オンチ克服の3タイプ/所さんの目がテン!
オンチ(音痴)の3タイプ。
(1) 無自覚音程オンチは、片側耳栓で。
(2) 音域オンチは、前屈みで歌う。
(3) リズムオンチは、体でリズムを覚え込む。
これでカラオケ対策は万全!
2012年12月23日放送の「所さんの目がテン!」より、「オンチ克服の科学」からのメモ書きです。

□ オンチの問題

大好きな人が多いカラオケですが、実は苦手な人も少なくないそうです。
「処刑台に向かう気持ち」なんて言う人もいる。
その原因は、オンチを気にしてのこと。
そこで、「所さんの目がテン」が、誰でも歌がうまくなる「オンチ克服」の方法を教えてくれました。

これは、興味深いぞ。

検証のために番組に登場してくれたのは、スピードワゴンの小沢一敬さん。
その歌声を聴いて、みなさんズッコケました。
これが番組の最後に、どうなるか?
必見です。

ワクワク。
□ いつ頃から正しい音程をとれるの?

オンチの典型といえば、正しい音程がとれないこと。
でも、 人間というのは いつ頃から、正しい音程をとれるようになるのでしょう?
ある小学校を訪れ、歌をうたってもらいました。
その結果が、これ。
人数は、「正しい音程で歌えた子/クラスの人数」
1年生 → 5人/23人
3年生 → 13人/23人
6年生 → 16人/23人

ほう。
学年が上がるにつれ、正しく歌える子が増えてますね。

その理由を、専門家の先生が教えてくれました。
青山学院大学 心理学科 音楽心理学の 重野純 教授。
「6年間あれば ずいぶん音楽のお勉強をたくさん学校でしてると思いますので、学習で上手になたっという風に思います」
「それに、テレビやラジオや 音楽をたくさん聴く機会があると思うので、そういうことも 上手になっていくことにつながってると思います」

聴くって、大事なことなんだ。
□ 無自覚音程オンチ

ひと口にオンチと言いますが、実は3種類に分かれるそうなんです。
まずは、「無自覚音程オンチ」。
これは、カラオケで本人は気持ちよさそうに歌ってるんだけど、どう考えても音程が外れているようなタイプ。

音程が外れていることに、気がついてないということでしょうか。

これにはちゃんと、理由がありました。
埼玉大学工学部 音響学専門の島村徹也 教授が教えてくれましたよ。
「片方の耳に耳栓をして歌うと、その秘密が分かります」
そこでさっそく実験。
音程を外しながら気持ちよく歌う人に、片側だけ、耳栓をつけてもらいました。
すると、どうでしょう、音程がしっかり とれるようになったんです。
この秘密を、島村教授に解説してもらいました。
「そもそも人は、気導音(きどうおん)という空気の振動を通して聞く方法と、骨導音(こつどうおん)という骨の振動を通して聞く方法と、2つの方法で聞いています」
気導音とは、空気の振動で聞く音。この場合、自分の声と周りの声がミックスされて聞こえるんです。
一方、骨導音は、頭蓋骨の振動で聞く音。この場合は、周りの音は薄れて、自分の声がよく聞こえることになります。
つまり、耳栓をしたことで、自分の歌声を、骨導音でしっかり意識して聞くことができたんです。
これが、上達した理由。
「無自覚音程オンチは、自分の歌声が聞こえにくい」タイプだったんです。
それが片側に耳栓することで、改善されたってわけ。

ちょっと、耳栓を買ってきます。

カセットテープで録音した自分の声に違和感を覚えるのも、これと同じ理由です。
ふだん聞いている自分の声は、気導音と骨導音がミックスされたもの。
だけど、人が聞いたりテープで録音された声は、気導音だけなんです。
だから、違和感を感じるようになる。
□ 音域オンチ

