「夜だけ頻尿と隠れ心不全/ためしてガッテン」
3月6日のテーマは、「おしっこ近い症候群」。
心臓が危ない頻尿とは?
普通の頻尿と、夜だけ頻尿。
「おしっこ減らすモン」と「おしっこ作るモン」って、何?
美脚時代が教えてくれる美脚ケアとは?
むくみと頻尿の関係。
心臓のポンプ機能と、隠れ心不全。
夜だけ頻尿の見分け方。
亀山つとむさんが経験した、頻尿と睡眠時無呼吸症候群。
宝水は、どうすればいいの?
2013年3月6日放送の「ためしてガッテン」より、「『おしっこが近い』に潜む危険 なんと心臓がピンチ!?」からのメモ書きです。

□ おしっこと心臓
・おしっこが近くなる
理由って何でしょう?
・街の人に、聞いてみました。
・加齢と老化。
・この2つが、多かったようです。
・ところが、
亀山つとむ選手が
衝撃の告白を!
・トイレに行く回数が多くなって、
夜中に5~6回行くようになった。
・27歳から28歳、
現役を引退する
1~2年前のことでした。
・トイレの回数と
その病気が関係あるなんて
まったく思っていなかったと
当時を振り返ります。
・京都大学 EBM研究センター
笠原正登 准教授は言いました。
・おしっこが近くなってきた人は
心臓が危険な状態である
可能性がある。
・東京医科大学病院
循環器内科の
山科章 教授も言います。
・たかが おしっこと思っていたら、
本当に命が危ないことに
なるんです。
・おしっこが命に関わるとは、
どういうことなんでしょう?
・頻尿(ひんにょう)とは、
おしっこが近くなること。
・山瀬まみさんは、
頻尿ではないようです。
・ロケの日など、
丸一日行かなくても
大丈夫だという。
・さて、今日のテーマは、
「心臓が危ない頻尿」。
・このタイプは、
ヘタに薬を飲むと、
危険らしい。
・心臓が危ない頻尿、
その見分け方は
どんなものなんでしょう?
・また、対策は、
どうすればいいんでしょうか?
□ 心臓が危ない頻尿
・おしっこが近いという
おふたりを、
突撃調査させてもらうことに
なりました。
・さて、どちらが、
危険なタイプなんでしょう。
・Aさんは、61歳の男性。
・電車に乗る際も、
先にトイレを探しておくと
いいます。
・そうしないと、
不安でしょうがない。
・Bさんは、81歳の女性。
・人よりも
トイレの回数が多いという。
・それぞれの1日の様子は、
どんなものでしょうか?
・調査開始から、3時間。
・男性のAさんは3回で、
女性のBさんは1回です。
・開始から7時間後、
午後8時では、どうでしょう?
・Aさんは、10回目。
・Bさんは、ようやく2回目です。
・Aさんは、50歳くらいの時から、
回数が多くなったのだという。
・1回に出る量や勢いも、
違ってきました。
・先におしっこし始めても、
後から来た若い人が
先に終えてしまいます。
・そして、Bさんですが、
たったの2回でした。
・あれ?
・回数が多いって、
言ってたんだけどなあ~。
・さて、どちらが、
心臓が危ない頻尿だと思います?
・正解は、Bさんの方。
・Bさんは、
こう振り返ります。
・呼吸が、ハアハアいう状態。
・心臓が破裂したら、
もうしまいでしょ?
・もう、隣に行くのも
しんどかった。
・回覧板を持っていくのにも、
フウフウ言ってた。
・呼吸が、苦しくなる。
・おしっこと心臓とが
関わっているとは、
誰も知らないんじゃ
ないですか?
・当時のBさんの
心臓の画像を見ると、
直径が正常な人の
1.4倍にまで
肥大していました。
・まるで、
伸びきったゴム風船。
・心不全(心拡大)の
一種らしい。
・こうなると、
全身に血液が
送り出せなくなって、
いずれ命が
危なくなってしまう。
・ただし、
心不全が悪化する前に
発見できれば、
症状を改善できます。
・そして、Aさんですが、
ただの頻尿。
・その原因といえば、
例えば、
過活動膀胱。
・膀胱(ぼうこう)に尿を、
十分ためられなくなります。
・男性の場合に多いものには、
前立腺肥大もある。
・これは、前立腺が肥大して、
膀胱や尿道を圧迫。
・一度にしっかり出し切ることが
できなくなります。
・前立腺がんなどは別にして、
命に関わるものではないのが
特徴ですね。
・突撃調査には、
続きがありました。
・夜の様子は、どうだったでしょうか?
