【性格 typeⅣ】 特別でありたい人 【05】
4つ目の性格タイプは、個性的な人。
フツー(普通)がイヤで、特別な自分でありたい人です。
輝きと闇とが、同居する感じ?
そして、タローマン!

□ 個性的な人

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

性格タイプから、「特別な存在になりたい人」について。
こんにちは。
昨日は あったかいな~と思ったんですが、今日は けっこう寒いです。
ああ雨か~と思ったら、カラッと晴れてみたり。
気候の変化が、目まぐるしいですね。
昨夜は 風も強かったし。
一歩一歩、春に近づいてます。
それはうれしいんですが、目がショボショボ、ゴロゴロしだしました。
花粉の季節がやって来る。
今思うと、それと気づいてない頃が、一番しんどかったかな。
その頃を思えば、今はマシです。
腰痛と同じで、花粉症とも、付き合っていくしかないですね。
気休めにヨーグルトでも食べよかな。
え~「ユニークな人」と聞くと、なんや「おもろい人」みたいな響きがありますね。
でも、辞書引いてみると、ちょっと違うようでございます。
ユニーク(unique)とは「唯一である」とか「他とは異なる」とか「独特」とか「一意性」とか、そういう言葉が出てくる。
他とは違った独特なもの、みたいな感じですかね。
前者、おもしろい人といったニュアンスがある「ユニークな人」なら、周囲に溶け込んでいる感じがします。
でも、後者の、独特という意味の「ユニークな人」なら、また違ってきそう。
後者は何というか、「生きにくさ」みたいなものを感じてしまいます。
<TypeⅣ 10の傾向>
(1) ありのままの自分でいたい。
(2) 平凡でいたくない。普通でいたくない。
(3) 私は周囲に理解されない。
(4) 芸術的なことが好きだ。
(5) ロマンチックなところがある。
(6) 生み出すこと、創造することに興味がある。
(7) いつも正直な自分でいたい。
(8) 時折、何かが欠けていると感じる。
(9) 強い孤独を感じることがある。
(10) 特別な自分でいたい。

