【健康嗜好品】 生姜ココア クルミ 緑茶のポリフェノール効果/ゲンキの時間


嗜好品で、健康増進!

高血圧や動脈硬化を予防する。


◆ ココアの効果的な飲み方。

 (1) 豆乳はちみつココア。

 (2) 生姜ココア。


◆ 青魚に負けない、血液サラサラ効果。

クルミに含まれる α-リノレン酸が体内に入ると、EPAやDHAに変わる。


◆ 緑茶と脳卒中。

カテキンが、血圧を上昇させる酵素の働きを抑える。

90℃以上のお湯で、淹れるべし。



ドクネット:戸田中央総合病院 嗜好品外来 心臓血管センター内科 椎名一紀。

 愛知学院大学 心身科学部 健康栄養学科 大澤俊彦。

 食品医学研究所 平柳要。



2017年9月10日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「カカオポリフェノールで健康増進! ココアの効果的な飲み方とは?」からのメモ書き。

今回は、後編です。




ゲンキの時間 カカオポリフェノール




ココアの効果的な飲み方


ササミ
高血圧や動脈硬化の予防改善につながる、カカオポリフェノール。

実は、それを、飲み物で効果的に摂る方法があるのだとか。


それが、「ココア」

血圧、動脈硬化、脳の血流が改善するのではないかと、期待されています。



そんなココアの効果を、さらに高める飲み方があるらしい。



 <ココアの効果的な飲み方>



<生姜(しょうが)ココアの作り方>


(1) ピュアココア 5g を、200ml のお湯で溶きます。

(2) そこに、皮ごとすりおろした生姜を、小さじ1杯(約5g)加える。

(生姜は、チューブの場合は、約7.5g で)



生姜ココア


ピュアココアとは、砂糖などを加えてないココアパウダーのことです。


甘味が欲しい時は、ハチミツを入れてください。



これを教えてくれたのが、食品医学研究所の 平柳要 先生。

先生曰く、これは「最強の組み合わせ」。

生姜に含まれるショウガオール(辛味成分)には、血液サラサラ効果があります。

そして、ココアに豊富なカカオポリフェノールには、血管拡張作用がある。

そのため、継続することで、しなやかな血管を保てる効果があるのだとか。




<豆乳はちみつココアの作り方>


(1) ピュアココア 5g を、10ml の熱湯で溶きます。

(2) そこに、温めた豆乳 120ml を加える。

(3) はちみつ 小さじ2杯を入れて、よく混ぜ、お召し上がりください。



豆乳はちみつココア


平柳要 先生の解説。

豆乳のイソフラボン、はちみつのケルセチンは、共に、血管をしなやかにするポリフェノール。

血圧が気になる方には、おススメなのだそう。



(ハチミツは、1歳未満の乳児には食べさせないでください)
 



