【インフルエンザ対策のまとめ】 2018
これまでのインフルエンザに関する記事をまとめました。
お医者さんがマスクをする、意外な理由とは?
手洗いのタイミングや回数、うがいの効果は?
最終更新日:2019年1月23日。(今後も追加予定)

□ 対策 予防編

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

ズバリ、「インフルエンザ」について。
2017年から2018年に インフルエンザに感染した人の数は、2230万人超。
日本の人口を 1億2680万人とすると、約18%。
6人に1人以上の割合になります。

そう考えると、怖いですよね。
他人事じゃない。
小さい子やお年寄りがいると、なおさらだ。

そこで今回は、おさらいを兼ねて、予防法や看病する時の注意点、効くと言われる食材などについて、まとめたいと思います。
まずは、「対策・予防編」から。
<マスク>
この季節、多くの人がしているマスクですが、鼻を出していたり、隙間があいているなど、付け方がまずいと、効果が得られないので、要注意。
<マスクを着ける理由>
・ 感染者の咳やクシャミに含まれるウイルスを吸わないようにする(飛沫感染予防)。
・ 自身が感染している場合、ウイルスをできるだけ まき散らさないようにする配慮。
<マスクのつけ方のポイント>
・ マスクをつける前に、鼻の形に合わせて、しっかりと 山折り 谷折りに。
・ アゴも、しっかり覆いましょう。
・ 頬の部分もしっかり押さえて、すき間をなくす。
・ マスクが大き過ぎたら、ヒモをしばって、調節するとよい。


また、マスクには、こんな効果も。
・マスクで保湿することで、線毛の動きを保てる。(乾燥防止)
・マスクをつけることで、直接 鼻や口を触らないですむ(接触感染防止)。
普段、無意識に、顔や口を触ってることに、気づいてますか?
意外と、鼻を触ったり、アゴに手をやったり、唇をつまんだり、してるようですよ。
これが、「接触感染」につながってしまうんです。
鼻や口は、感染ルート。これは危ないですよね。
ドアノブ、エレベーターのスイッチ、照明のスイッチなど、不特定多数が触るものは、けっこうある。
感染者がそこを触り、ウイルスが付着すると、いつ自分の手に付いているか、分かりません。
その手で、鼻や口を触っているとすれば…。
(ちなみに、金属やプラスチックに付着したウイルスは、「24~48時間」も感染力を維持し続けるという)
ということで、お医者さんは、接触感染を予防する意味でも、マスクを着けているのです。
知ってましたか?
<手洗い>
「家に帰ったら、まず、手を洗いましょう」、よくそう言いますよね。
でも、それでは不十分なんです。
お医者さんの場合、患者さん一人ひとりに対し、診察する前に、手を洗うそう。
また、何か触ったら、その時にも、手を洗う。
こまめな手洗いを、実践しています。
でも、一般の人間は、どうしたらよいのでしょう?
・ 通勤や通学で、会社や学校に着いた後、洗う。
・ 外出後に、洗う。
・ 食事前に、洗う。
ポイントを決めて、こまめに洗うとよい。
・ できれば、石鹸をつける。
・ 難しい場合は、流水で。
(流水による手洗いを「15秒」すると、ウイルスが「1/100」に減少するというデータもある)

