「低位舌と平滑舌、牛乳テスト/ためしてガッテン」
なかなかじっくり見る機会がない、自分の舌。
みなさんライトをかざしていますが、何を探してるんでしょう?
そこにある奇妙なモノの正体とは?
舌診とは、何のこと?
牛乳テストで、何が分かるの?
低位舌や平滑舌って、何だ?
2012年4月18日放送の「ためしてガッテン」より、「舌を見て100%危ない病気を見抜く法」からのメモ書きです。

□ 舌診
・舌の色や形、舌苔などをみて
診断する方法を
「舌診(ぜっしん)」と言う。
・スタジオに登場したのは『舌診マシーン』。
・千葉大学工学部の
中口俊哉准教授が協力してくれました。
・穴から舌を出して撮影。
・診断してくれるそうです。
・来年から、診療現場に導入される予定。
・さっそくゲストの宮本亜門さんに
試してもらいます。
・舌の画像と共に、解析結果が出ました。
・お血の疑い 0%。
・紅舌の疑い 7%。
・淡白の疑い 0%。
・この項目の意味は?
・江戸時代に書かれた舌診の教科書、
それが「舌胎図説」。
・たくさんの舌の症例が、描かれています。
・くま取りのような模様、
ゴマのような斑点、
3色に分かれた舌まであります。
・色や模様などによって、
2000種類以上にも分類されている。
・この舌診を現代に受け継ぐのが、
千葉大学附属病院 和漢診療科の
並木隆雄さん。
・舌を見つめて25年の
漢方のスペシャリストです。
・舌を見るのは、わずか5秒ほど。
・それで診断します。
・ある女性は舌が紫色で、
膝痛と診断されました。
・全体に紫。
・別の女性は、少し紫がかっていて、
更年期障害と診断された。
・こちらは全体ではなくて、まばらです。
・でも、舌診て、舌の何を見てるんだろう?
・ここで並木先生に、クイズに挑戦してもらいました。
・名付けて、「クイズ 舌みてガッテン!」
・舌の写真を見て、病名を当ててもらいます。
・1枚目、やや赤みがかっていて、
白い苔が多い。
・先生が導き出した答えは、胃炎です。
・でも、答えは、腎臓病。
・あれ?
・気を取り直して、2問目です。
・これは、赤くてイチゴのような舌。
・先生は、頭痛と診断しました。
・でも、答えは、不眠症。
・あれ? また間違い?
・この後も続けましたが、
結局、全問不正解でした。
・そこで先生は言った。
・「舌だけでは、何もわからないんです」
・そもそも、舌診は何のために行われるんだろう?
・亜門さんの診断結果に出てきた言葉ですが、
それぞれ以下のような意味になります。
・お血は、血のめぐりが悪い状態。
・紅舌は、熱を帯びた状態。
・淡白は、気血が不足、体の冷えた状態。
・ということは、状態が分かるのであって、
病気の名前や症状が分かるわけではないと。
・今この瞬間の、体の状態を捉えているのです。
・つまり、舌診の目的とは、
病名や症状が既に判明している人に行い、
体調や体質にあった薬を
的確に処方することなのです。
・なので、先生が病名を当てられなくても
当たり前。
・今回は、わざわざ番組に付き合ってくれたのです。
□ 牛乳テスト
・今度は、素人でも分かる舌の見分け方。
・それには、牛乳を使います。
・ここでガッテン恒例の大調査を実施。
<牛乳テスト>
・牛乳を口に含んで、舌と上あごの間に
こぼれないように閉じ込めます。
・そのまま「イー」の形をして、
唇を閉じずに飲み込んでもらう。
(高齢の方、幼児、持病のある方は、行わないでください)
・これを街でやってもらったところ、
失敗する人が続出。
・牛乳を吹いちゃう人まで出た。
・でも、笑いごとではありません。
・これができない人は
恐ろしい病気になる可能性がある。
・その病気とは、肺炎。
・日本人の死因第4位。
・肺に激しい炎症を起こす
恐ろしい病気です。
・さらには、歯がボロボロ抜け落ちる病気や、
交通事故、二重あごまで。
・牛乳テストとこれらに
何の関係があるというのだろう?
・その前に、牛乳が漏れる人と漏れない人、
いったい何が違うんだろう?
