【糖質制限ダイエット】 ロカボでお腹いっぱい痩せる/健康カプセル! ゲンキの時間
効果がある一方で、間違った方法だとリスクもあるという、糖質制限ダイエット。
正しい方法を、専門家が教えてくれます。
キーワードは、「ロカボ」。
痩せる他に、老化防止や睡眠の質改善というメリットが。
1食の糖質量は、20~40g。
1日の合計は、70~130gに。
たんぱく質や脂質まで減らさないように、注意を。
ドクネット:北里大学 北里研究所病院 糖尿病センター 山田悟 センター長。
ゲンキスチューデント:春香クリスティーン。
ゲンキリサーチャー:深沢邦之。
2017年11月12日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「~ 正しい糖質制限ダイエット ~ 健康的に痩せるロカボとは?」からのメモ書きです。

□ 糖質制限

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

「糖質制限ダイエット」です。
多くの人が興味ある、ダイエット。
そんな中、最近よく耳にするのが、「糖質制限」という方法ですよね。
ごはんを少な目にするとか、麺類を控えるとか、野菜や豆腐を食べるとか。
街のみなさんも、実施しているようです。
しか~~し、正しい知識が無いと、大きなリスクもあるといいます。
専門家は、こう言っているのだ。
「間違った糖質制限ダイエットは、便秘や栄養失調になったり、悪玉コレステロールが増える可能性もあります」
「最悪の場合、命の危険があるのではないかという報告すらあります」
そこで今回は、正しい糖質制限ダイエットについて、学んでいきましょう!
まずは恒例の基礎クイズから。
Q)「 炭水化物-(?)=糖質 」。(?)に当てはまるものは何でしょう?
答えは、「食物繊維」。
炭水化物から食物繊維を引いたものが、糖質になります。
食物繊維がゼロの時は、炭水化物と糖質がイコールになる。
現在、糖質制限ダイエット関連の市場は、右肩上がり。
「糖質オフ」や「糖質ゼロ」の食品市場は、3000億円を突破。
それだけに、有名店でも、このようなメニューが…。
まずは、「くら寿司」。
寿司といえばシャリですが、お米をなくしちゃいました。
シャリの代わりに、大根の酢漬けを使用した一品。

「シャリ野菜えび」。
税抜き 100円なり。
試食した深沢さんの感想。
「歯ごたえがあって、美味しいですね」
なんでも、今年の夏から、糖質オフシリーズを販売しているらしい。
シャリ野菜の他にも、シャリを少な目にした「シャリプチ」。
また、麺を抜いたラーメン「7種の魚介らーめん 麺抜き 醤油」まで。

くら寿司の広報宣伝部の方のお話。
「お客様の要望で、シャリを小さめに握ってくださいとか、残されるお客様とかもいらっしゃって」
「かなり こだわっているシャリなので、葛藤はあったんですけど、やっぱり、今の時代の流れだったりとか、けっこう勇気を持った決断の商品ではあります」
他の店でも、糖質制限のメニューが。
モスバーガーでは、「モスの菜摘 モス野菜」。
バンズの代わりに、レタスで具を挟んだ一品です。
すき家では、「牛丼ライト」。
ごはんの代わりに、冷ややっこが使われています。

世間で話題の糖質制限ダイエット。
でも、痩せられるメカニズムや、その効果は、どんなものなのでしょう?
というわけで、専門家のもとを訪ねました。
東京都は港区にある、北里大学 北里研究所病院。
糖尿病センターの 山田悟 センター長に、話を伺います。
そもそも、糖質制限ダイエットとは、どういうものなんでしょう?
山田先生の解説。
「古くは 1920年代には、糖尿病の治療法として、行われていた方法なんです」
その後、1970年頃、アメリカの医師 ロバート・アトキンスが、肥満治療の一つとして注目。
日本では、2000年以降にブームになりました。
では、メカニズムは、どうなっているのでしょう?
山田先生の解説。
「食事中の糖質こそが、実は、肥満の元になる唯一の栄養素と言っても よいぐらいでして」
食事で糖質を摂って、血糖値が上がると、すい臓から「インスリン」が分泌されます。
このインスリンは、身体の様々な部分に、エネルギーとして糖が取り込まれるのを、手助けしてくれるんですね。
しかし、インスリンは、糖を中性脂肪としても貯蔵するため、過剰に糖質を摂取すると、内臓脂肪などが増え、肥満になってしまうのです。
糖質制限する時の注意点は?
山田先生は言います。
「糖質制限を上手にやらないと、別な問題、つまり、身体に何らかの障害が起こることがあり得ます」
糖質制限ダイエットは、効果がある一方で、間違ってやってしまった際のリスクも、高いのだ。
実際に陥りがちなケースを、山田先生が教えてくれました。
例えば、こんな食事。
朝:目玉焼き、プチトマト、野菜サラダ、コンソメスープ。
昼:サラダチキン、ミックスサラダ。
夜:生姜焼き、キャベツ、味噌汁。
ごはんやパンなど、主食がありませんね。
このような食事では、体重が減る一方で同時に、疲れやすくなったり、ふらついてしまったり。
長期間に及んだ場合、骨粗しょう症になることも。
なぜかというと、糖質だけでなく、脂質や たんぱく質まで、制限してしまっているから。
さらに、山田先生は言いました。
「もう一つ、極端な糖質制限で注目すべきは、ケトン体という物質です」
ケトン体は、1日の糖質摂取量が「50g以下」になると肝臓で作り出される物質。
脳を保護し、認知症予防の効果があるといわれる一方で、意外な一面も。
実は、ケトン体になる前の物質と、コレステロールになる前の物質は、同じなんですね。
そのため、ケトン体が増えてしまうと、悪玉コレステロールも一緒に増える可能性があるんです。
つまり、糖質は、摂り過ぎだけでなく、制限し過ぎにも、注意が必要!
過度に制限すると、リバウンドも怖いですよね。
やり過ぎて、飢えて、大きな反動が来てしまう。
吸収しやすい身体になっていたら、もうたいへんだ!
□ 正しい糖質制限

では、正しい方法とは、どのようなものなのでしょう?
山田先生は言います。
「正しい糖質制限のポイントは、ロカボです」
ロカボとは、緩やかに糖質(カーボ)を低く(ロー)抑え、適正糖質量を食べる方法のこと。
一般の人は、1日におよそ「300g」の糖質を摂取しているといわれています。
ロカボではこれを、「1食 20~40g」に抑え、デザートなどの間食は「10g以下」に。
1日の糖質量を、「130g以内」にします。

具体的には、主食から摂る糖質の量を、コントロールする。
つまり、ごはんやパンの量を、減らす(適正にする)。
ロカボの場合、1食の ごはんの適量は、70g。
1食 ごはん 70g = 糖質量 25.8g
これだけでは寂しいですが、おかずはお腹いっぱい食べていい。
合わせるとだいたい、糖質量が「40g」になります。
ロカボ最大のポイントは、主食を控えれば、満腹OK!
例えば、おかずとなる肉や魚は 糖質量がほとんどないため、お腹いっぱい食べても、問題ないのだそう。
具体的な内容は、後半で紹介します。
□ ドクネット
引き続き、北里大学 北里研究所病院 糖尿病センターの 山田悟 センター長に、教えていただきます。
<ロカボのルール>
朝食、昼食、夕食と、糖質量は、20~40g に。
間食は、10g 。
1日の合計は、70~130g にします。
ごはんを1食 70g にすると、糖質が 約26g。
これにおかずの糖質 10g が加わって、1食あたり 36g の糖質量になります。
また、糖質量 20g という下限を設けることで、糖質を極端に減らすことによる「ストレス」などが軽減されるという利点も。
<ロカボ 1食の主食量>
ごはん:70g
食パン(6枚切り):60g(1枚程度)
うどん:120g(半玉程度)

ちなみに、玄米にしても、白米とそれほど糖質量は変わらないそうです。
ロカボには、痩せる他にも、メリットが 2つあるといいます。
1つは、「老化の防止」。
シミやシワの原因である「糖化反応」が、起きにくくなる。
また、見た目が悪くなるような筋肉や骨ではなく、内臓脂肪から減らせるというメリットも。
もう一つは、「睡眠の質の改善」。
タクシー会社の従業員が、ロカボを3か月実践したところ、約6割が 運転中の眠気が減ったと回答したそうです。
メカニズムはまだ十分には判明してないのですが、食後に血糖値が上がることで、「オレキシン」という目を覚まさせる物質が減ってしまうのではないかと、考えられているのだそう。
ロカボで、オレキシン(眠気を覚ます物質)が減るのを防げるわけですね。
また、体重が減ると、睡眠時無呼吸症候群の症状が改善する可能性もあるとのこと。
<脂質について>
ダイエットに対して、脂質は大敵であると考えられてきました。
しかし、山田先生によると、最近では、全く逆の概念になっているそうです。
例えば、ボストン小児病院が出している研究結果があります。
ダイエットする時に、「脂質を控えたグループ」と「糖質を控えたグループ」に分けた。
すると、糖質を控えたグループではエネルギー消費がほとんど落ちなかったのに対し、脂質を控えたグループでは、エネルギーを燃やさない身体になってしまったのだそう。
つまり、脂質を控えることで、代謝が減ってしまった(痩せにくい身体になった)と。
体重を減らして、それを維持したい時は、脂をある程度 摂取した方が、エネルギーが燃える身体になって、有利だというわけ。
野菜をしっかり摂るというのも、重要なポイントです。
国が勧める 1日350g 以上の野菜を、食べるようにしましょう。
食物繊維は、意外と足りてないことが多いようですよ。
□ ロカボダイエット

お腹いっぱい食べて痩せられる、ロカボダイエット。
その経験者のお話を聞けました。
[体験談]
46歳の男性、Aさん。
こう振り返りました。
「食べる量自体は、減らしませんでした」
「ですけれども、みるみる体重が減っていって、とても自分に合ってて、よかったです」
Aさんは、およそ2年前から、ロカボダイエットを始めたのだそう。
ロカボ前、最高で「98kg」あった体重は、現在では「82kg」に。
ウエストも、「107cm → 98cm」と、-9cm 。
糖尿病の重症患者としての治療になると聞いて、どうしようか悩んでいたという、Aさん。
それが、薬は減ってないのですが、主治医が「順調だよ」と言ってくれるくらいに、改善しました。
Aさんいわく、「私にとっては、大げさですけども、命をつないでくれた健康法だと思っております」。
基準値の倍以上もあった ヘモグロビンA1cも、改善されたといいます。
最後は、山田先生に、具体的な方法を教えてもらいましょう。
訪れたのは、東京都は足立区にある、ベニースーパー佐野店。
お腹いっぱい食べていいというロカボダイエットですが、ちょっとした工夫が必要なのだとか。
前述のとおり、1食の糖質量を、20~40g にします。
そのうち、ごはんなどの主食が、約26g。
おかずの糖質は、10g 強に。
<トンカツは?>
衣はパン粉なので、少し糖質を持っています。
ですが、そんなに多くないので、OK。
むしろ、注意が必要なのは、何をかけるか。
そう、意外にも、ソースには糖質が多いのです。
ソース 100g あたり、糖質は 26.3g。
1人前だと、約5g になります。
なので、トンカツを食べる時は、ソースではなく、「レモン」や「塩」がよい。
その他の調味料では、ケチャップも注意が必要。
100g あたり、25.6g 糖質がある。
一方、マヨネーズは少な目です。
100g あたり、1.7g と、糖質は多くない。
ロカボダイエットを成功させたAさんは、トンカツを食べる際、こんな感じにするのだそう。
ごはん70g、から揚げ3個、ゆで卵、鶏ガラスープ。
ローストトンカツには、マヨネーズをつける。