性格いうのは、「何かにこだわること」みたいなところがあります。
このタイプの人は、自分を偽らないことや、たったひとつの自分であることに、こだわります。
逆に、合わせるのは嫌い。
周囲に溶け込むことを、自分を偽ることだと思ってしまうようです。
自分を裏切りたくないんですな。
他とは違う、唯一の自分。
みんなとは、感じることや見える風景が、違う。
また、それでいいと思う。
自分に正直に生きたい。
けれど、さみしさも感じる。
「ああ、一緒だね」と笑い合えない。
それでいい、でも、さみしい。
みんなと一緒にいても ―― いや、一緒にいると余計に ―― 孤独になる。
だって、違うから。
それでいい、でも、さみしい。
<TypeⅣ 素敵なところ>
(1) 感性が強い。
(2) 嘘偽りがない。
(3) 芸術性、創造性、独創性などに富む。
(4) みんなと一緒に誰かを非難するなんてことはしない。
<TypeⅣ 困ったところ>
(1) 協調性に欠ける。
(2) 疎外感が常にある。
(3) 定期的に落ち込む。
(4) 場違いさが、ついて回る。
(5) ペルソナを身につけにくい。
誰だって、多少は嘘をつきます。
本当は違うけど、その場に合わせる。
その場にあった、仮面(ペルソナ)をつけます。
ドレスコードに合わせて着る服を選ぶのと、一緒。
でも、このタイプの人は、そういうのが苦手です。
その場に何が相応しいのか? じゃなくて、自分は何を着たいのか? が中心になる。
なのでよく、「もうちょっと空気を読んだら?」と言われたりする。
でも本人は、「自分に正直に生きたい」と思う。
何よりも、自分を裏切りたくない。
空気を読んで周囲に合わせてほしい派。
自分の思いや主張を大事にしたい派。
どちらかだけが正しいわけでもなく、どちらかだけが間違っているのでもないので、余計に難しいですね。
生き方の「好み」みたいなところがあるから。
どちらかだけが勝っていいものじゃあ、ないんだな~。
というか、一方だけが勝ったら、悲惨だ。
「どちらを選んでもいい」となれば、互いに生きやすいんでしょうけどね。
あるいは、「場」を決めて、「ここはどちらかというと みんなと合わせる場」「ここはどちらかというと 自由にする場」などと、区切れればいいのだろうか?
息苦しさを感じない程度であれば。
とはいえ、型にはまらない人は、そこから飛び出さざるを得ないような、運命みたいなものがあるのかもしれない。
そう生まれたというか、宿命というか。
(運命というのは、昔話のモチーフとしても多いですね)
昭和から続く、日本に欠けた、そして求められている性質なのかもしれませんね。
「独自性」とか。
でも、それを育てようとしているかは、疑問。
育てないのに、欲しいな~と思っている感じ?
そういう場を用意しないのに、生まれないかな~と期待している感じ?
そのうち、何でそういう人がいないのか! って怒りだしたりしてね。
育てるでもなく、場を用意するでもなく、大切にするでもなく。
なく、なく、なく、なく。
「欲しいなら、どうすべきか?」っていうシンプルなことが、抜け落ちている感じ。
今の日本の病が、それかも。
□ タローマン
この前、NHK見てたら、岡本太郎さんが特集されていました。
まあ、独特な人ですね。
独自の視点を持った、エネルギーの塊みたいな人。
「芸術は爆発だ!」っていう言葉が流行りましたが、岡本太郎さん自体が「爆発しそうな情熱の塊」みたいに見えました。
大阪万博の「太陽の塔」が有名ですが、そこに込められたメッセージみたいなのも、番組内で語られてました。
「それでいいのか?」「このままでいいのか?」と、世の中がまっすぐ進んでいる時に、疑問を持ち、訴えた。
何なら、「突き破り」「壊そう」とした。
それを有識者たちの前で訴えかけるんですが、周囲にはあまり伝わらなかったようでした。
岡本太郎さんの真剣さ、情熱。
それに対する、周囲の苦笑い。
でも、周囲が悪いのかというと、そうでもないように思います。
残念ながら、岡本太郎さんは 自身の中の思いや情熱を、言葉にするのが苦手やったんやなかろうか。
だから、伝えるのが難しい。
代わりに、岡本太郎さんは、芸術で伝えるという術を持っていました。
そして、苦笑いしていた有識者たちですが、それでも岡本太郎さんに任せた。
そこはすごいじゃないですか。
分からないから否定するじゃなくて、結果、やってもらったんだから。
いろいろ無理な注文も、受けたんやから。
深夜番組で、「TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇」というのも やってましたな。
各話のサブタイトルが、岡本太郎さんのメッセージになっています。
「でたらめをやってごらん」
「自分の歌を歌えばいいんだよ」
「一度死んだ人間になれ」
「同じことをくりかえすくらいなら、死んでしまえ」
「真剣に、命がけで遊べ」
「美ってものは、見方次第なんだよ」
「好かれるヤツほどダメになる」
「孤独こそ人間が強烈に生きるバネだ」
「なま身の自分に賭ける」
「芸術は爆発だ」
ちょいちょい過激な言葉が…。
ん? 全部?
そういや、ウルトラマンタロウも「ウルトラダイナマイト」って自分で爆発する必殺の大技がありましたな。
水と油は はじき合って、混ざることが無い。
でも、両方大事。
両方、無いと困る。
その両方を使うのが、料理人。
両方の性質を熟知し、適切に使う人。
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【性格 typeⅢ】 成功を追う人 【04】
いろんな性格の具体例。
第3回は、成功を願い 追い求める人です。
その方法を知っている人とも言える。