・「こういう人たちは絶対に漏れません」
・そう紹介された人たちがVTRで登場。
・1人目の女性は、器用に舌を回転させた。
・左右ともいけますよ。
・さらには舌の周囲を折って、波型に。
・まるで、花みたい。
・男性は、舌で口の中に口をつくりましたよ。
・魚のように、パクパクさせます。
・次の男性は、舌を飲み込んだ。
・裏っ返しにして、のどちんこより
奥に行っちゃいました。
・海外の男性は、舌を持って伸ばし、
アゴ先につけました。
・何だこの、ビックリ人間大集合は。
・スタジオに舌の模型が運ばれました。
・舌って、見えない部分の厚みが、
5センチもあるんだって。

(イメージ図)
・舌が複雑な動きができるワケ、
それは舌が筋肉のカタマリだから。
・筋肉が7つもあって、
複雑な動きを可能にしている。
□ 低位舌
・ところで、
牛乳テストで分かる舌の病気ですが、
「低位舌」と言う。
・正常な人に比べて、低位舌の人は
字の通り、下の方にあります。
・舌には本来、納まるべき場所がある。
・何もしてない時、舌は、
上あごにくっついています。
・でも、低位舌だと、間が空いています。
・筋肉のカタマリである舌は、
筋力が低下すると
自分の重みを支えきれなくなり、
下がるそうなのです。
・原因は、1つには老化。
・舌を上あごにくっつける力は、
20代に比べ80代では半分以下になる。
・ここで問題になるのが、
空気の通り道だといいます。
・低位舌の人は、空気の通り道が狭くなる。
・舌で道が、押さえ込まれてしまうんですね。
・交通事故の原因で最近注目されているのが、
睡眠時無呼吸症候群。
・舌で気管がふさがれると、
苦しいので夜眠れない。
・すると昼間に猛烈な眠気に襲われて、
交通事故を起こしてしまう。
・また、低位舌だと、
知らず知らず、口呼吸をしてしまう。
・口呼吸をすると、口が乾く。
・乾くことで口臭を引き起こしたり、
雑菌が繁殖しやすくなるので
歯周病にもなりやすい。
・舌が下がることによって、
二重あごも引き起こされてしまいます。
・ものを飲み込む時、
スイッチになっているのが
舌が上あごにくっつくこと。
・これで食道と気管とを
切り替えます。
・低位舌の場合、
このスイッチが入りにくいので、
ものが気管に入ってしまう。
・これが誤えんの原因となり、
誤えん性肺炎につながってしまう。
・年間10万人以上が亡くなる肺炎は、
ほとんど誤えん性肺炎だといいます。
・牛乳テスト以外でも、
低位舌になっているかどうか、
一瞬で見分ける方法があります。
・それは、下の歯による舌の歯形。
・上あごに舌がおさまってないで
下がっているため、
歯形がどうしてもついちゃうんですね。
・そしてもうひとつの特徴が、
白っぽい色。
・上あごに舌が納まっていれば、
表面が当たるので汚れがとれる。
・ところがちゃんと当たっていないと、
汚れが残って白っぽく見える。
・ただし、歯形があって白っぽくても、
牛乳テストができた人は問題ない。
・誤えんや気管が狭くなるという、低位舌。
・要注意ですね。
・ガッテン! ガッテン!
□ 舌のザラザラ
・舌の状態には、以下のようなものもある。
・地図状舌。
・溝状舌。
・黒毛舌。
・でも、本当に怖いものが、他にあるそう。
・舌の奥にある、突起。
・それが「有郭乳頭」。
・これは、誰にでもあるものです。
・脂肪を分解する液を出したり
味を感じたりする
ありがたいボツボツなんだ。
・今度は舌の表面を見ると、
無数の白い点々が見えます。
・電子顕微鏡で拡大すると、
トゲトゲなのが分かる。
・毛が1本だけの筆。
・これで手の甲をなでても、
感じません。
・でも、舌だと、すごく分かる。
・舌の表面のザラザラは、このためにあります。
・口の中に入ってきたものの感覚を
増幅させて伝えるためにある。
・その理由は、1つは異物を排除するため。
・もう1つは、食感を味わうため。
・上で紹介した3つの舌の状態ですが、
病気ではありません。
・地図状舌、溝状舌、黒毛舌、
これらは痛みがなければ、
ほとんど心配ない。
・黒毛舌は、ザラザラ(糸状乳頭)が
長くなっている。
・そこに食べ物や抗生物質などで
色がついた状態。
・溝状舌は、高齢者に多い。
・ザラザラが短くなった部分に
シワが寄ってできます。
・地図状舌は、部分的にザラザラが短くなり、
それが模様のように見える。
・このザラザラは、
3日くらいですべて入れ替わります。
・口は異物が入るところなので、
敏感でいてもらわないと困る。
・だから、いつも
新鮮なザラザラがあるようにできている。
□ 平滑舌
・ところで、舌の怖い病気って何?