カラオケといえば、高い音が出ずに、声が裏返っちゃうことがありますよね。
音の高低がよく分からなかったり、いい出だしがつかめなかったりする。
これは、「音域オンチ」。
番組では、高音が出ないと悩んでいる6人の方々に集まってもらいました。
さっそく、カリスマボイストレーナー ビジヴォ代表の 秋竹朋子 先生にアドバイスをもらいます。
先生はおっしゃいました。
「高音を出すためには、あるスポーツをすると非常に効果的です」
さて、そのスポーツとは何か?
それは、レスリング。
レスリングと音域には、どんな関係があるのでしょう?
2時間みっちり、レスリングの練習をした6人。
疲れて、もうヘロヘロです。
でも、歌ったところ、高音が出るようになってました。
違いは、レスリング姿勢で歌ったこと。
この秘密を、東海ボイスクリニックセンター所長 福田宏之 医師に伺いました。
レスリングの姿勢は、前屈みの姿勢。そうすることで、横隔膜に力が入るそうなのです。
これで、ノドが開き、声帯が伸びて、高い音が出るというわけ。
さらに、レスリングの練習には、こんな効果も。
レスリング姿勢が身につき、お腹に力が入りやすくなったため、高音が出やすくなる。
歌手のみなさんを見てると、高音部で前屈みになっている人、いますよね。
というわけで、「音域オンチの克服には、前屈みで歌う」。

ダチョウ倶楽部の「ヤー!」は、高音を出そうとしているのかな?

さすがに違うでしょ。
□ リズムオンチ

最後のタイプは、「リズムオンチ」です。
でも、どうしてリズムがとれないのでしょう?
その理由を、秋竹先生が教えてくれました。
「リズムがとれない人っていうのは、ある一定のリズムを体で感じることができなかったり、カウントできない人」
「音楽は耳で聞くだけではなく、ある種、運動感覚のようなものも必要なんですね」
実際、リズムが取れない人は、スキップなどのリズム運動も苦手。
カックンカックンしてしまいます。
それを、どうやって改善するのか?
その方法とは、「窓ふき」でした。
インストラクターの動きに合わせて窓ふきをしながら、リズムを体に刻み込むんです。
これでリズム感を覚えるってわけ。
1時間の練習の後、みんなに歌ってもらいました。
すると、リズムが合うようになってたんです。
「リズムがとれるようになると、自然と正しい音程で歌えるようになる」んですね。

リズムは、体で覚えるのか。

リズムオンチは、体でリズムを覚え込む!
□ 小沢さんも変身
最後に、この3つの方法を使って、小沢さんに歌ってもらいました。
曲は、「どんなときも」。
すると、どうでしょう。
かなり、よくなってました!
これではもう、歌ヘタの番組には出られませんね。
次は、歌ウマで出演だ!
(それはちょっと、言いすぎ)


[感想]

音痴に3つのタイプがあるなんて、知りませんでした。

自分のタイプを知れば、改善できそうですね。

気持ちよく、自信を持って、歌いたい。

私も歌っちゃいますよ。
ぼえええええ~~~~っっ!!

また来週!
[まとめ]
・オンチには、3タイプある。
・無自覚音程オンチは、
自分の歌声が
よく聞こえていない。
・これは、片側耳栓で、
改善することができます。
・音域オンチで
高音が出にくい人は、
前屈みで歌う。
・リズムオンチは、
窓ふき運動などで
体でリズムを覚え込むとよい。

[目がテンに関する記事]
→ 「冷凍は調理してから、解凍はアルミホイルで」
(1) 無自覚音程オンチは、片側耳栓で。
(2) 音域オンチは、前屈みで歌う。
(3) リズムオンチは、体でリズムを覚え込む。
これでカラオケ対策は万全!
2012年12月23日放送の「所さんの目がテン!」より、「オンチ克服の科学」からのメモ書きです。

□ オンチの問題

大好きな人が多いカラオケですが、実は苦手な人も少なくないそうです。
「処刑台に向かう気持ち」なんて言う人もいる。
その原因は、オンチを気にしてのこと。
そこで、「所さんの目がテン」が、誰でも歌がうまくなる「オンチ克服」の方法を教えてくれました。

これは、興味深いぞ。

検証のために番組に登場してくれたのは、スピードワゴンの小沢一敬さん。
その歌声を聴いて、みなさんズッコケました。
これが番組の最後に、どうなるか?
必見です。

ワクワク。
□ いつ頃から正しい音程をとれるの?

