【更年期障害と橋本病】 ヨガと筋トレでホルモンを増やす/ゲンキの時間
女性も男性もなる、更年期障害。
どうして、重い人と軽い人がいるんだろう?
女性の場合、50±5歳で、「エストロゲン」がほとんどゼロに。
視床下部の暴走が自律神経にも影響を与え、心身の不調の原因に。
ホルモンバランスを整える活動「ホル活」は、寝る前のヨガが良い。
男性更年期障害の体験談。
起き上がれないなど、強い倦怠感が。
20kg 太ったり、圧迫骨折まで。
原因は、「テストステロン」の減少だった。
男性ホルモンを増やすには、睡眠+亜鉛+筋肉。
簡単スクワットを紹介。
橋本病の体験談。
ドクネット:女性医療クリニック・LUNAグループ 門間美佳、関口由紀 理事長。
埼玉医科大学総合医療センター 内分泌・糖尿病内科 松田昌文 教授。
千葉西総合病院 泌尿器科 久末伸一 部長。
伊藤病院(甲状腺疾患専門) 杉野公則 副院長。
ゲスト:松居直美。
ゲンキスチューデント:滝裕可里。
ゲンキリサーチャー:深沢邦之。
2017年5月7日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「あなたの知らないホルモン」「骨折原因は男性更年期障害」からのメモ書きです。

□ 女性の更年期

今週のテーマは、「ホルモン」。
専門家の話を聞いてみましょう。
千葉西総合病院 泌尿器科の 久末伸一 部長。
「体内で分泌されるホルモンは、身体の働きを調節する 大切な情報伝達、いわば メッセンジャーです」
ホルモンの数は、100種類以上。
でも、ちょっとしたことで分泌量が減ったり、バランスが崩れることがあるんです。
すると、うつ症状が出たり、疲れやすくなったり、不眠になったりと、身体の不調を引き起こすのだ。
まずは恒例の基礎クイズから。
Q)女性の一生に分泌されるホルモンの量は、次のうちのどれでしょう?
A:浴槽いっぱい。
B:コップ1杯。
C:スプーン1杯。
答えは、「C:スプーン1杯」。
思ったより、少量なんですね。
さて、女性も男性もなる更年期障害ですが、どうして、重い人と軽い人がいるのでしょう?
まずは、女性の更年期について。
街の方々に、話を聞いてみました。
すると、このような意見が。
50代後半の女性:「なんとなく、うつのような時期があった。更年期うつかな?」「優先順位が決められないみたいな感じから始まって、どんどん生きていくのが つらくなった」
53歳女性:「体力が落ちた。すごく眠くなっちゃう。疲れやすくって」「肩こりを感じるようになった」「めまいも来たことがある」
のぼせや ほてり、汗が吹き出るなどの「ホットフラッシュ」を経験した人も多いようです。
さて、同じ年代の女性でも、症状が重い人もいれば、軽い人もいる。
それは、なぜなのでしょうか?
女性医療クリニック・LUNAグループの 関口由紀 理事長に聞いてみました。
更年期障害の重い人と軽い人の違いは、どういうことなんでしょう?
「性格」や「環境」が関係すると、関口先生は言います。
例えば、旦那さんが転職したとか、介護中とか、子どもが受験したとか。
そういうストレスが多い人は、なりやすいのだとか。
ネガティブ思考の人や、ストレスを受けやすい環境にいる人は、要注意!
さらには、月経前症候群も関係するという。
「生理の前になると、頭が痛くなったり、つらくなったり」というのが強い人は、更年期障害も強い傾向にあるようです。
【PMS】
< premenstrual syndrome > 月経周期の後半に始まり、月経の開始とともに治まる病気。いらいら・怒り・憂鬱・不安・集中力の低下・無気力・眠気・不眠などの精神的症状や、頭痛・乳房の張りや痛み・下腹痛・肌あれ・むくみ・肩こり・便秘などの身体的症状のうち、複数が同時に現れる。
排卵後の黄体期に始まることから、月経周期に伴うエストロゲンやプロゲステロンなどの分泌の変化が関与していると考えられるが、詳細な原因は不明。精神的症状が特に重い場合は、PMDDとして区別される。月経前症候群。月経前緊張症(PMT;premenstrual tension)。
(大辞泉)
更年期障害になると、なぜ、つらい症状が起きるのでしょうか?
それは、女性ホルモンの分泌量に関係があるという。
女性ホルモンの主要成分は、「エストロゲン」。
このエストロゲンが、50±5歳の間に、ほとんどゼロになってしまうのです。
女性ホルモンの代表格「エストロゲン」は、卵巣から分泌。
血流にのって体内をめぐり、女性らしい身体を作ります。
また、美肌を作る働きもあるため、「美肌ホルモン」と呼ばれることも。
ところが、卵巣の機能が低下する40代後半になると、分泌量が減少。
この時期が、「更年期」になります。

そして、日常生活に支障をきたすほど強い症状が出る場合を、「更年期障害」という。
<更年期障害のメカニズム>
まず、脳の司令塔である「視床下部」から、エストロゲンを増やすよう指令が出ます。
ところが、肝心の卵巣は、機能が低下しているので、作ることができません。
すると、指令を無視された(と勘違いした)視床下部は、混乱してしまうのです。
指令を出しても作られないから、もっともっと指令を出し続け、暴走し始めちゃうんです。
しかも、厄介なことに、視床下部の暴走は、自律神経にも影響を与えちゃうのだ。
この自律神経の乱れこそ、心と体に不調をもたらす原因なんです。
つらい更年期の症状が現れた時の対策を、関口先生が紹介してくれました。
ホルモンバランスを整える活動。
<ホル活>
最近特に注目されているのが、「ヨガ」だという。
寝る前に、たった10分 ヨガをすることで、つらい更年期の症状が改善するという研究結果が。(明治安田厚生事業団 体力医学研究所 甲斐裕子 主任研究員)
乱れた自律神経を整える効果があるんですね。
ポイントは、ヨガのポーズの組み合わせです。
10分のうち、前半は、「英雄のポーズ」や「鶴のポーズ」など、運動強度が高い立ちポーズを。
後半は、「死者のポーズ」や「全身の伸び」など、寝転がってリラックスします。
運動強度が、「高」→「中」→「低」と進んでいく。