血液サラサラ食材


ササミ
嗜好品外来では、他にも勧めてるものが…。

それには、血液をサラサラにする青魚と同じような効果があると言います。

ゆえに、青魚が苦手な人や、摂る機会が少ない人に、勧めているそうです。


その食材とは、「クルミ」


クルミには、α-リノレン酸が含まれています。

この植物性の脂肪酸が体内に入ると、EPAやDHAなどのオメガ3脂肪酸に変わるのだそうです。


「EPA」は、血中の血小板が固まるのを防ぎ、血栓を予防してくれます。

「DHA」は、赤血球を柔軟にし、毛細血管内での赤血球の流れを、スムーズにしてくれる。


クルミに多く含まれる α-リノレン酸は、体内に入ると、10~15%が、オメガ3脂肪酸(EPAやDHAなど)に変化するんですね。

クルミ5個分で、およそ塩サバ1枚とほぼ同等の オメガ3脂肪酸が摂れる計算になります。


<オメガ3脂肪酸>


 クルミ5個:約2700mg

 塩サバ1枚:約2680mg


大魚が苦手な人には、うってつけ。
 



緑茶と脳卒中


ササミ
緑茶も、おすすめ嗜好品の一つらしい。


椎名先生の解説。

「緑茶を1日に 4~5杯 飲む人は、それ以下の人に比べ、脳卒中や心筋梗塞になる人が少ない」


緑茶摂取頻度と脳卒中発症リスクのグラフ。


緑茶摂取頻度と脳卒中発症リスク


お茶を全く飲まない人を100%とすると、1日に4杯以上飲む人は、そのリスクが80%にまで抑えられています。


これは、お茶に含まれる「カテキン」というポリフェノールが、血圧を上昇させる酵素の働きを抑えるためだと考えられている。


カテキンを多く抽出するには、90℃以上の比較的熱めのお湯で淹れるのがコツ。

また、粉茶にして茶葉ごと飲めば、多くのカテキンが摂取できます。




ドクネット


引き続き、戸田中央総合病院 心臓血管センター 内科の 椎名一紀 先生に、教えていただきます。


<はちみつ>


ハチミツは、ケルセチンをはじめとする、ポリフェノールの宝庫。

吸収が早く、すぐに脳のエネルギーとなるため、朝の摂取は効果的です。


ただし、摂り過ぎは、禁物。

そのまま舐める場合は、1日に大さじ1杯が目安だとか。

また、1歳未満の乳児には、食べさせないでください。




<嗜好品外来は、どんな人でも行けるの?>


生活習慣病が気になる人であれば、どなたでも受診可能だそうです。

特に、健康診断を受けて血圧が少し高いだとか、悪玉コレステロールの数値が高めの人などは、受診してみてはどうかと。

上の血圧が、140~160mmHg 以下なら、嗜好品で改善する可能性があるらしい。

ただ、160mmHg を超える人は、対象外となるケースも。






<おススメ嗜好品と摂取量の目安>


1日の摂取目安量です。


ダークチョコレート:20~30g

クルミなどのナッツ類:30g

赤ワイン:1~2杯

緑茶:4~5杯



嗜好品外来ですすめる食材


ただし、基本は、バランスの良い食生活だといいます。

嗜好品だけに頼るのは、やめましょう。





病気にならない!  生姜ココア健康法






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tag : 健康カプセル!ゲンキの時間 生活習慣病 高血圧 動脈硬化





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【嗜好品外来】 高血圧にダークチョコレート/ゲンキの時間


健康とは真逆のイメージがある嗜好品(しこうひん)ですが、中には、意外なものも。


◆ 血圧を下げる。

◆ 善玉コレステロールが増える。

◆ 血管内の炎症を抑え、動脈硬化のリスクが低下。


ダークチョコレートは、カカオ含有量が多く、ポリフェノールが豊富。

70%以上のものを、1日に 20~30g 食べよう。



ドクネット:戸田中央総合病院 嗜好品外来 心臓血管センター内科 椎名一紀。

ゲスト:的場浩司。

ゲンキスチューデント:春香クリスティーン。

ゲンキリサーチャー:X-GUN (西尾季隆&さがね正裕)。



2017年9月10日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「~ 賢く食べて健康増進! ~ 知らなきゃ損する嗜好品」からのメモ書き。

今回は、前編になります。




ゲンキの時間 嗜好品外来




嗜好品外来とは?


エノキ
さあ、今回のテーマは何でしょうか?

ササミ
「嗜好品」です。

「健康のためには控えましょう」と言われるイメージがありますが、逆もあるようですよ。

健康のために摂った方がいい嗜好品も、あるんです。





番組出演者が好む嗜好品は、何なのでしょうか?


渡辺満里奈さんは、ワイン。

春香クリスティーンさんは、チョコレート、マシュマロ、ジュース。

三宅裕司さんは、お酒。仕事終わりのビールと日本酒は、最高です。

ゲストの的場浩司さんは、甘いもの・スイーツ大好きで有名。特に、プリンが大好きだそうです。





まずは恒例の、基礎クイズから。


Q)嗜好品の説明について、次の空欄を埋めてください。


嗜好品とは( A )摂取を目的とせず、味やにおい( B )を楽しむための物。

ちなみに、「嗜好品」という言葉を初めて使ったとされる人物は、( C )である。











答えは、「A:栄養」「B:刺激」「C:森鴎外」

1888年、森鴎外は、日本食に関する演説を行い、そこで初めて、「嗜好品」という言葉を使ったと言われています。




【嗜好品】

栄養のためでなく、味わうことを目的にとる飲食物。酒・茶・コーヒー・タバコなど。

(大辞林)







