【高血圧サージ】 ベルト スリッパ 深呼吸で予防/ガッテン


正常なはずの血圧が、急上昇するケースがある!

どんな場面で、上がるのだろうか?

実験で分かった、9場面。

1つ1つは小さくても、侮ることなかれ、集まれば大きな波になります。


要注意なのが、朝起きた時。

起床して2時間は、変動しやすい。

深酒、ストレス、タバコなども、要因となる。



<対策>

 ・ベルトをゆるめる。

 ・スリッパを履く。

 ・深呼吸。



解説:自治医科大学 医学部 苅尾七臣 教授。



2017年10月4日放送の「ガッテン」より、「血圧急上昇の正体! “血圧サージ”にご用心!」からのメモ書きです。




ためしてガッテン 血圧サージの対策




血圧の急上昇


エノキ
さあ、今回のテーマは何でしょうか?

ササミ
「血圧」です。

普段、測定している値は、正常範囲内。

でも、あるきっかけで、急上昇するケースがあるんです。

これを、「血圧サージ」という。





血圧は、正常に保つことが、何よりも大事。

高いと、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす原因になってしまいます。

なので、食事の塩分を控えたり、時には薬を使ったり。

お医者さんの指導に従っている人も、多いのでは?


ところが、正常なはずの血圧が、ビックリするほど急上昇するケースが。

しかも、ほんの些細(ささい)なきっかけで、誰にでも起こり得ることが、分かってきたのだという。

なんと、若い人だと、30代から。




正常な血圧は、上が140未満、かつ、下が90未満。

I度(軽症)高血圧は、上が140~159、下が90~99。

II度(中等症)高血圧は、上が160~179、下が100~109。

III度(重症)高血圧は、上が180以上、下が110以上。



血圧レベルの分類



でも、こんな不思議な体験をした人がいるんです。



[体験談]


宮城県は南三陸町にお住いの男性、 Aさん75歳。

普段の血圧は、上が「121」で、下が「66」。

正常範囲内です。

減塩に取り組んでいるし、主治医もいる。


でも、4年前、突然、脳梗塞に襲われてしまいました。

普段と変わらない、ある朝のこと。

ゴミ出しに行って、朝ご飯を食べようとしたのですが、箸(はし)や茶碗を持てなくなった。

その時は、もうこれで終わりかな~と、思ったといいます。


Aさんは、すぐに緊急入院。

軽い後遺症が残ったものの、命は取り留めました。


しかし、Aさんは、今も疑問に思うことがあるのだという。

血圧はずっと正常だったのに、なぜ?


Aさんは10年前から、毎日 血圧を測り続けるほど、血圧には気を遣ってきました。

主治医の勧めで、血圧を下げる薬(降圧剤)も欠かさなかった。

減塩にも、熱心に取り組んできました。


なのになぜ、脳梗塞が起こったのだろう?





実は、その謎を解く大きなカギが、残されていたんです。


Aさんの主治医で、血圧や循環器の専門医。

南三陸病院の 西澤匡史(にしざわ まさふみ)先生が、教えてくれましたよ。


なんと、Aさんが脳梗塞を発症する前の「24時間 血圧を測定した記録」が、残っていたのだ。


「24時間血圧」とは、特別な血圧計で知ることができる、1日の血圧の変化の記録のこと。

倒れる直前、Aさんは偶然にも、その記録を取っていたのです。


残されていたデータは、驚くべきものだったという。


血圧は、昼も夜も、140mmHg 未満。異常はありません。

異変が起きたのは、翌朝、午前4時半ごろでした。

短い間隔で急激に変化し、一気に上昇しています。

160、170、ついには、180mmHg まで上がったのでした。

血圧が高い危険な状態が、起床後、2時間にわたって続いていたんですね。


Aさんの24時間血圧


西澤先生のお話。

「この血圧の急激な上昇が、Aさんの脳梗塞の発症の、一つの原因になったのではないかと、考えております」



普段正常だったのが、急上昇。

これは、どういうことなんでしょう?