□ 成功できる人

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

性格タイプから、「成功を追う人」について。
え~、昔から、成功者って言われる人たちがいますな。
「立身出世」なんて言葉が使われました。
丁稚奉公から始まって、大企業の社長さんになったとかね。
松下グループ(パナソニック)の創業者、松下幸之助も丁稚でした。
世界のホンダの 本田宗一郎も、そうです。
三菱グループの岩崎弥太郎は、大河ドラマ「龍馬伝」でその姿が描かれましたかね。(丁稚ではありませんでしたが、決して恵まれた境遇ではなかったようです)
ドラマだと、「どてらいやつ(どてらい男)」つーのもありました。
昔の成功者は、スケールがデカいのと同時に、なんや 泥臭いところもあったようですな。
で、今の人はというと、スマートなイメージがあります。
シャツなんかパリッとしててね。ええ車に乗ってたりして。
(ラフな Tシャツってパターンもありますけど)
タワマンとかに住んでるんですかね。
世の中が多様化し、することもようさんあって、いろんな分野で若い成功者が出てて、ようけ紹介されとりますな。
女性で起業し、成功している人も ようけおります。手芸もあれば 土建業もあって、分野が多彩です。
さて、成功者はどんな人かというと、たぶん、成功する方法を知っとるんじゃないかと思います。
そのへんを、性格を軸に、見ていきましょうか。
(もちろん、成功者がみんな、この性格ってわけじゃ ないですけどね)
(悪い意味じゃなくて、いい意味で、変わった人だっているでしょうし)
<TypeⅢ 10の傾向>
(1) 自分には能力があると思う。
(2) 達成する瞬間が好きだ。
(3) 何事も、効率を優先する。
(4) 常に目標がある。
(5)決断力、行動力、ともにあると思う 。
(6) 目標に向かうための努力は苦にならない。
(7) 実績は大事だ。
(8) 仕事のために生活を犠牲にするのは、しょうがないと思う。
(9) 社会的地位など、人の目を気にする方だ。
(10) 失敗なんて考えたこともない。(同時に、考えたくもない)

自信のある人が多いようですね。
成功を積み重ねるから、自信が育つ。
そもそも 成功できるくらいだから、能力があって、自然と自信を持つ。
能力、成功体験、自信。これらがいいように、グルグル回っているのかも しれまへん。
羨ましい話ですね。
あと、今の成功者は、セルフプロデュース能力が高そうです。
自分が持っている能力を きちんを把握して、それを効果的に使える。
他者にも、それを示せる。
自分の「使い方」をよう知っとります。
自分を魅力的に見せる方法も知ってるので、関西弁でいうところの「シュッと」しとります。
なんや、スマート。
自信を持っとりますが、それが当たり前だと思っているので、自信過剰になることも少ない。
(見る方の心の持ちようで、自信過剰だと思われることはあるかもしれませんが)
こんな理想的な人でさえ、問題が無いわけではないというのが、全部の性格に共通するところですな。
<TypeⅢ 素敵なところ>
(1) 成功する方法を知っている。
(2) 努力家であり、勉強家であり、勤勉家である。
(3) 行動力もある。
(4) チームプレーも得意。
(5) 自他を鼓舞することができる。
<TypeⅢ 困ったところ>
(1) ワーカホリックなところがある。
(2) セーブするのが苦手。
(3) 失敗や挫折を恐れる。
(4) 価値が無いことは耐えられない。
(5) どこかで成功者を演じている。
成功を追うので、働き過ぎになる傾向がある。
それも過ぎると、家庭や健康が犠牲になることも。
一つの方向にまっしぐらに走ることは大事なことですが、一方だけに走れば 他方から離れるもんです。
人の心も同じ。
自分の身体も同じ。
また、世の中というのは、「不変」ではありません。
状況も変われば、ものの価値も変わるし、様々なものが変化していきます。
つまり、それまでは成功できた方法が、ある日突然、通用しなくなることもあるようですよ。
なまじっか成功体験があると、これまでの方法を手放せないこともあるでしょう。
その時には立ち止まるのですが、やっと振り返って、手にしたものと失くしたものに 気づくかもしれません。
それは一見、悲しいことだけど、必要なことなのかもしれませんね。
こういうのも、どの性格にも通じることなんですが…。
□ 与太話
学生の頃、長渕剛が好きで、寝る時とか、カセットテープを聞きながら寝たもんです。
当時はまだ、フォークシンガーだったころ。(いや、ちょっと変わってきた頃かもしれんけど)
「HEAVY GAUGE(ヘビー・ゲイジ)」というアルバムの最後に、「僕のギターにはいつもHeavy Gauge」という曲があります。
その一節に「手にしたものと 失くしたものが いつも うしろめたさを連れてくる」というのがあるんです。
この頃には成功して 手にしたものも多いと思うのですが、それと同時に、ぽっかりと欠けた何かを感じたのかもしれません。
「うしろめたさ」というとマイナスのイメージがありますが、うしろめたさが無いのも怖いですね。
ほどほどの うしろめたさがあるのが、人間なのだと思います。
ちなみに、ヘビー・ゲージとは、一番太い弦のこと。
それだけに、独特の音が出るようです。
人間もまあ、何かしらの音を出すんやと思います。
[ 11月27日に思うこと ]
朝の太陽、昼の太陽、夕方の太陽、夜の太陽。
すべて、太陽。
でも、受け手にとっては、別の太陽。
ある時は、ありがたくて、ほしいもの。
またある時は、ありがたくないもの、避けたいもの。
あるいは、気にも留めないもの。
ある時には、見えないもの。
それは不変。
でも、影響は変わる。
春の太陽、夏の太陽、秋の太陽、冬の太陽。
あっちの太陽は同じ。
こっちの太陽は…。
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【性格 typeⅡ】 助けたい人 【02】
今回の性格は、やさしい人。
人のことを気遣って、共感もできる。
誰でも助けようとしてくれる、いわゆる いい人。
でも、身近な誰かは、放ったらかしかも。