X-GUN の二人が向かったのは、埼玉県は戸田市にある、戸田中央総合病院。

ここには、「嗜好品外来」があるんです。

担当するのは、心臓血管センター内科の 椎名一紀 先生。


「例えば、血圧が少し高めの方とかですね、コレステロールが少し高めの方。だけども、薬を飲むほどではないという方に、そういった生活習慣病が進行するのを予防する意味で、いろんな嗜好品を使ってみるという」

「そういう楽しんで健康増進、ていうのが、目的なんですよ」


嗜好品外来は、およそ2年前、日本で初めて開設されました。

前述のとおり、嗜好品は本来、栄養摂取を目的とせず、味やにおい、刺激などを楽しむ、食品や飲料のこと。

しかし、近年、一部の嗜好品が健康増進につながることが、判明したんです。

こちらの外来では、主に「高血圧」や「動脈硬化」の予防や改善を目的に、嗜好品を勧めているのだそう。



X-GUN の二人も、受診することになりました。

流れは、こんな感じ。


 「問診票記入」→「血液検査」→「CAVI検査」


まずは、「問診票」に、運動などの生活習慣や、普段よく食べる食材などを、詳細に記入します。

続いて、「血液検査」と、動脈の硬さなどを調べる「CAVI(キャヴィ)検査」を行い、その結果から、血管年齢を算出。

状態によっては、心電図、頸動脈エコー、脳のMRIなどの検査を行うケースも。


嗜好品外来


これらの検査結果から、それぞれの患者さんに合った、おススメの嗜好品を見つけるのだそう。




さて、X-GUN のふたりは、どんな嗜好品を勧められるでしょうか?


西尾さんは、糖尿病の治療を、すでに行っています。

なので、かかりつけ医師の治療を優先。

残念ですが、嗜好品での治療は、適応外でした。


では、さがねさんは、どうでしょう?

検査結果を見ると、血圧が高め。

正常範囲だけど、少し高い。

これを、「正常高値(せいじょうこうち)」と言うのだそう。

嗜好品で血圧を下げるには、ちょうどいいかもしれません。


さがねさんは食生活に偏りがあるので、まず、食事の内容を見直すよう、アドバイス。

そのうえで、血圧を比較的よく下げるという食品が、勧められました。

それが、「ダークチョコレート」


椎名先生が勧めるチョコレートには、条件があります。

どうも、原料のカカオに関係しているようですよ。


それは、「カカオの含有量が高いチョコレート」




ダークチョコレートの健康効果


ササミ
カカオの含有量が高いチョコレートとは、どんなものなのでしょう?


X-GUN の二人が向かったのは、神奈川県は足柄上郡にある、カカオ専門の加工工場。

「大東カカオ中井工場」だ。


さっそく、原料となるカカオを見せてもらうことになりました。


西アフリカや中南米など、熱帯地域で収穫される、カカオ豆。

もととなる種子は、白い果肉に包まれています。

それをバナナの葉などに包んで、1週間ほど発酵させる。

すると、あの茶色いカカオ豆になるんです。


工場では、世界中から入荷するカカオ豆を、まず、麻袋から取り出します。

それを殺菌した後、熱風を吹きかけて、焙煎する。

この焙煎したものを すりつぶすと、「カカオマス」になります。

カカオ100%に近い状態ですね。


カカオ加工工場


市販されているチョコレートは、このカカオマスに、砂糖やミルクを入れて、加工したものです。

カカオマスの割合は、だいたい、30~40%だという。


今回、特別に、カカオマス100%のチョコレートを、試食させてもらうことに。


うわ~っ、口に入れた途端、X-GUN 二人の顔が歪みました。

相当、苦いようです。

絶句するぐらい。


工場の人のお話。

「基本的には、カカオマスが多ければ多いほど、苦いです」

「で、ポリフェノールが豊富」


嗜好品外来で勧めている「カカオの含有量が多い」チョコレートは、「カカオポリフェノールが多い」チョコレートのこと。


椎名先生の解説。

「チョコレートに含まれるポリフェノールがですね、心臓や血管に良い効果があると言われています」

「で、ポリフェノールを多く含むのは、カカオの含有量が70%以上のもの」

「摂る量に関しては、1日 20~30g ぐらいですね」




さて、実際の効果は、どうなんでしょう?