・午後10時半に、
どちらも就寝しました。
・そして2時間後、
Bさんがトイレへ。
・その1時間後には、
Aさんが起きてトイレへ。
・しばらくすると、
Bさんが2回目に。
・夜トイレに行った回数は、
Aさんが計4回、
Bさんも計4回でしたよ。
・あれ?
・同じ?
・いえいえ、
違いがありました。
・Bさんは、
夜になると回数が増えるのです。
・心臓が危ない頻尿は、
夜だけ頻尿。
・でも、なぜ、
心臓が危ない頻尿は、
夜だけそうなるのでしょうか?
□ 夜だけ頻尿になるワケ
・ここは、
かわいくいってみましょう。
・夜にょ体にょ中は、
どうなってる尿(にょう)?
・私たちの体の中には、
夜ぐっすり眠るための
すごい仕組みがあるんです。
・その立役者となるのが、脳。
・寝る時間になると、
尿を減らすように
あるホルモンが出動します。
・名づけて、
「おしっこ減らすモン」。
・この減らすモンが
腎臓に届くと、
作られる おしっこの量が
少なくなります。
・このおかげで、
おしっこに起きることなく、
長時間ぐっすり眠れるのです。
・ところがです、
夜だけ頻尿の人は、
別のホルモンが出てきます。
・そいつが、
おしっこを作っちゃうんですね。
・夜中にトイレに起きるのは、
こいつのため。
・この時、脳は、
おしっこ減らすモンを
出しています。
・でも、腎臓では、
別のやつが活躍。
・減らすモンちゃんは、
圧倒されてますよ。
・そしてさらに、
心臓までイジメている。
・でも、あれ?
・おしっこを作らせているのは、
心臓?
・どうなってるんだ?
・通常、夜は
おしっこ減らすモンの
働きで、
起きている時ほど
トイレに行かなくてすみます。
・では、おしっこを作る
いじめっ子の正体は、
何なのでしょう?
・こいつの正体は、
「おしっこ作るモン」。
・実は、
心臓が出すホルモンなのです。
・ということは、
心臓を危険にしている犯人は、
心臓自身ってこと?
・なぜ心臓は、
おしっこ作るモンを
出すのでしょうか?
・心臓は自分が苦しいから、
おしっこを作ってくれと
悲鳴をあげてるんですね。
・じゃあ、何で、
そうなってるんだろう?
・その理由は、
あるものが多すぎるから
だといいます。
・では、何が多いのか?
・それは、「血液」。
・しかも、夜だけ多すぎる
のだという。
・???
・どういうこと?
・なぜ、心臓は夜だけ、
血液が多すぎると
悲鳴をあげるのでしょうか?
□ 美脚時代のエクササイズ
・2年ほど前から
夜の頻尿に悩んでいるという
Cさん。
・63歳の女性です。
・夜中にトイレに行く回数は、
2回から3回くらい。
・多い時は、
4回から5回行くという。
・夜のおしっこ解消、
そのヒントを探しに
Cさんは出かけました。
・彼女を出迎えてくれたのは、
「美脚時代」。
・彼女たちには、
怖ろしい掟(おきて)が
あるらしいですよ~。
・それは、抜き打ちの、
サイズチェック。
・足の太さが増えすぎると、
メンバー交代させられるそうです。
・実際に今まで、2人脱退している。
・そんな美脚時代のみなさんに、
美脚を維持する方法を
教えてもらいました。
<美脚ウォーキング>
・腰に手を置き、
足を交差するようにして
ウォーキングする。
<美脚ダンス>
・ヒザと腰を、使うみたい。
<ふくらはぎパンパン>
・Nanaさんが、教えてくれました。
・寝っころがった姿勢で、
両足を上げます。
・そして片方のふくらはぎを、
もう片方の足で叩く。
<グリグリふくらはぎ>
・これは、MIWAさんのオススメ。
・足の指の間に、
手の指を押し入れます。
・そして、グリグリする。
・足首を、回しましょう。
・ふくらはぎも、動くでしょ?
