【靴底の減り方】 5つのタイプとストレッチ
靴の裏側は、どのようにすり減っているでしょうか?
それによって分かることがあります。
股関節のストレッチなど、トレーニングについても紹介します。
番組名 : 健康カプセル! ゲンキの時間
テーマ : 100歳まで歩きたい
放送日 : 2022年05月22日(日曜日)

□ 靴の底を見ると

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

「靴底の減り方」について。

エノキさんは、靴の裏を見ることがありますか?

めったに見ませんが、それでも時々は見ますね。

どこがすり減っていますか?

踵の方かな。

その減り方で、タイプが分かるようですよ。
見ていきましょうか。
Q : 靴底の減り方で、分かることがあるんですか?
靴底のどこがすり減っているか、確認します。
次の 5つのタイプの、どれですか?


[ タイプ(1) ] かなり外側が減る
甲高の人がこうなりがち。足の構造に遊びがなく、歩く時に衝撃を吸収できず、足首やヒザに負担がかかる。
[ タイプ(2) ] 内側が減る
踵が外側に傾いている可能性あり。ヒザや股関節の歪みの原因になる。
[ タイプ(3) ] 中心からやや外側が減る
理想的な減り方。正しい歩き方をすると、踵の外側から着地することになる。
[ タイプ(4) ] 左右非対称に減る
重心が偏っている可能性。姿勢をチェックし、今のうちに修正した方がいい。
[ タイプ(5) ] あまり減らない
ペタペタした歩き方をしているかも。ヒザが伸びない歩き方だと、靴底が減らない。足裏全体が使えていないので、将来 ヒザ痛になる可能性あり。
Q : 土踏まずがないと、よくないの?
いわゆる「偏平足」ですね。
辞書には、このように定義されています。
[ へんぺいそく ]
足の裏が平たく、土踏まずがほとんどみられない足。(大辞泉)
足の土踏まずがないもの、または、ほとんど認められないもの。へんぺいあし。(日本国語大辞典)
健康な足を横から見ると、土踏まずのところに、アーチがあります。
アーチがなく平らだと、偏平足ということになる。

偏平足の場合、「転びやすさ」や「疲れやすさ」などが心配されます(*1)が、番組では ヒザへの負担に注目していました。
(*1) 「六訂版 家庭医学大全科 扁平足」
偏平足 → 足の親指をうまく使えない → 歩く時に 外に体重がかかる(外に開く感じ) → ヒザがねじれる → ヒザの内側が痛くなりがち

偏平足とヒザが関係するとは、意外でした。
Q : 股関節が硬かったり、筋力が弱いと、影響が出るの?
まわりまわって、歩く時の姿勢が悪くなるようです。
股関節の筋力が弱い → 身体を傾けてバランスを取る → 歩く時も 傾きがち(例 : 左肩が下がる) → 負担がかかって 股関節が痛くなる

Q : 足先の方向も、関係あるの?
立っているのを見ると、意外と、片方の足が 外を向いていたり、内を向いていたり することがありますよね。
つま先とヒザの 向いている方向が違う(例 : 歩く時に つま先が外を向いている) → ヒザに負担がかかる

足首が硬い人は、つま先を外に向けて歩く傾向があるそうです。
□ ストレッチ

ここからは、ストレッチを紹介します。
注意)転倒が心配だったり、ふらついてしまう人は、テーブルなど 丈夫なものを支えにして 行ってください。
また、痛みが出るようなら、中止して、かかりつけ医などに相談してください。
1つ目は、偏平足の人など、親指をうまく使えていない人に。
<蹴り出しバランスのトレーニング>
(1) 腰に手を当てて、立つ。
(2) 足を前後に開いて、つま先立ちに。
(3) そして、おろす。
(4) 親指の付け根に荷重をかけることを、意識しましょう。
(5) 10回で 1セット。1日に、2~3セット行う。

2つ目は、股関節に問題がある人に。
<股関節のストレッチ>
(1) 腰に手を当てて、片脚を大きく前に出す。
(2) 下半身をやや沈ませ、太ももを伸ばしましょう。
(3) 左右交互に、10回ずつで 1セット。
1日に 2~3セット行う。
ふらつく人は、後ろのヒザをついて行ってもよい。

3つ目は、足首の硬い人に。
(つま先とヒザの方向が違う人)
<アキレス腱のストレッチ>
(1) 両手を壁につけ、片脚を 後ろに下げます。
(2) 後ろ足の踵を上げずに、ヒザを伸ばして、1分間キープする。
(3) 足を替えて、同じようにやりましょう。
(4) これを 1日に 2~3セット行う。

