【夢の意味】 気づくってこと、カゴの鳥【03】
夢は不可解で分かりづらいものの、一生懸命 何かを伝えようとしてくれているように思えます。
それは人間的に言えば、「気づいてね」ってこと。

□ 気づくってこと

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

「夢と気づき」について。
「気づくってことは、気づいていないということ」
今はまだ未知なことを知るわけですから、そうなります。
「気づいてないもの」があるから、「気づく」のです。
気づくの前の段階は、今はまだ気づいていない。
では、何に気づくのでしょうか?
一番のモチーフは、これかもしれません。
[ 反対のもの ]
逆を知るわけですね。
・ 頭 ⇔ 身体
・ 意識 ⇔ 無意識
・ 仕事 ⇔ 家庭
・ 勉学 ⇔ 運動
・ 個性 ⇔ ルール
・ 個人 ⇔ 社会
・ 決める ⇔ 任せる
・ チャレンジする ⇔ 安全に徹する
・ 自分を責めがち ⇔ 他人を責めがち
・ 考えすぎ ⇔ 楽天家
・ 外向的 ⇔ 内向的
・ 前へ前へ ⇔ 隠れる
・ 勝ちたい ⇔ 争いたくない
・ 勝ち取る ⇔ ゆだねる
・ 目指す ⇔ 待つ
・ 誘惑 ⇔ 我慢する
必ずしも反対語ってわけではありませんが、方向性が逆のものは、いろいろあるようです。
そして、一方向に進むということは、別からは離れることになる。
これらは本当は、両方とも尊重されるべきものです。
でも、どちらかに過剰な価値を置く時、他方は蔑ろにされる。
一方に重きを置き過ぎる時、他方は無価値とされがちです。
そして、本人が信じていればいるほど、他方に目がいかず、犠牲が出てくる。
夢はある意味、それに対する抗議なのです。
「あんたはそう言うけど…」
そう言ってくるのだ。
「悪い悪い言うけど、ええとこもあるで」
「勝ったつもりでおるけど、この点では負けてるで」
「それだけやと、足りんやろ」
「ちょっとここ見てみ、どうなっとる?」
「無い無い言うけど、あるやん」
「それでええんか?」
「ほんまか?」
言うといっても、言葉を持たないので、心に浮かぶ像で表現するのですが。
あるいは、こんな面も。
[ 気づいていない今の境遇 ]
不自由さが、「カゴの中の鳥」で表現されることもあります。
「人形の家」という小説もありました。

夢に登場する弱った動物たちが、隠された気持ちを表していることもあるでしょう。
それを見て、夢を体験して、どんな「感じ」がしたでしょうか?
ある人は、それを絵画で表現する。
ある人は、音楽で創る。
小説で、漫画で、彫刻で、踊りで、隠された気持ちを表現する。
各人それぞれの「何とも言えない気持ち」。
それが意味を持ってくるのかもしれません。
気づくってことは、今はまだ気づいていないってこと。
まだ気づいてないからこその、気づき。
では、カゴの鳥はどうなる?
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【夢の話】 なぜ分かりにくい? 夢は親切か? 【02】
夢は何かを伝えようとしているのかもしれません。
でも、はっきり言って、分かりにくい。
それはなぜなのでしょう?

□ 夢は親切か?