血圧が上がる瞬間


ササミ
ガッテンといえば、実験ですよね。


50代から60代の男女6名のみなさんに、協力していただきました。

全員、健康診断での血圧は、140mmHg 未満で、正常です。

24時間血圧計を装着してもらい、30分ごとに血圧を自動測定。

普段の生活の中で、血圧が急上昇する瞬間はあるのか、記録してみようというわけ。

実験期間は、10日間です。


6人×10日で、のべ60日分の血圧変化のデータが集まりました。

そして、これを詳しく分析してみたところ、本人たちもビックリするような結果が、出ていたのだ。


名付けて、「血圧が上がる瞬間が、これだ!」。



<血圧が上がる瞬間 9場面>


 ・通勤(電車が遅れて、ちょっと小走りになった時)。

 ・月曜日。

 ・階段(大急ぎで上った時)。

 ・寒さ。

 ・緊張(通院時)。

 ・トレイ(息んだ時)。

 ・コーヒー(カフェイン)。

 ・深酒。

 ・タバコ(ニコチン)。



では、それぞれの場面で、どのくらい上がるのでしょう?


あくまで今回の実験に限った値ですが、見ていきましょう。


 コーヒー:8mmHg

 通勤:9mmHg

 寒さ:9mmHg

 トイレ:12mmHg

 月曜日:19mmHg

 階段:19mmHg

 緊張:20mmHg

 深酒:20mmHg

 タバコ:21mmHg


タバコは、ニコチンが血管を収縮させて、血圧を上げる。

お酒は、いったん血圧を下げるんですが、明け方、血圧が上がるそうです。

トイレで息む時も、上がる。お通じが悪いほど血圧が上がるという研究も、あるそうな。


(あくまで、今回の実験で得たデータです)



さて、冒頭で紹介した Aさんですが、なぜ、血圧が急上昇したのでしょうか?