□ やさしい人

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

性格タイプから、「助けたい人」について。
え~、昔々の話ですが、「どんな人が好き? どんな人と結婚したい?」という質問に、「やさしい人」と答える子が多かったように思います。
昭和の子どもの話ですけどね。
はて、どんな人がやさしいんだろう? と思って聞いていると、何も言わなくても分かってくれる人らしい。
ちゃんと察して、ニーズに合った対応をしてくれる人。
「わはは、超能力者ですやん!」なんて言いませんでしたよ。
わたし、殴られるの嫌いですねん。
それに実は、そういう人、知ってますねん。
その界隈では割と有名ですよ。
「覚(さとり)」っていうんですけどね。
だいたい あの子ら、やさしい人が好き♪ とか言いながら、やさしさの欠片もないイケメンやスポーツマンに…
いや、やめときましょう。
色相がにごりそうです。
さて、世の中には確かに、やさしい人がいますな。
今までの人生を振り返って、何人か頭の中に浮かぶんじゃないでしょうか。
「思いやりがある」とか「情が細やか」だとか、誰にでも分け隔てなく 助けの手を差し出してくれるとか。
<TypeⅡ 10の傾向>
(1) 人のためになりたいと思う。
(2) 人から必要とされると、すごく うれしい。
(3) 相手の感情が気になる。
(人の感情には敏感だ)
(4) 周囲と同調することが多い。
(うんうんと共感することが多い)
(5) たくさんの人と仲良くなりたい。
(6) 八方美人だと言われることがある。
(7) もらうよりは、あげたいと思う。
(してもらうよりは、してあげたい)
(8) 人の頼みは断れない。
(9) やさしいと人から言われる。
(10) 人を助けるのが好きだ。