<美脚スカイツリー>
・これは、AYANOさん流です。
・壁に足をつけるようにして、
寝っころがります。
・お尻が壁の近くにあって、
壁沿いに足を上げる。
<ゴキブリ体操>
・美脚スカイツリーの格好で、
手と足を上げ、
ブラブラさせます。
・このようにして、
Cさんは1時間の体験を
終了しました。
・って、頻尿はどうなったんだ?
・でも、翌日のこと、
Cさんはスッキリした顔。
・夜トイレに行く回数が、
1回に減っていたという。
・8時間くらい爆睡したと、
笑顔でおっしゃいました。
・でも、なんで、
効果が出たんでしょうね。
・美脚メニューの前後で、
ふくらはぎの太さを
2箇所で測定しました。
・すると、こんな結果が出た。
・ふくらはぎの上部では、
-0.8センチ。
・ふくらはぎの下部では、
-1.3センチ。
・脚のむくみが、
取れていたんですね。
・むくみと心臓と夜の頻尿、
この間には
とても深いつながりがあるんです。
・むくみとは、
体を巡っている血液が
重力の影響で、
下の方にたまりやすいことから
始ります。
・たまった血管が
血管から染み出して、
脚の辺りにたまってくるのが
むくみ。
・むくみがひどい人が
夜寝る時、
横になったらどうなるか?
・下半身にたまっていた
たくさんの水分が
血液を通じて心臓に
ド~っと戻って来るんですね。
・そのおかげで、
心臓に負担がかかってしまうわけ。
・さらにこの時、
心臓が弱っているかどうかが、
運命の分かれ道になるという。
・心臓が弱っていると、
血液が多すぎると悲鳴をあげます。
・そして、おしっこ作るモンを放出。
・せっせと、おしっこを作り出す。
・その結果、夜に目が覚め、
トイレに行くことになってしまう。
・心臓が若くて健康だと、
大丈夫なわけか。
・逆に、心臓がun若くて
(=若くなくて)
弱っていると、
こうなってしまう。
・知らない内に、
ポンプ機能が低下してしまっている人。
・「隠れ心不全」の人は、
推定で4000万人いる。
・夜だけ頻尿は、
隠れ心不全のサインである
可能性があります。
・逆にいえば、
頻尿によって隠れ心不全を
見抜けるチャンスがあるというわけ。
・Cさんの心臓を、
心臓病のスペシャリスト
東京医科大学病院 循環器内科の
山科章 教授に、
診ていただきました。
・心臓と下大静脈が見えます。
・仰向けに寝た姿勢で
両足を上げると、
この下大静脈が太くなりました。
・それだけ血液が、
戻ってきているわけか。
□ 夜だけ頻尿の見分け方
・ここでスタジオに、
専門家の先生が登場。
・夜間頻尿診療ガイドラインの
作成委員で、
北上中央病院 泌尿器科の
菅谷公男 先生。
・このタイプの頻尿が
一般的に知られるように
なったのは、
泌尿器科の中でも、
2009年に
夜間頻尿診療ガイドラインが
できてかららしい。
・夜だけ頻尿かどうか
見分けるには、
尿の量が問題になります。
・夜の間に行った尿量と、
朝一番にした尿量、
その合計を「夜間尿量」という。
・通常、夜間尿量は、
一日の尿量の20%未満。
・でも、心臓が弱ると、
夜の尿量が増えてしまう。
・注意すべきなのは、
夜間尿量が1日の3分の1以上
になる場合。
・これを、「夜間多尿」という。
・計測するには、
排尿日誌をつける。
・トイレに行った時に、
時刻と尿量を記録します。
・また、病院では血液検査で、
おしっこ作るモン=
利尿ホルモンBNPを測定。
・その値が高ければ、心不全の疑いがある。
(高血圧や腎不全など、他に原因がある場合もある)
・頻尿治療剤の中には、
おしっこを作らせないような
薬があります。
・尿を減らす薬は、
心不全を悪化させる場合があるので、
注意が必要。
・心不全の場合、
心臓が血液量が多くて
困っている状態なので、
利尿剤を使うことで
日中の血液量を減らし、
心臓の負担と夜の頻尿を
軽減する方法もある。
・むくみ解消のための
美脚体操は、
夕方以降、
寝る3~4時間ぐらい前に
やるとよい。
・30分以上のウォーキングや
スクワットなど、
下肢の運動は夜間頻尿に
とても効果的。
・夜だけ おしっこが近い人は、
心臓が危ないタイプかもしれない!