<魚は?>
基本的に、魚はすべて、糖質がほとんどありません。
なので、刺身とか塩焼きなら、問題なし。
気をつけたいのは、「煮つけ」ですね。
調味料に、糖質が含まれます。
さば(80g)の場合だと、塩焼きでは糖質が「0.1g」。
しかし、煮つけにすると、「12.6g」になります。
要因の一つは、「みりん」。
みりん100g には、糖質が 43.2g も含まれるんです。
Aさんは、魚の煮つけを食べる際、工夫をしています。
煮汁を半分にし、70g のごはんの他、海藻サラダ、鶏ガラスープ、ゆで卵、ベーコンに、糖質が少ないブランパンというメニュー。

<果物は?>
食物繊維やビタミンが豊富で、健康的なフルーツ類。
ですが、果物に含まれる糖質は、中性脂肪に置き換わりやすいのだとか。
「果糖」と呼ばれ、太りやすいんですね。
「量を減らして食べるということぐらいしか、ありません」と山田先生。
例えば、ブドウを1回凍らせておいて、口に入れる度に、ゆっくりと溶かしながら楽しむとか。
<野菜は?>
ほとんどの野菜は、低糖質です。
けれど、ジャガイモやカボチャ、サツマイモなどは、例外。
一方で、先生は、「ミックスサラダに入っている程度のものであれば、気にせず食べてよいと思います」とも。
神経質になり過ぎると、ロカボダイエットが続きません。
なので、少しの糖質摂取は、気にしなくてもよいとのこと。
お腹いっぱい食べたいけど、痩せたい。
そんな人は、ロカボダイエットを試してみては?
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気づかないかぶれと樹状細胞、オープンテストで判別/ためしてガッテン
今回のテーマは、肌トラブル。
それも、原因不明の肌荒れです。
その原因が判明して、あっという間に治った。
こわ~い、気づかないかぶれとは?
遅いかぶれと、早いかぶれ。
樹状細胞との関係。
自分でできるオープンテストと、医療現場のパッチテスト。
2013年5月15日放送の「ためしてガッテン」より、「しつこ~い湿疹かゆみ まさかの犯人を大発見!」からのメモ書きです。

□ 気づかないかぶれ

今週のテーマは、肌荒れ、かゆみ。
その中で、原因不明だったものの、原因が判明します。
そして、原因が分かれば、完治も可能。
キーワードは、「気づかないかぶれ」です。
かぶれとは、何かに触れて起こる症状のこと。

じゃあ、いったい、何にかぶれたんでしょう?
[肌のトラブル 事件ファイル(1)]
長野県の女性。
3年ほど前に、原因不明の肌荒れが始りました。
仕事で出かけた旅先で、突然、アゴの下にかゆみを感じた。
3日後には、かいたところが赤くなったといいます。
病院に行ってみたのですが、そこで花粉症だと言われました。
でも、花粉の季節を過ぎても、治らない。
症状はむしろ悪化。
顔全体に、赤い湿疹が出はじめました。
様々な薬が処方されたものの、どれも効果はありません。
ホコリやカビが原因かもと、家の掃除をしてみたものの、よくなる気配はない。
化粧も最小限にとどめ、出かける時以外は控えていましたが、症状は一向に治まりませんでした。
原因がハッキリしないまま、1年以上が経過。
症状は進み、猛烈な かゆみと湿疹は、ひどくなるばかり。
そしてついに、黄色い膿(うみ)のようなものまで出てきた。
女性は、人に会うことにも 躊躇するようになったといいます。
症状は、かゆみ、赤い湿疹、黄色い汁。
原因を疑ったものは、花粉、ホコリ、カビ、ダニ、化粧品、羽毛枕、ペットの毛。
実はこの中に、原因となるものがありました。
それは、化粧品。
同じように、ケース(2)ケース(3)の方々がいます。
ケース(2) 目の周りの湿疹やかゆみに悩んでいた女性の原因は、目薬でした。
ケース(3) 手と顔にできた人は、塗り薬が原因だった。アトピー性皮膚炎だと思って薬を塗ってたら、実はそれが症状を悪化させていたのです。
原因が違う3つのケースですが、それぞれには同じ注意書きがしてありました。
「肌に合わないときは、ご使用をおやめください」
3つのケースはそれぞれ、原因を突き止めるまでに時間がかかっています。
ケース(1)では、2年半。
ケース(2)では、2か月間で病院を4か所回った。
ケース(3)では、15年以上かかったといいます。
これが、「気づかないかぶれ」の怖さなんですね。
□ 遅いかぶれ
では、そもそも、「かぶれ」って何なんでしょう?
番組では、かぶれのプロに会うため、石川県輪島市を訪れました。
輪島塗職人の稲木正伸さんに、協力してもらいます。
稲木さんは、海外からも高く評価される達人なんですよ。
輪島塗で大事になるのが、漆(うるし)です。
漆を使うので、熟練した職人さんでも、やっぱり かぶれるそう。
そして、漆のかぶれには、奇妙な特徴がありました。
すぐには、かぶれないのです。
続いて番組が訪れたのは、岐阜県高山市。
山芋料理店 店主の伊藤勝美さんに、協力してもらいます。
伊藤さんが使うのは、自然薯(じねんじょ)。
それをすって、絶品のとろろご飯を作る。
とろろを使うだけに、やっぱり かゆくなるそうです。
しかも、すぐには、かゆくならないのだという。
山芋の伊藤さんが かゆくなるのは、1分から3分ほどあと。
一方、漆の稲木さんは、20時間ほど経ってからだといいます。
実は、かぶれには、2種類ある。
それは、「遅いかぶれ」と「早いかぶれ」。
早いかぶれには、こんなものがあります。
山芋、漂白剤、オムツ、薬品。
遅いかぶれには、こんなものが。
銀杏(ぎんなん)、目薬、塗り薬、化粧品。
ケース(1)から(3)の人は、「遅いかぶれ」と関係するようです。

かぶれには、遅い早いがあるのか!

かゆみと時間の関係も、それぞれ違うんですよ。
山芋の場合、1時間ほどでピークをむかえ、2時間後にはおさまります。
これが漆となると、1週間でピークをむかえ、おさまるのは2週間後になるのだという。
遅いかぶれの特徴は、1日後に症状が出はじめ、それが2週間続くこと。

なるほど!
これじゃあ、気づきにくいはずだ。

そうなんです。
もしかしたらと思って使うのを止めたとしても、かゆみは続く。
なので、何も変わらないと判断してしまう。

「肌に合わないときは、ご使用をおやめください」
この注意書きに、さらに条件がつくんですね。

はい。
症状が出るのは、すぐとは限りません。
翌日以降の場合だってある。
また、使用をやめても、2週間は様子を見た方がよさそう。
そして実は、もう一つ、加えた方がいい注意書きがあるんです。
それは何かといえば、最初は大丈夫だったのが、急に合わなくなること。
次は、それについて見ていきましょう。
□ 樹状細胞
番組は、京都大学へ。
皮膚の研究が専門の、京都大学医学部、椛島健治 准教授に話を聞かせてもらいます。
椛島先生ご自慢の装置を、見せてもらいました。
その名も、「2光子励起顕微鏡」。
これは、特殊な光を使って 皮膚の内部を見られる 世界最先端の顕微鏡なんです。
さっそく、麻酔をかけたマウスを使って、実験。
すると、緑色に光る不思議なものが見えてきました。
これは、「ジュジョー細胞」。
木の枝のような形をしていることから、「樹状細胞(じゅじょうさいぼう)」と呼ばれる。
マウスの耳に、一時的に かぶれを起こす物質を塗りました。
すると、不思議な現象が起こった。
何と、樹状細胞が消えてしまったのです。
もしや、これが かぶれと関係する?
実はこれ、消えたのではなく、移動しているんですね。
いわば、お出かけ。
しかも、かぶれを起こしに出かけたのだという。
ここでスタジオに、模型が登場。
皮膚の表面があって、そのすぐ下あたりに、樹状細胞くんがいます。
樹状細胞くんが働くのは、体外から化学物質などの有害なものがやって来た時。
有害物質が入って来ると、樹状細胞くんがそれをキャッチ。
それから、奥へ奥へと進んでいきます。
そこで何をするのかというと、リンパ管を通って、リンパ節へ行く。
リンパ節は、白血球などが集まった、いわば体の警備本部。
ここに樹状細胞くんが、有害物質を連行して来るのです。
それにより、有害物質は指名手配リストに加えられる。
こうなると、敵と見なされた有害物質は、体内に入った瞬間に、白血球の攻撃対象になるというわけ。
では、化粧品の場合だと、どうなるでしょうか?
化粧品が、樹状細胞くんの前へ。
でも、捕まえません。
有害じゃないと判断され、無事に通過。
でも、ある日突然、キャッチすることがある。
樹状細胞がたまたま、敵と認識してしまうケースがあるんです。
すると、樹状細胞くんはそれを、リンパ節に運びます。
そして、指名手配リストに加えられてしまう。
というわけで、白血球は、化粧品の成分を攻撃するようになるんですね。
次に化粧品を塗ると、白血球が出動。
でも、菌やウイルスではないので、殺すことができません。
なので、どうするのかというと、水分で異物を薄めようとする。
そしてその分、皮膚の表面は、ボコッと腫れてきます。
これが、湿疹の正体。
水分と異物は やがて体外へと排出されるのですが、この新陳代謝にかかる時間が 2週間だというわけ。