<お風呂>
年代にもよるかと思いますが、私が子どもの頃は、「風邪をひいたら入浴を控える」よう言われたものです。
しかし、ここ最近は、違う。
もちろん、疲れているのに無理して入ることはありません。
けれど、禁忌というわけでは、なくなってきた。
・ お風呂に入ってもいい。
・ ウイルスを洗い流すことで、家族への感染予防にもなる。
・ ただし、長風呂や湯冷めには注意すること。
さらに、「温熱作用」も、注目されています。
身体が温まることによって、免疫力が上がるのだ。
(ただし、無理やり汗をかいたからといって、治るわけではありません)
<うがい>
意外で、残念な情報です。
インフルエンザ対策としての「うがい」は、科学的な根拠がない。
ただし、これ、国語の問題でもあります。
「インフルエンザ対策として」なんですね。
別に、ダメだとは言ってない。
インフルエンザウイルスは、鼻やノドの粘膜から細胞に侵入するのに、「数分~20分程度」かかる。
細胞に入ってしまうと、もう手遅れなので、後から うがいしても意味がないと。
(帰宅してからの うがいだと、遅い)
ただし、お医者さんのように、診察の度にうがいをするのは、効果がある。
なにせ、「すぐ」だから。(ウイルスが侵入するかもしれない瞬間から、数分以内)
そして、インフルエンザ以外にも、期待される効果があります。
・ 口腔内を、清潔に保てる。
・ 通常の風邪予防には、効果あり。
つまり、うがいをして損はない、と。
・ うがいがインフルエンザ予防に効果があるとは、証明されていない。
・ ただし、うがいを否定するものでもない。
・ 風邪予防にはなる。
・ うがいは、こまめに行うほど、よい。
<ビタミンC>
ビタミンC が風邪に効くという根拠(エビデンス)も、ない。
ただし、身体には必要なものだし、摂って損はない。
<汗>
汗をかいたから治るというのは、間違い。
治ろうとする時、回復の兆しとして、汗をかくだけ。
自然に汗をかくのはいいけど、無理やりかくのは逆効果。
安静にしているのがよい。
<湿度>
湿度を 50%~60% に保つことも、インフルエンザ予防になる。
インフルエンザウイルスは、湿度50%以上で、生存率が劇的に下がる。
<歯磨き>
歯磨きを意識的に行うことで、インフルエンザの発症率が減ったという論文がある。
口腔内が清潔になり、細菌が減少。
口に刺激を与えることでノドまわりの筋肉が鍛えられ誤嚥予防にも。
<水分補給>
線毛が弱ると、インフルエンザウイルスが入り込みやすくなる。
線毛細胞を元気にするには、水を1日1.5リットル飲むこと。
<予防接種>
高齢者は、重症化する可能性も。
リスクをできるだけ低減させるため、予防接種を受けることも、一つの手です。
<休養>
治療の基本は、休養。
医師の指示に、従うこと。
免疫力を高めるためにも、しっかりと休む。
(人に感染させないのも、マナー)
<予防のまとめ>
・ 顔を触らない意味でも、マスクを着用する。
・ 帰宅後、マスクを外したら、すぐに手洗いする。
・ お風呂に入って免疫力を高め、ウイルスを洗い流すのもいい。
・ 水は1日 1.5リットル。
・ 歯磨きは、しっかりと。
・ かかったら、無理せず、休養すること。
<2019年1月23日 追加>
今年に入ってから、ネットでよく目にするのが、この予防法。
・ こまめに、水を飲む。
・ こまめに、お茶を飲む。
ウイルスは粘膜から侵入するので、その前に、胃に流そうという方法です。
胃まで流せば、ウイルスは胃液で殺されてしまうというわけ。
水分補給自体、身体に大切なことですから、試す価値はあると思います。
無駄にならないし。
(トイレは近くなるかもしれないけど)
□ 看病編
携帯やスマホを介して 感染することがあるので、要注意。
マスクは、感染している人が自分で捨てること。看病する人は触れない。
看病したら、こまめに手洗いと うがいをする。
同じ部屋で寝ないこと。飛沫感染を侮ってはならない。どうしても仕方ない時は、頭の位置を逆にする(一方の顔の位置に、もう一方の足がくるように)。
インフルエンザ患者の服を、洗濯機で一緒に洗っても問題ない。ただし、服に触ったら、しっかり手を洗うこと。
□ 食材編
「めかぶ」
めかぶのヌルヌル成分「メカブフコイダン」に、抗ウイルス効果がある。
市販のパックを 1日1パックで、インフルエンザ予防の効果が期待できる。
「ネギ」
ネギの青い部分に含まれる「ヌル」に、免疫力アップの効果が期待できる。
「ヨーグルト」
ヨーグルトを食べる人は、食べない人に比べ、風邪やインフルエンザにかかりにくい。
<番外編>
ウイルスセンサーが付いていて、咳やクシャミから、インフルエンザウイルスを感知してくれる「未来の家」が研究されている。
□ かかりやすい人がいる?