それぞれ組み合わせることで、よく眠れるようになり、自律神経の乱れを改善してくれるそうです。
□ 男性の更年期障害

あまり知られていませんが、男性にも更年期障害が。
[体験談]
46歳の男性、Aさん。
身体に最初の異変を感じたのは、6年前でした。
インフルエンザの症状の、熱のない時のような感じだったという。
頭が痛くて、力が出なくて、だるい。
パワー切れで、くたっとした状態でした。
やがて、その症状は、さらに重くなった。
朝、目覚めても、ベッドから身体を起こすことすらできない。
働き盛りで健康には自信があったという、Aさん。
身体に何が起きたのか、分かりませんでした。
その頃、体重が激増。
1年半で、20kg も増えた。
さらに、思いがけない症状が現れました。
ちょっと重いものを持ち上げたら、腰椎を圧迫骨折したんです。
ついには、会社を休職することになった、Aさん。
なぜ、このような変化が起きてしまったのでしょうか?
Aさんを診断したお医者さんに、聞いてみましょう。
千葉西総合病院 泌尿器科の 久末伸一 部長。
久末先生によると、Aさんは男性ホルモンが極端に減っていたらしい。
ホルモン値は、「5.2」pg/ml でした。
「8.5」を切ると赤信号だといいますから、かなり少ない値です。
<各年代の男性ホルモン平均値>
20歳代:16.8
30歳代:14.3
40歳代:13.7
50歳代:12.0
60歳代:10.3
70歳代:8.5
Aさんは、「男性更年期障害」と診断されました。
男性ホルモンは、「テストステロン」という精巣から出るホルモンがメイン。
このテストステロンは、20歳ぐらいをピークとして、それから年齢と共に、ゆっくり下がっていきます。
女性ホルモンは加齢により急激に減少しますが、男性の場合、ゆっくりと減るんですね。

ところが、ストレスなどにより、テストステロンが激減することがあるんです。
さらに、ポイントが。
睡眠不足も、テストステロンの大敵なのだ。
男性ホルモン「テストステロン」は、睡眠時に生成されます。
夜間、寝ている間に作られて、朝一番高い状態になる。
テストステロンと睡眠に関する研究データでは、7時間睡眠と徹夜では、差があることが分かります。

Aさんも、睡眠不足がテストステロンの減少を呼び、回復しないままストレスを受け、また減り始めるという「負のスパイラル」に陥っていたようです。
テストステロンの働きは、男性らしい身体を作ること。
筋肉を作ってくれるのが、一番の大きな役割だという。
また、意欲や気力を高めるなど、心とも密接な関係が。
さらに、骨を作ったり、内臓脂肪をつきにくくする働きも。
Aさんが太った原因も、ここにありました。
それがメタボを生み、心筋梗塞などの心血管病のリスクが4倍になるという報告もあります。
そんなテストステロンは、女性にとっても、重要なんです。
というのも、女性ホルモンは、男性ホルモンから作られているんですね。
そして、更年期が終わってからも、テストステロンがある方が、女の人も、元気で意欲的に。
テストステロンを増やす活動。
<ホル活ポイント>
「睡眠」「亜鉛」「筋肉」の3つが大事。
睡眠は、テストステロンの回復に、とっても重要。
「夜中に何度もトイレに行く」
「眠りが浅い」
こんな人は要注意。
亜鉛は、テストステロンの生成に、効果あり。
牡蠣や牛肉などに、多く含まれます。
筋肉が増えると、テストステロンの産生量も上がるのだとか。
なので、筋トレが重要に。
久末先生のおススメは、太い筋肉がある太ももを刺激すること。
<簡単スクワット>
(1) 片足を前に出し、もう一方のヒザを床に着くぐらい曲げ、スクワットする。
(2) 1日10回 3セット(片足ずつ)。
無理せず行ってくださいね。
イスなどを使い、手で身体を支えながらでも、OK。

積極的にホル活をして、元気に過ごしましょう!
□ ドクネット(1)
女性医療クリニック・LUNAグループの 門間美佳 先生に、解説していただきます。
更年期症状の重い軽いの違いは、性格と環境に関係するようです。
性格ですが、繊細で落ち込みやすい人や、几帳面で真面目、完璧主義な人は、身体の不調にも敏感で、症状が出やすくなるのだとか。
更年期にも身体の症状と精神の症状があるんですが、月経前症候群が強い人は、精神的な症状が強く出る可能性がある。
性格は簡単に変えられませんが、その時期に、何か趣味など、熱中できることがあると良いらしい。
ある患者さんは、「宝塚歌劇団」が好きで、追っかけをしているうちに、更年期が過ぎてしまったそうです。
更年期が過ぎてから、役に立つのが、男性ホルモンの「テストステロン」。
閉経後、女性ホルモンである「エストロゲン」が激減しても、テストステロンから少量作られることがあるのだとか。
そのため、女性も男性と同じく、減り過ぎには注意。
わずかでもエストロゲンがあると、肌ツヤがよくなり、女性らしさが保てるという報告もあるのだそう。
□ 橋本病

更年期障害かと思ったら、違うホルモンの病気だったというケースが。
[体験談]
55歳の女性、Bさん。
10年以上、病に悩まされているといいます。
始まりは、子どもの進学のことで引っ越した時。
定時の仕事がしたいと思い、いろいろと探した。
いろんなことが慣れなくて、いつも緊張していたので、かなりストレスだったらしい。
その頃から、ひどい倦怠感や、気力が湧かないという症状が。
やがて、家の階段を上がることさえも、億劫に。
当時は、乾燥肌も、ひどかったという。
「更年期に入ったのかな?」と、Bさんは思いました。
そんな時、気になる異変が。
食べなくても、体重が増える。
すごくショックで、周囲に理解されないのもつらかった。
そして、45歳になったある日のこと。
ノドに、何か引っかかるような違和感が。
医師に相談すると、甲状腺の腫れを指摘されました。
実は、それが「橋本病」だったのです。
どんな病気なのか、専門家に教えてもらいましょう。
伊藤病院(甲状腺疾患専門)の 杉野公則 副院長。
「別名 慢性甲状腺炎と言いましてね、甲状腺に慢性の炎症が起きて、甲状腺ホルモンを出す細胞が少なくなって、それでホルモンの分泌が悪くなる」
【橋本病】
(1912年、外科医橋本策(1881~1934)により報告されたことから)
びまん性の甲状腺腫を主な症状とする代表的な自己免疫疾患。甲状腺の組織は炎症性の変化を示す。慢性甲状腺炎。
(大辞林より)
甲状腺は、喉仏(のどぼとけ)の下、気管の前にあります。