番組内で解説してくれた専門家。
足のクリニック表参道 桑原靖 院長
矢野紘一郎 整形外科医
久保和也 医学療法士
バランスが悪いまま 歩いたり走ったりすると、ヒザや股関節に負担がかかるので、故障する危険性があります。
注意しましょう。
<その他 メモ>
・ 足の機能の曲がり角は、40代から50代に始まる。
・ つまづきやすくなるのは、足の老化のサイン。
【(明日)5月24日に思うこと】
自分の行いを省みる時、一つは自分自身を見ようとする。
もう一つは、自分の影響の及ぶ人を見る。
民を見ると、君主の行いが見える。
同じように、親は子を見る。
上司は部下を見る。
先生は生徒を見る。
それは、己を見るため。
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→ 【足のクリニック】 症状と靴の選び方
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【足指の変形】 ゆびのばし体操
身体の不調は、足の指が原因?
逆に、ここが良くなれば、回復する可能性が。
バランスを崩しがちの人は必見。
足の指を伸ばす 「ゆびのば体操」を紹介します。
「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「~ 肩こり、腰痛、首こり 大改善! ~ 驚異 “足伸ばし”」からのメモ書きです。
放送日 :2019 年 5 月 19 日 。

□ 足指の変形

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

「足の指」です。
腰やヒザの不調を克服した、シニアの方々がいます。
前は、正座ができないこともあった。
体力が落ちて、歩行が困難だった人もいる。
中には、杖が必要だった人も。
それが、あることをしたら、改善したんです。
このシニアの方たちを治療したのは、「みらいクリニック」の 今井一彰 院長。
専門は内科医ですが、医学生時代に ヒザを痛めたことで、足について研究するようになった。
で、何をしたのかというと、「足指伸ばし」だという。
ヒザが痛い、腰が痛い、姿勢が悪い。
これら身体の不調は、今井先生によると、足の指に変形が見られる ことが多いのだとか。

足の指が変形する → 足の指をきちんと使えない → 足裏の圧力分布が変わる。

人間の身体を支えているのは、足の裏。
この足裏に狂いがあれば、それにつながる、ヒザ、腰、肩、頭と、各所に歪みが出てしまいます。
なので、土台となる足を見ることは、とっても大切 なのだ。
身体の土台である 足が変形する → 重心がズレる → 身体の様々な箇所に 悪影響が出る。
男性に多いのが、これ。
「内反小趾(ないはんしょうし)」
小指が内側に変形した状態のこと。
小指に ひねりが入り、寝た状態になると、重心が 足の外側に かかるようになります。
すると、ヒザも O脚になりがちで、結果、ヒザ関節の内側がすれて、痛みにつながりやすいのだ。
女性で足指となると、これが浮かびますよね。
「外反母趾(がいはんぼし)」
親指が外を向いて、ねじれた状態。
これも、ヒザ痛につながりやすい。
外反母趾の場合、重心が内側にいきがちで、X脚になりやすい。
すると、ヒザ関節の外側に負荷がかかり、痛みにつながるんです。
また、かかと重心の人は、「浮き指」になりがち。
これは、指がしっかり地面についてない状態。
足指が浮いて、かかと重心になり、巻き肩になる人は、肩こりが出やすい。
重心が後ろにいくので、バランスを保つため、前かがみになり、猫背になりがち。
首の後ろの「僧帽筋」が緊張して、肩がこるのだ。
立った状態で、足指の下に紙が入るようなら、要注意です。
今一度、足指の変形を見てみましょう。

心当たり、ありませんか?
足の指が変形すると、いろんな悪影響が出ます。
・ 片足立ちができない。(バランスが崩れる)
・ 速く歩けない。
・ 歩幅が狭くなる。
・ つまづきやすい。
・ 階段を下りづらい。
あれ? と思ったら、足指を見てみましょう。
□ 足指の体操

さあ、肝心の「足指伸ばし」を教えてもらいましょう。
と、その前に、簡単チェックを。
足でジャンケン、できますか?

もし、できないなら、足指の筋肉が 凝り固まっている可能性があります。
さあ、足指体操だ!
<ゆびのば体操>
(1) イスに座って、片足をヒザの上にのせる。
(2) 足の指の間に 手の指を入れて、やさしく、卵を持つように 握りましょう。
(3) ここから、ゆっくりと、足の甲の方向に、5秒間 伸ばしてください。
(4) 次に、足裏の方向に、5秒間 伸ばしましょう。
足の指は、30° ほど曲げれば十分です。
やさしく行ってくださいね。
(5) 左右それぞれ、10回を 1セット。
1日に 3セット行うと、効果的です。

注意)力を強く入れたり、深く指を入れたり、しないでください。
筋肉が緊張し、硬くなるので、逆効果です。
これで、バランスも回復するはず。
指先が ほぐれることで、つま先に重心がかかるようになり、足全体でバランスが取れるのだ。
ただし、一度やっただけでは すぐに戻ってしまうので、継続してやってくださいね。
足指をケアして、身体のバランスを整えましょう!