その前に、今回のテーマが、発表されました。

「サージ」



血圧の専門家に教えてもらいましょう。

自治医科大学 医学部の 苅尾七臣 教授です。

「血圧のスイングするような上昇、これをサージって言ってるんですね」


「サージ(Surge)」とは、英語で「波」(うねり、波動、高まり)という意味。

先ほどの血圧上昇の一つ一つが、小さな血圧の波に例えられます。

私たちは常に、血圧の変化の、波の中にいるってわけ。


そして、血圧の波が突然、巨大化。

激しい高血圧の波となって、押し寄せることがあるのだという。


前述のとおり、私たちの血圧は、常に変化しています。

ある程度の変化であれば、短時間で元に戻ります。

ところが、高い圧力の巨大な波が襲い掛かると、血圧が極めて高い状態が、長時間続いてしまうのです。


血圧のサージの影響が頭にいってしまうと、脳卒中の引き金になる。


苅尾先生は言いました。

「サージあるところに、リスクあり」

「循環器疾患のリスクあり」






サージのような状態になる人は何が怖いかという、データがあるそうな。


苅尾先生たち専門家の方々が、今、全国各地で、様々な調査を行っておられます。

血圧と脳卒中の関係を調べる、大規模調査。


 兵庫県などでは、519人を調査。

 栃木県などでは、7275人を調査。

 宮城県などでは、1430人を調査。


全国規模で、2万人を調査したといいます。


その結果、分かってきたことがあるんですね。

サージが起きる人と起きない人を比べると、脳卒中の発生率が、2.5倍も違ったんです。


さらに、その境目も判明した。

55mmHgを超える急上昇は、とても危険。


危険なサージ


「睡眠時の最低値を含む 1時間の収縮期血圧と、起床後2時間の収縮期血圧の平均との差」

これが 55mmHg 以上高くなっていると、危険だというわけ。


先ほどの、<血圧が上がる瞬間 9場面>を思い出してください。

例えば、深酒+タバコ+緊張=20+21+20=61mmHg 。

この状態が長く続くと、危険なサージに。



Aさんの場合、このように推測されます。


 ゴミ出し+睡眠不足+深酒+起床=

 20+15+20+20=75mmHg



ポイントとなるのは、「起床」

実は、私たちは起きるだけで、血圧が20ほど上がるらしいのです。


Aさんは、起床に、深酒と寝不足が重なってしまった。

さらに、ゴミ出しに行ったのですが、集積場がちょっと坂道を上った場所にあったんですね。

これらが重なって、直後に、脳卒中を起こしてしまったんです。


一つ一つは小さくても、それが重なると、大きな影響が出てしまうのだ。




苅尾七臣 先生の解説


ササミ
ここでスタジオに、長年 血圧サージの研究に尽力なさっている専門家が登場。

自治医科大学 医学部の 苅尾七臣 教授です。

日本を代表する血圧の専門医にして、現在、サージ研究のための全国ネットワークを推進している、第一人者なんですよ。


「モーニングサージ」という言葉があって、特に朝は注意が必要。


先生が臨床で診ていて、やはり、いくつかの組み合わせで起こっているのだとか。

サージのリスクは、1個だけではなくて、積み上がって、戻らない状況になった時、引き金になる。


苅尾先生は言いました。

「朝はね、これがやっぱり、1つ、キーワードになるんですね」

「というのは、同じだけ血圧の運動しても、上がりやすさもですね、朝は30まで上がるとかですね」

「朝は、血圧を抑制する力が、一番弱い時間帯なんですね」

「交感神経っていうのが、緊張していますから」


これからの季節、寒さによる影響も。

また、急に寒くなった日とか、日によっても違います。

例えば、冬場の寒いトイレで、便秘の人が、「う~ん」と息む。

その後、苦しくなって、心不全で入院した人が、ひと冬で3人も。


寒い時に、外へ新聞を取りに行って、そのままタバコを吸う。

これも危険。


また、怒っている最中に、脳卒中や心筋梗塞を起こす人も、実際にいるのだとか。




血圧サージを避ける方法は?


「やはり、リスクの重なりを減らすことですね」と、苅尾先生。

つまり、「サージのピークを下げる」


大きいサージのピークは、個々のサージの積み上げなんですね。

個々のサージを少し減らすというのも大事なのですが、重ならないようにすることも大事。

両面からのアプローチが、必要になるのだ。



起き抜けの影響を脱するのは、起きてから2時間ぐらいだという。

起床してから 2時間以内は、変動しやすい。




年齢と血圧変動の関係は?


年齢を重ねると、血圧変動の幅が、だんだん大きくなるのだそう。

先生によると、30歳を越えたら、血圧を測っておくのが大事とのこと。


あと、肥満の人は、血圧が上がりやすい。


また、糖尿病を持っている人も、血管が硬い状況なので、上がりやすいとのこと。

血管の状態が、やっぱり大事。

同じ血圧が変動していても、やわらかい血管だと、血管がそのエネルギーを吸収してくれるのだそうな。


「血管をやわらかくして、血圧サージのリスクを回避」


血管をやわらかくする方法は、やはり、運動。

危険なサージを防ぐためには、有酸素運動が効果的です。


運動すると、血流が速くなり、血管の細胞を刺激。

一酸化窒素「NO」という物質が放出されて、血管がやわらかくなるのだ。




深酒の影響


ササミ
サージの原因の中で、特に注意したいのが、「深酒」


64歳男性、Bさんのケース。

午後7時、缶ビールを2本飲みました。

Bさんは、大のお酒好きなのだ。

この日はさらに、ウイスキーをボトル1/3 飲みました。


そのまま、9時に就寝。

でも、血圧変動を見ると、飲み始めてから数時間、血圧は意外にも、少し下がっています。

お酒は血管を広げるため、一時的に、血圧を下げてくれるんですね。


ところがやがて、血圧が何度も急上昇。

この異常な動きの原因は、何なのでしょうか?


1つは、「睡眠時無呼吸」

大量のお酒を飲むと、舌を支える筋肉が緩んで、気道が狭くなってしまうのだ。

そのため、呼吸が何度も止まって、その度に、血圧が跳ね上がるんです。


それだけではありません。

Bさんは、夜中なのに、目を覚ましてしまいました。

もう1つは、「眠りが浅くなること」

アルコールの影響で、神経が興奮状態になるんですね。


午前5時。

本来、血圧が低くなるはずの睡眠中も、変動が続いたまま、朝を迎えてしまいました。

その結果、血圧は「182」に。


「ビールなら大瓶2本半、または、日本酒2合以上は、注意!」

睡眠の質を悪化させ、危険なサージの大きな要因となります。

飲み過ぎには、ご注意を!





ササミ
様々な原因が重なって起こる、血圧サージ。

血圧上昇のタイミングをズラして、予防しましょうね。

エノキ
ガッテン! ガッテン!