嗜好品外来に通う患者さんの話を、聞いてみましょう。




[体験談]


74歳の女性、Aさん。

通院歴は、1年半です。


嗜好品外来は、食べ物で血圧に良いものを教えてもらうために、受診しました。

もともと、血圧が高めだったんですね。


勧められたのは、チョコレート。

Aさんは、カカオマス70%以上のものを、毎日 20~25g 摂取しています。

朝食後と夕食後に、5g のものを2個程度。1日に、4~5個だという。

そうすることで、間食も控えるようになったのだとか。


1年後、上の血圧は、こんなに変化したそうです。


 140以上 → 127


140以上はザラで、高い時は 150~160以上だった上の血圧が、「127」に。

下も、「67」まで下がったのだそう。



さらには、Aさんにチョコレートを勧められた友人たちにも、変化が。


78歳女性、Bさん。

150~160 あった上の血圧が、今は、上が「110」で、下が「72」に。

(これは、有酸素運動と減量を同時に行った結果です)


71歳女性、Cさんも、血圧の数値が落ち着いてきたそうです。



高血圧の予防・改善につながる、カカオポリフェノール。


実は、3年前、このカカオポリフェノールの効果を検証する大規模な実証実験が、日本で行われたんです。(愛知県蒲郡市)

参加者の数は、347人。

カカオマス 70%以上のチョコレートを、毎日 25g 摂取しました。

それ以外は普段通りに生活し、4週間後の健康状態を調査したんです。


この実験の指揮を執ったのが、この方。

愛知学院大学 心身科学部 健康栄養学科の 大澤俊彦 先生。


「高血圧群に入る人を対象にしましたら、ぐ~んと数値が大きく下がったんですね」

「だけど、正常血圧に近い人は、ほとんど差がない」


参加者のうち、高血圧気味だったのは、82人。

この人たちは、4週間 カカオポリフェノールを摂取したことで、平均「6」血圧が下がりました。


カカオポリフェノールと血圧


その理由を、大澤先生は、こう推測します。

「血圧が下がるというのは、いろんな考え方があるんですが、その中で、一酸化窒素 NO が、血管をしなやかに、滑らかにするという効果が、あるんです」

「これを、遺伝子レベルで、カカオポリフェノールは高めて、それによってですね、血管がしなやかに、滑らかになるんですね」



<カカオポリフェノールの効果>


(1) 血管壁をやわらかくする一酸化窒素(NO)を活性化させる働きがある。

(2) 動脈硬化の予防になる善玉コレステロールを、増やす。

(3) 血管内の炎症を抑え、動脈硬化のリスクを低下させる。






糖尿病、肥満を解消 おいしい!高カカオチョコ健康レシピ (主婦の友ヒットシリーズ しあわせMOOK)






後編に続きます。




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【夏の病気】 ラクナ梗塞と腎臓病 【予防は水分補給】/ゲンキの時間


熱中症と間違えやすい、2つの病気。


<脳梗塞>

死亡率が上がる温度は?

流しそうめんで分かる、メカニズム。

脱水で赤血球が凝集塊となり、血管を詰まらせてしまう。

ラクナ梗塞の特徴。


<腎臓病>

脱水から、急性腎障害や腎結石に。

頻尿からくる、負のスパイラル。


「脱水の目安」と「予防のポイント」。

トイレとの関係。



ドクネット:東京慈恵会医科大学附属病院 腎臓・高血圧内科 横尾隆 主任教授。

ゲンキスチューデント:滝裕可里。

ゲンキリサーチャー:木本武宏(TKO)。



2017年7月23日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「熱中症と間違えやすい2大病」からのメモ書きです。




ゲンキの時間 夏の2大病 脳梗塞と腎臓病




脳梗塞


ササミ
暑い日に気をつけたいのが、「熱中症」です。

でも、夏の病気は、熱中症だけじゃないようですよ。


「めまい」「吐き気」「倦怠感」「しびれ」

そんな時、熱中症だと自己診断すると、危険かも。

夏特有の2大病である可能性が!