世界の人口を見ると、2010年の推計で、
1位:中国
2位:インド
3位:アメリカ
だと。
これは予想通り。
ただ、日本は 11位と、思ったより高い。
1億人超えは、ここまで。
じゃあ、最下位は? と思ったら、
バチカンだった。
なるほどね。
ちなみに、人口は 458人。(2011年の推計では、832人)
ブービー賞ではないけれど、バチカンに続き 人口が少ないのは、ツバルだそうな。
ツバルは 最高点でも 5メートルに満たないので、海面上昇が脅威。
2008年には、関西電力が 太陽光発電設備を設置した。
その関西電力の CM には 上戸彩さんが出てるんだけど、各地域の電力会社によって、出演者は違うわけか。
住んでないから、見てないだけで。
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→ 【浮き指 前編】 チェック法&腰痛との関係
→ 【足裏トラブル】アーチの崩れで外反母趾に
→ 足のむくみ(下肢静脈瘤)はストッキングで改善
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【足のクリニック】 症状と靴の選び方/健康カプセル! ゲンキの時間
歩き方で、身体のトラブルが分かる。
腰痛の人は、前屈み。
足首が硬い人は、要注意。
朝の第1歩目で、踵が痛い → 足底筋膜炎。
痛風だと思ったら → 強剛母趾。
<対策>
足のアーチを取り戻すには、インソールを。
<正しい靴選びのポイント>
ヒールは、4センチ以内に。
ペタンコパンプスは、市販のバンドで甲を固定。
ドクネット:足のクリニック表参道 桑原靖 院長。
ゲスト:丸山桂里奈(元サッカー女子日本代表)。
ゲンキスチューデント:春香クリスティーン。
ゲンキリサーチャー:レッド吉田。
2017年11月5日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「~ 腰・ヒザ・姿勢に悪さする! ~ 足元の正しいケア」からのメモ書きです。

□ 歩き方で身体のトラブルが分かる

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

「足から起こる身体のトラブル」と「正しい足元のケア」についてです。
腰痛、ヒザ痛、姿勢の悪さについて、専門家は言いました。
「身体の様々な不調は、その場所だけではなく、実は、足からきていることも多いんです」
足について学ぶ前に、まずは恒例の基礎クイズから。
Q)1日歩いた時、足にかかる負担に近い総重量は、次のうちどれでしょう?
A:バス(約15トン)
B:シロナガスクジラ(約140トン)
C:超大型旅客機(約560トン)
答えは、「C:超大型旅客機(約560トン)」。
ゆっくり歩くだけでも、足にかかる重さは、体重の 1.2倍。
60kg の人なら、こうなります。
60(kg)×1.2(倍)×7500(歩)=540トン
(6.5km=約7500歩で計算)
さあ、足の悩みやトラブルを調査します。
向かったのは、東京都は港区にある、「足のクリニック 表参道」。
ここは、日本初の足専門クリニックなのだ。
これまでに2万人以上の足を治療してきたという専門家に、教えていただきます。
足のクリニック表参道 院長で形成外科医の 桑原靖 先生。
「こちらに いらっやる方のほぼ9割以上の方が、足が痛いと言って来られます」
「痛い場所を探るのは もちろんのことなんですけど、まずはですね、歩き方をチェックして、どのようなクセがあるか、もしくは、なぜそのような歩き方になってしまうのかを、確認します」
というわけで、街頭で、歩き方をチェックすることになりました。
見てくれるのは、足のクリニック表参道の理学療法士、久保和也さんです。
ある男性を見て、久保さんの目が光りました。
歩き方を見ただけで、腰が痛いかもしれないと指摘した。
声をかけて聞いてみると、椎間板ヘルニアだという。
見事、的中だ。
気になったのは、「猫背で少し屈むような歩き方」。
専門家から見ると、腰に負担がかかっていることが分かるらしい。
「腰痛の歩き方は、前屈み」
男性は、足のあるトラブルが原因で、姿勢を悪くしていたんですね。
靴を見ると、内側が擦(す)れています。
久保さんから見ると、立っているだけでも 内側に崩れていることが、分かるのだそうな。
歩く時のように力を入れてもらうと、踵(かかと)が内側に傾いていました。

踵が内側に傾くことで、親指の骨が、踵と同じように ねじれ、先端の骨が曲がり、外反母趾(がいはんぼし)になる可能性が。
外反母趾は ヒールなどが原因の女性特有の病気というイメージがありますが、必ずしもそうではありません。
この男性も、外反母趾になっていました。
続いて気になったのは、犬を抱いた女性です。
「つまずきやすいのでは?」と声をかけると、実際、つまずきやすいのだという。
「よくつまずく人の歩き方=つま先が上がらない、姿勢が前屈み」
ちょっとした段差で つまずいてしまうという人。
その原因は、「足首の硬さ」にあるらしい。
<足首の硬さチェック>
(1) 足をそろえて、そのまま座ります。
いわゆる、和式トイレ座り。
(2) 踵を上げずにできたら、OK。