・千葉県に住む69歳の女性。
・けんちん汁を作ったのですが、
入っているのはお水と具だけ。
・調味料は使っていません。
・理由は、舌が痛むから。
・お米1粒1粒が舌に突き刺さるように
感じるため、主食はパンです。
・わずかな刺激で、すさまじい激痛を感じてしまう。
・この病気は、「平滑舌」。
・女性の舌をマイクロスコープで
見せてもらったところ、
ザラザラがほとんどありませんでした。
・鶴見大学 医学部教授、
斎藤一郎さんがスタジオに来てくれました。
・平滑舌になる病気としては、以下のようなものが。
・ドライマウス。
・唾液が出なくなる病気で、
潤滑油の役割をする唾液が無くなるので、
舌がこすれてザラザラが無くなってしまう。
・鉄欠乏性貧血。
・重度の貧血になると
粘膜の再生が円滑に行われなくなり、
結果として平滑舌になる。
・亜鉛などミネラル不足。
・舌のザラザラは、粘膜を保護してくれる。
・その保護してくれる粘膜が無くなると、
舌に痛みを感じるようになってしまう。
・普通にしていても不快感や違和感がある場合は、
ぜひ受診を。
・舌の悩みがある場合は、まず歯科医院へ。
・原因がドライマウスの場合は、
唾液を分泌させる薬を処方する。
・その他にも対処方法があるので、
やはり受診するのがいいようです。
・ちゃんと対処すれば、
個人差があるものの、
2週間ほどで再生されるらしい。
□ 低位舌を治す方法
・最後は、
<超カンタン!低位舌を治す方法>
・1日1回で、OK。
・早ければ数日で、
トレーニングの効果が実感できるそう。
![NHK ためしてガッテン 2012年 05月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/61A7CjtmGQL._SX200_.jpg)

□
ちょうど舌を見てたところなので、ビックリしました。
歯科検診が近いので、口の中をチェックしてたんですけどね。
牛乳テスト、何とかできました。
でも、けっこう、ぎこちなかった。
慣れると、そうでもないけど。
一応、「べろはたから」をやっとくか。
いつもはないけど、熱出して寝込む時など、地図状舌に近くなることはあるなあ。
あと、食べ物の色が舌につくこともある。
昔、ザ・ベストテンで、H2Oがなってなかったかな。
[まとめ]
・舌診の目的は、
病名や症状が既に判明している人に、
体調や体質にあった薬を
的確に処方すること。
・牛乳テストで、
低位舌かどうかわかる。
・他の特徴は、
舌に歯形がついている、
白っぽい色。
・何もしてない時、舌は
上あごにくっついている。
・でも、低位舌の人だと、
隙間ができる。
・低位舌は、
睡眠時無呼吸症候群、
口呼吸による口臭や歯周病、
二重あご、
誤えん性肺炎を引き起こす可能性が。
・でも、低位舌は、
「べろはたから」の発音で治る。
・舌のザラザラが無くなる病気、
平滑舌。
・原因は、ドライマウス、
鉄欠乏性貧血、
亜鉛などのミネラル不足。
・舌の悩みがある場合は、まず歯科へ。
次回は、「痛ッ! 『足がつる』に隠れた危険な病とは?」。


→ 「ためしてガッテン 2011年のアーカイブ 前半」
みなさんライトをかざしていますが、何を探してるんでしょう?
そこにある奇妙なモノの正体とは?
舌診とは、何のこと?
牛乳テストで、何が分かるの?