インフルエンザに「かかりやすい人」と「かかりにくい人」には、どのような違いがあるのでしょう?
実は、クセが、関係していました。
口が開く癖がある人(口呼吸の人)は、インフルエンザにかかりやすい。
口呼吸になる → 口の中が乾燥する → 唾液によるバリア機能が低下 → ウイルスがダイレクトに、ノドの粘膜に侵入する。
こうして、感染しやすくなるのだ。
鼻が詰まっていなくても、口呼吸になってしまうことがあります。
口周りの筋肉や、舌の筋肉が衰えて、舌が下がってしまうと、無意識に口を開けてしまうんですね。
通常、口を閉じている時、舌は上あごについています。
(今、ついていますか?)
しかし、舌の筋肉が衰えると、重みで下がってしまい、口が開いてしまうんです。
この舌の筋肉を、「舌筋(ぜっきん)」という。
舌筋の強さ、「舌圧(ぜつあつ)」が弱いと、口呼吸になりやすい。
夜、眠っている時は、筋肉が緩んでしまうので、口呼吸になりがち。
朝、口が乾燥していると感じたり、ノドに痛みを感じる人は、寝ている間、口が開いてしまっている可能性があります。
<口呼吸対策>
口の体操をすると、よい。
大きく口を開けて、「あ」。
歯を見せるように、「い」。
口をすぼめて、「う」。
ベロを出して、「べ」。
口を大きく動かすことで、口の周りや舌の筋肉が 鍛えられます。
お風呂で繰り返すなど、習慣化してみては?

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【乾布摩擦トレ】 汗をかいても風邪は治らない?
巷で言われる、風邪の治し方。
本当に、合ってるのだろうか?
海外の有名モデルも実践しているという、乾布摩擦トレーニングについても、紹介します。
2018年11月20日放送の「す・またん! まるトクZIP!」より、「~ 感染予防の専門家が教える ~ 風邪・インフルエンザ対策」からのメモ書きです。

□ それ本当?

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

「風邪・インフルエンザ」について。
何となく常識だと思っていることが、案外間違っていたりするようです。
大阪は吹田市にある、大阪大学医学部附属病院。
ここに、面白いものがあるのだそうな。
柱にあるのは…。

一見、イタリアはローマにある「真実の口」。
映画「ローマの休日」でも、おなじみですよね。
実はこれ、感染予防のための、アルコール消毒マシーンなのだ!
手を入れると、アルコールの消毒剤が出てくる。

これを設置したことで、利用率が 20倍になったといいます。
時には、行列ができるらしいですよ。
この仕掛けを考えたのは、大阪大学大学院 経済学研究科の 松村真宏 教授。
人呼んで、「仕掛け学の権威」。
風邪もインフルエンザも、ウイルス感染によって起きる病気です。
なので、こまめに手洗いすることが大切なのだ。
1日に 1~2回では少ない。効果が望めません。
例えば、同じオフィスに長時間いる場合でも、休憩ごとに、手洗いと うがいをするのが よいそう。
特に、患者さんと接する医療者には、必要なこと。
医療者がちゃんとこまめに手洗いしている病院が、感染対策の良い病院ということになる。
さあ、ここからが本題です。
よく言われる風邪対策は、本当に合っているのでしょうか?
解説してくれるのは、大阪大学医学部附属病院 感染制御部の医員、森井大一 先生です。
<市販の薬を飲む>
これは、「△」。
治しているのではなく、症状を抑えているだけ。
熱を下げたり、痰を出しやすくしたり。
大事なのは、この次。
<ひたすら寝る>
これは、「〇」。
ちゃんと休むのが、すごく大事。
自分の免疫で治すので、しっかり休養を取るとか、栄養・水分補給することが、重要になります。
風邪をひいたら、当たり前に休む。
そういう社会になってほしいですね。
<ビタミンCを摂る>
意外なことに、「×」。
関係ないのだそう。
ビタミンC が風邪に効くのではないかと考えられていた時代も、ありました。
しかし、最近の論文でも、ビタミンC の有効性を示す根拠はない、科学的な研究は世界中どこを探してもないと、現時点では、結論づけられたそうな。
ただ、ビタミンC 自体には、抗酸化作用など、健康効果があります。
風邪に効くという根拠はないが、健康には必要なもの。
摂って損はありません。
<運動して、汗をかく>
これは、「×」。
汗を出したら治るというのでは、ありません。
無理やり汗をかいても、ダメ。
風邪ウイルスをやっつけるとき、体温が上がって、汗をかきます。
この「回復の兆しの汗」を、無理やり汗をかいたら治ると、勘違いしたのかもしれませんね。
余計な体力を使わないようにして、しっかり身体を休めることに専念してください。
□ 風邪予防エクササイズ