ここから分泌されるホルモンは、人間にとって、全身の代謝を活発にさせる元気のもとなんです。
そのホルモンの分泌が低下し、甲状腺の機能が落ちる病気が、「橋本病」。
症状は、だるい、やる気が出ない、集中力の低下、肌荒れ、むくみ、冷え、体重の増加など。
そして、患者は女性が多いため、厄介な点が。
一番多いのが、40~50代。
更年期障害だと思って様子を見ていたら、どんどん悪くなって。
そういうケースが少なくないのです。
橋本病を放置すると、甲状腺機能の低下が進み、心不全や意識障害など、最悪の場合、死に至るケースもあるといいます。
現在の心境を、Bさんが話してくれました。
「長く付き合っていくしかないのかなと思っているので、何でも時間をかけて、ゆっくりやるようにはしています」
我慢は禁物。
気になる症状があれば、お医者さんに相談を。
実は、三宅裕司さんの奥さんも、橋本病。
でも、そうだとは、全然分からなかったという。
奥さんの場合、集中力がものすごくなくなったらしい。
物が覚えららないので、イライラしちゃうことも。
□ ドクネット(2)
埼玉医科大学総合医療センター 内分泌・糖尿病内科の 松田昌文 教授に、教えていただきます。
橋本病は、男女比率が「1:9」で、圧倒的に女性に多い。
なので、更年期と同時になる人が、少なくないという。
橋本病の要因として大きな要素を占めるのが、「遺伝」です。
ですから、家系を知ることが大事になると、松田先生はいう。
また、健康診断で、コレステロール値が急に異常値まで上がった場合は、疑った方がいいとも。


[関係する記事]
→ 「男と女の更年期障害、女性ホルモンとエストロゲン」
→ 「不元気症候群 LOH 症候群 テストステロン」
→ 「女性の薄毛と甲状腺機能低下症」
tag : 健康カプセル!ゲンキの時間 更年期 心身の健康



「不元気症候群 LOH 症候群 テストステロン/ためしてガッテン」
問題なく暮らせていた人が、ある日突然、気力も食欲も出なくなる。
ちょっとしたことで、疲れやすくなった。
それは単に加齢によるものだけではなく、ひょとすると不元気症候群かも。
しかも、元気が失われるだけではなく、がんの死亡率が3.5倍、血管障害や心臓病の死亡率が2.5倍、さらに背骨の骨折が2倍と、リスクが高まるという話まで。
強く症状が出る人は、座っていることさえ困難になるといいます。
11月17日放送の「ためしてガッテン」より、「600人を襲う! 謎の不元気症候群」からのメモ書きです。