オンチの典型といえば、正しい音程がとれないこと。
でも、 人間というのは いつ頃から、正しい音程をとれるようになるのでしょう?
ある小学校を訪れ、歌をうたってもらいました。
その結果が、これ。
人数は、「正しい音程で歌えた子/クラスの人数」
1年生 → 5人/23人
3年生 → 13人/23人
6年生 → 16人/23人

ほう。
学年が上がるにつれ、正しく歌える子が増えてますね。

その理由を、専門家の先生が教えてくれました。
青山学院大学 心理学科 音楽心理学の 重野純 教授。
「6年間あれば ずいぶん音楽のお勉強をたくさん学校でしてると思いますので、学習で上手になたっという風に思います」
「それに、テレビやラジオや 音楽をたくさん聴く機会があると思うので、そういうことも 上手になっていくことにつながってると思います」

聴くって、大事なことなんだ。
□ 無自覚音程オンチ

ひと口にオンチと言いますが、実は3種類に分かれるそうなんです。
まずは、「無自覚音程オンチ」。
これは、カラオケで本人は気持ちよさそうに歌ってるんだけど、どう考えても音程が外れているようなタイプ。

音程が外れていることに、気がついてないということでしょうか。

これにはちゃんと、理由がありました。
埼玉大学工学部 音響学専門の島村徹也 教授が教えてくれましたよ。
「片方の耳に耳栓をして歌うと、その秘密が分かります」
そこでさっそく実験。
音程を外しながら気持ちよく歌う人に、片側だけ、耳栓をつけてもらいました。
すると、どうでしょう、音程がしっかり とれるようになったんです。
この秘密を、島村教授に解説してもらいました。
「そもそも人は、気導音(きどうおん)という空気の振動を通して聞く方法と、骨導音(こつどうおん)という骨の振動を通して聞く方法と、2つの方法で聞いています」
気導音とは、空気の振動で聞く音。この場合、自分の声と周りの声がミックスされて聞こえるんです。
一方、骨導音は、頭蓋骨の振動で聞く音。この場合は、周りの音は薄れて、自分の声がよく聞こえることになります。
つまり、耳栓をしたことで、自分の歌声を、骨導音でしっかり意識して聞くことができたんです。
これが、上達した理由。
「無自覚音程オンチは、自分の歌声が聞こえにくい」タイプだったんです。
それが片側に耳栓することで、改善されたってわけ。

ちょっと、耳栓を買ってきます。

カセットテープで録音した自分の声に違和感を覚えるのも、これと同じ理由です。
ふだん聞いている自分の声は、気導音と骨導音がミックスされたもの。
だけど、人が聞いたりテープで録音された声は、気導音だけなんです。
だから、違和感を感じるようになる。
□ 音域オンチ

カラオケといえば、高い音が出ずに、声が裏返っちゃうことがありますよね。
音の高低がよく分からなかったり、いい出だしがつかめなかったりする。
これは、「音域オンチ」。
番組では、高音が出ないと悩んでいる6人の方々に集まってもらいました。
さっそく、カリスマボイストレーナー ビジヴォ代表の 秋竹朋子 先生にアドバイスをもらいます。
先生はおっしゃいました。
「高音を出すためには、あるスポーツをすると非常に効果的です」
さて、そのスポーツとは何か?
それは、レスリング。
レスリングと音域には、どんな関係があるのでしょう?
2時間みっちり、レスリングの練習をした6人。
疲れて、もうヘロヘロです。
でも、歌ったところ、高音が出るようになってました。
違いは、レスリング姿勢で歌ったこと。
この秘密を、東海ボイスクリニックセンター所長 福田宏之 医師に伺いました。
レスリングの姿勢は、前屈みの姿勢。そうすることで、横隔膜に力が入るそうなのです。
これで、ノドが開き、声帯が伸びて、高い音が出るというわけ。
さらに、レスリングの練習には、こんな効果も。
レスリング姿勢が身につき、お腹に力が入りやすくなったため、高音が出やすくなる。
歌手のみなさんを見てると、高音部で前屈みになっている人、いますよね。
というわけで、「音域オンチの克服には、前屈みで歌う」。

ダチョウ倶楽部の「ヤー!」は、高音を出そうとしているのかな?