いや、立派な人ですね。
こういう人が たくさんいたらいいのにと思います。
(つーことは、現代においては 希少種なんでしょうか?)
こういう人でさえ、いろんな目に遭うのですから、世の中ちゅうもんは無情ですな。
誰もが やさしくされたいと願う一方で、それを嫌う人もいますね。
このタイプの人が お世話したいと思っても、そういう相手は 大きなお世話だと思ったりする。
性格や価値観というのは、多様ですな。
うまいこと合う場合もあれば、真逆で反発することもある。
(取扱説明書にちゃんと書いといてほしいもんです)
親切心が伝わらんことがあるのは、仕方ないのかなあ。
性格ちゅうとやっぱり、誰もが苦手なことを持ちます。
このタイプは、自分で決めるのが不得手です。
どちらかというと、相手のニーズを読み取って、「うんうん」「そうねそうね」と賛同しがち。
この傾向を知らないと、「あの人、八方美人なんじゃな~い」とか言われてしまいます。
なまじっか相手の意をくみ取る能力が高いので、こうなりがちなんです。
しかもこの人ら、自分のことは後回しにして、相手のことを優先しがちです。
これは尊いことでもあるんですが、こうイメージしたらどうでしょう。
このタイプの人の中にも、小さな子どもがいると。
この場合、相手ばかり優先されるので、中の子どもは後回し、ちと かわいそうですよね。
この子だけ、割を食っています。
中の子どもだって自分なんだから、いいじゃない。
そうは割り切れんもんです。
人の心は、割り切れん。
ちゃんと傷つくのです。
たまには労わらんといけません。
たとえ自分であってもです。
そう、「たまには」。
これって意外と馬鹿になりませんな。
「いつもそう」と「たまには」は、ちょっとの違いのようで、天と地との差があるもんです。
<TypeⅡ 素敵なところ>
(1) 気持ちを察するのが得意である。
(2) 気遣うことができる。
(3) 献身があまり苦にならない。
(4) 褒めるのが得意だ。
(5) 相手の話に合わせられる。
<TypeⅡ 困ったところ>
(1) 何もしてないと、不安になることがある。
(2) 過干渉だと思われることがある。
(気の遣いすぎ、余計なお世話)
(3) 相手を優先させがちだ。
(4) 自分のことは後回しにしてしまう。
(5) まれに、イライラする。
人を助けるのは、素晴らしいこと。
でも時々は、自分も助ける方がいい。
このタイプの上級者は、助けを呼ぶことができる。
□ 与太話
前に、NHKのBSプレミアムで、朝のテレビ小説「マー姉ちゃん」の再放送がありました。
マー姉ちゃんとは、サザエさんの原作者である 長谷川町子さんのことです。
このマー姉ちゃんのお母さんというのが、人を助けたくて助けたくて仕方がない人です。
もう、邁進します。
そしてやがて、亡くした旦那さんが残してくれた財産の多くを使ってしまうんです。
本人は、それでも大満足。
しまいには、娘たちが稼いだお金まで、慈善に使おうとします。
慈善は素晴らしいことだけど、やり過ぎは困る。
さすがに マー姉ちゃんたちも黙っているわけにはいかなくなりました。
何でもそうですけど、どんな素晴らしいことも、やり過ぎると、危ないですよね。
程度を越えると、意味が違ってくる。
そして、見えないところで、被害者が出てくる。
なもんで、時々は ブレーキを踏んだり、「あれ?」と思い直すことが必要となるようです。
[ 11月12日に思うこと ]
易経について読んでいたら、こんな風な意味が出てきました。
よい結果を得られそうだとしても、これは本当に正しい道なのか? と恐れることを忘れてはならない。
逆に、正しいから いいでしょ、じゃ危ないということなんでしょうね。
「過失」って言葉を、刑法とかじゃなくて、文字そのものから来る印象を素直に受け取った時、いろいろと考えさせられますね。
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【性格 typeⅠ】 完璧を求める人 【02】
性格タイプの 1つを見ていきます。
今回は、完璧にやりたいという志向で生きる人。
さて、どんな人?

□ 性格のタイプ

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

「性格タイプ」から、「完璧を求める人」について。
え~、時々、インターネットでも話題になることですが、「完璧」の「璧(へき)」は、「壁(かべ)」と似ていますが、違う漢字です。
下の部分が、「玉」になってますね。(かべの方は、「土」です)
璧とは、大昔の中国で使われていた玉器(儀礼用に使われる器)。あるいは、ヒスイなどの宝石(宝玉)のこと。
話を端折ると、藺相如(りんしょうじょ)という家臣が、貴重な「璧」を傷一つつけることなく 無事に持ち帰った話から、「完璧」という言葉が生まれたそうな。
なもんで、中国では、完璧という言葉を「貸したものを(きちんとした状態で)取り戻す」とか「大切なものを(傷一つない形で)取り返す」、「借りたものを(前と同じ状態で)返す」というような意味で使うそうです。 [ 完璧帰趙 ]
日本語の場合、完璧とは、何一つ欠けていない状態。
完全無欠、パーフェクト。
すごく いい響きですが、それゆえに実際はパーフェクトじゃなくなる、という、ややこしい状況を生みがちです。
なにせ、超人になろうとするようなもんですからね。
どっかで無理が出がちです。
人間は人間の範囲を、なかなか超えられない。
<TypeⅠ 10の傾向>
(1) 何でもきちんと、しようとする。(几帳面)
(2) イライラすることが多い。
(3) 「もっと、こうしたらいいのに」とよく思う。
(4) 物事は何でも、正しくあるべきだと思う。
(善悪の意識が強く、誰もが守るべきだと思う)
(5) 「〇〇すべきだ」と言うことが多い。
(6) 間違うことは嫌い。
(ミスが気になる)
(7) 真面目だと言われる。
(8) 時間が足りないと思うことが多い。
(9) 理想が高いと言われることがある。
(10) できるだけ完全にしたい。

