルフチェック>
(1) 血圧 → 高め? 低め?
(2) 食欲 → ない? ある?
(3) 体型 → やせ気味? 太り気味?
(4) 手足 → 冷えやすい? 温かい?
(5) 疲労 → 午後から疲れる? 朝からだるい?
(6) 曇りの日 → 問題ない? 調子が悪い?

Aが4個以上で、交感神経強め。
Bが4個以上で、副交感神経強め。
□ 自律神経を整える呼吸法

自律神経を整える方法を、伊藤先生が教えてくれました。
呼吸で整えるんですよ。
<自律神経を整える呼吸法>
・6秒吐いて、2秒吸う。
・これだけ。
深呼吸ではなく、自然な呼吸で吐くことだけに集中します。
すると、副交感神経が刺激されリラックスできる。
6秒と2秒で、「む(6)に(2)なる」(無になる)と覚える。

この呼吸法は、緊張した時やイライラした時にオススメだそうです。
自律神経を鍛えるには、運動すればいい。
これで、交感神経と副交感神経、両方とも活発に動くことになります。
それによって、普段調節がうまくできないものを、自律神経を動かして鍛えるのです。
運動で適しているのは、ウォーキング。
歩くことで、血流量や血圧などが上昇し、その反応に合わせて、自律神経がバランスをとってくれる。
あえて揺さぶってバランスを取らせることで鍛えるというわけ。
緊張したり気を配ったりすると脳血流が低下するので、自律神経を鍛える訓練はひとりで行うのがいいとのことです。
加齢と共に、自律神経の反応は鈍くなります。
それを運動で鍛え、身体の機能を維持する。

[感想]

春先って確かに、体調崩しがちですよね。

暖かい日と寒い日が、交互に来たりするし。

体が環境の変化に、なかなか順応しないんだなあ。

でも、この呼吸法なら、簡単にやれそうです。

6秒吐いて、2秒吸う。
さっそく、やってみます。

[ゲンキの時間]
→ 「タイプ別肩こり解消法/健康カプセル! ゲンキの時間」
→ 「お腹へこませプロジェクト/健康カプセル! ゲンキの時間」
- 関連記事
-
-
「簡単スッキリ快眠法と時計遺伝子/健康カプセル! ゲンキの時間」 2013/05/09
-
「からだ引き締めプロジェクト/健康カプセル! ゲンキの時間」 2013/04/08
-
自律神経を整える呼吸法/健康カプセル! ゲンキの時間 2013/03/29
-
タイプ別肩こり解消法/健康カプセル! ゲンキの時間 2013/02/15
-
炭酸水が効く? 新陳代謝UP大作戦/健康カプセル! ゲンキの時間 2012/10/09
-
tag : 健康カプセル!ゲンキの時間 心身の健康
<スポンサードリンク>