このように、突然、化粧品などが肌に合わなくなる場合があるんです。

時間差で起こるかぶれに注意!
ガッテン、ガッテン!
□ かぶれの意外な原因
ここでスタジオに、専門家の先生が登場。
藤田保健衛生大学 教授の、松永佳世子 先生。
ケース(2)の方。
目薬が原因でした。
なので目元をよく見ると、目の周りと、あと、目薬がたれている部分が、かぶれてました。
これにより、目薬かも と気づくことができます。
ケース(3)の方。
病院で処方された薬が原因で、顔と手に湿疹が出ていました。
(取材協力:高野医科クリニック 畑三恵子 医師)
塗ると一時的に改善するのですが、また悪化しと、悪循環に。
もともと軽いアトピー性皮膚炎があったのだと思われますが、それを治りにくくしていたのが 塗り薬のかぶれでした。
その他のケース。
リップクリームが原因でかぶれることがある。
碁盤の目で、かぶれた人もいた。(マス目の塗料)
音楽プレーヤーのケースで、手がかぶれた人も。
植物、金属、ゴム、洗濯洗剤、ボディソープ、シャンプー、毛染めなど、いろんな物が原因となり得ます。
疑心暗鬼になることはありませんが、症状が出た時に早く気付いて、使うのを止めることが大切。
<かぶれたかも? と思ったら>
方法(1) やめてみる(1~2週間)
方法(2) オープンテストする
オープンテストは、ひじの内側などに塗って、様子を見ること。
ひじの内側に、1日2回 つけてみます。
かぶれたら、そこで終了。
□ パッチテスト
かぶれ治療の先進的な取り組みを行っているのが、東邦大学医療センター 大森病院。
パッチテストといって、かぶれの原因を特定するためのテストを見せてもらいました。
かぶれの原因となりやすい物質を、1つ1つ付けていきます。
その他に、患者さんが普段使っている化粧品や日用品も加え、原因を絞り込む。
背中に貼り付けるパッチの数は、およそ80個。
患者さんには、丸2日間、この状態で生活してもらいます。
検査が終わるまで、入浴も我慢してもらう。
関東裕美 教授によると、準備もたいへんだし、患者さんにも規制があって、決して楽ではない検査になるとのこと。
パッチテストを受けられる病院は決して多くありませんが、現在、増えつつあるそうです。
なお、保険適用はパッチ22個までだという。
パッチテストが受けられる病院は、こちらで紹介されていますよ。
→ パッチテストが可能な施設一覧│日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会
ケース(1) 化粧品による かぶれに 2年半 悩まされた女性。
彼女もパッチテストで、原因物質を特定しました。
今では かぶれも すっかりなくなり、笑顔の日々。
この女性は、1枚の紙を、肌身離さず持ち歩いています。
それは、今後絶対に気をつけなければいけない物質の一覧表でした。
これをお守り代わりにして、注意しつつ、元気に生活しておられます。


□

かぶれに遅い早いがあるとは、意外でしたね。

体質が変わって急に症状が出ることがあるのも、驚きました。

かぶれは早く気づくことが大切。
物質を特定することで対応できるし、安心できますね。

かぶれやかゆみが続くようなら、確認しましょう。
ひどい場合は、もちろん、病院へ!
[まとめ]
・かぶれには、2種類ある。
・遅いかぶれと、早いかぶれ。
・遅いかぶれは、
1日後に症状が出て、
それが2週間続く。
・そして、
樹状細胞の働きにより、
突然 化粧品などが
肌に合わなくなる
こともある。
・かぶれたかも? と思ったら、
(1) 1~2週間 使うのを止めてみる。
(2) オープンテストしてみる。
次回は、「脳梗塞でもう死なないぞ! 極めつき! スーパー発見術」。

→ 「ためしてガッテン 2013年のアーカイブ 1月~3月」
それも、原因不明の肌荒れです。
その原因が判明して、あっという間に治った。
こわ~い、気づかないかぶれとは?
遅いかぶれと、早いかぶれ。
樹状細胞との関係。
自分でできるオープンテストと、医療現場のパッチテスト。
2013年5月15日放送の「ためしてガッテン」より、「しつこ~い湿疹かゆみ まさかの犯人を大発見!」からのメモ書きです。

□ 気づかないかぶれ

今週のテーマは、肌荒れ、かゆみ。
その中で、原因不明だったものの、原因が判明します。
そして、原因が分かれば、完治も可能。
キーワードは、「気づかないかぶれ」です。
かぶれとは、何かに触れて起こる症状のこと。

じゃあ、いったい、何にかぶれたんでしょう?
[肌のトラブル 事件ファイル(1)]
長野県の女性。
3年ほど前に、原因不明の肌荒れが始りました。
仕事で出かけた旅先で、突然、アゴの下にかゆみを感じた。
3日後には、かいたところが赤くなったといいます。
病院に行ってみたのですが、そこで花粉症だと言われました。
でも、花粉の季節を過ぎても、治らない。
症状はむしろ悪化。
顔全体に、赤い湿疹が出はじめました。
様々な薬が処方されたものの、どれも効果はありません。
ホコリやカビが原因かもと、家の掃除をしてみたものの、よくなる気配はない。
化粧も最小限にとどめ、出かける時以外は控えていましたが、症状は一向に治まりませんでした。
原因がハッキリしないまま、1年以上が経過。
症状は進み、猛烈な かゆみと湿疹は、ひどくなるばかり。
そしてついに、黄色い膿(うみ)のようなものまで出てきた。
女性は、人に会うことにも 躊躇するようになったといいます。
症状は、かゆみ、赤い湿疹、黄色い汁。
原因を疑ったものは、花粉、ホコリ、カビ、ダニ、化粧品、羽毛枕、ペットの毛。
実はこの中に、原因となるものがありました。
それは、化粧品。
同じように、ケース(2)ケース(3)の方々がいます。
ケース(2) 目の周りの湿疹やかゆみに悩んでいた女性の原因は、目薬でした。
ケース(3) 手と顔にできた人は、塗り薬が原因だった。アトピー性皮膚炎だと思って薬を塗ってたら、実はそれが症状を悪化させていたのです。
原因が違う3つのケースですが、それぞれには同じ注意書きがしてありました。
「肌に合わないときは、ご使用をおやめください」
3つのケースはそれぞれ、原因を突き止めるまでに時間がかかっています。
ケース(1)では、2年半。
ケース(2)では、2か月間で病院を4か所回った。
ケース(3)では、15年以上かかったといいます。
これが、「気づかないかぶれ」の怖さなんですね。
□ 遅いかぶれ
では、そもそも、「かぶれ」って何なんでしょう?
番組では、かぶれのプロに会うため、石川県輪島市を訪れました。
輪島塗職人の稲木正伸さんに、協力してもらいます。
稲木さんは、海外からも高く評価される達人なんですよ。
輪島塗で大事になるのが、漆(うるし)です。
漆を使うので、熟練した職人さんでも、やっぱり かぶれるそう。
そして、漆のかぶれには、奇妙な特徴がありました。
すぐには、かぶれないのです。
続いて番組が訪れたのは、岐阜県高山市。
山芋料理店 店主の伊藤勝美さんに、協力してもらいます。
伊藤さんが使うのは、自然薯(じねんじょ)。
それをすって、絶品のとろろご飯を作る。
とろろを使うだけに、やっぱり かゆくなるそうです。
しかも、すぐには、かゆくならないのだという。
山芋の伊藤さんが かゆくなるのは、1分から3分ほどあと。
一方、漆の稲木さんは、20時間ほど経ってからだといいます。
実は、かぶれには、2種類ある。
それは、「遅いかぶれ」と「早いかぶれ」。
早いかぶれには、こんなものがあります。
山芋、漂白剤、オムツ、薬品。
遅いかぶれには、こんなものが。
銀杏(ぎんなん)、目薬、塗り薬、化粧品。
ケース(1)から(3)の人は、「遅いかぶれ」と関係するようです。

かぶれには、遅い早いがあるのか!

かゆみと時間の関係も、それぞれ違うんですよ。
山芋の場合、1時間ほどでピークをむかえ、2時間後にはおさまります。
これが漆となると、1週間でピークをむかえ、おさまるのは2週間後になるのだという。
遅いかぶれの特徴は、1日後に症状が出はじめ、それが2週間続くこと。

なるほど!
これじゃあ、気づきにくいはずだ。

そうなんです。
もしかしたらと思って使うのを止めたとしても、かゆみは続く。
なので、何も変わらないと判断してしまう。

「肌に合わないときは、ご使用をおやめください」
この注意書きに、さらに条件がつくんですね。

はい。
症状が出るのは、すぐとは限りません。
翌日以降の場合だってある。
また、使用をやめても、2週間は様子を見た方がよさそう。
そして実は、もう一つ、加えた方がいい注意書きがあるんです。
それは何かといえば、最初は大丈夫だったのが、急に合わなくなること。
次は、それについて見ていきましょう。
□ 樹状細胞
番組は、京都大学へ。
皮膚の研究が専門の、京都大学医学部、椛島健治 准教授に話を聞かせてもらいます。
椛島先生ご自慢の装置を、見せてもらいました。
その名も、「2光子励起顕微鏡」。
これは、特殊な光を使って 皮膚の内部を見られる 世界最先端の顕微鏡なんです。
さっそく、麻酔をかけたマウスを使って、実験。
すると、緑色に光る不思議なものが見えてきました。
これは、「ジュジョー細胞」。
木の枝のような形をしていることから、「樹状細胞(じゅじょうさいぼう)」と呼ばれる。
マウスの耳に、一時的に かぶれを起こす物質を塗りました。
すると、不思議な現象が起こった。
何と、樹状細胞が消えてしまったのです。
もしや、これが かぶれと関係する?
実はこれ、消えたのではなく、移動しているんですね。
いわば、お出かけ。
しかも、かぶれを起こしに出かけたのだという。
ここでスタジオに、模型が登場。
皮膚の表面があって、そのすぐ下あたりに、樹状細胞くんがいます。
樹状細胞くんが働くのは、体外から化学物質などの有害なものがやって来た時。
有害物質が入って来ると、樹状細胞くんがそれをキャッチ。
それから、奥へ奥へと進んでいきます。
そこで何をするのかというと、リンパ管を通って、リンパ節へ行く。
リンパ節は、白血球などが集まった、いわば体の警備本部。
ここに樹状細胞くんが、有害物質を連行して来るのです。
それにより、有害物質は指名手配リストに加えられる。
こうなると、敵と見なされた有害物質は、体内に入った瞬間に、白血球の攻撃対象になるというわけ。
では、化粧品の場合だと、どうなるでしょうか?
化粧品が、樹状細胞くんの前へ。
でも、捕まえません。
有害じゃないと判断され、無事に通過。
でも、ある日突然、キャッチすることがある。
樹状細胞がたまたま、敵と認識してしまうケースがあるんです。
すると、樹状細胞くんはそれを、リンパ節に運びます。
そして、指名手配リストに加えられてしまう。
というわけで、白血球は、化粧品の成分を攻撃するようになるんですね。
次に化粧品を塗ると、白血球が出動。
でも、菌やウイルスではないので、殺すことができません。
なので、どうするのかというと、水分で異物を薄めようとする。
そしてその分、皮膚の表面は、ボコッと腫れてきます。
これが、湿疹の正体。
水分と異物は やがて体外へと排出されるのですが、この新陳代謝にかかる時間が 2週間だというわけ。