このタイプは 完璧を求めるんですが、それゆえに苦しんだり、不十分になったりします。
完全であろうとして 不十分になるというのは おかしな話ですが、実際問題、そうなりがち。
完璧にやろうとすると、時間がかかりますな。
でも、時間は有限です。
その時その時で、かけられる時間というのは 決まっています。
時間制限があるのに、完璧にやろうとすると、かえって不十分なまま時間を迎え、タイムオーバーなんてことも。
もちろん、完璧が求められるような仕事もあります。
でも一方で、完璧よりも別のものが求められることもある。
時間も、その一つですな。
上司は、「はよしてくれ」と言う。
そんな時に念入りにやっていると、呆れられます。
(どんな性格でも、ケースバイケースというのは、大切な要素なのです)
このタイプは、悪いことが嫌いです。
正しいことに対して、潔癖なところがある。
けど、世の中でスムーズに生きるためには、柔軟性が必要ですよね。
確かに悪いかもしれんけど、そうした方が うまくいく、みたいな。
いや、もちろん、法は犯しませんよ。
法の範囲内で、柔軟性を持って、臨機応変にやっていく。
でも、この性格の人は、ちょっとお堅いのです。
それが必ずしも悪いわけではありませんが、「その場に適したこと」ちゅうもんが あります。
その場に適してないと、どんならんのです。
(どんならん=どうにもならない、仕方がない)
理想に燃えた、若い騎士がいたとしましょうか。
清廉潔白で、いつでも どこでも、正しい行いをしようと、頑張ります。
また、仲間たちにも、それを強要する。
けんども、若いだけあって、実力が伴っていません。
また、先輩たちに比べて、老獪さがない。
つーか、この人、老獪さを嫌っている節があります。
それを悪賢いと捉え、イライラすることも多々あったりする。
確かに、悪賢いところも あるかもしれない。
けれど、そうすることで、誰かが救われることもある。
あるいは、ぶつかることなく、よい感じにおさまったりする。
そういうところに、目が届かんのですな。
若いので、柔軟性がありません。
<TypeⅠ 素敵なところ>
(1) 理想を追い求めるための努力ができる。
(2) 己を律することができる。
(3) 間違いを見つける能力。
(4) 改善点を提案できる。
(5) 何が正しいか言える。
<TypeⅠ 困ったところ>
(1) ちゃんとしてないと、イライラする。
(2) 融通が利かない時がある。
(3) 粗が目に付いて、ストレスになる。
(4) 内なる怒りをためがち。
(5) 場にそぐわない時は、煙たがられる。
前に、完璧の「璧」は玉器だと書きました。
完全なものは、球体だとされます。
すべてが足りているので、丸いんです。
性格でいえば、成熟してない時は、尖っています。
どれかの傾向だけが、強い。
そして、いろんなものが補われることで、だんだんと丸くなるのです。
つーわけで、完全を目指す この性格の人であってみれば、丸さに注目するのも、ええかもしれません。
誰もが間違いたくないと思いますが、間違いを恐れだすと、ちょっと しんどいかも。
時々は、「まあえっか」が あってもいいかも。
どうでもいいことなら、まあ ええか。
気合い入れるところは、しっかりやろうか、と。
めりはり、メリハリ。
□ 思い出話
昔、MTVというか、洋楽が流行った時期がありましてね。
その頃、何も知らずに手に取ったのが、カルチャークラブの「君は完璧さ」でした。
まだ CDとかなくて、レコードです。
全英1位とかなんとか、帯が付いていたような気がする。
その後、「カーマは気まぐれ」が大ヒットし、誰もが知るアーティストになりました。
あの頃は 凝ったミュージックビデオが多くて、カーズ(The Cars)の「 You Might Think」 とか面白かったな~。
テレビからカセットテープに録音して、よく聞いてました。
なんか、死語がいっぱい出てきたなあ…
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【性格の話】 魚は水の中に限る 【01】
性格の話の第1回。
誰もが気持ちよく過ごせる空間、イキイキできる場所を持つものです。
でも、それが無視されると…