後ろにコロンとなったら、足首が硬い可能性が。
この足首の硬さが、身体のトラブルのサインだという。
久保さんのお話。
「足首が硬いと、足首をかばった蹴り方になるので、ヒザが痛くなったりだとか、股関節が痛くなったりとか、そういったトラブルになる可能性も」
足首の硬い人は、将来的に、腰やヒザに痛みが出る可能性が高いのだとか。
そんな人におススメなのが、これです。
<アキレス腱伸ばし>
(1) 足同士を平行にし、踵をつけたまま、前のヒザに体重をかけます。
ポイントは、後ろ足の ふくらはぎが伸びているのを、意識すること。
(2) 1日 左右1分ずつを目安に、行ってください。
(壁に手をつけて行うと、より効果的なのだとか)

歩き方ひとつで、身体のトラブルが分かるもんなんですね。
□ 足のクリニック

今回お世話になった、「足のクリニック」。
そこでは、どんな検診が行われているのでしょう?
足に悩みを抱える4名のゲンキチャレンジャーが、体験することになりました。
検診の流れは、こんな感じ。
「問診」→「歩き・立ち姿勢チェック」→「下肢機能検査」→「レントゲン」→「荷重検査」
まずは、「問診」から。
それぞれ、どんな悩みがあるのでしょうか。
Aさん、40歳女性。
ハイヒールをよく履くのだが、足の裏、足の中が、痛い。
Bさん、43歳男性。
踵が痛いことが多い。
特に、朝の第1歩目が、一番痛い。
踵が痛いという人は、多くいるのだそう。
その症状を聞いただけで、「足底筋膜炎(そくていきんまくえん)」という病気が疑われるといいます。
足底筋膜炎とは、足の裏に張っている筋膜に炎症が起き、小さな断裂を起こすことで、主に踵が痛む病気のこと。
Bさんは、これに当たるようです。
Cさん、49歳女性。
左足にタコが。
同じ場所に、何度もできる。
Dさん、52歳男性。
痛風だという。
続いては、「下肢機能検査」です。
皮膚や爪、筋力、骨の配列、関節の可動域、じん帯や腱の柔軟性などを、チェックする。
足の裏が痛いと言っていた Aさんの原因は、何なのでしょう?
どうも、外反母趾で指が曲がって、連鎖的に負担がかかっているようです。
足裏の痛みの原因は、外反母趾だったんですね。
親指の骨が ねじれることで、他の骨にも影響を及ぼしていたのだ。
Aさんは、両足とも、外反母趾です。
でも、痛みがあるのは、左足だけ。
なので、足のレントゲンを撮って、調べることに。
立った姿勢で、体重をかけた状態の足を見ます。
足を正面から撮ったレントゲン画像を見ると、関節が、右の方が若干、低いのが分かりました。

これは、立った際、右足の方がバランスが悪く、つぶれていることを示してるのだとか。
でも、どうして、反対側である左足のみ、痛むのでしょう?
先生によれば、足としては、右足の方が悪いといいます。
すると、崩れの痛さから逃れるために、反対側の足に体重をかけるようになる。
その結果、左足に痛みが出ているようです。
かばうと痛みが移るようになり、やがて、どちらも痛くなってしまうと。
Cさんは、左足にタコができるのが悩みです。
こちらの原因は?
どうも、「親指が使えてない足」らしい。
体重をしっかり、受け止められてないようです。
そこで、「荷重検査」を行うことになりました。
立った時の足裏にかかる圧力を測定する。

正常な人と比べ、明らかに、親指に圧力がかかっていないようです。
指に力が入らないのは、足首が硬いから。
左足に度々できるタコは、足首の硬さにあったんですね。
Dさんは、どうでしょうか?
痛風だと言いますが…。
桑原先生は、足を診て言いました。
「痛風だと思っている人がいるんですけど、強剛母趾(きょうごうぼし)」
Dさんは痛風ではなく、「強剛母趾」だったんです。
強剛母趾とは、歩いた時の力を逃がすことができず、親指の関節に炎症が起き、痛みが発生する病気のこと。
どちらも親指の付け根に痛みが出るため、間違えられやすいらしい。
違いは、腫れあがり方にあります。
痛風は、関節全体が大きく赤く腫れあがる。
一方、強剛母趾は、赤みや腫れが わずかなのが特徴です。

ゲンキチャレンジャーの診断結果は、こうでした。
Aさん:足の裏が痛い → 外反母趾。
Bさん:踵が痛い → 足底筋膜炎。
Cさん:タコができる → 足首が硬いから。
Dさん:痛風 → 実は、強剛母趾。
でも、これらの病気には、ある共通の原因が。
□ ドクネット
引き続き、足のクリニック表参道の 桑原靖 院長に、教えていただきます。
上でも出てきましたが、踵が朝1歩目で痛いのであれば、足底筋膜炎が疑われる。
また、女性の場合、親指がしっかり使えてない人が多いのだそう。
親指をうまく使えないと、足のバランスが崩れ、足裏の神経を圧迫し、痛みが出ることがあるのだとか。
足裏トラブルの共通点は、身体の土台である「足のアーチの崩れ」だという。
アーチとは、土踏まずにあたる部分。
「かかと」「親指の付け根」「小指の付け根」を結ぶ、じん帯と筋肉で構成されています。
<足のアーチ 崩れの原因>
・年齢。
・靴。
・肥満。
・運動不足。
・過度な運動など。
アーチを戻すのに有効なのは、「靴の中に入れる、中敷き(インソール)」。
インソールを使い、土踏まずを持ち上げることで、崩れたアーチを整えようってわけ。