血圧サージの対策


ササミ
サージの積み重ねを防ぐには、小さな工夫が、とっても効果的なんです。


今回、ガッテンでは、日本高血圧学会のみなさんに、一斉メールでアンケート調査を実施。

血圧を下げる知恵を、たくさん、いただきました。



まずは、沖縄県から。

琉球大学 医学部付属病院。

又吉哲太郎 助教が、アンケートに答えてくれました。


血圧を下げるために効果的な方法は、これだ。

「ベルトをゆるめる」


お腹周りが太めの人は、特にご注意を。

太めの人は、ベルトがキツすぎて、大動脈を圧迫。

血圧が高くなっていることが、あるんです。



又吉先生の解説。

「一般に、ベルトの締め過ぎで、血圧が無駄に上がっている方が、多くいらっしゃいますので、みなさんも、ベルトのキツさなど、注意してみてはいかがでしょうか」





次に教えてくれるのは、この方。

慶應義塾大学の 伊香賀俊治 教授です。


寒さによる血圧サージを防ぐ方法だという。

先生は長年、家の断熱によって血圧を下げる研究を、してきました。


先生の研究から生まれた、サージ予防の画期的なアイテムが、こちら。

なんと、「スリッパを履く」だけ。


実は、足元は、身体の他の部分よりも、温度に反応しやすいんです。

なので、冬の朝、起きて床に足を触れた時が、血圧が上昇する危険な瞬間なのだそう。


番組の実験でも、こんな結果が。


スリッパを履くだけで


裸足の時は血圧が上がっていたのに、スリッパを履くだけで、抑えることができた。




最後は、ガッテンが独自に取材した、とっておきの方法です。

それは、ストレスによる血圧上昇を予防する、誰にでもできる裏ワザ。


横浜相鉄ビル内科医院。

循環器が専門の 森壽生(もり ひさお)先生が、教えてくれました。


その方法とは、「深呼吸」

森先生によれば、上の血圧が「20~25mmHg」ぐらいは下がるとのこと。

さらに、血圧が高ければ高い人ほど、よく下がるという。


実は、森先生、深呼吸の効果を調べるために、2万人以上の大調査を敢行しているのだ。

その結果、ほとんどの人に効果があったらしい。



<深呼吸のコツ>


30秒で、6回。

つまり、5秒で1回の深呼吸を、6回行う。




効果は一時的ですが、緊張した時やイライラした時は、深呼吸がおススメ。




血圧サージの見つけ方


ササミ
血圧サージは、普段の血圧測定では気づきにくいという特徴があります。

そこで、こんな方は血圧サージかもしれないという目安を、紹介しますね。



<血圧サージかも? こんな人は ご注意を>


必要なのは、血圧計です。


(1) 朝起きて、1時間以内の血圧を計測する。

(2) 上の血圧の5日間の平均が、135mmHg 以上。

なおかつ、低い日と高い日の差が、20mmHg 以上。

こういう人は、サージが起こっているかもしれません。



例えば、朝起きて 1時間以内の血圧が、「120」「140」「140」「150」「130」だとします。

5日間の平均は、「136」。

一番低い日と、一番高い日の差は、150-120=「30」

サージの疑いがあることに。


血圧サージチェック


血圧サージが積み重ならないよう、注意しましょうね。





NHKガッテン!  2017年 秋号



高血圧を自分で下げる5つの習慣 (健康ライブラリーイラスト版)



NHK きょうの健康 2017年 9月号 [雑誌] (NHKテキスト)


 



次回は、これ。

何度掃除しても出てくる、ホコリ。

いったい、どこから、やって来るんだ?

発生源に魔法のぞうきんを使えば、大きな効果が!

「なぜか出るホコリ! 原因はソコだった!?」。


来週はお休みなので、放送は10月18日水曜日になります。

11日は、「世界プリンセス物語 愛される理由とは」が放送される。




[関係する記事]

 → 「血圧変動タイプの脳卒中 測り方は立って座って」

 → 【血圧異常で脳梗塞?】 立って座って変動を測定

 → 「左右で測れ 見逃し高血圧と末梢動脈疾患」




tag : ためしてガッテン 高血圧 脳卒中





web拍手 by FC2

にほんブログ村 健康ブログへ


健康と医療ランキング

【脳動脈瘤手術】 坂井伸幸/健康カプセル! ゲンキの時間(2/2)


スーパードクター二人目は、神戸市立医療センター中央市民病院 脳神経外科部長 脳卒中センター長の坂井伸幸 先生。

人呼んで、巨漢のゴッドハンド。

未破裂脳動脈瘤の治療で、7500人以上の命を救ってきた。

先生の考える、医者の在り方とは?