低位舌や平滑舌って、何だ?
2012年4月18日放送の「ためしてガッテン」より、「舌を見て100%危ない病気を見抜く法」からのメモ書きです。

□ 舌診
・舌の色や形、舌苔などをみて
診断する方法を
「舌診(ぜっしん)」と言う。
・スタジオに登場したのは『舌診マシーン』。
・千葉大学工学部の
中口俊哉准教授が協力してくれました。
・穴から舌を出して撮影。
・診断してくれるそうです。
・来年から、診療現場に導入される予定。
・さっそくゲストの宮本亜門さんに
試してもらいます。
・舌の画像と共に、解析結果が出ました。
・お血の疑い 0%。
・紅舌の疑い 7%。
・淡白の疑い 0%。
・この項目の意味は?
・江戸時代に書かれた舌診の教科書、
それが「舌胎図説」。
・たくさんの舌の症例が、描かれています。
・くま取りのような模様、
ゴマのような斑点、
3色に分かれた舌まであります。
・色や模様などによって、
2000種類以上にも分類されている。
・この舌診を現代に受け継ぐのが、
千葉大学附属病院 和漢診療科の
並木隆雄さん。
・舌を見つめて25年の
漢方のスペシャリストです。
・舌を見るのは、わずか5秒ほど。
・それで診断します。
・ある女性は舌が紫色で、
膝痛と診断されました。
・全体に紫。
・別の女性は、少し紫がかっていて、
更年期障害と診断された。
・こちらは全体ではなくて、まばらです。
・でも、舌診て、舌の何を見てるんだろう?
・ここで並木先生に、クイズに挑戦してもらいました。
・名付けて、「クイズ 舌みてガッテン!」
・舌の写真を見て、病名を当ててもらいます。
・1枚目、やや赤みがかっていて、
白い苔が多い。
・先生が導き出した答えは、胃炎です。
・でも、答えは、腎臓病。
・あれ?
・気を取り直して、2問目です。
・これは、赤くてイチゴのような舌。
・先生は、頭痛と診断しました。
・でも、答えは、不眠症。
・あれ? また間違い?
・この後も続けましたが、
結局、全問不正解でした。
・そこで先生は言った。
・「舌だけでは、何もわからないんです」
・そもそも、舌診は何のために行われるんだろう?
・亜門さんの診断結果に出てきた言葉ですが、
それぞれ以下のような意味になります。
・お血は、血のめぐりが悪い状態。
・紅舌は、熱を帯びた状態。
・淡白は、気血が不足、体の冷えた状態。
・ということは、状態が分かるのであって、
病気の名前や症状が分かるわけではないと。
・今この瞬間の、体の状態を捉えているのです。
・つまり、舌診の目的とは、
病名や症状が既に判明している人に行い、
体調や体質にあった薬を
的確に処方することなのです。
・なので、先生が病名を当てられなくても
当たり前。
・今回は、わざわざ番組に付き合ってくれたのです。
□ 牛乳テスト
・今度は、素人でも分かる舌の見分け方。
・それには、牛乳を使います。
・ここでガッテン恒例の大調査を実施。
<牛乳テスト>
・牛乳を口に含んで、舌と上あごの間に
こぼれないように閉じ込めます。
・そのまま「イー」の形をして、
唇を閉じずに飲み込んでもらう。
(高齢の方、幼児、持病のある方は、行わないでください)
・これを街でやってもらったところ、
失敗する人が続出。
・牛乳を吹いちゃう人まで出た。
・でも、笑いごとではありません。
・これができない人は
恐ろしい病気になる可能性がある。
・その病気とは、肺炎。
・日本人の死因第4位。
・肺に激しい炎症を起こす
恐ろしい病気です。
・さらには、歯がボロボロ抜け落ちる病気や、
交通事故、二重あごまで。
・牛乳テストとこれらに
何の関係があるというのだろう?
・その前に、牛乳が漏れる人と漏れない人、
いったい何が違うんだろう?