レッド吉田さんもインソールを作ってもらったそうなのですが、驚くほどパフォーマンスが変わったと、驚いています。
インソールを入れてない靴だと、思い切り押されたら、バランスを崩しました。
それが靴にインソールを入れた状態だと、びくともしない。
これは、重いものを持ち上げる時にも、効果的なのだとか。
□ 靴選びのポイント

足のトラブル、もう一つの原因が、「靴」だという。
左足にできるタコに悩んでいた Cさんの靴を、チェックしてもらうことになりました。
見ると、左足の踵部分が、崩れていました。
左重心で歩いていたため、左足だけに大きなタコができていたんですね。
お気に入りだというサンダルは、どうでしょう。
ヒールの高さが、約5センチあります。
桑原先生によれば、足の裏にかかる体重を分散するには、4センチ以内がよいそう。
高いヒールは 体重のかかるつま先の面積が狭くなり、より大きな負荷がかかるのだ。
また、高さ以外にも、注意すべき点があるといいます。
先生曰く、「靴は、踵で履く」。
踵が合ってないと、歩きづらいのだとか。
踵の骨は、卵のような形で、倒れやすいんですね。
不安定なので、ピンヒールなどは、あまりお勧めできません。
Cさんは、普段から、ヒールを履くことが多い。
なので、ヒールなしではバランスが取れない立ち姿になっていました。
これが、足首の硬さにも、つながっているようです。

ペタンコのパンプスは、どうでしょう。
あまり良くないと、先生は言います。
というのも、足を覆ってくれる部分がないので、脱げちゃいそうになるから。
脱げてしまいそうな靴を履いていると、指でギュッと押さえようとする。
だから、このタイプの靴を履いている間は、自然と指先に力を入れてしまうのだ。
それにより負荷がかかり、足がつるなどの症状が出ることも。
これがクセになると、「ハンマートゥ」になることもあるといいます。
指の関節が曲がったまま固まってしまうため、足全体のバランスが悪くなり、転倒する可能性が増えるのだとか。
対策としては、市販のバンドを使い、甲を固定すればよい。
これで、指先に力が入りにくくなります。

これからの季節に履きたくなるのが、ムートンブーツ。
これも、要注意だといいます。
踵がやわらかい素材のものが多いため、足を守りにくく、アーチ崩れの引き金になる。
では、足にやさしいシューズとは、どんなものなんでしょう?
桑原先生のおススメは、「スニーカー」。
スニーカーは、踵と甲が守られており、ソールもしっかりしているため、アーチの崩れを抑制させるのに効果的です。
スポーツ庁が推奨する「スニーカー通勤」は、先生も勧めているそう。
これは、歩きやすい靴で、歩く習慣を定着させようという試みです。
<スニーカーを履く時のポイント>
・ヒモを毎回、結び直す。
夕方などは足がむくみ、形が変わってしまうので、気づいた時に、結び直すのが重要だといいます。
1日で足の形は変わるので、こまめに結び直しましょう。
足のトラブル予防は、靴選びから!
自分のフィットした靴で、健康になりましょう!


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【足根管症候群】セルフチェック/ゲンキの時間 3/3
<足根管症候群>
Tarsal Tunnel Syndrome 、略して TTS。
かかと以外の足裏と指先がしびれる。
原因は、加齢による骨の変形、むくみによる神経の圧迫、ガングリオン、過去の捻挫や骨折。
くるぶしとかかとの間を押して、チェックできる。
<脳梗塞 セルフチェック>
両手を前に伸ばすだけ。
片方の手が下がったら、要注意。
2016年9月18日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「チェックで見つけよう! 手足の病気」からのメモ書き。
後編です。