□ LOH 症候群
社会問題となっている、自殺率。その原因の多くは うつ症状とされていますが、必ずしもそうとはいえないらしい。
最近では、“LOH 症候群”が原因という人も、かなりいるのではないかと分かってきた。
LOH(ロー)症候群とは、いったいどんなものなんでしょう?
ある男性は、漠然と元気がない感じがするようになり、理由は分からないけど元気のない状態が続くようになったと振り返ります。
気持ちが前に出ない。まだ40代なのですが、まるでもっと歳をとったかのような状態に。
そして、10代のころから続けてきたギターの演奏さえ、する気力がなくなってしまった。
病院を転々とした男性ですが、どこでも診断は同じ。軽いうつ病だと言われる。
睡眠薬や抗鬱剤を処方されるのですが、症状は一向に改善されません。
その時の状態を男性は、まるでアリ地獄のようだったと語ります。どんどん深みにはまっていく感じ。
別の男性は、急激な体の衰えを感じるようになったといいます。筋力が落ちて、力が全然出ないようになった。
ちょっと歩くと疲れて、全然歩けない。妻から見ても、お尻や背中の筋肉が下がって、こけて見えるようになった。
以前は毎日1時間以上歩くことを日課にしていましたが、そのうち、ほとんど歩けないような状態に。
しまいには、座っていることさえできないほどに身体は衰えていったといいます。
1番初めに紹介した男性は、藁をもすがる気持ちで受診した病院で、「これはLOH 症候群かもしれない」と告げられました。
そこで専門の治療をはじめたところ、それまで何をやってもダメだった症状が、劇的に改善された。
2番目の男性も、治療をはじめて2か月足らずで、元気が戻ってきた。
今では、毎日のウォーキングも再開できるほどに。
推定されるLOH 症候群の方々は、600万人ともいわれます。
2人に共通する症状は、何だか元気が出ないというもの。
それを放っておくうちに、1人目の人は、不眠、抑うつ、肩こり、激太りという症状に。また、2人目の人は、衰弱、筋肉痛、頭痛、激やせ、という症状に、それぞれなっていきました。
病院で診断されたのは、1人目の人は、うつ。2番目の人は、がんや脳血管障害が疑われました。
しかし、根本原因は分からず、ひどくなる症状に悩まされ続けることに。
そんな中、LOH 症候群だと分かり、治療開始。それにより、症状は改善されたといいます。
□ LOH 症候群の原因
LOH 症候群に関係するのが、“男性ホルモン”。正式名称、“テストステロン”です。
卵巣で作られるというテストステロンですが、その代表的な働きは、性機能、体毛、筋肉、さらには、認知機能やストレス耐性、脂肪蓄積抑圧の効果まで。血管機能や骨の形成にも、関係するといいます。
(ちなみに、男性よりも量が少ないものの、女性にもテストステロンはあるとのこと)
上記のようなものを司るテストステロンが減少すると、以下のような状態になってくる。
・内臓脂肪の増加
・認知力の低下
・抑うつ
・筋力低下
・性機能低下
・骨減少
・睡眠障害
・疲労感
最新の研究では、がん、心臓病、骨折などのリスクが高くなることも分かってきているらしい。
ある研究では、テストステロンの低い男性は死亡率が高い、という報告も。
□ どんな時にテストステロンは低下する?
[結婚]
結婚すると、テストステロンは下がるのだそうです。
元来動物のオスは、メスを勝ち取るため、戦いに勝利する力強さや攻撃性を具えてきた。その攻撃性は、テストステロンに由来するそうです。
結婚すると女性を勝ち取る必要がなくなるため、テストステロンが減ると考えられているそう。
[ジェットコースター]
これは、上がる人も下がる人も、出るそう。
というのは、興奮する人もいれば、ストレスを感じる人もいるから。
通常、身の危険(ストレス)を感じると、テストステロンは減少するそうです。
ストレスで、テストステロンが減少する。
こういうことがあるので、社会で責任が重くなる40代50代の人で、テストステロンが低下している場合も。
慢性的なストレスがテストステロンを減少させ、うつ症状や体調不良が現れる。
それがさらにストレスになり、負のスパイラルが形成されてしまいます。
うつの原因はストレスとされますが、ストレスによってテストステロンが減少、これにより脳のストレス耐性が低下。こうなると、些細なことでもストレスに感じるようになり、余計にストレスが蓄積してしまう。そして、よりテストステロンが、減少します。
逆に、テストステロンの低下を防ぐポイントとしては、
・やりがいがある
・意欲的にできる
・存在を認めてくれる
・仲間や同僚の支えがある
そういう状況があると、ホルモンの低下は少ないそうです。
□ テストステロンの治療
治療の基本は、減っているテストステロンを足す男性ホルモン補充療法。
基本的には、筋肉にテストステロンを注射するそうです。
個人差はあるものの、早い人では1回注射しただけでよくなるといいます。今まで風景がモノクロに見えていた人が、カラーになったという人まで。
男性ホルモン補充療法には注意点もあって、
・必ず専門医の判断のもとで行う
・前立腺がんのある方は行えない
テストステロンの低下に気づき治療をはじめれば、重いうつへの移行を防げる場合もあるそうなので、早期発見が大切になるようです。
□ LOH 症候群の予防。男性ホルモンアップの秘策
[運動]
毎日の運動が、効くようです。
ある人たちは、ゆっくりスクワットしたり、イスに座ってヒザを胸に近づけたりと、毎日テレビを見ながら続けられるような運動を3ヶ月行ったところ、効果が出たらしい。
この運動は1日15分を目安にということで、NHK朝の連続テレビ小説の名を借りて、「テッパン体操」というらしい。ちなみにその前は、「ゲゲゲ体操」。
[脳を使う]
活発に会話をしたり、交流したりと、脳をなるべく使うことが、脳のテストステロン濃度を維持していくのによいらしい。
テストステロンは主に精巣で作られますが、脳の中でも合成されるのだそうです。
活発に脳を使うことでテストステロンの合成が高められれば、認知機能やストレス耐性の維持も、期待できます。
[たまねぎ]
たまねぎに含まれる含硫アミノ酸が、テストステロンの合成を誘導するのだそうです。
1日たまねぎ1/2個が目安。
ただし、食べ方にコツがあります。
たまねぎをカットして時間が経つと、酵素が含硫アミノ酸を分解してしまう。しかもこの(含硫アミノ酸を分解する)酵素は熱に弱いので、切ってすぐに加熱するのがよいそう。そうすると、含硫アミノ酸が分解されずに残ります。
ただし、含硫アミノ酸は水に溶け出しやすいそうなので、煮る場合は煮汁ごといただく。
他にも、ストレスがかからないように心がけたり、十分な睡眠をとることも大切なのだそうです。
□ LOH 症候群 チェックシート
以下の17項目について、チェックしていきます。
判定は、
なし :1点
軽い :2点
中程度 :3点
重い :4点
非常に重い:5点
[01] 総合的に調子が思わしくない
[02] 関節や筋肉の痛み
[03] ひどい発汗
[04] 睡眠の悩み
[05] よく眠くなる、しばしば疲れを感じる
[06] いらいらする
[07] 神経質になった
[08] 不安感
[09] からだの疲労や行動力の減退
[10] 筋力の低下
[11] 憂うつな気分
[12]「絶頂期は過ぎた」と感じる
[13] 力尽きた、どん底にいると感じる
[14] ひげの伸びが遅くなった
[15] 性的能力の衰え
[16] 早朝ぼっ起の回数の減少
[17] 性欲の低下
判定
17~26点:なし
27~36点:軽度
37~49点:中等度
50点以上:重度
50点以上の方は、専門医に相談を。
番組HP → 600万人を襲う!謎の不元気症候群 : ためしてガッテン - NHK


□
更年期、更年期障害という言葉はよく耳にしますが、今回のガッテン、そして、その前のカラダのキモチを見るまで、男性にも更年期があることを知りませんでした。
特に、自律神経失調症的なものや、不安感やイライラ、うつの症状などは、心療内科や精神科に相談される方も多いのではないかと思いますが、男性ホルモンの低下によって生じている場合もあるようです。
気になる人は、検査するのもいいかも。
ホルモンによる影響が大きければ、治療で改善されるかもしれません。
ちょっとしたことで、疲れやすくなった。
それは単に加齢によるものだけではなく、ひょとすると不元気症候群かも。
しかも、元気が失われるだけではなく、がんの死亡率が3.5倍、血管障害や心臓病の死亡率が2.5倍、さらに背骨の骨折が2倍と、リスクが高まるという話まで。
強く症状が出る人は、座っていることさえ困難になるといいます。
11月17日放送の「ためしてガッテン」より、「600人を襲う! 謎の不元気症候群」からのメモ書きです。