その一つが、「脳梗塞」です。



まずは、恒例の基礎クイズから。


Q)脳梗塞による死亡率は、気温が〇〇℃を超えると、急上昇します。その温度は、次のうちどれでしょう?

 A:28℃。

 B:30℃。

 C:32℃。











答えは、「C:32℃」

海外のある研究では、死亡率が最も低かった「27~29℃」に比べ、「32℃」では 66%も高くなっていました。

暑い日は、注意が必要なようです。




夏特有の脳梗塞とは、いったい、どんなものなんでしょう?


東海大学 医学部 神経内科学の 瀧澤俊也 先生に、教えていただきます。


先生は5年前、50代男性を診察しました。

夏の暑い時期、最初に感じた違和感は、「めまい」「ふらつき」という、熱中症に似た症状だったらしい。


まだ暑さが残る9月上旬のこと。

当時53歳だったAさんは、仕事で外回りをしている最中、突然、めまいとふらつきを感じたのだそう。

「軽い熱中症にでも、かかったのかな?」

そう思ったAさんは、そのまま放置。

ところが、翌朝、顔を洗っていると、左手に軽いしびれを感じました。

何かおかしいと思ったAさんは、会社を休み、病院へ。

そこで判明した病名は、「脳梗塞」でした。


脳梗塞とは、高血圧や動脈硬化などによる血栓などが原因で、血管が詰まり、脳の神経細胞が死んでしまう病気のこと。

寝たきりや後遺症による長期のリハビリを強いられたり、一歩間違えば死に至るケースもある、危険な病気です。

脳梗塞は血圧の上がりやすい冬に多いと思われがちですが、最も多いのは、「6~8月」なのだ。


夏に多い脳梗塞



脳梗塞が夏に多い理由は、何なのでしょう?


その答えを解説するために向かったのは、東京都は板橋区にある「斉藤商店」。

明治22年創業の、老舗竹材店です。

竹で作った花瓶やザルなど、様々な商品が並んでいる。

中でも、「棕櫚箒(しゅろほうき)」が、おススメなのだとか。


今回の目的は、「流しそうめん」

でも、流しそうめんと脳梗塞が、どう関係するんだろう?