お次は、最新の風邪予防エクササイズ。
教えてくれるのは、ダイエットエキスパートの 和田清香さんだ。
「風邪予防」のほか、「冷え解消」「むくみ」「肩コリ」「ダイエット」にも効果が期待できるとのこと。
使うのは、タオル。
そう、「乾布摩擦トレーニング」なんです。
肌をこすることで、血流が良くなるそうな。
サザエさんとかでは上半身裸になった姿が描かれてますが、ここではしなくてもよい。
服の上からで、OK。
まずは、心臓に近い部分。「デコルテ」鎖骨部分から。
中央から、外側に向かって、鎖骨をなぞるように、やさしくこする。

肌を傷めないよう、やさしくこすってくださいね。
次は、胸のまわり。
両手を使って、8の字を描くように、やさしくこすります。
途中で、持ち替えてください。

続いては、お腹。
時計回りに、やさしくこする。
腸の働きを活性化し、便秘解消にもなるのだとか。

次は、背中。お風呂でやるような感じ。
褐色脂肪細胞を刺激します。
うまくいけば、体温を上げ、脂肪燃焼を促進することができる。
肩甲骨を意識して、こすってください。

下半身は、座った姿勢で、無理なく行ってください。
太ももから、ふくらはぎ、足の裏まで、こする。

和田さんによると、ミランダ・カーも、やっているのだとか。
ドライブラッシングで、乾布摩擦と同じことをやっている。

[関係する記事]
→ 【命を守るドリル】 ノロウイルス・インフルエンザ編
→ 「お風呂OK 汗NG? インフルエンザ対策」



【命を守るドリル】 ノロウイルス・インフルエンザ編/ゲンキの時間
感染したら大変なことになる、インフルエンザにノロウイルス。
2大感染症の予防法を、ドリル形式で紹介します。
<インフルエンザ編>
看病する時に、してはいけないこと。
・携帯電話やマスクに触れる。
・患者の近くで眠る。
<ノロウイルス編>
・トイレのフタを開けたまま流さない。
・消毒は、塩素系漂白剤で。
<正しい手洗い>
・水は流しっぱなし。
・爪もしっかり洗う。
ドクネット:東京女子医科大学 感染制御科 満田年宏 教授。
ゲスト:山村紅葉。
ゲンキスチューデント:滝裕可里。
ゲンキリサーチャー:X-GUN(西尾季隆&さがね正裕)。
2017年12月3日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「~ 命を守るドリル ~ インフル・ノロ 感染症編」からのメモ書きです。

□ インフルエンザ

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

「命を守るドリル」。
今回は、「インフルエンザ」「ノロウイルス」についてです。
これからの時期、気をつけたいのが、「ノロウイルス」に「インフルエンザ」。
インフルエンザの患者数は、毎年 約1000万人。
そのうち、年間 約1万人が、命を落としているといいます。
様々な施設で集団感染を引き起こすノロウイルスも、毎年、ニュースで報道されますよね。
インフルエンザとノロウイルスの流行時期は、どうなっているのでしょうか?
東京都は新宿区にある、「国立感染症研究所」。
感染症疫学センターの 大石和徳 センター長に、聞いてみましょう。
「インフルエンザの流行時期についてはですね、だいたい 12月から、ピークは 1~2月にくるんですけども、こういった時期に流行するだろうということは、予測できると思います」
一方、ノロウイルスは、11月頃から流行が始まり、12月から年末年始にかけて、ピークを迎えるのだという。