2017年2月19日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「密着名医!脳卒中&謎の病」からのメモ書きです。




ゲンキの時間 脳動脈瘤のスーパードクター 坂井伸幸




脳外科医 坂井伸幸 


ササミ
続いてのスーパードクターは、この方。

兵庫県は神戸市にある、神戸市立医療センター中央市民病院。

脳神経外科部長で 脳卒中センター長の、坂井伸幸 先生。


体重およそ 100kg という、巨漢です。

太い指で操るのは、およそ 1mm のカテーテル。

繊細な技術力が求められる 脳外科の権威なんです。


坂井先生が考える、医師の在り方とは?


先生は言います。

「僕らは、職人や」

「最新の技術、機器の上に成り立つ医療やから、あたかも すごいこと やってるみたいに見えるけど、ま、基本的にはさ、道具と経験を使いこなして、目的を達する」

「まあ、職人や」



そんな職人技が発揮されるのが、「未破裂脳動脈瘤の予防治療」


脳動脈瘤とは、血管の壁に強い圧力がかかり、膨れてできた、やわらかい瘤(こぶ)のようなもの。

一度破裂してしまうと、くも膜下出血を引き起こし、およそ半数の人は命を落とす危険性があるため、破裂する前に処置することが大切なんです。


脳は言うまでもなく、とてもデリケートな場所。

その治療には、細心の注意と、高い技術力が要求されるのだ。


先生は、この動脈瘤の破裂を防ぐ治療を、年間200例行い、これまで救った命は、7500人以上。

飛び抜けた治療件数にもかかわらず、驚異の成功率を誇っているのだとか。





[治療の現場]