□ LOH 症候群
社会問題となっている、自殺率。その原因の多くは うつ症状とされていますが、必ずしもそうとはいえないらしい。
最近では、“LOH 症候群”が原因という人も、かなりいるのではないかと分かってきた。
LOH(ロー)症候群とは、いったいどんなものなんでしょう?
ある男性は、漠然と元気がない感じがするようになり、理由は分からないけど元気のない状態が続くようになったと振り返ります。
気持ちが前に出ない。まだ40代なのですが、まるでもっと歳をとったかのような状態に。
そして、10代のころから続けてきたギターの演奏さえ、する気力がなくなってしまった。
病院を転々とした男性ですが、どこでも診断は同じ。軽いうつ病だと言われる。
睡眠薬や抗鬱剤を処方されるのですが、症状は一向に改善されません。
その時の状態を男性は、まるでアリ地獄のようだったと語ります。どんどん深みにはまっていく感じ。
別の男性は、急激な体の衰えを感じるようになったといいます。筋力が落ちて、力が全然出ないようになった。
ちょっと歩くと疲れて、全然歩けない。妻から見ても、お尻や背中の筋肉が下がって、こけて見えるようになった。
以前は毎日1時間以上歩くことを日課にしていましたが、そのうち、ほとんど歩けないような状態に。
しまいには、座っていることさえできないほどに身体は衰えていったといいます。
1番初めに紹介した男性は、藁をもすがる気持ちで受診した病院で、「これはLOH 症候群かもしれない」と告げられました。
そこで専門の治療をはじめたところ、それまで何をやってもダメだった症状が、劇的に改善された。
2番目の男性も、治療をはじめて2か月足らずで、元気が戻ってきた。
今では、毎日のウォーキングも再開できるほどに。
推定されるLOH 症候群の方々は、600万人ともいわれます。
2人に共通する症状は、何だか元気が出ないというもの。
それを放っておくうちに、1人目の人は、不眠、抑うつ、肩こり、激太りという症状に。また、2人目の人は、衰弱、筋肉痛、頭痛、激やせ、という症状に、それぞれなっていきました。
病院で診断されたのは、1人目の人は、うつ。2番目の人は、がんや脳血管障害が疑われました。
しかし、根本原因は分からず、ひどくなる症状に悩まされ続けることに。
そんな中、LOH 症候群だと分かり、治療開始。それにより、症状は改善されたといいます。
□ LOH 症候群の原因
LOH 症候群に関係するのが、“男性ホルモン”。正式名称、“テストステロン”です。
卵巣で作られるというテストステロンですが、その代表的な働きは、性機能、体毛、筋肉、さらには、認知機能やストレス耐性、脂肪蓄積抑圧の効果まで。血管機能や骨の形成にも、関係するといいます。
(ちなみに、男性よりも量が少ないものの、女性にもテストステロンはあるとのこと)
上記のようなものを司るテストステロンが減少すると、以下のような状態になってくる。
・内臓脂肪の増加
・認知力の低下
・抑うつ
・筋力低下
・性機能低下
・骨減少
・睡眠障害
・疲労感
最新の研究では、がん、心臓病、骨折などのリスクが高くなることも分かってきているらしい。
ある研究では、テストステロンの低い男性は死亡率が高い、という報告も。
□ どんな時にテストステロンは低下する?
[結婚]
結婚すると、テストステロンは下がるのだそうです。
元来動物のオスは、メスを勝ち取るため、戦いに勝利する力強さや攻撃性を具えてきた。その攻撃性は、テストステロンに由来するそうです。
結婚すると女性を勝ち取る必要がなくなるため、テストステロンが減ると考えられているそう。
[ジェットコースター]
これは、上がる人も下がる人も、出るそう。
というのは、興奮する人もいれば、ストレスを感じる人もいるから。
通常、身の危険(ストレス)を感じると、テストステロンは減少するそうです。
ストレスで、テストステロンが減少する。
こういうことがあるので、社会で責任が重くなる40代50代の人で、テストステロンが低下している場合も。
慢性的なストレスがテストステロンを減少させ、うつ症状や体調不良が現れる。
それがさらにストレスになり、負のスパイラルが形成されてしまいます。
うつの原因はストレスとされますが、ストレスによってテストステロンが減少、これにより脳のストレス耐性が低下。こうなると、些細なことでもストレスに感じるようになり、余計にストレスが蓄積してしまう。そして、よりテストステロンが、減少します。
逆に、テストステロンの低下を防ぐポイントとしては、
・やりがいがある
・意欲的にできる
・存在を認めてくれる
・仲間や同僚の支えがある
そういう状況があると、ホルモンの低下は少ないそうです。
□ テストステロンの治療
治療の基本は、減っているテストステロンを足す男性ホルモン補充療法。
基本的には、筋肉にテストステロンを注射するそうです。
個人差はあるものの、早い人では1回注射しただけでよくなるといいます。今まで風景がモノクロに見えていた人が、カラーになったという人まで。
男性ホルモン補充療法には注意点もあって、
・必ず専門医の判断のもとで行う
・前立腺がんのある方は行えない
テストステロンの低下に気づき治療をはじめれば、重いうつへの移行を防げる場合もあるそうなので、早期発見が大切になるようです。
□ LOH 症候群の予防。男性ホルモンアップの秘策
[運動]
毎日の運動が、効くようです。
ある人たちは、ゆっくりスクワットしたり、イスに座ってヒザを胸に近づけたりと、毎日テレビを見ながら続けられるような運動を3ヶ月行ったところ、効果が出たらしい。
この運動は1日15分を目安にということで、NHK朝の連続テレビ小説の名を借りて、「テッパン体操」というらしい。ちなみにその前は、「ゲゲゲ体操」。
[脳を使う]
活発に会話をしたり、交流したりと、脳をなるべく使うことが、脳のテストステロン濃度を維持していくのによいらしい。
テストステロンは主に精巣で作られますが、脳の中でも合成されるのだそうです。
活発に脳を使うことでテストステロンの合成が高められれば、認知機能やストレス耐性の維持も、期待できます。
[たまねぎ]
たまねぎに含まれる含硫アミノ酸が、テストステロンの合成を誘導するのだそうです。
1日たまねぎ1/2個が目安。
ただし、食べ方にコツがあります。
たまねぎをカットして時間が経つと、酵素が含硫アミノ酸を分解してしまう。しかもこの(含硫アミノ酸を分解する)酵素は熱に弱いので、切ってすぐに加熱するのがよいそう。そうすると、含硫アミノ酸が分解されずに残ります。
ただし、含硫アミノ酸は水に溶け出しやすいそうなので、煮る場合は煮汁ごといただく。
他にも、ストレスがかからないように心がけたり、十分な睡眠をとることも大切なのだそうです。
□ LOH 症候群 チェックシート
以下の17項目について、チェックしていきます。
判定は、
なし :1点
軽い :2点
中程度 :3点
重い :4点
非常に重い:5点
[01] 総合的に調子が思わしくない
[02] 関節や筋肉の痛み
[03] ひどい発汗
[04] 睡眠の悩み
[05] よく眠くなる、しばしば疲れを感じる
[06] いらいらする
[07] 神経質になった
[08] 不安感
[09] からだの疲労や行動力の減退
[10] 筋力の低下
[11] 憂うつな気分
[12]「絶頂期は過ぎた」と感じる
[13] 力尽きた、どん底にいると感じる
[14] ひげの伸びが遅くなった
[15] 性的能力の衰え
[16] 早朝ぼっ起の回数の減少
[17] 性欲の低下
判定
17~26点:なし
27~36点:軽度
37~49点:中等度
50点以上:重度
50点以上の方は、専門医に相談を。
番組HP → 600万人を襲う!謎の不元気症候群 : ためしてガッテン - NHK