□ 足根管症候群

足の異常から分かる病気が、あるのだという。
[体験談]
78歳の男性、Bさん。
初めて足に違和感を覚えたのは、約7年前でした。
散歩中、足のつま先に、しびれが。
左足から始まったという。
2週間ぐらいは針(鍼灸治療)に通って、当時は、治るものだと思っていた。
しかし、よくなるどころか、しびれは酷くなるばかり。
ついには、問題のなかった右足にも、同じようなしびれが出始めた。
これはちょっと普通ではないなと思い、病院へ。
しかし、原因や病名が分からず、病院を転々とすることに。
約4年かけて、10以上の病院を受診したそうです。
それでも足のしびれは酷くなり、我慢ができないほど、悪化してしまいました。
階段も、手すりを頼って、一歩一歩 進まねばなりません。
しびれて感覚がないので、階段を踏み外しそうになることも。
このまま歩けなくなるのでは? と思ったという。
日常生活を送ることも困難になった、Bさん。
当時は、歩いていなくても しびれがひどく、眠れない日も多かったのだそう。
それが一変したきっかけは、テレビでした。
野地先生がテレビに出ており、その病気について解説していたのです。
Bさんはすぐに、先生の病院を受診しました。
診断された病名は、「足根管症候群(そくこんかんしょうこうぐん・そっこんかんしょうこうぐん)」。
いったいどんな病気なのか、教えてもらいましょう。
神奈川県は足柄上郡にある、神奈川県立病院機構 神奈川県立足柄上病院。
しびれ外来担当の 野地雅人 部長です。
足のくるぶしの所に、「足根管」という神経が通るトンネルがある。
そこを圧迫されて起こる症状が、「足根管症候群」。
足の内側にある足根管が狭くなり、足の裏側につながる神経が圧迫される病気です。
かかと以外の足裏 および 指先がしびれるという、特徴がある。
最近、患者数が増えているのだとか。
10年とか20年前は、あまり知られていない病気でした。
それが最近になって、神経学がきちんと診断できる環境ができあがってきたので、増えてきたのだと思われる。
(数は昔からあったが、診断できてなかったのではないかと)
<足根管症候群の主な原因>
(1) 加齢による骨の変形。
(2) 足のむくみによる神経の圧迫。
<足根管症候群 セルフチェック>
(1) 足の内側にある、くるぶしとかかとの間を、指で押す。
(2) この時、指先や足裏にしびれが出る場合、手根管症候群の可能性が。

症状が悪化していた Bさんは、足根管を広げる手術を受けることになりました。
両足ともに手術は成功し、現在では問題なく生活を送れているそうです。
Bさんによれば、手術の時間も短く、あっという間に終わったとのこと。
加齢による骨の変形やむくみの他にも、原因が。
良性のゼリー状の腫瘍で「ガングリオン」と呼ばれるものが、神経を圧迫することがある。
また、過去の捻挫や骨折が原因となって、患部が狭くなったり、癒着したりすることも。
□ 脳梗塞チェック

手足の異変で分かる、手足以外の病気も、たくさんあるのだそう。
中でも代表的な病気が、命の危険もある、脳梗塞です。
片方の手や足がしびれるという特徴があり、人によっては顔の半分がしびれることも。
<脳梗塞 セルフチェック>
目を閉じた状態で、両手を伸ばしましょう。
片方の手が下がると、脳梗塞の可能性が。

CMでも、注意喚起がなされていましたね。

本人が気づいてない時でも、周りの人が気づいてあげましょう。
手足の症状から、病気が分かることがあるんですね。
早期発見、早期治療を。

しびれといえば、私は椎間板ヘルニアでなりました。
ちょうど、椎間板が飛び出して、背骨の中の神経を圧迫する感じ。
指先や足首、ふくらはぎ、おしりと、ずいぶんしびれたもんです。
どんな姿勢でも痛かったので、寝ることもできなかったな~。
→ 【手の病気】 ばね指&腱鞘炎 セルフチェック
→ 【母指CM関節症&手根管症候群】 チェックと予防法
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【足裏トラブル】アーチの崩れで外反母趾に/健康カプセル! ゲンキの時間
全身の不調は、足が原因?
足の検診で、チェック。
<アーチの崩れの影響>
・外反母趾(親指の脱臼)。
・足底筋膜炎。
・神経を踏む歩き方。
・ひざ痛、腰痛、肩こり。
<片足立ちチェック>
<簡単アーチチェック>
予防には、アキレス腱伸ばし。
間違いと、正しい方法。
<皮膚トラブル>
タコとウオノメの違い。
爪の水虫対策。
ドクネット:足の診療所 桑原靖 院長(形成外科医)。
ゲンキリサーチャー:X-GUN。
2016年6月12日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「解明! 足裏トラブル」「足裏で分かる! 腰痛ひざ痛」からのメモ書きです。

□ アーチの崩れで 外反母趾に

番組冒頭、お医者さんから、驚きの発言が。
「ヒザや腰の痛み、姿勢の悪さは、足に原因があることが多いんです」
さっそく、足腰に悩みのある、50代の元気チャレンジャーに集まってもらいました。
Aさん、56歳 女性。ふくらはぎの むくみや疲れが、気になっている。
Bさん、53歳 女性。睡眠時に足がつったり、肩こり、ひざ痛に悩んでいる。
Cさん、55歳 男性。歩いていると、右足がつまずく。右足の踵(かかと)に鈍痛。親指がしびれる。肩こり、ひざ痛も。
東京都は港区にある、「足の診療所」。
ここで、ゲンキリサーチャーの X-GUN(ばつぐん)と共に、「足の検診」を受けてもらいます。
足の検診では、皮膚や爪の状態はもちろん、筋力チェックや骨の配列、関節の可動域、じん帯や腱の柔軟性、神経や血流まで、幅広く検査。
荷重検査では、立った時の足裏にかかる圧力を測定します。
この検査から、現代人が持つ「ある症状」が発覚しました。
診断してくれるのは、足の診療所 院長で形成外科医の、桑原靖 先生。
実は、さがねさん以外、全員、アーチが崩れていることが分かった。
アーチとは、土踏まずにある きれいに弧を描いた部分。