□ 水から出た魚

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

「性格」についての話。
その第1回です。
え~、「天網恢恢疎にして漏らさず」(てんもう かいかい そにして もらさず)なんて言葉があります。
一時期、上岡龍太郎さんが、よく口にしておりました。
天網(てんもう)とは、文字通り、天の網です。
恢恢(かいかい)とは、大きく広いさま。
疎(そ)にしては、目が粗いという意味。
つまり、天に張っている網というのは 広くて 一見 目が粗いように見えるけど、悪事はしっかりつかまえて 漏らすことはありませんよ、という感じ。
悪事を天から隠すことはできない、といった意味です。
悪いことしても お天道様には筒抜けやから、やめとけ、やめとけ ―― みたいな。
同じような言葉で、「天知る 地知る 己知る」もありますね。
悪事を行えば、誰にも見つからないと思っていても、天も地も知っているし、何より自分が一番よく知っているだろう? というような意味。
(「天知る 地知る 己知る、イルカに乗るのは、城みちる」なんて言うと、年がバレます)
自分の行いは 自分自身が一番よく知っている。
そう言いつつ、「無くて七癖」とも言います。
自分では無いと思っていても、案外、人にはそれぞれ 傾向があるということ。
よく見れば、すぐに見つかるのです。
そんな傾向のことを、「性格」とも言いますな。
分かりやすい例ですと、「あの人は外向的ねえ」とか「うちの子は内向的だわ」とか言ったりします。
前者は、人の中に行くのを苦にせず、むしろ喜び、活動的に生活する。
一方後者は、人の輪の中にはあまり入りたがらず、家の中で読書することなどを好んだりします。


こういうの、どっちがいい というものでもありませんが、所属する集団や文化などによって、一方だけが価値あり! とされることがあります。
ということは、そうじゃない もう一方は、日陰者になるということです。
内向的だろうと、外向的だろうと、こりゃ生まれ持ったものですから、どうしようもありません。
多少は努力で変えられるかもしれませんが、根本的にどうこうできるもんじゃない。
一時的に適応するにしても、ずっとやらされると、しんどくてたまりません。
性に合わんことを、やってるわけですから。
「水を得た魚」とか言いますけんども、こりゃその反対、真逆です。
魚を水から上げたようなもん。
放っておいたら、弱ってしまいます。

でも、それが分からんような状況も、出てくるようです。
その集団が何らかの価値観を持ち、ある傾向を良いものとする。
となると、みんなにそうして欲しい。
運がいいことに、ほどほど みんな、そうしてるかもしれない。
けんども、そこに別の人 ―― 別の性格を持つ人 ―― が出てきたら、どうなるでしょうか?
みんな、それがいいと信じているので、その人にもそうするように勧めます。
あるいは、強要するかもしれない。
なかなかやらないと、指導することでしょう。
ああせい、こうせい。
もっとこうしたらいい。
違う違う、こうするんや。
一生懸命、矯正しようとします。
しかし、生まれ持ったもんと違うことは、なかなかできません。
すると、やがて、怒りだしたりしますな。
なんで できないのか! と。
あるいは、見捨てるような言葉を口にするかもしれません。
こりゃ、どうしようもない…とか。
こういうの、客観的に見ると、よく分かりますよね。
誰がおかしいか。
魚を陸に上げて 頑張れと言い、挙句の果てに 不平不満言うたり、怒りだしたりする。
こりゃ、どう見ても…
ねえ…
悲しいかな、こういうことは、割とよく あるようです。
けっして珍しいことではない。
誰もが経験したり、経験しないまでも 傍で見たことがあったりする。
大人が何かを信じるというのは、怖いもんです。
信じすぎると、呪いにもなるんですな。
いろんな人がいるもんで、
いろんな考え方、
いろんな反応の仕方、
いろんな求めるもの、
いろんな苦手なもの、
そりゃ、ぎょうさん あるようです。
それを性格と言ったり、個性と言ったりします。
□ おまけ
「水を得た魚」を Google翻訳にかけると、「fish out of water」と出ました。
陸に上げられた魚、というような意味だと思うんですけど、自らの意志で出たなら、また違うんですかね。
無理やり水から出された弱るけんども、自ら出て行ったら、なんか、冒険が始まりそうです。
ん?
水から出る…
自ら出る…
□ 与太話
え~、最初に出てきた「天網恢恢疎にして漏らさず」。
これには、こんな話もあります。
手術の時に お毛けを剃ることを、「剃毛(ていもう)」と言います。
私もヘルニアの手術の時、背中の毛を剃られました。
これ、人によっては、かゆいらしいですな。
てなもんで、「ていもう かいかい、そりゃもう、たまらん」と…
いや、どうも、すみません。
殴らんとってください…。
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