このように、突然、化粧品などが肌に合わなくなる場合があるんです。

時間差で起こるかぶれに注意!
ガッテン、ガッテン!
□ かぶれの意外な原因
ここでスタジオに、専門家の先生が登場。
藤田保健衛生大学 教授の、松永佳世子 先生。
ケース(2)の方。
目薬が原因でした。
なので目元をよく見ると、目の周りと、あと、目薬がたれている部分が、かぶれてました。
これにより、目薬かも と気づくことができます。
ケース(3)の方。
病院で処方された薬が原因で、顔と手に湿疹が出ていました。
(取材協力:高野医科クリニック 畑三恵子 医師)
塗ると一時的に改善するのですが、また悪化しと、悪循環に。
もともと軽いアトピー性皮膚炎があったのだと思われますが、それを治りにくくしていたのが 塗り薬のかぶれでした。
その他のケース。
リップクリームが原因でかぶれることがある。
碁盤の目で、かぶれた人もいた。(マス目の塗料)
音楽プレーヤーのケースで、手がかぶれた人も。
植物、金属、ゴム、洗濯洗剤、ボディソープ、シャンプー、毛染めなど、いろんな物が原因となり得ます。
疑心暗鬼になることはありませんが、症状が出た時に早く気付いて、使うのを止めることが大切。
<かぶれたかも? と思ったら>
方法(1) やめてみる(1~2週間)
方法(2) オープンテストする
オープンテストは、ひじの内側などに塗って、様子を見ること。
ひじの内側に、1日2回 つけてみます。
かぶれたら、そこで終了。
□ パッチテスト
かぶれ治療の先進的な取り組みを行っているのが、東邦大学医療センター 大森病院。
パッチテストといって、かぶれの原因を特定するためのテストを見せてもらいました。
かぶれの原因となりやすい物質を、1つ1つ付けていきます。
その他に、患者さんが普段使っている化粧品や日用品も加え、原因を絞り込む。
背中に貼り付けるパッチの数は、およそ80個。
患者さんには、丸2日間、この状態で生活してもらいます。
検査が終わるまで、入浴も我慢してもらう。
関東裕美 教授によると、準備もたいへんだし、患者さんにも規制があって、決して楽ではない検査になるとのこと。
パッチテストを受けられる病院は決して多くありませんが、現在、増えつつあるそうです。
なお、保険適用はパッチ22個までだという。
パッチテストが受けられる病院は、こちらで紹介されていますよ。
→ パッチテストが可能な施設一覧│日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会
ケース(1) 化粧品による かぶれに 2年半 悩まされた女性。
彼女もパッチテストで、原因物質を特定しました。
今では かぶれも すっかりなくなり、笑顔の日々。
この女性は、1枚の紙を、肌身離さず持ち歩いています。
それは、今後絶対に気をつけなければいけない物質の一覧表でした。
これをお守り代わりにして、注意しつつ、元気に生活しておられます。


□

かぶれに遅い早いがあるとは、意外でしたね。

体質が変わって急に症状が出ることがあるのも、驚きました。

かぶれは早く気づくことが大切。
物質を特定することで対応できるし、安心できますね。

かぶれやかゆみが続くようなら、確認しましょう。
ひどい場合は、もちろん、病院へ!
[まとめ]
・かぶれには、2種類ある。
・遅いかぶれと、早いかぶれ。
・遅いかぶれは、
1日後に症状が出て、
それが2週間続く。
・そして、
樹状細胞の働きにより、
突然 化粧品などが
肌に合わなくなる
こともある。
・かぶれたかも? と思ったら、
(1) 1~2週間 使うのを止めてみる。
(2) オープンテストしてみる。
次回は、「脳梗塞でもう死なないぞ! 極めつき! スーパー発見術」。

→ 「ためしてガッテン 2013年のアーカイブ 1月~3月」



「カラダのキモチ 最終回と今までの目次」
2006年4月に放送を開始した「週刊! 健康カレンダー カラダのキモチ」が2012年3月25日(日曜)をもって最終回を迎えました。
思えばスタートは、三宅裕司さん、根本美緒さん、優木まおみさんの3人だった。
最初の頃、根本さんは番組の最後に生中継で、芝公園から健康天気予報をお送りしてくれてました。
放送は丸6年、296回にわたります。
その中には、いろいろありましたね。
根本さんは結婚、出産を経験。健康に対する意識も変わったといいます。
三宅さんが椎間板ヘルニアで入院したこともありました。
ナレーションは最初、ふとがね金太さんで、途中から、三村ロンドさんに。
番組のプレゼンターで印象に残っているのは、Take2の深沢邦之さんに、パックンマックン。
特撮経験者の金子昇さんや半田健人さんも出演されてた。
2009年8月28日放送の「肝臓を狙うウイルスの恐怖」では、深沢さんが肝臓ドックを体験。
そこで何と、胆石が見つかりました。
肝臓自体に異常はありませんでしたが、番組内で、経過観察が決定することに。
以降、深沢さんは、ウナギと天ぷらを控えているそうです。
健康をテーマにした番組でしたが、食材に関する回も多かったですね。
カラダを温める薬味を覚えてますか?
ネギ、トウガラシ、ショウガのうち、どれでしょう?
実験直後、ショウガを飲んだ人の体温が上がった。
そして3分後には、トウガラシを飲んだ人も温まってきた。
でも、5分経つと、トウガラシを飲んだ人の表面温度は低下。
30分実験しましたが、やっぱりショウガが一番効くようです。
温かくなった秘密は、ショウガに含まれる香り成分の「ショウガオール」。
これが血流を促し、冷えを改善してくれる。
老化をテーマにした回も、ありました。
年をとると本当になってしまうのは、次の内のどれか覚えてますか?
A:涙腺がゆるむ。
B:薄味を好む。
C:トイレが近くなる。
さて、どれでしょう?
年を取ると涙もろくなると言いますが、かといって涙腺がゆるむのかというと、そうではない。
涙が出やすくなるのは、鼻涙管がつまるのが原因だといわれる。
A は×。
味ですが、舌の老化により、味覚が低下するといわれる。
なので、濃い味付けになりがち。
B も×。
膀胱の壁は筋肉でできており、尿がたまると風船のように膨らむ。
しかし、年齢と共に柔軟性が失われ、膨らみづらくなり、溜められる尿量が少なくなる。
なので、トイレが近くなるそうです。
C が正解。
■
このブログでも、いくつかの回をレビューさせてもらいました。
以下は、その目次と概要です。
「冷え症チェックと冷え症改善鍋」
「糖尿病 食べる順番と血糖値」
「夏の応急手当~誤飲に熱中症~/カラダのキモチ」
「男女の痔 トイレの正しい仕方」
「ストレッチのコツ 肩こり、腰痛、姿勢」
「骨盤は歪まない? 股関節ストレッチ」
「ドライブや休日に疲れないコツ」
「禁煙のコツ」
「痛風の痛みは捻挫?」
「行動修正でダイエットを」
「謎の胃痛、機能性ディスペプシア」
「歯の健康、唾液の中和力と無痛治療」
「バンザイで分かる五十肩」
「花粉症対策 舌下減感作療法」
「餅がノドに詰まったら? 健康クイズSP」
「乾燥肌タイプチェック」
「運動強度と活動量計」
「癒しの正体 疲労回復物質 FR」
「男と女の更年期障害、女性ホルモンとエストロゲン」
「せきで消費されるカロリー 大人のぜんそく」
「健康ウォーキング術 応用編」
「ヒザの痛み リウマチ テンプラ体操」
「糖尿病診断の新基準」
「ダイエットにも 健康ウォーキング術」
「水分補給のポイント、むくみ」
「薬味 わさびの殺菌 ショウガの温め」
「しゃっくりの止め方、語源」
「あくびの語源は? 脳を活性化?」
「肺の生活習慣病COPD」
「活性酸素は万病のもと?」
「ロコモティブシンドローム」
「コラーゲンに効果なし? 善玉架橋」
「脳卒中」
「内臓脂肪とコレステロール」
「ビタミンについて」
「三宅裕司さん休養」