・ガッテン、ガッテン!
□ 頻尿と睡眠時無呼吸症候群
・もう一つ、
命に関わる頻尿があると
いいます。
・阪神タイガースの00番を
覚えていますか?
・そう、Mr.ヘッドスライディング、
亀山つとむさんです。
・少年野球では監督として、
枚方リトルを世界一にもしました。
・現役を引退する1~2年前、
27~28歳の頃、
トイレに行く回数が多くなったと
亀山さんは振り返ります。
・夜中に、5~6回行っていた。
・その原因となったのが、
睡眠時無呼吸症候群でした。
・肋骨と横隔膜で囲まれた
胸腔(きょうくう)という
空間の中に、
心臓は入っています。
・正常な場合、息をすると、
胸腔は広くなったり
狭くなったりする。
・睡眠時無呼吸症候群の場合、
気道がふさがってしまいます。
・すると、胸腔内の圧力が低下。
・ちょうど
スナック菓子の袋を持って、
飛行機に乗ったみたいに、
パンパンになってしまう。
・そのように、
心臓がふくらんでしまうのです。
・すると、心臓への血流が増大し、
血液量を減らそうとして、
尿を増やしてしまうんですね。
・夜間頻尿(2回以上)の
患者さんの3割に、
睡眠時無呼吸が見られたという
報告もある。
(九州大学睡眠時無呼吸センター 安藤真一 特任教授調べ)
・今までは、
睡眠時無呼吸症候群の
発見が難しかった。
・けれど、夜だけ頻尿から、
気づける可能性が出てきました。
・亀山つとむさんですが、
CPAP(シーパップ)という
鼻に空気を送り込む治療を
受けたそう。
・それにより、寝ている間も、
気道がふさがらなくなるそうです。
・亀山さんはこの治療で、
夜に行くトイレの回数が
0回になったとのこと。
・睡眠時無呼吸症候群の
疑いがある人は、
呼吸器内科や耳鼻咽喉科、
睡眠外来などを受診してください。
・夜の頻尿は、
睡眠時無呼吸症候群が
原因の場合がある。
・ガッテン、ガッテン!
□ 宝水と頻尿
・まだ、原因があるといいます。
・「宝水」って、
覚えてます?
・山瀬まみさんも、
志の輔さんも、
やってるそうですよ。
・1998年7月放送の
「真夏の水分補給術」。
・そこで紹介されたのが、
宝水(たからみず)でした。
・おやすみ前の
1杯の水のことですね。
・脱水状態の人の場合、
宝水は効果があります。
・脱水状態だと、
熱中症や脳梗塞などの
危険が増す。
・それを防ぐためには、
効果があると。
・でも、頻尿で困っている場合、
水分制限した方がいいという。
・心臓や腎臓が正常な場合、
夜おしっこがよく出る人は、
脱水状態ではない。
・なので、宝水はいらないと。
・そして、夜間頻尿で
困っているのでなければ、
宝水を飲んでも問題ない。
・注意としては、
心臓や腎臓の機能が
低下している場合、
医師の指示に従うこと。
・ノドの乾きを判断しにくい
お年寄りなどは、
むやみに水分を減らさないよう
注意する。


□
今のところ、頻尿ではないようです。
寝る前に行くと、朝起きるまでトイレに行くことは滅多にない。
でも、ヘルニアの時は、近かったなあ。
ビールとか飲んだら、信じられないくらい、近くなってた。
ただそれは、手術したことで解消。
今は、トイレに行く回数は普通です。
とはいえ、これから歳を重ねると、きっと問題になって来るんだと思う。
昼の尿量と、夜の尿量。
心に留めておこうか。
[まとめ]
・心臓が危ない頻尿は、
夜だけ頻尿。
・夜だけ頻尿が、
心臓のポンプ機能が
低下してしまっている
隠れ心不全のサイン
である場合がある。
・夜間尿量が、
1日の3分の1を超えると
注意した方がいい。
・寝る3~4時間前の
ウォーキングや
スクワットは、
夜間頻尿に効果的。
・睡眠時無呼吸症候群でも、
夜間頻尿になる場合がある。
・夜だけ頻尿で悩んでいる人は、
宝水は控えた方がいい。
次回は、「バナナのスゴ技7連発」。


→ 「ためしてガッテン 2012年のアーカイブ 8月~12月」
心臓が危ない頻尿とは?