61歳の女性、Bさん。

自覚症状は、まったくなかったという。


昨年の5月、5年ごとに受けていた脳ドックで、2つの動脈瘤が見つかりました。

検査入院の結果、その大きさが発覚。

旦那さんの強い勧めで、治療を決めました。


一般的に治療した方がよいとされている動脈瘤の大きさは、5mm 以上。

Bさんの場合、1つは 5.4mm ですが、もう1つは 2.8mm という小ささ。

小さい方は 一般的には治療しないでよいとされる大きさですが、2つが隣り合っているのが、悩ましいところです。


けた外れの経験を持つ坂井先生をも、悩ませる症例でした。




そして、手術の日を迎えた。


今回行うのは、「脳動脈瘤コイル塞栓術(そくせんじゅつ)」

太ももの付け根の大動脈から、脳までカテーテルを挿入。

丸くなるように形状記憶された プラチナ製のコイルを、動脈瘤の中に詰める方法です。

コイルが詰まった動脈瘤には、血液が流れ込まないため、破裂を防ぐことができるのです。

日本では、1997年3月から、保険適用になった。

血管内治療のため、X線で透視しながら、カテーテルを進めます。


まずは、全長およそ 150cm のカテーテルを、太ももの付け根から、動脈瘤の入り口まで進めていく。

ただ入れればいいというわけではなく、血流のわずかな抵抗を、指先で読み取り、血管のカーブに合わせて、微妙にスピードを調節していかねばならない。


坂井先生は、わずか1分で、動脈瘤の手前に到着させました。

これは、通常の倍以上の速さだという。


患者さんは、カテーテルが脳に入った状態で、先生と会話しています。

実は、局所麻酔なので、患者さんは起きたまま。

会話などで様子を見ながら、治療を進める。


患部に到達し、いよいよコイルを挿入します。

コイルを詰めすぎれば破裂し、隙間が残ると血流を止められない。

職人技がものを言うのだ。


コイルの放出を数回繰り返し、隙間なく詰めていく。

コイルを入れ始めてからおよそ20分で、大きい方の動脈瘤が終了しました。

続いて、小さい方に着手する。


小さい方が難しいはずですが、さずか10分で終了。


脳動脈瘤コイル塞栓術


治療は無事、終わりました。

通常3時間以上かかるという治療を、約60分という驚異的なスピードで完了。

治療時間を短くすることで、ストレスや薬の量を減らし、患者の負担を軽くできます。




坂井先生は言う。

「一番大事なことは、治療の目的を見失わないこと」

「予防治療だから、完全を目指して 危険なことをやってはいけません」



患者さんの不安を、全力で取り去る。

坂井先生は、これからの患者の人生をも考慮して、治療にあたっているんです。



「医者は、ひと言で患者さんを、ホントに毎日、暗くしてしまうことができる職業なので、『大丈夫だと思う』という ひと言をいう」

「大丈夫じゃなかった時の医者にとってのリスク。だから、予防線を、医者が張りすぎない」

「自分の身を守るために、患者さんを不愉快な思いにさせるくらいだったら、自分の身がちょっと危うくても、科学的な根拠とか、医者の勘で、これは大丈夫やと思ったら、あえて、あんまり予防線を張らない」

「滅多に起こりそうもないような危険を、誇大に説明しない」






今回密着した、二人のスーパードクター。

その素晴らしい技術の裏には、たゆまぬ努力と、燃えるような情熱が秘められていました。





脳動脈瘤がみつかったら (健康ライブラリーイラスト版)






前半の記事 → 【総合診療科】 スーパードクター 生坂政臣





[関係する記事]

 → 「総合診療医ドクターGスペシャル」

 → 【動脈硬化】 簡単チェック法 アキレス腱&食後の眠気




tag : 健康カプセル!ゲンキの時間 脳卒中 動脈硬化





web拍手 by FC2

にほんブログ村 健康ブログへ


健康と医療ランキング

【血管若返り】 NOを増やす運動と食事/ゲンキの時間


今回のテーマは、「血管」について。


<簡単に血管年齢を知る方法>

前屈するだけで、おおよそが分かる。


<老ける原因>

 ・運動不足。
 ・食生活の乱れ。
 ・ストレス。
 ・睡眠不足。


<若返らせる方法>

キーワードは、「NO(一酸化窒素)」。


[運動]

 ・かかとの上げ下げ。
 ・いばったポーズ。
 ・Oh! No! のポーズ。


[食事]

 ・野菜を先に食べる。
 ・ところてんと、タマネギの効果。



ドクネット:東京医科大学病院 高沢謙二 健診予防医学センター長。

ゲンキリサーチャー:深沢邦之。



2016年9月4日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「~ 血管老化は万病のもと! ~ 血管年齢若返り大作戦」「血管若返り物質“NO”の秘密」からのメモ書きです。




ゲンキの時間 血管若返りのカギはNO




血管年齢


ササミ
いきなりですが、この画像、何だか分かりますか?


血管の断面


実はこれ、血管の断面の画像なんです。

ずいぶん、詰まってますね~。

黄色っぽいのは、「プラーク」と呼ばれる血管内に溜まった脂肪。


プラークは、血液の流れを妨げます。

つまり、血管を詰まらせる。

放っておくと、脳梗塞や心筋梗塞など、取り返しのつかない病気を引き起こす可能性も。


それを防ぐには、血管を若返らせる必要がある。


でも、どうしたら、いいのだろう?


というわけで、今回は、「血管年齢、若返り大作戦」

そのカギは、「NO」だという。

それを増やす方法を、学んでいきましょう。



まずは、ゲンキリサーチャーの深沢さんが、血管年齢が若いというお嬢さん方を訪問。

向かったのは、千葉県は南房総市だ。

白浜地区というところ。

目の前には、海が広がっています。


訪ねたのは、海女(あま)さんたち。

ベテランの方が多いようで、リーダーさんの年齢は、81歳。

貫禄があります。もちろん、現役ですよ。

でも、血管推定年齢はというと、29歳!