□
長い間、お疲れさまでした。
来週、4月1日からは、「健康カプセル! ゲンキの時間」が放送されるそうです。
メインパーソナリティーは、三宅裕司さんと渡辺満理奈さん、そして、英玲奈さん。
キーワードは、「ニッポンの皆様に健康生活を!」。
思えばスタートは、三宅裕司さん、根本美緒さん、優木まおみさんの3人だった。
最初の頃、根本さんは番組の最後に生中継で、芝公園から健康天気予報をお送りしてくれてました。
放送は丸6年、296回にわたります。
その中には、いろいろありましたね。
根本さんは結婚、出産を経験。健康に対する意識も変わったといいます。
三宅さんが椎間板ヘルニアで入院したこともありました。
ナレーションは最初、ふとがね金太さんで、途中から、三村ロンドさんに。
番組のプレゼンターで印象に残っているのは、Take2の深沢邦之さんに、パックンマックン。
特撮経験者の金子昇さんや半田健人さんも出演されてた。
2009年8月28日放送の「肝臓を狙うウイルスの恐怖」では、深沢さんが肝臓ドックを体験。
そこで何と、胆石が見つかりました。
肝臓自体に異常はありませんでしたが、番組内で、経過観察が決定することに。
以降、深沢さんは、ウナギと天ぷらを控えているそうです。
健康をテーマにした番組でしたが、食材に関する回も多かったですね。
カラダを温める薬味を覚えてますか?
ネギ、トウガラシ、ショウガのうち、どれでしょう?
実験直後、ショウガを飲んだ人の体温が上がった。
そして3分後には、トウガラシを飲んだ人も温まってきた。
でも、5分経つと、トウガラシを飲んだ人の表面温度は低下。
30分実験しましたが、やっぱりショウガが一番効くようです。
温かくなった秘密は、ショウガに含まれる香り成分の「ショウガオール」。
これが血流を促し、冷えを改善してくれる。
老化をテーマにした回も、ありました。
年をとると本当になってしまうのは、次の内のどれか覚えてますか?
A:涙腺がゆるむ。
B:薄味を好む。
C:トイレが近くなる。
さて、どれでしょう?
年を取ると涙もろくなると言いますが、かといって涙腺がゆるむのかというと、そうではない。
涙が出やすくなるのは、鼻涙管がつまるのが原因だといわれる。
A は×。
味ですが、舌の老化により、味覚が低下するといわれる。
なので、濃い味付けになりがち。
B も×。
膀胱の壁は筋肉でできており、尿がたまると風船のように膨らむ。
しかし、年齢と共に柔軟性が失われ、膨らみづらくなり、溜められる尿量が少なくなる。
なので、トイレが近くなるそうです。
C が正解。
■
このブログでも、いくつかの回をレビューさせてもらいました。
以下は、その目次と概要です。
「冷え症チェックと冷え症改善鍋」
<さらば冷え症! カラダぽっかぽか計画>
冷え性のタイプ 「ダメ工場型」「ダメ運送型」
「隠れ冷え症」「冷えのぼせ」。
冷え症改善鍋。
「糖尿病 食べる順番と血糖値」
<食事と運動で始める 糖尿病の予防と改善>
食べる順番と野菜摂取。
筋肉年齢と運動療法。
「夏の応急手当~誤飲に熱中症~/カラダのキモチ」
<この知識で命を救え! もしもシュミレーション~夏の応急手当編~>
誤飲したら? ハチに刺されたら?
クラゲに刺されたら? ガラスが刺さったら?
熱中症と水難事故。
「男女の痔 トイレの正しい仕方」
<あなたは大丈夫? 人類の宿命『痔』のトラブル>
男性痔と女性痔。
正しいトイレの仕方。
「ストレッチのコツ 肩こり、腰痛、姿勢」
<実は間違いだらけ?! 本当に健康になれるストレッチ>
静的ストレッチと動的ストレッチ。
肩こり、腰痛、姿勢改善。
「骨盤は歪まない? 股関節ストレッチ」
<実はゆがまない? 骨盤メンテナンス大作戦!>
骨盤は歪まない?
股関節のストレッチ。
「ドライブや休日に疲れないコツ」
<あなたの疲れは本当に取れている? 賢い休日の過ごし方>
休憩が大事。適した飲み物。
一番疲れる天気は?
「禁煙のコツ」
<スパスパ吸わずに、スパッとやめる! 肺の病 COPDを防げ!>
副流煙と受動喫煙。
禁煙で挫折する3つの理由。
「痛風の痛みは捻挫?」
<見逃したら命の危険! 足から分かる生活習慣病>
隠れシビレに要注意。
閉塞性動脈硬化症。
「行動修正でダイエットを」
<春から始める! ぷよぷよボディ改造計画>
週末のドカ食いとダラダラ食べに注意。
行動修正で解消しよう。
「謎の胃痛、機能性ディスペプシア」
<もうハラハラしないで大丈夫! お腹の不安スッキリ消化大特集!>
胃もたれの正体。
機能性ディスペプシアとは?
腹痛を伝えるコツ。
「歯の健康、唾液の中和力と無痛治療」
<聞かぬは一生の損?! 歯医者さんが語る! 歯の全て>
炭酸飲料で歯は溶けるのか?
だ液を出すには?
キシリトールは歯にいいの?
「バンザイで分かる五十肩」
<腕はまっすぐ伸びマッスル? 知らなかった! 五十肩の真実>
筋肉バランスとスウィング運動。
肩関節に輪ゴム体操。
「花粉症対策 舌下減感作療法」
<正しく知って楽に過ごそう! 花粉症対策マニュアル2011>
スクラッチテストとは?
花粉症になるメカニズム。
最新治療法。
「餅がノドに詰まったら? 健康クイズSP」
<1億3000万人の健康常識クイズSP>
お酒を飲み過ぎて倒れたら?
おせち料理のカロリーとプリン体。
「乾燥肌タイプチェック」
<アレ大変! 手あれ・肌あれ・冬の皮膚 ガンコな乾燥プルプル大作戦>
手の乾燥に注意。
乾燥肌タイプ、チェック。
タイプ別乾燥対策。
「運動強度と活動量計」
<ちょうどの強度で病気予防! 目指せご長寿! 健康運動プロジェクト>
健康によい運動の新基準。
活動量改善プラン。
「癒しの正体 疲労回復物質 FR」
<いや~しらなかった! 現代人を救う! “癒し”の極意>
全身浴と半身浴。
交感神経と副交感神経。
おしゃべりは大事?
「男と女の更年期障害、女性ホルモンとエストロゲン」
<上手に乗り越えよう! 大研究! 男と女の更年期>
更年期障害とは?
エストロゲンとホルモン補充療法。
「せきで消費されるカロリー 大人のぜんそく」
<国民の3割が悩む症状! 万病のシグナル「せき」のヒミツ>
乾いた咳と湿った咳。
大人の喘息?
咳の原因を見つけるポイント。
「健康ウォーキング術 応用編」
<今朝からはじめられる! ウォーキング効果倍増法 応用編>
腕を大きく振る。
ちょうどいいスピード。
インターバルウォーキングとスローウォーキング。
「ヒザの痛み リウマチ テンプラ体操」
<その思い込みが危ない?! ヒザの痛み 常識・非常識>
ヒザ痛の時に階段を下りる方法。
ヒザを健康に保つには。
リュウマチのチェック。
「糖尿病診断の新基準」
<まだ大丈夫が危ない! 診断基準改定 糖尿病最前線>
空腹時血糖値と随時血糖値。
新基準 ヘモグロビンA1c。
肥満とインスリン抵抗性。
「ダイエットにも 健康ウォーキング術」
<ダイエットにも効果がある?! 健康ウォーキング術>
<今朝からはじめられる! ウォーキング効果倍増法>
腕振り効果。
ウォーキングクイズ。
「水分補給のポイント、むくみ」
<味方にも悪者にもなる?! カラダと水分の微妙な関係>
むくみチェックと、むくみ予防。
水分摂取のポイント。
「薬味 わさびの殺菌 ショウガの温め」
<実は身近にいた救世主! 夏を元気に過ごす薬味活用術>
薬味の殺菌力。
ワサビの殺菌力を上げる方法。
冷えに効くショウガオール。
「しゃっくりの止め方、語源」
<どーして出ちゃうの? ヒックリ仰天! 実は ファ~んな あくび と しゃっくり>
どうしてあんな音がするのだろう?
しゃっくりの原因は?
「あくびの語源は? 脳を活性化?」
<どーして出ちゃうの? ヒックリ仰天! 実は ファ?んな あくび と しゃっくり>
犬もあくびをする?
あくびのメカニズム。
「肺の生活習慣病COPD」
<タバコは余りに“ハイ”リスク!? 肺の生活習慣病COPD>
ニコチンの禁断症状。
禁煙のコツ。
「活性酸素は万病のもと?」
<あなたに忍び寄る恐怖! 活性酸素対策マニュアル>
活性酸素と老化の関係。
喫煙、大食い、ストレスに注意。
「ロコモティブシンドローム」
<歩けなくなるその前に! 脱ロコモティブ宣言>
運動器機能低下症候群。
予防と対策トレーニング。
「コラーゲンに効果なし? 善玉架橋」
<仰天! こりゃーゲンジツか!? あなたの知らないコラーゲンの正体>
コラーゲンと骨の関係。
骨質に、善玉架橋と悪玉架橋。
「脳卒中」
<その時あなたはどうする! 知っておくべき脳卒中最前線>
脳ドックで検査。
脳梗塞の前触れ。
「内臓脂肪とコレステロール」
<内臓脂肪からコレステロールまで カラダのアブラ正常化計画>
怖い内臓脂肪。
中性脂肪とコレステロール。
「ビタミンについて」
<エー(A)!と驚くビタミンの正体。美(B)と健康にイー(E)らシー(C)>
主な働きと弱点?
タイプ別のオススメ。
「三宅裕司さん休養」
ヘルニアで休養。
寺脇康文さんが代役に。

□
長い間、お疲れさまでした。
来週、4月1日からは、「健康カプセル! ゲンキの時間」が放送されるそうです。
メインパーソナリティーは、三宅裕司さんと渡辺満理奈さん、そして、英玲奈さん。
キーワードは、「ニッポンの皆様に健康生活を!」。



「冷え症チェックと冷え症改善鍋/カラダのキモチ」
成人女性の7割が、冷え症に悩んでいるそうです。
でも、冷えにも、人によってタイプがあるという。
タイプ別冷え症チェックで、自分のタイプを知ろう!
また、冷え性を改善するという食べ物を紹介!
12月18日に放送された「カラダのキモチ」より、「さらば冷え症! カラダぽっかぽか計画」からのメモ書きです。

□ 冷え症のタイプ
・冷え症だと思われる3人の女性に集まってもらいました。
・Aさんは、足先から首まで、全身が冷えるといいます。
・対策は、ヒートテックを着たり、腹巻や靴下でしのぐ。
・Bさんは、1年中、手足が冷えるといいます。
・夏は冷房で冷え、冬は自然に冷える。
・お医者さんによれば、冷え症にもタイプがあるそうです。
・1つは、熱を作るのが上手くいかないタイプ。
・もう1つは、作った熱を配るのが上手くいかないタイプ。
・全身が冷えるAさんは、「ダメ工場型冷え症」。
・熱を作るのが、うまくいってません。
・熱を生み出すのに重要なのは、筋肉を動かすことと、食事を摂ること。
・エネルギーを熱に変える際、過度のダイエット経験者や、
もともと男性に比べ筋肉量の少ない女性は、
熱をうまく作りだせない、ダメ工場型の冷え症になりやすいそうです。
・末端が冷えるというBさんは、「ダメ運送型冷え症」。
・熱を作ることはできても、加齢や生活習慣病、ストレスなどで、
血流が悪くなり、作った熱を全身に運ぶことができず、
手足などが冷えてしまうんですね。
・さて、3人目の方ですが、自覚症状はないそうです。
・でも、何で呼ばれたんだろう?
・先生によれば、自覚のない冷え症があるそうなのです。
・知らない間に熱が外に出てしまう、かくれ冷え症。
・自律神経の中でも、
副交感神経という血管を開く神経が優位になったり、
そのバランスがうまくいかないことで、
手足は温かいんだけど、そのまま熱を出しっぱなしで、
冷え症に気づかないまま、深部体温が下がってしまう。
・というわけで、Cさんは、「隠れ冷え症」タイプでした。
・通常、寒い所にいると、交感神経が末端の血管を収縮させ、
体温を逃がさないようにします。
・しかし、隠れ冷え症では、寒い所でも副交感神経が優位となり、
血管が開きっぱなしで、手足からどんどん放熱してしまう。
・その結果、深部体温が下がってしまうんですね。
・更年期の女性の、上半身は火照るのに下半身は冷える
「冷えのぼせ」も、自律神経のアンバランスが原因らしい。
・ということで、冷え症のタイプは3つ。
・熱を作れないダメ工場型。
・熱を運べないダメ運送型。
・熱を逃がす かくれ冷え症型。
・中には、原因を2つ持っている人も、いるそう。
□ 冷え症セルフチェック
・タイプ別冷え性チェックは、以下の通り。
[ダメ工場型]
・胃腸が弱い。
・冷房が苦手。
・運動が苦手。
[ダメ運送型]
・眠れない。
・唇や歯茎の色が悪い。
・指先やかかとが荒れやすい。
[かくれ冷え症]
・疲れやすい。
・冷たい飲食物を好む。
・汗をかきやすい。
□ 冷えの改善
・冷え症を改善するには、どうしたらいいんだろう?
・体質もあるものの、生活習慣を変えることで、
予防したり改善することは、できるそうです。
・まずは熱の大元は食事だから、食事が一番大切。
・たんぱく質、食物繊維など、バランスのよい食事を心がける。
・その前に、世界の国々で
寒い時に食べる料理は、何だろう?
・イギリスは、ホットポット。
・肉と野菜をコトコト煮たものらしい。
・ハンガリーは、グヤッシュ(グヤーシュ)。
・牛肉、タマネギ、パプリカなどで作る、シチューのようですね。
・アルゼンチンは、プチェロ。
・これも、野菜と肉をコトコト煮ています。
・モンゴルはというと、火鍋。
・羊肉と野菜が煮込まれています。
・これらの共通点は、鍋でコトコト煮込んでいること。
・グツグツ煮込む、鍋料理ですね。
・その利点は、体が内側から温まること。
・しかも、いろんな食材を、一度に食べられる。
・お肉やお魚で、たんぱく質を摂取。
・これが熱の源になり、筋肉の源になる。
・野菜もたっぷりだから、
ビタミンや食物繊維も、摂取できます。
□ 冷え症改善鍋
・そこで先生に、冷え症改善の食材を選んでもらった。
・それをもとに、冷え対策鍋を作ります。
・協力してくれたのは、渋谷道玄坂の「ゆるり屋」さん。
・さて、どんな鍋ができるだろうか?
・完成したのは、「暖・団・だんご鍋」。
・材料は、大根、長ネギ、ブロッコリー、
シイタケ、エノキ、キクラゲ。
・さらに芋山として、
サツマイモ、サトイモ、カボチャ、アボガドを、
練っています。
・そのまま食べても、溶かして食べてもいい。
・スープは、味噌仕立て。
・そしてマル秘材料として、ジャスミン茶が入っている。
・ジャスミンティーは、カテキンの抗酸化作用、
香り成分であるベンデルアセテートがストレス解消に効く。
・さらに、冷え対策の団子が、3種類あります。
・ダメ工場型におすすめなのが「鶏団子」。
・具材は、鶏肉、ニラ、ショウガ、白ゴマ。
・ダメ運送型には、「イワシ団子」。
・具材は、イワシ、バジル、ゴボウ。
・かくれ冷え症には、「ユリ根団子」。
具材は、ユリ根、ヒジキ、八角、陳皮。
(具材が手に入らない場合は、以下のように代替を)
(ユリ根 → カボチャ)
(八角 → シナモン)
(陳皮 → ユズ)
・冷えが気になる人は、試してみては?
□ 医師に相談した方がいいケース
・冷え症は、大きな病気が隠れている場合もある。
・急にはじまった冷え、冷えがどんどん辛くなる方は、
医師に相談した方が、いいそうです。