さすがに違うでしょ。
□ リズムオンチ

最後のタイプは、「リズムオンチ」です。
でも、どうしてリズムがとれないのでしょう?
その理由を、秋竹先生が教えてくれました。
「リズムがとれない人っていうのは、ある一定のリズムを体で感じることができなかったり、カウントできない人」
「音楽は耳で聞くだけではなく、ある種、運動感覚のようなものも必要なんですね」
実際、リズムが取れない人は、スキップなどのリズム運動も苦手。
カックンカックンしてしまいます。
それを、どうやって改善するのか?
その方法とは、「窓ふき」でした。
インストラクターの動きに合わせて窓ふきをしながら、リズムを体に刻み込むんです。
これでリズム感を覚えるってわけ。
1時間の練習の後、みんなに歌ってもらいました。
すると、リズムが合うようになってたんです。
「リズムがとれるようになると、自然と正しい音程で歌えるようになる」んですね。

リズムは、体で覚えるのか。

リズムオンチは、体でリズムを覚え込む!
□ 小沢さんも変身
最後に、この3つの方法を使って、小沢さんに歌ってもらいました。
曲は、「どんなときも」。
すると、どうでしょう。
かなり、よくなってました!
これではもう、歌ヘタの番組には出られませんね。
次は、歌ウマで出演だ!
(それはちょっと、言いすぎ)


[感想]

音痴に3つのタイプがあるなんて、知りませんでした。

自分のタイプを知れば、改善できそうですね。

気持ちよく、自信を持って、歌いたい。

私も歌っちゃいますよ。
ぼえええええ~~~~っっ!!

また来週!
[まとめ]
・オンチには、3タイプある。
・無自覚音程オンチは、
自分の歌声が
よく聞こえていない。
・これは、片側耳栓で、
改善することができます。
・音域オンチで
高音が出にくい人は、
前屈みで歌う。
・リズムオンチは、
窓ふき運動などで
体でリズムを覚え込むとよい。

[目がテンに関する記事]
→ 「冷凍は調理してから、解凍はアルミホイルで」
tag : 所さんの目がテン!



冷凍は調理してから、解凍はアルミホイルで/所さんの目がテン!
調理してから冷凍した方がいい料理と、そうでない料理。
急速凍結がいい理由。
家庭で解凍する時は、アルミホイルを活用。
2013年4月14日放送の「所さんの目がテン!」より、「冷凍の科学」からのメモ書きです。(関西での放送)

□ 冷凍保存の技

ササミちゃんは、冷凍保存とかします?

はい、よくしますよ、エノキさん。
えのきをぶった切って、冷凍庫で保存してます。

えのきを…ぶった切る…。
はは…。

でも、意外と、冷凍って難しいんですよね。
物によって、味が落ちたり、解凍がうまくいかなかったりする。
そんな中、目がテンが、いろんな技を教えてくれました。
□ 調理してから冷凍した方がいい料理とそうでない料理

まずは、プロの技 冷凍食品から学びます。
冷凍食品って、調理済みのものが多いですよね。
ということは、家庭でも、調理してから冷凍した方がおいしく保存できるんじゃないかと。

なるほど、なるほど。

まず試したのが、ハンバーグです。
調理してから冷凍してみました。
それを主婦のみなさんに食べ比べてもらったところ、調理してから冷凍した方が、調理前に冷凍したものより、おいしいという結果に。
8対2で、勝利しました。
ロールキャベツでも、調理してから冷凍した方が おいしいという結果に。
その理由を、和洋女子大学 健康栄養学の柳澤幸江 教授が教えてくれました。
「食品の中に含まれている酵素は、食べ物の味を悪くしたり、食感を悪くしたりします。ですから、加熱調理することで酵素の働きを減らすということは、それだけ食べ物をおいしく保てるということになるんですね」

じゃあ、どんな料理も、調理してから冷凍した方がいいんでしょうか?

それは違うんですね。
調理してから冷凍すると、味が落ちる料理もあるんです。
<調理してから冷凍すると味が劣化する料理>
・カレー
・肉じゃが
・筑前煮
・すき焼き
・おでん
・麻婆豆腐
野菜やコンニャクなど水分が多い食材は、あまり冷凍にむいていません。
上記料理の中に入っている ジャガイモ、ニンジン、コンニャク、豆腐など、これらは冷凍すると 水分が抜けてスカスカになりやすい。
(カレーを冷凍する場合は、ジャガイモやニンジンは よけた方がいいかもしれませんね)
□ カギは急速凍結