普通の頻尿と、夜だけ頻尿。
「おしっこ減らすモン」と「おしっこ作るモン」って、何?
美脚時代が教えてくれる美脚ケアとは?
むくみと頻尿の関係。
心臓のポンプ機能と、隠れ心不全。
夜だけ頻尿の見分け方。
亀山つとむさんが経験した、頻尿と睡眠時無呼吸症候群。
宝水は、どうすればいいの?
2013年3月6日放送の「ためしてガッテン」より、「『おしっこが近い』に潜む危険 なんと心臓がピンチ!?」からのメモ書きです。

□ おしっこと心臓
・おしっこが近くなる
理由って何でしょう?
・街の人に、聞いてみました。
・加齢と老化。
・この2つが、多かったようです。
・ところが、
亀山つとむ選手が
衝撃の告白を!
・トイレに行く回数が多くなって、
夜中に5~6回行くようになった。
・27歳から28歳、
現役を引退する
1~2年前のことでした。
・トイレの回数と
その病気が関係あるなんて
まったく思っていなかったと
当時を振り返ります。
・京都大学 EBM研究センター
笠原正登 准教授は言いました。
・おしっこが近くなってきた人は
心臓が危険な状態である
可能性がある。
・東京医科大学病院
循環器内科の
山科章 教授も言います。
・たかが おしっこと思っていたら、
本当に命が危ないことに
なるんです。
・おしっこが命に関わるとは、
どういうことなんでしょう?
・頻尿(ひんにょう)とは、
おしっこが近くなること。
・山瀬まみさんは、
頻尿ではないようです。
・ロケの日など、
丸一日行かなくても
大丈夫だという。
・さて、今日のテーマは、
「心臓が危ない頻尿」。
・このタイプは、
ヘタに薬を飲むと、
危険らしい。
・心臓が危ない頻尿、
その見分け方は
どんなものなんでしょう?
・また、対策は、
どうすればいいんでしょうか?
□ 心臓が危ない頻尿
・おしっこが近いという
おふたりを、
突撃調査させてもらうことに
なりました。
・さて、どちらが、
危険なタイプなんでしょう。
・Aさんは、61歳の男性。
・電車に乗る際も、
先にトイレを探しておくと
いいます。
・そうしないと、
不安でしょうがない。
・Bさんは、81歳の女性。
・人よりも
トイレの回数が多いという。
・それぞれの1日の様子は、
どんなものでしょうか?
・調査開始から、3時間。
・男性のAさんは3回で、
女性のBさんは1回です。
・開始から7時間後、
午後8時では、どうでしょう?
・Aさんは、10回目。
・Bさんは、ようやく2回目です。
・Aさんは、50歳くらいの時から、
回数が多くなったのだという。
・1回に出る量や勢いも、
違ってきました。
・先におしっこし始めても、
後から来た若い人が
先に終えてしまいます。
・そして、Bさんですが、
たったの2回でした。
・あれ?
・回数が多いって、
言ってたんだけどなあ~。
・さて、どちらが、
心臓が危ない頻尿だと思います?
・正解は、Bさんの方。
・Bさんは、
こう振り返ります。
・呼吸が、ハアハアいう状態。
・心臓が破裂したら、
もうしまいでしょ?
・もう、隣に行くのも
しんどかった。
・回覧板を持っていくのにも、
フウフウ言ってた。
・呼吸が、苦しくなる。
・おしっこと心臓とが
関わっているとは、
誰も知らないんじゃ
ないですか?
・当時のBさんの
心臓の画像を見ると、
直径が正常な人の
1.4倍にまで
肥大していました。
・まるで、
伸びきったゴム風船。
・心不全(心拡大)の
一種らしい。
・こうなると、
全身に血液が
送り出せなくなって、
いずれ命が
危なくなってしまう。
・ただし、
心不全が悪化する前に
発見できれば、
症状を改善できます。
・そして、Aさんですが、
ただの頻尿。
・その原因といえば、
例えば、
過活動膀胱。
・膀胱(ぼうこう)に尿を、
十分ためられなくなります。
・男性の場合に多いものには、
前立腺肥大もある。
・これは、前立腺が肥大して、
膀胱や尿道を圧迫。
・一度にしっかり出し切ることが
できなくなります。
・前立腺がんなどは別にして、
命に関わるものではないのが
特徴ですね。
・突撃調査には、
続きがありました。
・夜の様子は、どうだったでしょうか?