□
更年期、更年期障害という言葉はよく耳にしますが、今回のガッテン、そして、その前のカラダのキモチを見るまで、男性にも更年期があることを知りませんでした。
特に、自律神経失調症的なものや、不安感やイライラ、うつの症状などは、心療内科や精神科に相談される方も多いのではないかと思いますが、男性ホルモンの低下によって生じている場合もあるようです。
気になる人は、検査するのもいいかも。
ホルモンによる影響が大きければ、治療で改善されるかもしれません。



「男と女の更年期障害、女性ホルモンとエストロゲン、/カラダのキモチ」
ほてり、のぼせ、イライラ、うつ状態、しびれ、頭痛、腰痛、動悸、息切れ、めまい、物忘れ、不眠、不安感。
身体の症状から精神的なものまでありますが、これらはすべて更年期の症状なのだそうです。
11月14日放送の「カラダのキモチ」より、「上手に乗り越えよう! 大研究! 男と女の更年期」からのメモ書き。

□ 更年期とは? 更年期障害とは?
女性の閉経は、およそ50歳。その前後5年、45~55歳を更年期というそうです。
更年期はすべての女性に訪れるのですが、その期間に現れる日常生活に支障をきたすほどの症状を特に、更年期障害と呼びます。
更年期障害の原因は、3つあるらしい。
1つは、女性ホルモンの低下。
もう1つは、本人を取り巻く環境の問題。
3番目に、気質要因といって、何でも真面目にやる人はなりやすいとも。
つらい症状があっても相談できず、一人で悩んでいる女性は多いそうです。
そして今は、男性の更年期も注目されているのだとか。
□ 更年期の症状とエストロゲン
更年期には様々な症状が重なり合い、その重さも個人差が大きい。
人によっては、生活を一変させるほどだといいます。
ある女性は47歳の時に、突然、身体が鉛のように重くなったといいます。
日中は何とかこなすものの、夕食後は身体がだるくて動けなくなり、そのまま2~3時間寝てしまうという日々が続いた。
その他にも、動悸や肩こり、ヒザの痛み、物忘れや、気分がすぐれず不安になるなどの症状が出た。
ご本人は、「出口のないトンネルのような気がしました」と振り返ります。
更年期に詳しいお医者さんによると、以下のようなことがあるらしい。
女性ホルモンは自律神経系をコントロールする。なので、それがなくなると、自律神経のコントロールが不安定になってしまう。そして、自律神経失調症が出る。
女性ホルモン“エストロゲン”を支配しているのは、脳の視床下部や脳下垂体。性成熟期は視床下部や脳下垂体からの エストロゲンを分泌せよという指令に卵巣が反応し、エストロゲンが分泌されます。しかし、更年期に入って卵巣の機能が低下すると、エストロゲンを分泌せよという指令に卵巣が応えられず、エストロゲンの分泌が低下してしまう。これによって、ホルモンバランスが崩れてしまうそうなのです。
一般に、エストロゲンの分泌低下は40代から起こりはじめ、閉経を境に、がくんと減少する。
ホルモンバランスが崩れると、視床下部はパニックに陥り、視床下部が中心となっている自律神経にも乱れが生じてしまう。これが身体症状や精神症状として、現れると。
エストロゲンは気分を明るくするホルモンでもあるらしく、それが抑えられると、人によってはうつ症状が出ることも。
先の女性は婦人科を受診して検査をしたところ、ホルモン量がゼロ近くまで減少していたことが判明したそうです。
原因は、女性ホルモンだったんですね。
そこではじまったのが、ホルモン補充療法。欠乏している女性ホルモンを補い、身体の急激な変化を防いで、症状を軽くする治療法です。
幸いにも、この女性は、効果がすぐに現れました。次の日の目覚めから、一変したそうです。嘘のように、疲れと だるさがとれた。
□ 男性にもある更年期
近年、男性の更年期が注目されているといいます。
男性の厄年前後、40歳過ぎから65歳くらいまで、10人に1人くらい、男性更年期症状を体感している人がいるのだそうです。
女性の場合は閉経と共にエストロゲンがゼロに近くなりますが、男性の場合は、加齢と共に徐々に減少します。したがって、身体の異変もゆるやか。
しかし、ここにストレスが加わると、男性ホルモンが急激に減少し、様々な症状が現れる。
例えば、月曜日になると会社に行きたくない、仕事に行くのが億劫だ、そういったブルーマンデーという症状があります。また、休みの日にどこにも行かなくて、家でゴロゴロするのが非常に増えたりする。
男性の場合、ホルモンの低下だけではなく、社会的なストレスが大きく影響していると言われているのだそう。