スーパーで売っている冷凍の食材。
これらは、どうしておいしいのでしょう?
東京海洋大学大学院 食品冷凍学の渡辺学 准教授が教えてくれました。
「それは、急速凍結によって、おいしさが保たれているんです」
「冷凍をすると、食品の中の水が結晶化して、氷になります。これが家庭用の冷蔵庫だと、氷が非常に大きくなってしまって、それで細胞を壊してしまうので、味が損なわれてしまいます」
急速凍結したマグロと、家庭の冷凍庫で冷凍したマグロ。
これを、解凍してみました。
すると、家庭で冷凍した物ではドリップが出たのに、急速凍結した物では出ませんでした。
ドリップには、細胞内の栄養や うま味が入っています。
家庭で凍らせると細胞壁を壊してしまうため、ドリップが出やすいんですね。
実は、 -1℃から-5℃の温度帯で、氷が一番大きくなってしまうんです。
それで、細胞が壊れる。
でも、急速凍結だと、その温度帯をすばやく通過することができます。
なので、氷の粒は小さいままで、細胞は壊れにくいんですね。
大事なのは、「-1℃から-5℃の間を 30分以内に通過させること」。

でも、家庭では、どうしたらいいんでしょう?

コツとしては、肉や魚などは できるだけ薄く小分けにすることが大事。
□ 解凍技

家庭で難しいのが、解凍です。
電子レンジで解凍してて、火が通っちゃったり。
室温で解凍すると、ドリップが出ちゃったりなんかして。
実は、解凍も凍結と同じで、なるべく はやく解凍するのがいいんです。
ここでも、-1℃から-5℃の温度帯をなるべく はやく通過させるのが大事。
空気解凍や冷蔵庫解凍の場合、食品は空気から熱をもらうことになります。
でも、空気の熱伝導率は低いので、どうしても解凍が遅くなってしまう。

じゃあ、どうしたらいいんでしょう?

理想から言えば、ダイヤモンドがいい。
熱伝導率が、空気の10万倍です。
実際、工業用の人工ダイヤで試したところ、カッターで切るように氷が切れました。
熱伝導率がいいため、手の熱がダイヤに伝わり、まるで切っているみたいに、氷が溶けるんです。
マグロの解凍も、自然解凍で1時間15分かかっていたものが、人工ダイヤで はさむと 30分で解凍できました。
でも、さすがに、ダイヤを使うわけにはいきません。
そこで目をつけたのが、「アルミニウム」。
熱伝導率は、空気の約1万倍です。
身近にあるアルミといえば、アルミホイル。
冷凍マグロを、アルミホイルで ピッチリと くるみました。
これをさらに、アルミ鍋の中に置く。
すると、解凍に かかった時間は 45分でした。
室温解凍より、30分早い結果に。
味も自然解凍より、いいようです。
[感想]

肉料理などは、調理してから冷凍した方がいいようですね。

アルミを使った解凍法は、今度試してみようかな。
忙しい時とか、冷凍して作り置きできる物って便利なんですよ。
一品加える時なんかも、便利。

おいしく冷凍&解凍!
いいですね。

[冷凍に関する記事]
→ 「氷水解凍法と 凍ったまま焼く調理方法/ためしてガッテン」
→ 「氷エノキに干しエノキ、キノコの裏技/ためしてガッテン」
急速凍結がいい理由。
家庭で解凍する時は、アルミホイルを活用。
2013年4月14日放送の「所さんの目がテン!」より、「冷凍の科学」からのメモ書きです。(関西での放送)

□ 冷凍保存の技

ササミちゃんは、冷凍保存とかします?

はい、よくしますよ、エノキさん。
えのきをぶった切って、冷凍庫で保存してます。

えのきを…ぶった切る…。
はは…。

でも、意外と、冷凍って難しいんですよね。
物によって、味が落ちたり、解凍がうまくいかなかったりする。
そんな中、目がテンが、いろんな技を教えてくれました。
□ 調理してから冷凍した方がいい料理とそうでない料理

まずは、プロの技 冷凍食品から学びます。
冷凍食品って、調理済みのものが多いですよね。
ということは、家庭でも、調理してから冷凍した方がおいしく保存できるんじゃないかと。

なるほど、なるほど。

まず試したのが、ハンバーグです。
調理してから冷凍してみました。
それを主婦のみなさんに食べ比べてもらったところ、調理してから冷凍した方が、調理前に冷凍したものより、おいしいという結果に。
8対2で、勝利しました。
ロールキャベツでも、調理してから冷凍した方が おいしいという結果に。
その理由を、和洋女子大学 健康栄養学の柳澤幸江 教授が教えてくれました。
「食品の中に含まれている酵素は、食べ物の味を悪くしたり、食感を悪くしたりします。ですから、加熱調理することで酵素の働きを減らすということは、それだけ食べ物をおいしく保てるということになるんですね」

じゃあ、どんな料理も、調理してから冷凍した方がいいんでしょうか?