・午後10時半に、
どちらも就寝しました。
・そして2時間後、
Bさんがトイレへ。
・その1時間後には、
Aさんが起きてトイレへ。
・しばらくすると、
Bさんが2回目に。
・夜トイレに行った回数は、
Aさんが計4回、
Bさんも計4回でしたよ。
・あれ?
・同じ?
・いえいえ、
違いがありました。
・Bさんは、
夜になると回数が増えるのです。
・心臓が危ない頻尿は、
夜だけ頻尿。
・でも、なぜ、
心臓が危ない頻尿は、
夜だけそうなるのでしょうか?
□ 夜だけ頻尿になるワケ
・ここは、
かわいくいってみましょう。
・夜にょ体にょ中は、
どうなってる尿(にょう)?
・私たちの体の中には、
夜ぐっすり眠るための
すごい仕組みがあるんです。
・その立役者となるのが、脳。
・寝る時間になると、
尿を減らすように
あるホルモンが出動します。
・名づけて、
「おしっこ減らすモン」。
・この減らすモンが
腎臓に届くと、
作られる おしっこの量が
少なくなります。
・このおかげで、
おしっこに起きることなく、
長時間ぐっすり眠れるのです。
・ところがです、
夜だけ頻尿の人は、
別のホルモンが出てきます。
・そいつが、
おしっこを作っちゃうんですね。
・夜中にトイレに起きるのは、
こいつのため。
・この時、脳は、
おしっこ減らすモンを
出しています。
・でも、腎臓では、
別のやつが活躍。
・減らすモンちゃんは、
圧倒されてますよ。
・そしてさらに、
心臓までイジメている。
・でも、あれ?
・おしっこを作らせているのは、
心臓?
・どうなってるんだ?
・通常、夜は
おしっこ減らすモンの
働きで、
起きている時ほど
トイレに行かなくてすみます。
・では、おしっこを作る
いじめっ子の正体は、
何なのでしょう?
・こいつの正体は、
「おしっこ作るモン」。
・実は、
心臓が出すホルモンなのです。
・ということは、
心臓を危険にしている犯人は、
心臓自身ってこと?
・なぜ心臓は、
おしっこ作るモンを
出すのでしょうか?
・心臓は自分が苦しいから、
おしっこを作ってくれと
悲鳴をあげてるんですね。
・じゃあ、何で、
そうなってるんだろう?
・その理由は、
あるものが多すぎるから
だといいます。
・では、何が多いのか?
・それは、「血液」。
・しかも、夜だけ多すぎる
のだという。
・???
・どういうこと?
・なぜ、心臓は夜だけ、
血液が多すぎると
悲鳴をあげるのでしょうか?
□ 美脚時代のエクササイズ
・2年ほど前から
夜の頻尿に悩んでいるという
Cさん。
・63歳の女性です。
・夜中にトイレに行く回数は、
2回から3回くらい。
・多い時は、
4回から5回行くという。
・夜のおしっこ解消、
そのヒントを探しに
Cさんは出かけました。
・彼女を出迎えてくれたのは、
「美脚時代」。
・彼女たちには、
怖ろしい掟(おきて)が
あるらしいですよ~。
・それは、抜き打ちの、
サイズチェック。
・足の太さが増えすぎると、
メンバー交代させられるそうです。
・実際に今まで、2人脱退している。
・そんな美脚時代のみなさんに、
美脚を維持する方法を
教えてもらいました。
<美脚ウォーキング>
・腰に手を置き、
足を交差するようにして
ウォーキングする。
<美脚ダンス>
・ヒザと腰を、使うみたい。
<ふくらはぎパンパン>
・Nanaさんが、教えてくれました。
・寝っころがった姿勢で、
両足を上げます。
・そして片方のふくらはぎを、
もう片方の足で叩く。
<グリグリふくらはぎ>
・これは、MIWAさんのオススメ。
・足の指の間に、
手の指を押し入れます。
・そして、グリグリする。
・足首を、回しましょう。
・ふくらはぎも、動くでしょ?