(測定した機器は、「加速度脈波 SDP-100」)


他のみなさんも、実年齢より血管年齢が若い人が続出。

平均すると、血管年齢は 10歳も若かったのだ。

驚きです。



そんな海女さんたちの血管年齢に注目し、調査を進めてきたのが、茨城県つくば市にある、産業技術総合研究所。

担当したという、人間情報研究部門の 菅原順 主任に、お話を伺いました。

「個人差は非常に大きかったんですが、中には、実年齢が65歳前後で、19歳という血管年齢という結果を出した方も、いらっしゃいました」


これは、すごいですね。




血管年齢について詳しく知るため、その分野の権威をを訪問。

東京医科大学病院 健診予防医学センター長の、高沢謙二 先生です。


血管はやはり、やわらかい方がいいようです。

硬いと、血圧が上がったり、破れやすくなる。


高沢先生は、血管の硬さの目安となるサンプルを、見せてくれました。

指でつまむと、ハッキリ分かります。

硬さが、全然違う。


血管の硬さサンプル


やわらかく柔軟性のある血管は、曲げたりしても、壊れません。

しかし、硬い血管だと、力に弱い。

血管が傷つき、外側に血液が漏れてしまうと、脳出血になる可能性が。

内側が傷つき、血小板が集まれば、脳梗塞や心筋梗塞になる可能性も。


「血管が硬い」=「老いている」ということなんです。


血管の内側には、知覚神経がありません。

なので、プラークができたり、血管が老けても、自覚症状は出ないんです。

ここが、厄介なところ。



では、自分で血管年齢を知る方法は、ないのでしょうか?


高沢先生が、いい方法を教えてくれましたよ。

なんと、「前屈するだけで分かる」のだという。

身体が硬い人ほど、血管年齢が高い


血管年齢を知る方法


理由を、高沢先生が説明してくれました。


身体が硬い人は、普段から、あまり身体を動かしていないことが多い。

すると、血流が滞って、血管が硬くなりがちなのです。



<血管年齢が老ける原因>

 ・運動不足。

 ・食生活の乱れ。

 ・ストレス。

 ・睡眠不足。



ストレスも、大きな原因の一つ。

ストレスで血管が縮む → 血圧が上がる → 内皮に傷がつく → 修復しようとして硬くなる。

これを繰り返すと、コレステロール値が高くなくても、血管が老化してしまうそうです。




ドクネット


引き続き、東京医科大学病院の 高沢謙二 先生に、教えていただきます。


なかなか避けることが難しいストレスですが、どう対処すればいいのでしょう?


先生の答えは、こう。

「大事なことは、ストレスを引っ張りすぎないこと」

「ストレスを受けた時は、早めに寝る」

「寝ると、副交感神経の働きで、血管が開きますから、リラックスできます」

「それから、大いに笑うといいんですね」

「笑うと、アセチルコリンが出て、血管を開いてくれます」



<ストレスの対処法>

 ・早めに寝る。

 ・大いに笑う。







実は、MCのお三人さんは、2年前に、血管年齢を測定しています。

さて、それが今、どうなっているか、再測定の機会が。


<血管年齢:2年前 → 今>


 渡辺満里奈さん:52歳 → 48歳。

 英玲奈さん:20歳以下 → 37歳。

 三宅裕司さん:68歳 → 51歳。


満里奈さんと英玲奈さんですが、実年齢より プラス5歳以下だったので、誤差の範囲内だとのこと。

年齢相応という判定です。


三宅裕司さんは実年齢65歳ですから、血管年齢がかなり若い。

この原因を、高沢先生はこう分析しています。

体重を落としたことで、血管周囲の負担が取れたのではないか?

悪玉コレステロールなどの沈着も減ったのだろう。

しなやかな血管になっているので、ぜひ、これを持続してほしい。




血管を若返らせる運動


ササミ
さて、ここからは、血管を若返らせる方法です。

できれば、簡単な方法がいいですね。



今、注目のキーワードが、「NO」

「一酸化窒素」のことですね。


車の排ガスなど、環境や身体に悪いイメージのある一酸化窒素ですが、身体の中で生成されるものは、血管にいい働きをするのだという。

血管を開いて、やわらかくする作用がある。


一酸化窒素「NO」は、血管の内側で作られる物質。

血流が増えると分泌され、血管を開いたり、やわらかくしたりするんです。


実は、海女さんたちも、「潜水によって、NOが増えたのではないか」と考えられている。

海女さんたちは、深いところで 20メートルも潜ります。

すると、当然、水圧がかかりますよね。

その水圧が、心臓を通常よりも大きく伸縮させるんです。

結果、1回で送り出される血液量が増える。

その分、NOが増加し、血管が広がって、やわらかくなり、血管年齢が若くなるのではないかと。



ここからが肝心です。

高沢先生が、NOを増やす方法を、教えてくれました。



<高沢式 血管若返り法>


[下半身]