それは違うんですね。
調理してから冷凍すると、味が落ちる料理もあるんです。
<調理してから冷凍すると味が劣化する料理>
・カレー
・肉じゃが
・筑前煮
・すき焼き
・おでん
・麻婆豆腐
野菜やコンニャクなど水分が多い食材は、あまり冷凍にむいていません。
上記料理の中に入っている ジャガイモ、ニンジン、コンニャク、豆腐など、これらは冷凍すると 水分が抜けてスカスカになりやすい。
(カレーを冷凍する場合は、ジャガイモやニンジンは よけた方がいいかもしれませんね)
□ カギは急速凍結

スーパーで売っている冷凍の食材。
これらは、どうしておいしいのでしょう?
東京海洋大学大学院 食品冷凍学の渡辺学 准教授が教えてくれました。
「それは、急速凍結によって、おいしさが保たれているんです」
「冷凍をすると、食品の中の水が結晶化して、氷になります。これが家庭用の冷蔵庫だと、氷が非常に大きくなってしまって、それで細胞を壊してしまうので、味が損なわれてしまいます」
急速凍結したマグロと、家庭の冷凍庫で冷凍したマグロ。
これを、解凍してみました。
すると、家庭で冷凍した物ではドリップが出たのに、急速凍結した物では出ませんでした。
ドリップには、細胞内の栄養や うま味が入っています。
家庭で凍らせると細胞壁を壊してしまうため、ドリップが出やすいんですね。
実は、 -1℃から-5℃の温度帯で、氷が一番大きくなってしまうんです。
それで、細胞が壊れる。
でも、急速凍結だと、その温度帯をすばやく通過することができます。
なので、氷の粒は小さいままで、細胞は壊れにくいんですね。
大事なのは、「-1℃から-5℃の間を 30分以内に通過させること」。

でも、家庭では、どうしたらいいんでしょう?

コツとしては、肉や魚などは できるだけ薄く小分けにすることが大事。
□ 解凍技

家庭で難しいのが、解凍です。
電子レンジで解凍してて、火が通っちゃったり。
室温で解凍すると、ドリップが出ちゃったりなんかして。
実は、解凍も凍結と同じで、なるべく はやく解凍するのがいいんです。
ここでも、-1℃から-5℃の温度帯をなるべく はやく通過させるのが大事。
空気解凍や冷蔵庫解凍の場合、食品は空気から熱をもらうことになります。
でも、空気の熱伝導率は低いので、どうしても解凍が遅くなってしまう。

じゃあ、どうしたらいいんでしょう?

理想から言えば、ダイヤモンドがいい。
熱伝導率が、空気の10万倍です。
実際、工業用の人工ダイヤで試したところ、カッターで切るように氷が切れました。
熱伝導率がいいため、手の熱がダイヤに伝わり、まるで切っているみたいに、氷が溶けるんです。
マグロの解凍も、自然解凍で1時間15分かかっていたものが、人工ダイヤで はさむと 30分で解凍できました。
でも、さすがに、ダイヤを使うわけにはいきません。
そこで目をつけたのが、「アルミニウム」。
熱伝導率は、空気の約1万倍です。
身近にあるアルミといえば、アルミホイル。
冷凍マグロを、アルミホイルで ピッチリと くるみました。
これをさらに、アルミ鍋の中に置く。
すると、解凍に かかった時間は 45分でした。
室温解凍より、30分早い結果に。
味も自然解凍より、いいようです。
[感想]

肉料理などは、調理してから冷凍した方がいいようですね。

アルミを使った解凍法は、今度試してみようかな。
忙しい時とか、冷凍して作り置きできる物って便利なんですよ。
一品加える時なんかも、便利。

おいしく冷凍&解凍!
いいですね。

[冷凍に関する記事]
→ 「氷水解凍法と 凍ったまま焼く調理方法/ためしてガッテン」
→ 「氷エノキに干しエノキ、キノコの裏技/ためしてガッテン」