アーチは、「親指の付け根」「小指の付け根」「かかと」の3点を結ぶ じん帯と筋肉で構成されています。
足には、人の身体にある骨の1/4もが集まっており、まさに精密機械のような場所なのだ。
アーチは、その骨と共に身体を支える「土台の役割」をしているのです。
人間が二足歩行を長時間行えるのも、アーチのおかげ。
唯一 人間だけが持つ、珍しい機能なんだって。
階段の昇り降り、物を持ち上げるなど、様々な動作ができるのも、アーチがあるから。
荷重検査の画像。
(a)では、アーチを結ぶ3点に、しっかりと体重がのり、くびれもきれいです。
(b)では、内側の方に、体重が かかっています。
くびれも少なく、土踏まずの面積が増えてしまっている。
他の3人も、体重のかかり方がバラバラ。
アーチに崩れが。

アーチの崩れは、現代人のほとんどに起こっているのだとか。
原因は、年齢、遺伝、肥満、骨格構造、激しい運動や運動不足など、様々な要因が重なって起こるそうです。
<アーチの崩れの影響(1)>
外反母趾(がいはんぼし)
Bさんは、外反母趾でした。
親指の部分が、脱臼(だっきゅう)している。

重なり合うはずの関節がズレ、つなぎ目が外れてしまっています。
外反母趾の初期は、関節が外れかけているため、痛みが出る。
しかし、完全に脱臼してしまうと、痛みが弱まって 治ったと勘違いし、放置してしまう人が多いのだとか。
外反母趾というと、「ヒールなどの靴が原因」「女性の病気」というイメージがありますよね。
でも、これは、必ずしもそうではない。
靴が原因でなり得るんですが、外反母趾というのは踵が原因で起こることが多い。
理由は、レントゲンを見れば分かります。
正常な人は、踵の真ん中に線を入れると、地面から垂直、まっすぐになっている。
一方、外反母趾の人は、踵の中心線が斜めに。

踵が、傾いているんですね。
この傾きを引き起こしている要因の1つが、アーチの崩れなんです。
アーチが崩れる → 踵が傾く → 親指の骨が捻じれる → 外反母趾に
アーチの崩れがひどくなるほど、外反母趾も加速してしまう。
□ 足底筋膜炎

アーチの崩れは、他の病気も引き起こします。
右足の踵が痛むという、Cさん。
歩いている時は何ともないのに、朝 起きた時や、帰宅後 くつろいだ後の立ってからの数歩にのみ、痛みを感じるといいます。
<アーチの崩れの影響(2)>
足底筋膜炎(そくていきんまくえん)
足底筋膜炎とは、足の裏の表面に張っている厚い膜に、細かい亀裂が入り、炎症を起こしてしまう病気。
アーチが崩れると、足底筋膜も一緒に引っ張られてしまい、その付け根である踵に痛みが起こる。
中高年に多く、日本人の5人に1人が、足底筋膜炎を一度は経験するらしい。
□ 片足立ちチェック

簡単にチェックする方法があります。
それがこれ。
<片足立ちチェック>

Cさんは、これができませんでした。
右足では、大きく身体がブレ、手でバランスを取らねばならない状態。
左足は、一瞬もキープできません。
実はこれが、アーチの崩れの怖さなのです。
アーチには、クッションのように伸び縮みすることで、体重を分散させる働きがある。
しかし、アーチが崩れているということは、このクッションが無いも同じ。
なので、足本来の力を発揮できず、片足立ちもできないのです。
他にも、アーチは、着地の際の衝撃を吸収する役割も。
そのため、アーチのクッションが機能しなくなると、こんな症状が。
Cさんは、長時間歩くと、親指がしびれる。
<アーチの崩れの影響(3)>
神経を踏む歩き方。
まずは、歩行チェックを。
「足底圧計」で、歩いた時の足裏にかかる圧力を測定。
Cさんは、ベタッと足を着き、着地の面積が広いようです。
着地の面積が広い → 神経を踏む可能性が
アーチが崩れたこの歩き方だと、親指につながる神経を踏んでしまうことがあるため、しびれを引き起こすと考えられる。
もっと深刻な問題も、引き起こすようです。
Cさんの歩き方を観察すると、外側を向いているヒザが、内向きに動いているのが分かった。
これは、アーチの崩れをヒザで立て直そうとしている証拠。
ヒザが内側に入る動きが負担となり、「ひざ痛」になることも。
さらに、姿勢を見ると、腰が反り、顔が肩より前に出て、さらに、右肩下がりに。
実はこれも、アーチの崩れを戻そうと、上半身でバランスを取った結果なのです。
これらは、首や肩のコリ、腰痛の原因になると、考えられている。
<アーチの崩れが、全身に影響>
足元のちょっとした崩れが、様々な関節で少しずつズレを生んでゆき、やがて、全身の崩れへと、つながってしまうようです。
健康になるためには、足裏を見直したほうがいいかも。
□ アーチをチェックする方法
<簡単アーチチェック>
(1) 踵から指を沿わせていくとぶつかるアーチの上にある骨に、印をつける。
(2) 座った時と、立った時で、どのくらい印の位置が変化するか、測定します。
(3) 印が 1センチ以上変化すると、アーチが崩れている可能性が 大。