気になる方は泌尿器科へと、番組では呼びかけられていました。(男性は婦人科へ行くわけにはいかないから?)
□ 更年期で注意すべきこと
更年期で問題となるのが、それと気づきにくいこと。
なので、いろんな科を受診して、それでも原因が分からず、困ってしまうことも。
ある女性は42歳の時に、突然症状が現れたそうです。朝、目が覚めて頭を動かした瞬間に、激しいめまいに襲われた。天井がグルグルと回転し、吐き気も伴うほどです。
あまりの症状に、救急車で病院へ。めまいを止める薬や点滴を行い、1週間ほど入院しました。
その後、脳の病気を疑ってMRI検査を受けましたが、異常なし。原因が分からず不安になり、精神的にも追いつめられたといいます。
そんな中、耳鼻科と並行して受診していた女性漢方外来で、そろそろ年齢的にも一度 ホルモンの検査をしてみましょうと、提案される。
その結果分かったのが、閉経後と同じくらいまでホルモン量が急激に低下していたこと。
激しいめまいは、女性ホルモンの低下による更年期症状だったのです。
症状がいろいろあるので、更年期とは気づきにくいんですね。
また、人によっては、45歳よりも前に現れることがあるので、気づきにくいのかもしれません。
□ 更年期の症状と、注意したい病気
更年期の症状
・のぼせ、ほてり
・めまい、不安感
・頻尿、排尿異常
・肩こり、腰痛
・皮膚の乾燥、発汗
・食欲不振、吐き気
・しびれ、知覚過敏
エストロゲンの減少が及ぼす影響
・骨量の減少 → 骨粗しょう症
・悪玉コレステロールの増加 → 動脈硬化
・高血圧 → 脳梗塞、心筋梗塞
また、何事も真面目に一つの事をきちんとやる人はなりやすい、とも言われているそうです。
逆に、いい意味で適当に流す事のできる人は、なりづらい。
ちなみに、ホルモン補充療法ですが、乳がんのリスクが高まったり、喫煙者は血栓ができやすくなることもある、などの注意点があるそう。
□ 夫婦で乗り切る更年期
番組のゲストは、おしどり夫婦としても知られる、船戸順さんと岩井友見さん。
実は、お二人も、更年期を経験しておられる。
岩井さんが更年期になったのは、35歳の時。旦那さんが肺の手術をして、看病していました。仕事が終わると病院へ向かい、看病を続ける毎日。当時はレギュラー番組も多く、仕事と看病に時間をとられ、きちんと食事を摂る時間もなかったといいます。
病院でおにぎりを食べるような毎日でしたが、検査すると、中性脂肪の値が500に。コレステロール値も、300になったといいます。
めまいと吐き気、さらに冷えに苦しんだ。そして、そうしているうちに、生理が止まった。
それでお医者さんに尋ねたところ、更年期ではないかと。
過度のストレスと過労、栄養の偏りによるストレス性の無月経や卵巣機能不全だったのではないかと、スタジオに来られたお医者さんは解説しておられました。
若くても、ストレスや無理なダイエットが原因で、更年期のような症状が現れることがあるそうです。
岩井さんは不眠などの症状にも悩まされましたが、ホルモン治療を行い、改善したとのこと。
そして旦那さんの船戸さんも、一時、男性の更年期症状と思われるものが出たらしい。
ある日突然、セリフが覚えられなくなったと、船戸さんは振り返ります。人の名前が覚えられなくなったので、それを何度も口に出して、覚える。夜寝る時も名前を口に出し、ああ大丈夫だと確認する。でも、夜中に目をさまし、誰だったか? と思い出そうとするのですが、思い出せない。そうしているうちに、日課だった新聞も、読めなくなった。
これも、更年期の初期の症状で、よくあることらしい。
船戸さんと岩井さんが経験から語る 更年期を乗り切る方法は、できるだけ話をすることだといいます。
これは脳を刺激するし、コミュニケーションにもいいらしい。
→ 「カラダのキモチ 最終回と目次」
□
更年期というのは言葉ではよく聞きますが、たいへんなんですね。
また、それと気づきにくいというのが、余計にしんどくなるのかな。
気持ちは若くても、身体が変化したりして、そのギャップがいろいろと生むのかも。
ひょっとしたら、ホルモンバランスのせいで、いろいろと悩んだり苦しんだりしている人がいるかもしれません。
心当たりがある人は、女性なら婦人科、男性なら泌尿器科を、受診するのもいいかもしれませんね。
身体の症状から精神的なものまでありますが、これらはすべて更年期の症状なのだそうです。
11月14日放送の「カラダのキモチ」より、「上手に乗り越えよう! 大研究! 男と女の更年期」からのメモ書き。