水の流れをゆるくし、スピードダウンさせると、そうめんはなかなか流れてきません。

実はこれ、「脱水状態の血管の中」を表現しものなのだ。


 竹=血管

 水=血液

 そうめん=赤血球


人間の身体の中は、何も問題がなければ、流しそうめんのように、赤血球を含んだ血液が、スムーズに流れています。

脱水状態になると、身体の水分が減ってしまうのですが、そのほとんどが、血液の水分なんですね。

すると、水を減らしスピードが遅くなった そうめんのような、ドロドロ血液になってしまうんです。


脱水状態になると、赤血球が固まり、「凝集塊(ぎょうしゅうかい)」を作ってしまう。

そうすると、血管の狭いところで引っかかってしまい、血液が流れなくなってしまうのだ。

結果、脳梗塞に。


夏特有の脳梗塞。

その主な原因は、「脱水」だったんですね。


脱水状態になると、時には、赤血球が固まる「凝集塊」ができてしまい、これが血管に詰まり、脳梗塞になってしまうことがあるんです。


先ほど紹介したAさんも、実は、大量の汗をかいていたにもかかわらず、仕事後 おいしくお酒を飲むために、水分を摂らずに過ごしていたのだそう。

結果、脱水状態になり、脳梗塞を発症してしまいました。



脳梗塞といっても、その要因は1つではありません。

中でも、熱中症のような症状になるものがあるのだそう。


熱中症のような症状になるのは、「ラクナ梗塞」と呼ばれるもの。

脳へ入っていく細い糸のような血管が、凝集塊などで詰まる、脳梗塞です。


一方、ラクナ梗塞ではない太い血管が詰まる脳梗塞では、周りにある多くの神経細胞が死んでしまうため、半身麻痺や意識障害、ろれつが回らない等、大きな症状が出ます。


細い血管が詰まるラクナ梗塞は、死んでしまう神経細胞が少ないため、熱中症のような小さな症状しか出ない場合があるんですね。


ただし、小さな梗塞だからといって放置するのは、危険です。

やがて、手足の麻痺が起こって、歩けなくなる可能性も。

非常に危険なことになるケースも、中にはあるんです。


決して侮ることのできない、ラクナ梗塞。

夏の脱水には、気をつけましょう。




脱水の目安


ササミ
脱水状態がいかに危険か、分かりました。

でも、自分ではなかなか気づけない場合もありますよね。


そんな時は、こんな方法を。

実は、ある程度、普段の症状で知ることができるのだ。



<脱水の目安>


(体重を基準にした場合の、水分損失割合)


 約2%=軽度。

 約5%=中等度。

 約7%以上=高度。



脱水の目安



[軽度の脱水]

約2%の水分損失。

症状は、のどの渇き、だるさ


[中等度の脱水]

約5%の水分損失。

症状は、口の中が乾きネバネバする、尿量が少なすぎる等。


中等度の時の血管内は、水を一番減らした流しそうめんと同じ状態だという。


[高度の脱水]

約7%以上の水分損失。

症状は、意識朦朧、血圧低下


この状態は、脳梗塞だけではなく、様々な要因で命の危険があるので、注意が必要です。



水分、ちゃんと摂れてますか?

1日の水分摂取量は「1.5リットル以上」が理想です。



<脱水予防の3つのポイント>


(1) 就寝前に、コップ1杯の水を飲む。

(2) お酒の飲み過ぎは避ける。

(3) 汗をかいた場合は、しっかりと水を飲む。





腎臓病


ササミ
夏特有の、2大病。

もう一つの病気とは?



[体験談]


45歳男性、Bさん。

現在は回復し、通常の生活を送っていますが、2年前の6月に突然、ある病気に襲われました。


Bさんの趣味は、マラソン。

当時、出場を予定していた大会があり、楽しみにしていました。

ところが、大会の2~3日前に、風邪気味の症状になってしまった。


マラソン大会に出場するため、Bさんは布団にくるまり、たくさんの汗を出して治そうとしたのだそう。

そのかいあってか、大会当日、熱は下がり、体調も問題なさそうだったので、出場することに。


参加したのは、5kmマラソン。

その時は、「このくらいの距離なら、病み上がりでも問題ないだろう」と思っていたそうです。


ところが、ラスト1kmぐらいの地点で、異変が。

スピードを上げようと思ったら、フラフラっと、ぼ~っとした感じになった。

けれど、「軽い熱中症かな?」と思い、あまり気にしないで、ゴールを目指して走ることに。


結局、Bさんはゴール手前で倒れ、救急車で病院に搬送されました。

気づいたらベッドの上だったといいます。


医師から告げられた病名は、「急性腎障害」でした。


夏特有の2大病。

2つ目は、「腎臓病」


東京都は港区にある、東京慈恵会医科大学附属病院。

腎臓・高血圧内科の 横尾隆 主任教授に、教えていただきます。


腎臓は、特に夏の暑い日に患いやすい臓器なのだそう。


そんな腎臓を理解するため、「人工透析器」を見せてもらうことになりました。

腎臓が働かなくなった患者さんの血液をきれいにする機械です。

筒状の部分が、腎臓の役割を果たしている。


今回は、牛乳を血液に見立てて、透析器にかけます。

すると、透明な液体が出てきた。

飲んでみると、確かに牛乳です。


実は、腎臓の働きをする部分には、細かな管が詰まってるんですね。

その管には、1ナノ程度の無数の穴が開いているのだ。(1ナノ=100万分の1ミリ)