□
そういえば、最近は鍋が多いかな。
かぼちゃが安かったので、かぼちゃも煮込む。
にんじん、大根、タマネギ、エノキ、葉物野菜も入れます。
昼はそれで、うどんを煮込む。
一味とうがらしを投入して、ホカホカに、いただいています。
冷え性ではないんですが、パソコンを使ってると、指先が冷えますね。
暖房は、コタツしか使わないので。
その分、お風呂が気持ちいい~!
→ 「カラダのキモチ 最終回と目次」
でも、冷えにも、人によってタイプがあるという。
タイプ別冷え症チェックで、自分のタイプを知ろう!
また、冷え性を改善するという食べ物を紹介!
12月18日に放送された「カラダのキモチ」より、「さらば冷え症! カラダぽっかぽか計画」からのメモ書きです。

□ 冷え症のタイプ
・冷え症だと思われる3人の女性に集まってもらいました。
・Aさんは、足先から首まで、全身が冷えるといいます。
・対策は、ヒートテックを着たり、腹巻や靴下でしのぐ。
・Bさんは、1年中、手足が冷えるといいます。
・夏は冷房で冷え、冬は自然に冷える。
・お医者さんによれば、冷え症にもタイプがあるそうです。
・1つは、熱を作るのが上手くいかないタイプ。
・もう1つは、作った熱を配るのが上手くいかないタイプ。
・全身が冷えるAさんは、「ダメ工場型冷え症」。
・熱を作るのが、うまくいってません。
・熱を生み出すのに重要なのは、筋肉を動かすことと、食事を摂ること。
・エネルギーを熱に変える際、過度のダイエット経験者や、
もともと男性に比べ筋肉量の少ない女性は、
熱をうまく作りだせない、ダメ工場型の冷え症になりやすいそうです。
・末端が冷えるというBさんは、「ダメ運送型冷え症」。
・熱を作ることはできても、加齢や生活習慣病、ストレスなどで、
血流が悪くなり、作った熱を全身に運ぶことができず、
手足などが冷えてしまうんですね。
・さて、3人目の方ですが、自覚症状はないそうです。
・でも、何で呼ばれたんだろう?
・先生によれば、自覚のない冷え症があるそうなのです。
・知らない間に熱が外に出てしまう、かくれ冷え症。
・自律神経の中でも、
副交感神経という血管を開く神経が優位になったり、
そのバランスがうまくいかないことで、
手足は温かいんだけど、そのまま熱を出しっぱなしで、
冷え症に気づかないまま、深部体温が下がってしまう。
・というわけで、Cさんは、「隠れ冷え症」タイプでした。
・通常、寒い所にいると、交感神経が末端の血管を収縮させ、
体温を逃がさないようにします。
・しかし、隠れ冷え症では、寒い所でも副交感神経が優位となり、
血管が開きっぱなしで、手足からどんどん放熱してしまう。
・その結果、深部体温が下がってしまうんですね。
・更年期の女性の、上半身は火照るのに下半身は冷える
「冷えのぼせ」も、自律神経のアンバランスが原因らしい。
・ということで、冷え症のタイプは3つ。
・熱を作れないダメ工場型。
・熱を運べないダメ運送型。
・熱を逃がす かくれ冷え症型。
・中には、原因を2つ持っている人も、いるそう。
□ 冷え症セルフチェック
・タイプ別冷え性チェックは、以下の通り。
[ダメ工場型]
・胃腸が弱い。
・冷房が苦手。
・運動が苦手。
[ダメ運送型]
・眠れない。
・唇や歯茎の色が悪い。
・指先やかかとが荒れやすい。
[かくれ冷え症]
・疲れやすい。
・冷たい飲食物を好む。
・汗をかきやすい。
□ 冷えの改善
・冷え症を改善するには、どうしたらいいんだろう?
・体質もあるものの、生活習慣を変えることで、
予防したり改善することは、できるそうです。
・まずは熱の大元は食事だから、食事が一番大切。
・たんぱく質、食物繊維など、バランスのよい食事を心がける。
・その前に、世界の国々で
寒い時に食べる料理は、何だろう?
・イギリスは、ホットポット。
・肉と野菜をコトコト煮たものらしい。
・ハンガリーは、グヤッシュ(グヤーシュ)。
・牛肉、タマネギ、パプリカなどで作る、シチューのようですね。
・アルゼンチンは、プチェロ。
・これも、野菜と肉をコトコト煮ています。
・モンゴルはというと、火鍋。
・羊肉と野菜が煮込まれています。
・これらの共通点は、鍋でコトコト煮込んでいること。
・グツグツ煮込む、鍋料理ですね。
・その利点は、体が内側から温まること。
・しかも、いろんな食材を、一度に食べられる。
・お肉やお魚で、たんぱく質を摂取。
・これが熱の源になり、筋肉の源になる。
・野菜もたっぷりだから、
ビタミンや食物繊維も、摂取できます。
□ 冷え症改善鍋
・そこで先生に、冷え症改善の食材を選んでもらった。
・それをもとに、冷え対策鍋を作ります。
・協力してくれたのは、渋谷道玄坂の「ゆるり屋」さん。
・さて、どんな鍋ができるだろうか?
・完成したのは、「暖・団・だんご鍋」。
・材料は、大根、長ネギ、ブロッコリー、
シイタケ、エノキ、キクラゲ。
・さらに芋山として、
サツマイモ、サトイモ、カボチャ、アボガドを、
練っています。
・そのまま食べても、溶かして食べてもいい。
・スープは、味噌仕立て。
・そしてマル秘材料として、ジャスミン茶が入っている。
・ジャスミンティーは、カテキンの抗酸化作用、
香り成分であるベンデルアセテートがストレス解消に効く。
[冷え症改善鍋スープ レシピ]
・かつお昆布だし汁 1800ml
・ジャスミン茶 20g
・西京味噌 100g
・白味噌 50g
・濃い口しょうゆ 適量
・みりん 適量
・さらに、冷え対策の団子が、3種類あります。
・ダメ工場型におすすめなのが「鶏団子」。
・具材は、鶏肉、ニラ、ショウガ、白ゴマ。
・ダメ運送型には、「イワシ団子」。
・具材は、イワシ、バジル、ゴボウ。
・かくれ冷え症には、「ユリ根団子」。
具材は、ユリ根、ヒジキ、八角、陳皮。
(具材が手に入らない場合は、以下のように代替を)
(ユリ根 → カボチャ)
(八角 → シナモン)
(陳皮 → ユズ)
・冷えが気になる人は、試してみては?
□ 医師に相談した方がいいケース
・冷え症は、大きな病気が隠れている場合もある。
・急にはじまった冷え、冷えがどんどん辛くなる方は、
医師に相談した方が、いいそうです。


□
そういえば、最近は鍋が多いかな。
かぼちゃが安かったので、かぼちゃも煮込む。
にんじん、大根、タマネギ、エノキ、葉物野菜も入れます。
昼はそれで、うどんを煮込む。
一味とうがらしを投入して、ホカホカに、いただいています。
冷え性ではないんですが、パソコンを使ってると、指先が冷えますね。
暖房は、コタツしか使わないので。
その分、お風呂が気持ちいい~!
→ 「カラダのキモチ 最終回と目次」



「糖尿病 食べる順番と血糖値/カラダのキモチ」
11月14日は、世界糖尿病デーでした。
糖尿病が原因で、全世界で 7秒に1人が死亡しているそうです。
日本でも、糖尿病患者は増え続けている。
1997年に680万人だったのが、2007年では1320万人に推移しています。
しかも、ほぼ半数は、受診していないという。
自覚症状の少ない糖尿病ですが、油断していると、静かに体を蝕み、内臓から足まで、身体をボロボロにしてしまうことも。
そして、驚くことに、日本人の糖尿病患者、特に2型の糖尿病患者の半数は、太っていないという話も。
太っていないからといって、油断できないんですね。
そこで今回は、血糖値を上げない食事法を探してみます。
また、ちょっとした工夫で血糖値の上昇を抑えるテクニックも紹介。
血糖値がみるみる改善する意外な運動法とは?
11月6日と11月13日に放送された「カラダのキモチ」より、「食事と運動で始める 糖尿病の予防と改善」からのメモ書きです。