 ・かかとを、上げ下げする。

(転倒に注意して行ってください)


[上半身]

 ・いばったポーズ。

腕を組んだ状態で、上下に動かす。


 ・Oh! No! のポーズ。

腕を開いて、肘をひき、肩を上げ下げする。

肩甲骨が動いているのを、意識しましょう。



この上半身と かかとの動きを、一緒に行います。

回数の目安は、「いばったポーズ」と「Oh! No! のポーズ」を、朝晩それぞれ、10回ずつ。



血管若返り運動


下半身では、かかとの上げ下げがポンプの役割をして、血液を上にあげてくれます。


この運動で、血流がよくなる。

血流がよくなると、内皮が刺激されて、NOが出てくる。

NOが血管を開いてくれるので、血管がさらに、しなやかに。
 



血管にいい食事


ササミ
続いては、血管年齢を若返らせる食事です。


ポイントは簡単、「食事の際、野菜を最初に食べる」


食物繊維が、先に腸の中に入ることになります。

これにより、脂肪や糖の吸収を、抑えてくれるのだ。

また、血糖値が急に上がるのも、防いでくれます。



実は、海女さんたちが食べている「ところてん」にも、同じ効果が。

水溶性の食物繊維が多いため、摂り過ぎた糖や脂肪を排出して、血管へのダメージを少なくしてくれるんです。



高沢先生のおススメは、「タマネギ」

ただし、食べ方に、コツがあります。

食べる30分前に、タマネギを切っておく

タマネギを切って、しばらくそのままにしておくと、成分が化学反応を起こして、セパエンなどの物質が作られる。

セパエン類は、血液の凝固を抑える働きなどがあるのだ。


切って30分も待てないという人は、「電子レンジで 15秒 温めるとよい」

これで、30分放置したと同様な効果が、あるそうです。





血管年齢の改善は、継続が大事

リバウンドすると、かえってコレステロール値が急に高くなって、たいへんなことに。

無理なく、自分に合った方法を、続けるようにしましょう。





「やわらかい血管」で病気にならない 血管博士が教える体の中からよみがえる方法 ((SB新書))



100歳まで切れない詰まらないタフな血管をつくる! (血管のアンチエイジングが寿命を決める)






[関係する記事]

 → 【夏の病気】脳梗塞と痛風 原因は脱水
 → 【毛細血管】ゴースト化を防ぎ増やす方法は、スキップ

 → 「血管に肺、若返りストレッチ」
 → 「糖尿病 食べる順番と血糖値」




tag : 健康カプセル!ゲンキの時間 脳卒中 動脈硬化





web拍手 by FC2

にほんブログ村 健康ブログへ


健康と医療ランキング



FC2カウンター

 RSSリーダーで購読する

 メールで購読する



アーカイブ
 ためしてガッテンの
 アーカイブ 過去記事


 → 2011年 前半
 → 2011年 後半

 → 2012年 1月~3月
 → 2012年 4月~7月
 → 2012年 8月~12月

 → 2013年 1月~3月
 → 2013年 4月~6月

 → 食べ物・料理

 [全記事表示]

にほんブログ村 にほんブログ村へ

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
プロフィール

荒巻ケンコー

Author:荒巻ケンコー
カラダを労わるためのメモ帳。

栄養管理でメタボは脱出。
できるところから、他もメンテナンス。

最新記事一覧(サムネイル画像付き)
【体力作り だまトレ】 脳ポリスを騙せ/ゲンキの時間 Oct 15, 2017
【薬の使い過ぎによる頭痛】 チェックと予防、対策/きょうの健康 Oct 11, 2017
【疲れ目】 スマホで眼精疲労、うつに/ゲンキの時間 Oct 08, 2017
【高血圧サージ】 ベルト スリッパ 深呼吸で予防/ガッテン Oct 05, 2017
【咳】診断チャート&大人の喘息 治療法/ゲンキの時間 Oct 01, 2017
月別アーカイブ
カテゴリ
スポンサードリンク
忍者
検索フォーム Google

記事内検索フォーム。
Google
注目記事
注目記事
忍者

注目記事
広告
食べ物の記事
健康の新常識
ダイエット 痩身
検索フォーム FC2
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR
Flashゲーム&占いおみくじ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新トラックバック
にほんブログ村