「治るタイプの認知症と脳脊髄液/ためしてガッテン」

一度かかったら回復が難しいと思われていた、認知症。

それが、認知症の中には治療によって ものすごく症状が改善するものがあるといいます。

ある処置をすると、早い人で1時間以内、遅くとも1日か2日で、症状がビックリするほど改善する患者さんがたくさんいるというのです。


認知症で入院している、79歳の男性。

あることをしたら、目に見えて症状が改善しました。

さらに別の人は、症状が進み立つことさえ難しかったのが、治療後には難なく歩けるようになった。


実は、このような人は、たくさんいるそうです。

なのに、治療せずに見過ごされている患者さんが、数万人~数十万の単位で全国にいるという。


これって、どういうことなんだろう?



2012年2月22日放送の「ためしてガッテン」より、「笑顔が戻った!認知症 治るタイプ大発見SP」からのメモ書きです。




治るタイプの認知症




回復するタイプの認知症?


・厚生労働省の調べでは、
 認知症の患者数は、
 全国で208万人だという。

・その内の半数程度が、
 アルツハイマーだといいます。

・そして、劇的に治療効果が現れるタイプは、
 30万人以上だといわれる。
・回復する可能性のある方が、
 これだけおられるのです。

・でも、治療を受けている人の数はというと、
 たったの1200人。
・これは、もったいない。



・ひとり暮らしをしている、74歳の女性。
・半年ほど前から、
 認知症のような症状が現れはじめました。

・思うように動けないため、
 近所に住む娘さんが家事を手伝います。

・次の日の予定を忘れてしまうことが多いので、
 メモを書いて、娘さんと何度も確認する。

・数日後、検査のために入院することになりました。
・この間にも、症状は少しずつ進行。
・車いすを使うようになっていました。

・歩行テストを行うと、3m の距離を往復するのに、
 介助を受けながら1分8秒かかりました。

・日に日に症状が悪化していましたが、
 病院で ある処置を受けると、
 ビックリするほど回復した。

・2日後、表情からして違います。
・明るくなったのが、分かる。
・歩行テストも、37秒までに改善。

・さらに驚いたことに、
 スイスイ足踏みできる。
・本人もビックリ、
 笑顔になりました。


・こんな奇跡のような回復を呼ぶ、
 ある処置って何なんだろう?




背中と関係ある?


・処置しているところを見ると、
 横になって丸まった状態で、
 腰のあたりに太い注射針を刺していました。

・でも、腰と認知症に、何の関係があるの?

・最新のMRIのある病院を、
 スタッフが訪れました。

・東海大学医学部付属大磯病院、
 脳卒中神経センター長の
 山田晋也 医師が迎えてくれた。
・認知症状のカギとなるものを、
 見せてくれるという。

・さっそくスタッフが、MRIの中へ。
・頭部の断層写真が見えました。
・そして、背中も。

・今回、カギとなるのは、
 「脳脊髄液」
・これは、タンパクと糖、塩分がわずかに含まれた
 ほとんど水の液体。
・無色透明です。
・役割は、脳脊髄の保護や、栄養補給。

・腰に沿っても、脊髄を守るようにして、
 脳脊髄液が満たされています。


・健康な人の、脳のCT画像。
・脳の断面を見ます。

・次に、脳脊髄液が原因のタイプの
 認知症の方の画像を見る。

・すると、認知症の人は、
 脳室が広くなっているのが分かった。
・脳室は、脳脊髄液を貯めたり、
 作ったりする場所らしい。

・脳室が大きくなる理由は、何だろう?



・先ほどの処置ですが、
 腰に針を刺して、脳脊髄液を抜いていました。

・もともと脳脊髄液は、
 体の中に一定量しかないように、
 調節されている。

・ところが、どういう理由でか、
 脳の中に通常より多く
 脳脊髄液がある状態になると、
 脳室を内側から押し広げてしまうのです。
・それによって、
 まわりの脳が圧迫されてしまう。
・それが、様々な認知症状を
 引き起こすんですね。




特発性正常圧水頭症


・東北大学病院 高次脳機能障害科の
 森悦朗さんが、スタジオに来てくれました。

・このタイプの認知症の名前は、
 「特発性正常圧水頭症」という。
・特発性とは、原因が分かっていないという意味。


・認知症を起こす病気は、いくつもあります。

 ・アルツハイマー型認知症。
 ・血管性認知症。
 ・レビー小体型認知症。
 ・特発性正常圧水頭症など。


・特発性正常圧水頭症の症状は、

 (1) 歩行障害
 (2) 認知障害
 (3) 尿失禁

・歩行障害ですが、
 まず足ががに股になって開く。
・歩幅が狭くなり、回転する時などに
 足がすくんでしまう。
・また、足が上がらない。
・そういった特徴があります。

・おかしいなと思ったら、
 神経内科や脳神経外科へ。


・先ほどの腰に針を刺した処置ですが、
 検査なのだそうです。
・一時的に脳脊髄液を抜いてみて、
 手術が有効かどうか、確かめている。

・有効である場合、
 一時的に症状がよくなるそうです。
・ただ、それだけだと、
 数日から1週間で効果は消えてしまう。

・なので手術するわけですが、
 管を脳室や背中の中に通し、
 腹腔に流れ込むようにバイパスを作る。
・この手術を、シャント手術というそうです。



・脳脊髄液が原因の認知症は、
 手術で大きく改善する可能性があるわけか!