・「こういう人たちは絶対に漏れません」
・そう紹介された人たちがVTRで登場。
・1人目の女性は、器用に舌を回転させた。
・左右ともいけますよ。
・さらには舌の周囲を折って、波型に。
・まるで、花みたい。
・男性は、舌で口の中に口をつくりましたよ。
・魚のように、パクパクさせます。
・次の男性は、舌を飲み込んだ。
・裏っ返しにして、のどちんこより
奥に行っちゃいました。
・海外の男性は、舌を持って伸ばし、
アゴ先につけました。
・何だこの、ビックリ人間大集合は。
・スタジオに舌の模型が運ばれました。
・舌って、見えない部分の厚みが、
5センチもあるんだって。

(イメージ図)
・舌が複雑な動きができるワケ、
それは舌が筋肉のカタマリだから。
・筋肉が7つもあって、
複雑な動きを可能にしている。
□ 低位舌
・ところで、
牛乳テストで分かる舌の病気ですが、
「低位舌」と言う。
・正常な人に比べて、低位舌の人は
字の通り、下の方にあります。
・舌には本来、納まるべき場所がある。
・何もしてない時、舌は、
上あごにくっついています。
・でも、低位舌だと、間が空いています。
・筋肉のカタマリである舌は、
筋力が低下すると
自分の重みを支えきれなくなり、
下がるそうなのです。
・原因は、1つには老化。
・舌を上あごにくっつける力は、
20代に比べ80代では半分以下になる。
・ここで問題になるのが、
空気の通り道だといいます。
・低位舌の人は、空気の通り道が狭くなる。
・舌で道が、押さえ込まれてしまうんですね。
・交通事故の原因で最近注目されているのが、
睡眠時無呼吸症候群。
・舌で気管がふさがれると、
苦しいので夜眠れない。
・すると昼間に猛烈な眠気に襲われて、
交通事故を起こしてしまう。
・また、低位舌だと、
知らず知らず、口呼吸をしてしまう。
・口呼吸をすると、口が乾く。
・乾くことで口臭を引き起こしたり、
雑菌が繁殖しやすくなるので
歯周病にもなりやすい。
・舌が下がることによって、
二重あごも引き起こされてしまいます。
・ものを飲み込む時、
スイッチになっているのが
舌が上あごにくっつくこと。
・これで食道と気管とを
切り替えます。
・低位舌の場合、
このスイッチが入りにくいので、
ものが気管に入ってしまう。
・これが誤えんの原因となり、
誤えん性肺炎につながってしまう。
・年間10万人以上が亡くなる肺炎は、
ほとんど誤えん性肺炎だといいます。
・牛乳テスト以外でも、
低位舌になっているかどうか、
一瞬で見分ける方法があります。
・それは、下の歯による舌の歯形。
・上あごに舌がおさまってないで
下がっているため、
歯形がどうしてもついちゃうんですね。
・そしてもうひとつの特徴が、
白っぽい色。
・上あごに舌が納まっていれば、
表面が当たるので汚れがとれる。
・ところがちゃんと当たっていないと、
汚れが残って白っぽく見える。
・ただし、歯形があって白っぽくても、
牛乳テストができた人は問題ない。
・誤えんや気管が狭くなるという、低位舌。
・要注意ですね。
・ガッテン! ガッテン!
□ 舌のザラザラ
・舌の状態には、以下のようなものもある。
・地図状舌。
・溝状舌。
・黒毛舌。
・でも、本当に怖いものが、他にあるそう。
・舌の奥にある、突起。
・それが「有郭乳頭」。
・これは、誰にでもあるものです。
・脂肪を分解する液を出したり
味を感じたりする
ありがたいボツボツなんだ。
・今度は舌の表面を見ると、
無数の白い点々が見えます。
・電子顕微鏡で拡大すると、
トゲトゲなのが分かる。
・毛が1本だけの筆。
・これで手の甲をなでても、
感じません。
・でも、舌だと、すごく分かる。
・舌の表面のザラザラは、このためにあります。
・口の中に入ってきたものの感覚を
増幅させて伝えるためにある。
・その理由は、1つは異物を排除するため。
・もう1つは、食感を味わうため。
・上で紹介した3つの舌の状態ですが、
病気ではありません。
・地図状舌、溝状舌、黒毛舌、
これらは痛みがなければ、
ほとんど心配ない。
・黒毛舌は、ザラザラ(糸状乳頭)が
長くなっている。
・そこに食べ物や抗生物質などで
色がついた状態。
・溝状舌は、高齢者に多い。
・ザラザラが短くなった部分に
シワが寄ってできます。
・地図状舌は、部分的にザラザラが短くなり、
それが模様のように見える。
・このザラザラは、
3日くらいですべて入れ替わります。
・口は異物が入るところなので、
敏感でいてもらわないと困る。
・だから、いつも
新鮮なザラザラがあるようにできている。
□ 平滑舌
・ところで、舌の怖い病気って何?