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

「夢の不可解さ」について。
見た夢の通りになることは、ほとんどないと思います。
ないことはないけど、非常にまれです。
事故の夢を見たからといって、実際の事故に遭遇するわけではない。
夢の中で誰かが死んだからといって、実際に死ぬわけでもない。
まれに近しいことが起こって驚くことはありますが、連続してその通りになることは、めったにないでしょう。
では、夢は嘘なのか?
単に嘘だと割り切れるものではないと、私は思います。
実際には起こらないのに?
そうです。
単に、表現方法が違うだけなのでしょう。
「夢は親切な外国人に似ている」
と、私は思うのです。
あるいは、「異世界人」と言ってもいいかもしれません。
一生懸命、何かを伝えようとしている。
何かを教えようとしてくれている。
しかし、言葉が同じではないので、こちらにはよく分からないのです。
身振り手振りで何かを伝えようとしてくれていますが、こちらは「?」と思うばかり。
もっというと、言語さえ持ちません。
言葉を話せないのに、一生懸命、何かを伝えようとしてくれている。
その表現方法が、「心像」なのでしょう。
夢の伝える手段は主に、「心に浮かぶ映像」です。
それで伝えようとする。
ある時は「危ないよ」と訴え、
ある時は「それでいいのか?」と問いかけ、
またある時は「解決への道」を示し、
「未来の希望」を暗示することさえある。
夢じゃなくても、代替えで表現することはあります。
「愛」を表現するため、両手で「ハート(心臓)」を作ったりする。
「怒っている」表現で、角をつけて「鬼」になることもある。
「黙る」を表現するために、口にチャックを作ることもある。
夢は言葉を持ちません。
でも、多くを知っていて、何かを伝えようとしてくれる。
両者をつなぐものは、「心に浮かぶ像」。
これを駆使して、一生懸命表現しようとする。
ただ、分かりにくいのです。
夢は親切だと書きましたが、本当のことを言えば、そうではないと思います。
それは一面に過ぎないし、あくまで人間の捉え方です。
夢は、ある時は助けてくれるけど、ある時は破滅に誘うこともある。
そういう意味では、神様のようでもあり、悪魔のようでもある。
というか、人間的に言えば、すごく正直なのでしょう。
そこにある「何か」を、純粋に伝えようとしている。
正直だから、厄介でもありますが…。
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【夢の意味】 車とブレーキ 【01】
花粉の到来と共に、寝込んでおりました。
そんな中、つらつらと考えたことがあるので、試してみたいと思います。
テーマは、夢の話です。

□ ブレーキ

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

「夢」について。
ここでいう夢とは、眠っている時に見るものです。
(願いを叶える方ではない)
夢をまったく見ない人は、おそらくいないでしょう。
(忘れる人はいるだろうけど)
ただ、そのカタチは一様ではありません。
それこそ、千変万化。
しかも、こちらでコントロールできません。
ある意味、一方的に見せられるものです。
ある時は、喜ばしいものだったり。
ある時は、イヤなものだったり。
またある時は、意味不明だったり。
でも、なぜ、夢を見るのでしょうか?
その答えは次回に譲るとして、今回は夢のモチーフに注目しましょう。
[ 車の運転 ]
私生活で運転する人も、運転しない人も、夢の中では関係ない。
ハンドルを握ります。
そこで、物語が生じる。
ブレーキが効かない。
遅刻しそうで焦っている。
うまくコントロールできず、心配になる。
出発できない。
乱暴な車に迷惑する。
「ブレーキ」という言葉は、よく使われます。
特に、客観的だと、分かりやすい。
彼女はいつもブレーキを踏み過ぎる。
(慎重すぎて、何かと踏み出せないでいる)
彼は、ブレーキを踏むことを覚えた方がいい。
(もうちょっと慎重になればいいのに)
夢見手にとって、「ブレーキ」は何を意味するでしょうか?
「遅刻する」
何に遅れそうなのでしょう?
遅れるということは、行くべきところがあるのでしょうか?
「うまくコントロールできない」
何をコントロールできないのでしょう?
何にぶつかる危険があるのでしょう?
「乱暴な車に迷惑する」
夢では、迷惑している立場。
でも、立場が逆転すると、どうだろう?
これらはすべて、「車に限らず」と言える。
車に乗る夢なのですが、核心は他にあるように思えます。
このように考えると、夢は何かを伝えようとしているように見えますね。
夢を見ている時は、その人にとって、現実です。
なので、例えば、ブレーキが壊れると、肝を冷やす。

ある時は、ガバッと起き上がる。
背中に汗をかいたりもする。
そして、「なんだ、夢か…」と、ホッとする。
でも、しかし、
まるで ブレーキが壊れたかのようになることは、実際にあるようです。
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