・ガッテン! ガッテン!




認知症と間違えやすい病気


・認知症ではないのに、
 認知症だと間違えられやすい
 謎の病気があるそうです。

・特徴は、病気が重くなって来た時、
 ものすごく急激に、症状が悪化すること。


・80歳の男性。
・今では回復しているのですが、
 当時のことはまったく覚えていないそう。

・この男性は去年、
 まるで認知症のような症状に襲われた。

・最初は右脚が重いと感じだし、
 何度も同じ話をするようになった。
・そして、こんな症状が。

 (1) トイレの場所を間違える。
 (2) 言葉が出ない。
 (3) 呼びかけに反応しない。

・病院に行くと、緊急手術が必要だと言われた。
・その病気とは?


・その原因は、CT画像にも現れていました。
・片側の脳室が無い。
・脳に変形が起きていたのです。

・このまま放っておくと、命に関わる。


・どうしてこの病気になったのか?
 ということですが、、
 男性の生活の中に、原因が潜んでいました。

・それは、後頭部を打ったこと。

・お医者さんによると、
 軽く頭を打っただけでも起こるらしい。
・約20%の人が、外傷を覚えていないといいます。
・家で鴨居に頭をぶつけるとか、
 タクシーで降りる時 天井に頭をぶつけるとか、
 そういうことでも起こり得るそう。

・しかも、男性に症状が出たのは、
 頭を打ってから、2ヵ月後。




頭を軽く打っただけで?


・でも、どんなメカニズムで、
 そうなるのだろう?

・頭の中を見ると、
 頭蓋骨の中に脳があります。
・そして、骨と脳の間には、
 膜があるんですね。

・頭蓋骨に近い方、外側が「硬膜」。
・その下、脳に近い方に「くも膜」がある。

・若い時というのは、
 これらがすき間なく、しっかりくっついている。
・ところが、加齢により、
 脳がだんだんと縮んできてしまいます。
・そのため、すき間ができてしまうんですね。

・この状態で頭を打つと、
 硬膜とくも膜がズレます。
・そして、くも膜が少し破れる。

・そうすると脳脊髄液が漏れて、
 硬膜とくも膜の間に、入り込んでしまう。

・こういう状況になると、人間の体は
 硬膜やくも膜に、新しい血管を作りはじめる。
・そこから、たまった脳脊髄液を
 吸収しようとするんですね。

・ところが、
 その血管も破れてしまうことがあります。
・血管が切れた部分は、血だまりに。
・血液の袋ができてしまう。

・こうなると、
 脳がどんどん圧迫されてしまいます。
・先ほど脳室が片方無くなっていたのは、
 血の塊に脳が圧迫されていたから。

・病名は、「慢性硬膜下血腫」


・こうなっても、痛みはあまりないそうです。
・軽い頭痛がある程度。

・治療ですが、
 たまった血を取り除くことで、回復可能。

・あと、頭を打った時にメモしておくと、
 診断に役立つそう。


・慢性硬膜下血腫の症状ですが、

 ・頭痛。
 ・認知障害。
 ・手足のまひ。
 ・吐き気。

・症状が出た後に放置すると命に関わるので、
 必ず病院へ行きましょう!





NHK ためしてガッテン 2012年 02月号 [雑誌]




臨床家のための高次脳機能のみかた


 





ヘルニアの時、腰に太い針刺されたなあ。

あれは、骨髄の検査のためだった。

あと、造影剤を入れる時もかな。


それはともかく、認知症にも高確率で改善の可能性があるタイプがあるとは、驚きです。

何事も、検査しないことには分からないんですね。

MRIとかCTとか、検査が必要なわけだ。


驚きといえば、軽く頭を打っただけでも頭の中でたいへんなことになるのも、驚き。

症状が出たら医者に行くのも、大切なんですね。


マンガ「マスターキートン」の中でも似た様なことがあったなと思い調べてみたら、ちょっと違った。

第5巻「無関心な死体」。

こちらは、頭の打撲で亀裂骨折を起こし、その時できた血腫が脳を圧迫するものでした。


ともかく、症状が出たら病院に行って確認した方がよさそうだ。



[まとめ]


・特発性正常圧水頭症。

・脳脊髄液が何かの理由で多くなり、
 脳室を内側から圧迫することがある。
・これにより、様々な認知症状が起きることも。

・このタイプは、脳骨髄液を調整することで
 症状が改善する。
・症状は、歩行障害、認知障害、尿失禁。


・認知症と間違えやすい病気に、
 慢性硬膜下血腫がある。

・ちょっと頭を打っただけで、
 硬膜とくも膜の間に血がたまり、
 脳を圧迫。
・認知症のような症状が出る。





NHKためしてガッテン健康プレミアム3 2011年 06月号 [雑誌]




認知症―よりよい治療と介護のために (別冊NHKきょうの健康)






 → 「ためしてガッテン 2011年のアーカイブ 前半」




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50歳代に突入し、健康の話題を口にすることが多くなりました。老眼が始まったり、白髪もチラホラ。筋肉痛は、2~3日遅れる。

老化は止められないけど、緩やかにしたい。できるだけ健康でいたい。できれば、生活を楽しみたい。そういう気持ちで、情報を集め、分かりやすく記録に残しています。

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