・千葉県に住む69歳の女性。
・けんちん汁を作ったのですが、
入っているのはお水と具だけ。
・調味料は使っていません。
・理由は、舌が痛むから。
・お米1粒1粒が舌に突き刺さるように
感じるため、主食はパンです。
・わずかな刺激で、すさまじい激痛を感じてしまう。
・この病気は、「平滑舌」。
・女性の舌をマイクロスコープで
見せてもらったところ、
ザラザラがほとんどありませんでした。
・鶴見大学 医学部教授、
斎藤一郎さんがスタジオに来てくれました。
・平滑舌になる病気としては、以下のようなものが。
・ドライマウス。
・唾液が出なくなる病気で、
潤滑油の役割をする唾液が無くなるので、
舌がこすれてザラザラが無くなってしまう。
・鉄欠乏性貧血。
・重度の貧血になると
粘膜の再生が円滑に行われなくなり、
結果として平滑舌になる。
・亜鉛などミネラル不足。
・舌のザラザラは、粘膜を保護してくれる。
・その保護してくれる粘膜が無くなると、
舌に痛みを感じるようになってしまう。
・普通にしていても不快感や違和感がある場合は、
ぜひ受診を。
・舌の悩みがある場合は、まず歯科医院へ。
・原因がドライマウスの場合は、
唾液を分泌させる薬を処方する。
・その他にも対処方法があるので、
やはり受診するのがいいようです。
・ちゃんと対処すれば、
個人差があるものの、
2週間ほどで再生されるらしい。
□ 低位舌を治す方法
・最後は、
<超カンタン!低位舌を治す方法>
「ベロは宝(べろはたから)」
「べ」は、思いっ切り舌を真下に突き出して発音。
出したり戻したりすることで、
舌の位置を高く持ち上げる筋肉を鍛える。
「ろ」と「ら」は、
舌をなめらかに動かすために筋肉を鍛える。
「た」と「か」は、舌先、舌の奥を、
強く上あごに押しつけるため、
食べ物をのどの奥に送る筋肉を鍛える。
この言葉を、1日20回、繰り返す。
・1日1回で、OK。
・早ければ数日で、
トレーニングの効果が実感できるそう。
![NHK ためしてガッテン 2012年 05月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/61A7CjtmGQL._SX200_.jpg)

□
ちょうど舌を見てたところなので、ビックリしました。
歯科検診が近いので、口の中をチェックしてたんですけどね。
牛乳テスト、何とかできました。
でも、けっこう、ぎこちなかった。
慣れると、そうでもないけど。
一応、「べろはたから」をやっとくか。
いつもはないけど、熱出して寝込む時など、地図状舌に近くなることはあるなあ。
あと、食べ物の色が舌につくこともある。
昔、ザ・ベストテンで、H2Oがなってなかったかな。
[まとめ]
・舌診の目的は、
病名や症状が既に判明している人に、
体調や体質にあった薬を
的確に処方すること。
・牛乳テストで、
低位舌かどうかわかる。
・他の特徴は、
舌に歯形がついている、
白っぽい色。
・何もしてない時、舌は
上あごにくっついている。
・でも、低位舌の人だと、
隙間ができる。
・低位舌は、
睡眠時無呼吸症候群、
口呼吸による口臭や歯周病、
二重あご、
誤えん性肺炎を引き起こす可能性が。
・でも、低位舌は、
「べろはたから」の発音で治る。
・舌のザラザラが無くなる病気、
平滑舌。
・原因は、ドライマウス、
鉄欠乏性貧血、
亜鉛などのミネラル不足。
・舌の悩みがある場合は、まず歯科へ。
次回は、「痛ッ! 『足がつる』に隠れた危険な病とは?」。


→ 「ためしてガッテン 2011年のアーカイブ 前半」
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