<美脚スカイツリー>
・これは、AYANOさん流です。
・壁に足をつけるようにして、
寝っころがります。
・お尻が壁の近くにあって、
壁沿いに足を上げる。
<ゴキブリ体操>
・美脚スカイツリーの格好で、
手と足を上げ、
ブラブラさせます。
・このようにして、
Cさんは1時間の体験を
終了しました。
・って、頻尿はどうなったんだ?
・でも、翌日のこと、
Cさんはスッキリした顔。
・夜トイレに行く回数が、
1回に減っていたという。
・8時間くらい爆睡したと、
笑顔でおっしゃいました。
・でも、なんで、
効果が出たんでしょうね。
・美脚メニューの前後で、
ふくらはぎの太さを
2箇所で測定しました。
・すると、こんな結果が出た。
・ふくらはぎの上部では、
-0.8センチ。
・ふくらはぎの下部では、
-1.3センチ。
・脚のむくみが、
取れていたんですね。
・むくみと心臓と夜の頻尿、
この間には
とても深いつながりがあるんです。
・むくみとは、
体を巡っている血液が
重力の影響で、
下の方にたまりやすいことから
始ります。
・たまった血管が
血管から染み出して、
脚の辺りにたまってくるのが
むくみ。
・むくみがひどい人が
夜寝る時、
横になったらどうなるか?
・下半身にたまっていた
たくさんの水分が
血液を通じて心臓に
ド~っと戻って来るんですね。
・そのおかげで、
心臓に負担がかかってしまうわけ。
・さらにこの時、
心臓が弱っているかどうかが、
運命の分かれ道になるという。
・心臓が弱っていると、
血液が多すぎると悲鳴をあげます。
・そして、おしっこ作るモンを放出。
・せっせと、おしっこを作り出す。
・その結果、夜に目が覚め、
トイレに行くことになってしまう。
・心臓が若くて健康だと、
大丈夫なわけか。
・逆に、心臓がun若くて
(=若くなくて)
弱っていると、
こうなってしまう。
・知らない内に、
ポンプ機能が低下してしまっている人。
・「隠れ心不全」の人は、
推定で4000万人いる。
・夜だけ頻尿は、
隠れ心不全のサインである
可能性があります。
・逆にいえば、
頻尿によって隠れ心不全を
見抜けるチャンスがあるというわけ。
・Cさんの心臓を、
心臓病のスペシャリスト
東京医科大学病院 循環器内科の
山科章 教授に、
診ていただきました。
・心臓と下大静脈が見えます。
・仰向けに寝た姿勢で
両足を上げると、
この下大静脈が太くなりました。
・それだけ血液が、
戻ってきているわけか。
□ 夜だけ頻尿の見分け方
・ここでスタジオに、
専門家の先生が登場。
・夜間頻尿診療ガイドラインの
作成委員で、
北上中央病院 泌尿器科の
菅谷公男 先生。
・このタイプの頻尿が
一般的に知られるように
なったのは、
泌尿器科の中でも、
2009年に
夜間頻尿診療ガイドラインが
できてかららしい。
・夜だけ頻尿かどうか
見分けるには、
尿の量が問題になります。
・夜の間に行った尿量と、
朝一番にした尿量、
その合計を「夜間尿量」という。
・通常、夜間尿量は、
一日の尿量の20%未満。
・でも、心臓が弱ると、
夜の尿量が増えてしまう。
・注意すべきなのは、
夜間尿量が1日の3分の1以上
になる場合。
・これを、「夜間多尿」という。
・計測するには、
排尿日誌をつける。
・トイレに行った時に、
時刻と尿量を記録します。
・また、病院では血液検査で、
おしっこ作るモン=
利尿ホルモンBNPを測定。
・その値が高ければ、心不全の疑いがある。
(高血圧や腎不全など、他に原因がある場合もある)
・頻尿治療剤の中には、
おしっこを作らせないような
薬があります。
・尿を減らす薬は、
心不全を悪化させる場合があるので、
注意が必要。
・心不全の場合、
心臓が血液量が多くて
困っている状態なので、
利尿剤を使うことで
日中の血液量を減らし、
心臓の負担と夜の頻尿を
軽減する方法もある。
・むくみ解消のための
美脚体操は、
夕方以降、
寝る3~4時間ぐらい前に
やるとよい。
・30分以上のウォーキングや
スクワットなど、
下肢の運動は夜間頻尿に
とても効果的。
・夜だけ おしっこが近い人は、
心臓が危ないタイプかもしれない!