□ ドクネット&アキレス腱伸ばし
日本初の足専門クリニック「足の診療所」の 桑原靖 先生に、教えていただきます。
残念ながら、崩れたアーチは 元に戻らない。
なので、インソールなどでアーチを補整し、崩れを制御させます。
けれど、市販のインソールが必ずしも自分の足に合うとは限りません。
そういう時は、オーダーメードでインソールを作ってくれる医療機関を受診するとよい。
「フットケア外来」「創傷ケアセンター」などの医療機関で作ることが可能なのだそうです。
予防には、これが効く。
<アキレス腱伸ばし>
アキレス腱は、踵のやや外側に くっついています。
このアキレス腱が硬く縮まると、踵が引っ張られて傾き、アーチが崩れてしまう要因に。
日頃から、アキレス腱の柔軟性を高めておくことが、大事になる。
しかし、普段やっているアキレス腱伸ばしは、間違っているかも。
<正しいアキレス腱伸ばし>
(1) 足を前に一歩出す。
この時、足同士が平行になるようにする。
また、壁に対して、垂直になるように、足を置く。
(2) 踵はつけたまま、反動をつけないこと。
壁を押すように、前のヒザに体重をかけましょう。
(3) 1日合計5分程度を目安にする。

□ 足の皮膚トラブル

足裏のトラブルで怖いのは、骨格の問題だけではありません。
皮膚にも、トラブルが潜んでいる。
ゲンキリサーチャーが受けた検診でも、ほとんどの人に、「タコ」が見つかりました。
足裏にできるものといえば、「タコ」と「ウオノメ」。
実はこの2つ、根本的には同じもの。
どちらになるかは、足への圧力の加わり方によります。
「タコ」は、指の付け根の骨など、面に圧力がかかってでき、外に向かって大きくなります。
「ウオノメ」は、骨の間や関節のくぼみなど、点にできる傾向が。
内側に皮膚が厚くなり、芯を作るため、痛みを伴うことも。
タコができているということは、アーチに何らかの崩れが生じている可能性が高い。
タコやウオノメは、皮膚の生体防御の一つ。
アーチが崩れてしまい、余計に皮膚に圧力が加わると、できやすくなるのです。
タコやウオノメは、たとえ削っても 繰り返すことが多いので、インソールを入れ、アーチを補整するなど、根本の原因となる「圧力除去」が肝心。
皮膚トラブルといえば、「水虫」も。
実は、かゆみがなくても、要注意なのです。
帝京大学医学部付属 溝口病院 皮膚科科長の 清(せい)佳浩 先生に、お話をうかがいました。
水虫は、白癬菌(はくせんきん)というカビが感染して、発症します。
なんと、患者の半分以上に、かゆみがないのだとか。
水虫で かゆみを伴うのは ごくわずかなため、気づいていない人も多い。
水虫は、大きく分けて、3つに分類されます。
「趾間型(しかんがた)」:指の間に症状が出る、典型的なジュクジュクしたタイプ。
「小水疱型(しょうすいほうがた)」:足の裏に、小さな水ぶくれができ、破れると皮がボロボロにむける。かゆみを伴うことが多い。
「角質増殖型」:踵が、ガサガサし硬くなる。ほとんど かゆみはなく、冬にはヒビ割れて、痛くなることも。
そして、それらの集大成が、「爪の水虫」だという。
かゆくはないけど、爪が変な形に厚くなったり、変形したりするので、痛くなることがある。

水虫で怖いのは、感染力です。
上半身に感染すると、赤く発疹のようになり、かゆみが出ることも。
頭皮に感染すると、フケが出ることもある(患部を触ったあと、頭を洗って感染)。
増殖力が強いので、家族に感染させてしまう可能性だって…。
感染源として一番注意すべきなのが、「バスマット」です。
白癬菌が角質などと一緒に はがれ落ち、次の人が裸足で踏むと、水虫が付着してしまう。
バスマットはこまめに洗濯したり、干して叩いたりして、清潔に保ちましょう。
足は、健康のかなめ。
見て、触って、しっかりとチェックしましょう!
そして、何かあったら、病院へ。
水虫ですが、白癬菌が皮膚に侵入するまでには、24時間以上かかります。
なので、足を毎日洗い、清潔にしておけば、感染はしません。
ただし、洗い方にも ポイントが。
<水虫予防>
シャワーで流すだけではなく、石鹸を使い、足の指の間まで、しっかりと洗いましょう。
自分の足で歩けてこそ、健康といえる。
足が痛いというのは、何かしらの病気が隠れている可能性があります。
内臓と同じように、足裏のメンテナンスも忘れずに!
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