□ 更年期とは? 更年期障害とは?
女性の閉経は、およそ50歳。その前後5年、45~55歳を更年期というそうです。
更年期はすべての女性に訪れるのですが、その期間に現れる日常生活に支障をきたすほどの症状を特に、更年期障害と呼びます。
更年期障害の原因は、3つあるらしい。
1つは、女性ホルモンの低下。
もう1つは、本人を取り巻く環境の問題。
3番目に、気質要因といって、何でも真面目にやる人はなりやすいとも。
つらい症状があっても相談できず、一人で悩んでいる女性は多いそうです。
そして今は、男性の更年期も注目されているのだとか。
□ 更年期の症状とエストロゲン
更年期には様々な症状が重なり合い、その重さも個人差が大きい。
人によっては、生活を一変させるほどだといいます。
ある女性は47歳の時に、突然、身体が鉛のように重くなったといいます。
日中は何とかこなすものの、夕食後は身体がだるくて動けなくなり、そのまま2~3時間寝てしまうという日々が続いた。
その他にも、動悸や肩こり、ヒザの痛み、物忘れや、気分がすぐれず不安になるなどの症状が出た。
ご本人は、「出口のないトンネルのような気がしました」と振り返ります。
更年期に詳しいお医者さんによると、以下のようなことがあるらしい。
女性ホルモンは自律神経系をコントロールする。なので、それがなくなると、自律神経のコントロールが不安定になってしまう。そして、自律神経失調症が出る。
女性ホルモン“エストロゲン”を支配しているのは、脳の視床下部や脳下垂体。性成熟期は視床下部や脳下垂体からの エストロゲンを分泌せよという指令に卵巣が反応し、エストロゲンが分泌されます。しかし、更年期に入って卵巣の機能が低下すると、エストロゲンを分泌せよという指令に卵巣が応えられず、エストロゲンの分泌が低下してしまう。これによって、ホルモンバランスが崩れてしまうそうなのです。
一般に、エストロゲンの分泌低下は40代から起こりはじめ、閉経を境に、がくんと減少する。
ホルモンバランスが崩れると、視床下部はパニックに陥り、視床下部が中心となっている自律神経にも乱れが生じてしまう。これが身体症状や精神症状として、現れると。
エストロゲンは気分を明るくするホルモンでもあるらしく、それが抑えられると、人によってはうつ症状が出ることも。
先の女性は婦人科を受診して検査をしたところ、ホルモン量がゼロ近くまで減少していたことが判明したそうです。
原因は、女性ホルモンだったんですね。
そこではじまったのが、ホルモン補充療法。欠乏している女性ホルモンを補い、身体の急激な変化を防いで、症状を軽くする治療法です。
幸いにも、この女性は、効果がすぐに現れました。次の日の目覚めから、一変したそうです。嘘のように、疲れと だるさがとれた。
□ 男性にもある更年期
近年、男性の更年期が注目されているといいます。
男性の厄年前後、40歳過ぎから65歳くらいまで、10人に1人くらい、男性更年期症状を体感している人がいるのだそうです。
女性の場合は閉経と共にエストロゲンがゼロに近くなりますが、男性の場合は、加齢と共に徐々に減少します。したがって、身体の異変もゆるやか。
しかし、ここにストレスが加わると、男性ホルモンが急激に減少し、様々な症状が現れる。
例えば、月曜日になると会社に行きたくない、仕事に行くのが億劫だ、そういったブルーマンデーという症状があります。また、休みの日にどこにも行かなくて、家でゴロゴロするのが非常に増えたりする。
男性の場合、ホルモンの低下だけではなく、社会的なストレスが大きく影響していると言われているのだそう。
気になる方は泌尿器科へと、番組では呼びかけられていました。(男性は婦人科へ行くわけにはいかないから?)
□ 更年期で注意すべきこと
更年期で問題となるのが、それと気づきにくいこと。
なので、いろんな科を受診して、それでも原因が分からず、困ってしまうことも。
ある女性は42歳の時に、突然症状が現れたそうです。朝、目が覚めて頭を動かした瞬間に、激しいめまいに襲われた。天井がグルグルと回転し、吐き気も伴うほどです。
あまりの症状に、救急車で病院へ。めまいを止める薬や点滴を行い、1週間ほど入院しました。
その後、脳の病気を疑ってMRI検査を受けましたが、異常なし。原因が分からず不安になり、精神的にも追いつめられたといいます。
そんな中、耳鼻科と並行して受診していた女性漢方外来で、そろそろ年齢的にも一度 ホルモンの検査をしてみましょうと、提案される。
その結果分かったのが、閉経後と同じくらいまでホルモン量が急激に低下していたこと。
激しいめまいは、女性ホルモンの低下による更年期症状だったのです。
症状がいろいろあるので、更年期とは気づきにくいんですね。
また、人によっては、45歳よりも前に現れることがあるので、気づきにくいのかもしれません。
□ 更年期の症状と、注意したい病気
更年期の症状
・のぼせ、ほてり
・めまい、不安感
・頻尿、排尿異常
・肩こり、腰痛
・皮膚の乾燥、発汗
・食欲不振、吐き気
・しびれ、知覚過敏
エストロゲンの減少が及ぼす影響
・骨量の減少 → 骨粗しょう症
・悪玉コレステロールの増加 → 動脈硬化
・高血圧 → 脳梗塞、心筋梗塞
また、何事も真面目に一つの事をきちんとやる人はなりやすい、とも言われているそうです。
逆に、いい意味で適当に流す事のできる人は、なりづらい。
ちなみに、ホルモン補充療法ですが、乳がんのリスクが高まったり、喫煙者は血栓ができやすくなることもある、などの注意点があるそう。
□ 夫婦で乗り切る更年期
番組のゲストは、おしどり夫婦としても知られる、船戸順さんと岩井友見さん。
実は、お二人も、更年期を経験しておられる。
岩井さんが更年期になったのは、35歳の時。旦那さんが肺の手術をして、看病していました。仕事が終わると病院へ向かい、看病を続ける毎日。当時はレギュラー番組も多く、仕事と看病に時間をとられ、きちんと食事を摂る時間もなかったといいます。
病院でおにぎりを食べるような毎日でしたが、検査すると、中性脂肪の値が500に。コレステロール値も、300になったといいます。
めまいと吐き気、さらに冷えに苦しんだ。そして、そうしているうちに、生理が止まった。
それでお医者さんに尋ねたところ、更年期ではないかと。
過度のストレスと過労、栄養の偏りによるストレス性の無月経や卵巣機能不全だったのではないかと、スタジオに来られたお医者さんは解説しておられました。
若くても、ストレスや無理なダイエットが原因で、更年期のような症状が現れることがあるそうです。
岩井さんは不眠などの症状にも悩まされましたが、ホルモン治療を行い、改善したとのこと。
そして旦那さんの船戸さんも、一時、男性の更年期症状と思われるものが出たらしい。
ある日突然、セリフが覚えられなくなったと、船戸さんは振り返ります。人の名前が覚えられなくなったので、それを何度も口に出して、覚える。夜寝る時も名前を口に出し、ああ大丈夫だと確認する。でも、夜中に目をさまし、誰だったか? と思い出そうとするのですが、思い出せない。そうしているうちに、日課だった新聞も、読めなくなった。
これも、更年期の初期の症状で、よくあることらしい。
船戸さんと岩井さんが経験から語る 更年期を乗り切る方法は、できるだけ話をすることだといいます。
これは脳を刺激するし、コミュニケーションにもいいらしい。
→ 「カラダのキモチ 最終回と目次」
□
更年期というのは言葉ではよく聞きますが、たいへんなんですね。
また、それと気づきにくいというのが、余計にしんどくなるのかな。
気持ちは若くても、身体が変化したりして、そのギャップがいろいろと生むのかも。
ひょっとしたら、ホルモンバランスのせいで、いろいろと悩んだり苦しんだりしている人がいるかもしれません。
心当たりがある人は、女性なら婦人科、男性なら泌尿器科を、受診するのもいいかもしれませんね。