この管を通ると、牛乳を白くしている たんぱく質や乳脂肪分などが、取り除かれるんです。

結果、味の成分だけを残した、透明な液体が出てくるってわけ。


人工透析器に牛乳を


本来の腎臓で、これと同じ役割を果たしているのが、「糸球体(しきゅうたい)」です。

これは、毛糸玉のようなに丸まった、毛細血管。

糸球体を通る血液が ろ過され、老廃物や余分な水分が、尿になります。



夏に腎臓病が多くなる理由も、実は「脱水」なんです。


脱水状態になると、血液量が減り、血圧も低下。

血圧が下がると、糸球体部分に当たる圧力も下がるので、老廃物が通過することができなくなり、尿毒素として、体内に溜まってしまうのです。


 脱水 → 血液量減 → 血圧低下 → ろ過する力が弱まり → 老廃物がたまってしまう。


この尿毒素が急に溜まった状態が、「急性腎障害」と呼ばれる状態。


マラソン中に倒れたBさんも、これでした。

布団をかぶって、汗をかいて治そうとした時、水分補給をしてなかったのだそう。

水分を摂らなかったため、脱水状態が続いていたんですね。




大きさによっては失神するほどの痛みが出るという、「腎結石」

地獄の苦しみと形容されることもあるそうな。

脱水によって、腎結石ができてしまうことがあるそうです。


脱水状態になり、体内の水分量が減ってしまうと、老廃物の量は変わらないまま水分が減るため、尿は濃くなります。

すると、腎臓の中で、カルシウムと老廃物のシュウ酸などが結合しやすくなり、腎結石ができてしまうのだ。

この結石が大きくなったり、尿管に詰まると、あの激痛が生じてしまう。



尿が濃くないから安心というわけでも、ないそうです。

そこには、頻尿が大きく関係している可能性が。


実は、腎臓は、体内の水分量を調整する働きもあるんです。

それが、「尿細管」と呼ばれる場所。

(水分量を調節する=尿の濃度を調整する)

この尿細管という部分が衰えてしまうと、頻尿に。


頻尿になってしまうと、尿を濃くできず、必要な水分も排出されるため、夜トイレに行く回数が増えてしまうんです。

原因は主に、加齢によるもの。


そして、夏の暑い日に、この頻尿状態を軽く見ている人が、一番危険だという。


これは腎臓だけではなく、他の病気につながる可能性も。

頻尿が引き起こす、もう一つの病気とは?


加齢などが原因で頻尿になると、夜トイレに行くのを避けるため、就寝前に水を飲まないで寝てしまいます。

しかし、尿細管の機能は低下しているので、夜中にトイレへ。

そしてまた、水分を摂らずに就寝。

さらには、夏の夜は気温が高いため、大量の寝汗を書きながら寝続けることに。

この状態を繰り返すことで、脱水状態になり、血液はドロドロ。

すると、前述のとおり、腎臓に老廃物が溜まり、腎臓の病気になりやすくなってしまいます。


そして、この状態からなりやすい、もう一つの病気がある。

それが、「脳梗塞」

夏の明け方は、一番脳梗塞を起こしやすいのだそう。


頻尿のみで命の危険はありませんが、脳梗塞になったら、話は別です。

命を守るためにも、水分を摂るよう、心掛けましょう。
 



ドクネット


引き続き、東京慈恵会医科大学附属病院 腎臓・高血圧内科の 横尾隆 主任教授に、教えていただきます。



<頻尿の目安は?>


人によって異なるので、一概には言えないのですが、一般的にはこう言われている。

1日のトイレの回数が7回程度なら、正常。

8回以上なら、少し頻尿を疑った方がよいかもしれません、とのこと。




<脱水セルフチェック>


起きた時の体重が、夜寝る前よりも、「0.5kg以上減っている」場合は、脱水の可能性あり。




人間は、1時間に2リットルまで汗をかくことができるのだとか。

外で作業をするとか、スポーツをした時に、(500mlの)ペットボトル2本くらい飲んで、十分水分は足りていると勘違いしている人もいるようですが、実は、全然足りていないというケースも。

それを見分けるためには、調子が悪いなと思った時に、体重をはかり、水分をしっかり摂っているはずなのに体重が減っていたら、その分の水分を補給した方がよいとのこと。



まだまだ暑い日が続きそうです。

脱水に気をつけ、しっかり水分補給しましょう!





イラストでやさしく解説! 「脱水症」と「経口補水液」のすべてがわかる本






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荒巻ケンコー

Author:荒巻ケンコー
カラダを労わるためのメモ帳。

栄養管理でメタボは脱出。
できるところから、他もメンテナンス。

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