前半は、「静かに迫る甘~い魔の手! 糖尿病と戦う新常識! ~食事編~」
□ 怖い糖尿病
・血糖値が高いと、血管が傷つけられます。
・高血糖のまま放置すると、血管はダメージを受け続ける。
・すると、毛細血管に障害が起こり、
壊疽(えそ)を引き起こしたり、網膜症になったり、
腎臓に障害をきたしたりする。
・さらに、毛細血管だけでなく、
大きな血管にも障害が出ることがある。
・心臓の冠動脈が細くなることだって、あるみたい。
・糖尿病は、血管を狭くする動脈硬化の
最大の危険因子なのです。
・そして、動脈硬化が起きると、
脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす危険だってある。
・しかも、やっかいなのが、自覚症状がないこと。
・多くの人は、健康診断や人間ドッグで、やっと気づきます。
・さらに、気づいても、熱心に通院したり、
生活改善するかというと、そうでない場合もある。
・なので、放置しがちで、
知らない間に、悪化していることも。
・脂肪には、見えやすい脂肪と、見えにくい脂肪が、あります。
・内臓脂肪型肥満は、糖病病の大きな原因のひとつ。
・内臓の周りに溜まった脂肪が、
血糖値を下げるホルモンの働きを妨害します。
・一見太っていなくても、内臓脂肪が多い隠れ肥満の人は、
糖尿病になりやすいので、要注意。
・ただし、目に見えて太っている人も、
もちろん注意が必要です。
・糖尿病は、ひとつは、体質が発症を決めていると
考えられている。
・なので、家族がどうなのかも、ひとつの目安に。
□ 食べる順番
・同じカロリーでも、あるちょっとした工夫で、
血糖値に変化が出るといいます。
・それは、「食べる順番」。
・番組では、こんな実験を。
・塩むすびと野菜サラダで、糖質50gを摂取する。
・ごはんと野菜、どちらを先に食べれば
血糖値の上昇が抑えられるかを、比較します。
・まずは、ごはんを食べてから、野菜を食べる。
・そして、血糖値のピークを測定しました。
・結果は、147、159、126mg/dl。
・同じ人が、日を変えて、
野菜を食べてから、ごはんを食べます。
・そして、血糖値のピークを測定。
・結果は、132、139、131mg/dl。
・同じ人で比べると、
ごはんが先か、野菜が先かで、こんな差が。
[ごはんが先] → [野菜が先]
147 → 132
159 → 139
126 → 131 (131mg/dl)
・3人中2人が、野菜を先に食べた方が、
血糖値のピークが下がっていました。
・その理由は、何なんでしょう?
・キャベツ以外にも食物繊維をたっぷり含む、
キノコや海藻を食べたので、
食後の血糖値上昇が抑制されたのではないかと。
・食物繊維はブドウ糖の吸収を妨げる働きがあるため、
先に食べた方が効果的なんだそうです。
□ 野菜を食べる
・糖尿病に伴う脳梗塞や心筋梗塞は、
血糖値のピークを抑えることが大事だといわれる。
・それに効果的なのが、食物繊維です。
・では、食物繊維に欠かせない
野菜をおいしく食べるには、
どんな方法があるでしょうか?
・ある料理教室では、こんなメニューが。
・メインは、魚の代わりに、豆腐を使い、
カロリーを抑え、
さらに食物繊維が豊富なキノコをのせた、
ホイル蒸し。
・主食は、白米でなく玄米にすることで、
食物繊維が6倍に。
・さらに小豆とカボチャを加えると、
白米の13倍になる。
・しかも、しっかり噛んで食べると、
満腹感が出てきて、太らないといいます。
□ 加える対策
・食べる物を変えずに、食事対策ができる?
・それは、どんな方法でしょう。
・患者さんに減らせと言うと、
続けるのが難しくなる。
・なので、逆に、「加えてください」と、
栄養指導するのだそう。
[加える工夫の3ヶ条]
(1) ランチョンマットを加えるべし。
→マットに乗り切らなかったり、はみ出したら、
多すぎ。
自然と、自分の適量が分かります。
(2) 魚や肉は、骨が付いたものを加えるべし。
→骨を外すのに時間がかかるため、
早食いを防ぎ、ゆっくり食べることができる。
これで、血糖値上昇を抑える。
(3) 人を加えるべし
→食事で会話が生まれ、
ゆっくり楽しんで食べられる。
後半は、「静かに迫る甘~い魔の手! 糖尿病と闘う新常識! ~運動編~」
□ 筋力年齢チェック
・現在の状態をチェックする方法が、あります。
・用意するものは、高さが40cmと20cmの台。
・40cmは、だいたいイスの高さ。
・20cmは、だいたいお風呂のイスの高さです。
[方法]
・台に浅く腰を掛け、手を胸の前で組み、
両脚で立ちます。
・40cm → 20cm の順で行う。
・続いては、片足を前に出し、
もう片方の足で立ち上がります。
・これも、40cm → 20cm の順で行う。
・片脚立ちは、両脚ともできて成功になります。
・40cm 両脚立ちができたら、
→ 80歳代
・20cm 両脚立ちができたら、
→ 60~70歳代
・40cm 片脚立ちができたら、
→ 40~50歳代
・20cm 片脚立ちができたら、
→ 20~30歳代
・でも、筋力と糖尿病に、
どんな関係があるんだろう?
・血液の中の糖というのは、
運動をしたりすると、
筋肉の中に取り込まれて、
それがエネルギーに変わっていく。
・筋力が高いということは、
(2型)糖尿病になりにくいと、
考えられる。
□ 運動療法
・筋力が大事なのは分かりましたが、
どんな運動をしたらいいのだろう?
・番組では、運動指導している現場を、
取材させてもらいました。
・運動療法の目的は、
ブドウ糖を処理しやすい筋肉を作ること。
・食事などによって増えた血液中のブドウ糖は、
運動などで筋肉を使うと、
筋肉の細胞の中に取り込まれ、
エネルギーとして消費される。
・筋肉が増えれば、
それだけ消費できるブドウ糖が増える。
・だから、糖尿病の改善には、
筋肉を鍛えることが、欠かせないんですね。
・まずは、全身のストレッチから。
・続いて、スクワット。
・運動は楽しくなければ続かないということで、
やわらかいボールを使い、みんなでバレーボールを。
・休憩する時は、バランスボールの上にすわる。
・最後に、ストレッチを行い、呼吸を整えます。
・参加者の、運動前と運動後の、
血糖値を測定しました。
[運動前] → [運動後]
202 → 171
279 → 237
172 → 146 (mg/dl)
・みなさん、血糖値が下がってますね。
・食後、血糖値が高くなる時に運動すると、
高くなる血糖を上げないようにすることが
できるみたいです。
(といっても、食後すぐにはしない方がよさそう)
(ある程度、時間をおいてから)
・ひとつは、運動することでブドウ糖を消費し、
血糖値が下がる。
・これが、短期的な効果。
・もうひとつは、運動を続けることで、
足腰の筋肉が増える。
・また、内臓脂肪が減る。
・そうすると、血糖が下がりやすい身体に。
・これが、長期的な効果。
・このため、糖尿病改善には、
筋肉トレーニングと、有酸素運動を、
組み合わせると効果的になる。
・運動の目安は、
軽く息がはずむ程度の運動を、30分。
・週に、5日行う。
・毎日できない人は、週150分を目指す。
□ 運動療法
・糖尿病の改善には、運動が不可欠。
・では、楽しく続けられる運動は?
・ある人が行っていたのは、「ペタンク」。
・鉄製の球を使う、スポーツです。
・自分のチームの球を
目標にどれだけ近づけられるかを競うスポーツ。
・ハードな運動には見えませんが、
しゃがんだり、中腰姿勢を保つため、
大腿四頭筋など、足腰の筋肉が鍛えられるそうです。
・また、「フラダンス」を取り入れている人も。
・動きはゆったりとしていますが、
中腰姿勢で常に脚を動かすため、
大腿四頭筋などが鍛えられる。
・ステップが、効くそう。
・また、ウォーキング指導のひとつとして、
ファッションショーの歩き方を教わっているグループも。
・正しい姿勢で歩くには、腹筋や背筋など、
体幹部の筋肉が必要。
・きれいな姿勢で歩くと、それだけで運動効果が。
・また、人前でやること、発表することで、
モチベーションが上がるそうです。
□ 糖尿病予防・改善エクササイズ
・日常生活に取り入れられる、エクササイズ。
[腿上げ(ももあげ)]
・イスにつかまり、もう片方の腕を曲げ、
手を握りしめる。
・姿勢を崩さずに、
曲げた腕と同じ側の脚を上げる。
・左右10回を1セットとし、
朝晩、2セットずつ行う。
・できる人は、ヒジとヒザを
つけるように上げると、
運動効果がアップする。

[カラダひねり]
・脚を開き、腰を落とす。
・両腕を曲げ、手を握り、
むねの前で、開く。
・そのまま、
下半身はなるべく動かさず、
腰から上を、左右にひねる。
・左右10回を1セットとし、
朝晩、2セットずつ行う。

・(2型)糖尿病は、なかなか一朝一夕には治らない。
・治療を続けなければならない。
・とはいっても、痛くも かゆくもありません。
・だから、なかなか続けるのは難しい。
・そういう中で、血糖を測るということ、
血糖自己測定を行うと、
運動した時の効果だとか、
食べ物を控えた時の効果だとか、
それが分かるので、軌道修正しやすい。
・また、やりがいにつながりやすい。
・それにより治療が長続きして、
いい結果が出るのではないかと。


□
前にも書きましたが、若い頃、健康診断で引っかかったことがあります。
糖尿病との診断は受けませんでしたが、このままの生活を続けていたら分からないと言われた。
でも、自覚症状もないし、イマイチよく分からず、そのままでした。
それが一念発起して、軽い運動と食事制限をするようになった。
結果、今は健康診断の数値は、正常です。
もしあのままの生活を続けていたら…
そう思うと、ゾッとします。
きっと、高血糖や高脂血症などの症状が出ていたと思う。
ひょっとしたら、たいへんなことになっていたかも。
身体や臓器は我慢強いので、なかなか悲鳴を上げません。
でも、いろんなところで傷んでいるのかも。
それを知るのが、検査です。
そして、その結果は、身体の声。
頭に分からないからといってそれを放っておくのは、身体をイジメているのと同じなのかも。
身体の声を聴いて、休ませることは、大事なようです。
暴飲暴食を控え、適度な運動をする。
身体との共存って、大事なんですね。

→ 「インスリンで糖尿病が完治する?/ためしてガッテン」
→ 「カラダのキモチ 最終回と目次」
糖尿病が原因で、全世界で 7秒に1人が死亡しているそうです。
日本でも、糖尿病患者は増え続けている。
1997年に680万人だったのが、2007年では1320万人に推移しています。
しかも、ほぼ半数は、受診していないという。
自覚症状の少ない糖尿病ですが、油断していると、静かに体を蝕み、内臓から足まで、身体をボロボロにしてしまうことも。
そして、驚くことに、日本人の糖尿病患者、特に2型の糖尿病患者の半数は、太っていないという話も。
太っていないからといって、油断できないんですね。
そこで今回は、血糖値を上げない食事法を探してみます。
また、ちょっとした工夫で血糖値の上昇を抑えるテクニックも紹介。
血糖値がみるみる改善する意外な運動法とは?
11月6日と11月13日に放送された「カラダのキモチ」より、「食事と運動で始める 糖尿病の予防と改善」からのメモ書きです。