・ガッテン、ガッテン!
□ 頻尿と睡眠時無呼吸症候群
・もう一つ、
命に関わる頻尿があると
いいます。
・阪神タイガースの00番を
覚えていますか?
・そう、Mr.ヘッドスライディング、
亀山つとむさんです。
・少年野球では監督として、
枚方リトルを世界一にもしました。
・現役を引退する1~2年前、
27~28歳の頃、
トイレに行く回数が多くなったと
亀山さんは振り返ります。
・夜中に、5~6回行っていた。
・その原因となったのが、
睡眠時無呼吸症候群でした。
・肋骨と横隔膜で囲まれた
胸腔(きょうくう)という
空間の中に、
心臓は入っています。
・正常な場合、息をすると、
胸腔は広くなったり
狭くなったりする。
・睡眠時無呼吸症候群の場合、
気道がふさがってしまいます。
・すると、胸腔内の圧力が低下。
・ちょうど
スナック菓子の袋を持って、
飛行機に乗ったみたいに、
パンパンになってしまう。
・そのように、
心臓がふくらんでしまうのです。
・すると、心臓への血流が増大し、
血液量を減らそうとして、
尿を増やしてしまうんですね。
・夜間頻尿(2回以上)の
患者さんの3割に、
睡眠時無呼吸が見られたという
報告もある。
(九州大学睡眠時無呼吸センター 安藤真一 特任教授調べ)
・今までは、
睡眠時無呼吸症候群の
発見が難しかった。
・けれど、夜だけ頻尿から、
気づける可能性が出てきました。
・亀山つとむさんですが、
CPAP(シーパップ)という
鼻に空気を送り込む治療を
受けたそう。
・それにより、寝ている間も、
気道がふさがらなくなるそうです。
・亀山さんはこの治療で、
夜に行くトイレの回数が
0回になったとのこと。
・睡眠時無呼吸症候群の
疑いがある人は、
呼吸器内科や耳鼻咽喉科、
睡眠外来などを受診してください。
・夜の頻尿は、
睡眠時無呼吸症候群が
原因の場合がある。
・ガッテン、ガッテン!
□ 宝水と頻尿
・まだ、原因があるといいます。
・「宝水」って、
覚えてます?
・山瀬まみさんも、
志の輔さんも、
やってるそうですよ。
・1998年7月放送の
「真夏の水分補給術」。
・そこで紹介されたのが、
宝水(たからみず)でした。
・おやすみ前の
1杯の水のことですね。
・脱水状態の人の場合、
宝水は効果があります。
・脱水状態だと、
熱中症や脳梗塞などの
危険が増す。
・それを防ぐためには、
効果があると。
・でも、頻尿で困っている場合、
水分制限した方がいいという。
・心臓や腎臓が正常な場合、
夜おしっこがよく出る人は、
脱水状態ではない。
・なので、宝水はいらないと。
・そして、夜間頻尿で
困っているのでなければ、
宝水を飲んでも問題ない。
・注意としては、
心臓や腎臓の機能が
低下している場合、
医師の指示に従うこと。
・ノドの乾きを判断しにくい
お年寄りなどは、
むやみに水分を減らさないよう
注意する。
□
今のところ、頻尿ではないようです。
寝る前に行くと、朝起きるまでトイレに行くことは滅多にない。
でも、ヘルニアの時は、近かったなあ。
ビールとか飲んだら、信じられないくらい、近くなってた。
ただそれは、手術したことで解消。
今は、トイレに行く回数は普通です。
とはいえ、これから歳を重ねると、きっと問題になって来るんだと思う。
昼の尿量と、夜の尿量。
心に留めておこうか。
[まとめ]
・心臓が危ない頻尿は、
夜だけ頻尿。
・夜だけ頻尿が、
心臓のポンプ機能が
低下してしまっている
隠れ心不全のサイン
である場合がある。
・夜間尿量が、
1日の3分の1を超えると
注意した方がいい。
・寝る3~4時間前の
ウォーキングや
スクワットは、
夜間頻尿に効果的。
・睡眠時無呼吸症候群でも、
夜間頻尿になる場合がある。
・夜だけ頻尿で悩んでいる人は、
宝水は控えた方がいい。
次回は、「バナナのスゴ技7連発」。
→ 「ためしてガッテン 2012年のアーカイブ 8月~12月」
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