前半は、「静かに迫る甘~い魔の手! 糖尿病と戦う新常識! ~食事編~」
□ 怖い糖尿病
・血糖値が高いと、血管が傷つけられます。
・高血糖のまま放置すると、血管はダメージを受け続ける。
・すると、毛細血管に障害が起こり、
壊疽(えそ)を引き起こしたり、網膜症になったり、
腎臓に障害をきたしたりする。
・さらに、毛細血管だけでなく、
大きな血管にも障害が出ることがある。
・心臓の冠動脈が細くなることだって、あるみたい。
・糖尿病は、血管を狭くする動脈硬化の
最大の危険因子なのです。
・そして、動脈硬化が起きると、
脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす危険だってある。
・しかも、やっかいなのが、自覚症状がないこと。
・多くの人は、健康診断や人間ドッグで、やっと気づきます。
・さらに、気づいても、熱心に通院したり、
生活改善するかというと、そうでない場合もある。
・なので、放置しがちで、
知らない間に、悪化していることも。
・脂肪には、見えやすい脂肪と、見えにくい脂肪が、あります。
・内臓脂肪型肥満は、糖病病の大きな原因のひとつ。
・内臓の周りに溜まった脂肪が、
血糖値を下げるホルモンの働きを妨害します。
・一見太っていなくても、内臓脂肪が多い隠れ肥満の人は、
糖尿病になりやすいので、要注意。
・ただし、目に見えて太っている人も、
もちろん注意が必要です。
・糖尿病は、ひとつは、体質が発症を決めていると
考えられている。
・なので、家族がどうなのかも、ひとつの目安に。
□ 食べる順番
・同じカロリーでも、あるちょっとした工夫で、
血糖値に変化が出るといいます。
・それは、「食べる順番」。
・番組では、こんな実験を。
・塩むすびと野菜サラダで、糖質50gを摂取する。
・ごはんと野菜、どちらを先に食べれば
血糖値の上昇が抑えられるかを、比較します。
・まずは、ごはんを食べてから、野菜を食べる。
・そして、血糖値のピークを測定しました。
・結果は、147、159、126mg/dl。
・同じ人が、日を変えて、
野菜を食べてから、ごはんを食べます。
・そして、血糖値のピークを測定。
・結果は、132、139、131mg/dl。
・同じ人で比べると、
ごはんが先か、野菜が先かで、こんな差が。
[ごはんが先] → [野菜が先]
147 → 132
159 → 139
126 → 131 (131mg/dl)
・3人中2人が、野菜を先に食べた方が、
血糖値のピークが下がっていました。
・その理由は、何なんでしょう?
・キャベツ以外にも食物繊維をたっぷり含む、
キノコや海藻を食べたので、
食後の血糖値上昇が抑制されたのではないかと。
・食物繊維はブドウ糖の吸収を妨げる働きがあるため、
先に食べた方が効果的なんだそうです。
□ 野菜を食べる
・糖尿病に伴う脳梗塞や心筋梗塞は、
血糖値のピークを抑えることが大事だといわれる。
・それに効果的なのが、食物繊維です。
・では、食物繊維に欠かせない
野菜をおいしく食べるには、
どんな方法があるでしょうか?
・ある料理教室では、こんなメニューが。
・メインは、魚の代わりに、豆腐を使い、
カロリーを抑え、
さらに食物繊維が豊富なキノコをのせた、
ホイル蒸し。
・主食は、白米でなく玄米にすることで、
食物繊維が6倍に。
・さらに小豆とカボチャを加えると、
白米の13倍になる。
・しかも、しっかり噛んで食べると、
満腹感が出てきて、太らないといいます。
□ 加える対策
・食べる物を変えずに、食事対策ができる?
・それは、どんな方法でしょう。
・患者さんに減らせと言うと、
続けるのが難しくなる。
・なので、逆に、「加えてください」と、
栄養指導するのだそう。
[加える工夫の3ヶ条]
(1) ランチョンマットを加えるべし。
→マットに乗り切らなかったり、はみ出したら、
多すぎ。
自然と、自分の適量が分かります。
(2) 魚や肉は、骨が付いたものを加えるべし。
→骨を外すのに時間がかかるため、
早食いを防ぎ、ゆっくり食べることができる。
これで、血糖値上昇を抑える。
(3) 人を加えるべし
→食事で会話が生まれ、
ゆっくり楽しんで食べられる。
後半は、「静かに迫る甘~い魔の手! 糖尿病と闘う新常識! ~運動編~」
□ 筋力年齢チェック
・現在の状態をチェックする方法が、あります。
・用意するものは、高さが40cmと20cmの台。
・40cmは、だいたいイスの高さ。
・20cmは、だいたいお風呂のイスの高さです。
[方法]
・台に浅く腰を掛け、手を胸の前で組み、
両脚で立ちます。
・40cm → 20cm の順で行う。
・続いては、片足を前に出し、
もう片方の足で立ち上がります。
・これも、40cm → 20cm の順で行う。
・片脚立ちは、両脚ともできて成功になります。
・40cm 両脚立ちができたら、
→ 80歳代
・20cm 両脚立ちができたら、
→ 60~70歳代
・40cm 片脚立ちができたら、
→ 40~50歳代
・20cm 片脚立ちができたら、
→ 20~30歳代
・でも、筋力と糖尿病に、
どんな関係があるんだろう?
・血液の中の糖というのは、
運動をしたりすると、
筋肉の中に取り込まれて、
それがエネルギーに変わっていく。
・筋力が高いということは、
(2型)糖尿病になりにくいと、
考えられる。
□ 運動療法
・筋力が大事なのは分かりましたが、
どんな運動をしたらいいのだろう?
・番組では、運動指導している現場を、
取材させてもらいました。
・運動療法の目的は、
ブドウ糖を処理しやすい筋肉を作ること。
・食事などによって増えた血液中のブドウ糖は、
運動などで筋肉を使うと、
筋肉の細胞の中に取り込まれ、
エネルギーとして消費される。
・筋肉が増えれば、
それだけ消費できるブドウ糖が増える。
・だから、糖尿病の改善には、
筋肉を鍛えることが、欠かせないんですね。
・まずは、全身のストレッチから。
・続いて、スクワット。
・運動は楽しくなければ続かないということで、
やわらかいボールを使い、みんなでバレーボールを。
・休憩する時は、バランスボールの上にすわる。
・最後に、ストレッチを行い、呼吸を整えます。
・参加者の、運動前と運動後の、
血糖値を測定しました。
[運動前] → [運動後]
202 → 171
279 → 237
172 → 146 (mg/dl)
・みなさん、血糖値が下がってますね。
・食後、血糖値が高くなる時に運動すると、
高くなる血糖を上げないようにすることが
できるみたいです。
(といっても、食後すぐにはしない方がよさそう)
(ある程度、時間をおいてから)
・ひとつは、運動することでブドウ糖を消費し、
血糖値が下がる。
・これが、短期的な効果。
・もうひとつは、運動を続けることで、
足腰の筋肉が増える。
・また、内臓脂肪が減る。
・そうすると、血糖が下がりやすい身体に。
・これが、長期的な効果。
・このため、糖尿病改善には、
筋肉トレーニングと、有酸素運動を、
組み合わせると効果的になる。
・運動の目安は、
軽く息がはずむ程度の運動を、30分。
・週に、5日行う。
・毎日できない人は、週150分を目指す。
□ 運動療法
・糖尿病の改善には、運動が不可欠。
・では、楽しく続けられる運動は?
・ある人が行っていたのは、「ペタンク」。
・鉄製の球を使う、スポーツです。
・自分のチームの球を
目標にどれだけ近づけられるかを競うスポーツ。
・ハードな運動には見えませんが、
しゃがんだり、中腰姿勢を保つため、
大腿四頭筋など、足腰の筋肉が鍛えられるそうです。
・また、「フラダンス」を取り入れている人も。
・動きはゆったりとしていますが、
中腰姿勢で常に脚を動かすため、
大腿四頭筋などが鍛えられる。
・ステップが、効くそう。
・また、ウォーキング指導のひとつとして、
ファッションショーの歩き方を教わっているグループも。
・正しい姿勢で歩くには、腹筋や背筋など、
体幹部の筋肉が必要。
・きれいな姿勢で歩くと、それだけで運動効果が。
・また、人前でやること、発表することで、
モチベーションが上がるそうです。
□ 糖尿病予防・改善エクササイズ
・日常生活に取り入れられる、エクササイズ。
[腿上げ(ももあげ)]
・イスにつかまり、もう片方の腕を曲げ、
手を握りしめる。
・姿勢を崩さずに、
曲げた腕と同じ側の脚を上げる。
・左右10回を1セットとし、
朝晩、2セットずつ行う。
・できる人は、ヒジとヒザを
つけるように上げると、
運動効果がアップする。

[カラダひねり]
・脚を開き、腰を落とす。
・両腕を曲げ、手を握り、
むねの前で、開く。
・そのまま、
下半身はなるべく動かさず、
腰から上を、左右にひねる。
・左右10回を1セットとし、
朝晩、2セットずつ行う。

・(2型)糖尿病は、なかなか一朝一夕には治らない。
・治療を続けなければならない。
・とはいっても、痛くも かゆくもありません。
・だから、なかなか続けるのは難しい。
・そういう中で、血糖を測るということ、
血糖自己測定を行うと、
運動した時の効果だとか、
食べ物を控えた時の効果だとか、
それが分かるので、軌道修正しやすい。
・また、やりがいにつながりやすい。
・それにより治療が長続きして、
いい結果が出るのではないかと。


□
前にも書きましたが、若い頃、健康診断で引っかかったことがあります。
糖尿病との診断は受けませんでしたが、このままの生活を続けていたら分からないと言われた。
でも、自覚症状もないし、イマイチよく分からず、そのままでした。
それが一念発起して、軽い運動と食事制限をするようになった。
結果、今は健康診断の数値は、正常です。
もしあのままの生活を続けていたら…
そう思うと、ゾッとします。
きっと、高血糖や高脂血症などの症状が出ていたと思う。
ひょっとしたら、たいへんなことになっていたかも。
身体や臓器は我慢強いので、なかなか悲鳴を上げません。
でも、いろんなところで傷んでいるのかも。
それを知るのが、検査です。
そして、その結果は、身体の声。
頭に分からないからといってそれを放っておくのは、身体をイジメているのと同じなのかも。
身体の声を聴いて、休ませることは、大事なようです。
暴飲暴食を控え、適度な運動をする。
身体との共存って、大事なんですね。

→ 「インスリンで糖尿病が完治する?/ためしてガッテン」
→ 「カラダのキモチ 最終回と目次」