ということで、今回は、「命を守るドリル~感染症編~」を紹介!
キーワードは、「うつらない! うつさない!」。
感染症予防対策を、学んでいきましょう。
番組MCの 三宅裕司さんと渡辺満里奈さんは、共に2年前、インフルエンザにかかったのだそうです。
三宅さんは、人生初だという。
ゲンキスチューデントの滝裕可里さんも、2年前にかかってる。
一方、ゲストの山村紅葉さんは、生まれてから一度も かかったことがないとのこと。
山村さんの予防策は、うがい薬を持ち歩くことと、人混みの中ではマスクを着用すること。
また、車に消毒液を常備し、乗り降りの際には、手を消毒。
さらに、インフルエンザの予防接種を、年に2回受けているそうです。
さあ、感染症予防対策ドリル。
まずは、インフルエンザ編からです。
インフルエンザに感染すると、ウイルスが体内に入り、気管支などに病巣(びょうそう)を作ります。
たった1個のウイルスが、24時間後には、約100万個と爆発的に増殖。
突然、38℃以上の高熱や頭痛、関節痛、咳(せき)、筋肉痛などの症状に、見舞われてしまう。
もし、家族がインフルエンザに感染した場合、自分自身が感染しないために、どうすればよいのでしょうか?
<インフルエンザで看病する時、気をつけること>
ドクネットを通して教えてくださるのは、東京女子医科大学 感染制御科の 満田年宏 教授です。
インフルエンザの感染ルートの1つは、飛沫感染(ひまつかんせん)。
患者さんのクシャミや咳によって飛んだ「しぶき」に含まれるウイルスを吸い込むことで、感染してしまいます。
そして、もう1つは、接触感染。
患者さんが触れたドアノブやスイッチを触り、その手で 顔や口、鼻まわりに触れることで、感染してしまう。
× 携帯電話に触れる
インフルエンザウイルスは、プラスチックの上では、約2日間生存できるのだそう。
患者さんが触ったものに触れ、その手で 目や鼻をこすると、接触感染のリスクが高くなります!
× 感染者のマスクに触れる
これも同じ。
たとえ表側でも、ウイルスが付着しているので、触らないようにしましょう。
感染者が自分で捨てられるよう、ゴミ箱を近づけてあげてください。
ちなみに、自分が使ったマスクを捨てる時も、耳かけの部分を持つようにしましょうね。
× 感染者の近くで眠る
飛沫感染予防のためには、最低1メートル50センチ離れなければならない。
それ以内だと、咳やクシャミの飛沫を吸い込み、感染の危険性が!
なので、別室で眠るのが、ベストです。
それが難しい場合は、頭を反対向きにして眠るとよい。
(患者さんの顔が、隣で寝る人の足の方にくる格好)
加湿器ですが、湿度が高すぎると、ダニやカビが増えるので、要注意。
適切な湿度は、50~60%とのこと。
□ ノロウイルス編

さあ、お次は、ノロウイルスについて。
従来、ノロウイルスというのは、食べ物が汚染されていて発症すると、考えられていました。
しかし、事例を分析していくと、実は、半分くらいは、人から人にうつっていたそうです。
つまり、集団生活している中で、誰かが感染してしまい、嘔吐や下痢で生活環境を汚染することで、感染すると。
<ノロウイルスの感染経路>
主に、経口、飛沫、接触などがある。
ノロウイルスの感染力は、インフルエンザの およそ 1000倍。
脱水症状によって、最悪の場合、命を落とすこともあります。
(特に、お年寄りと幼児は、要注意!)
感染すると、24~48時間ほどの潜伏期間を経て、発症。
ノロウイルスは体内に侵入すると、他の臓器には目もくれず、腸を攻撃します。
その結果、激しい下痢や嘔吐などの症状を引き起こすのでした。
<ノロウイルスにかかった時、家族にうつさないためには、どうすればいいの?>
× トイレのフタを開けたまま流してはいけない。
蛍光塗料を希釈した液を使い、実験しました。
フタを開けたまま流すと…。

上げていた便座の上の方まで、飛び散ってますね。
さらには、壁やペーパーホルダーまで。
ノロウイルス患者の便の中には、1g あたり、多い時で 約10億個のウイルスが生息しているのだそう。
そして、そのウイルスが数十個 体内に入るだけで、感染してしまうんです。
フタを開けて流すと、飛び散った1滴1滴に、大量のウイルスがいるかもしれないのだ!
手が触れやすい場所にウイルスが付着すると、接触感染の危険性が高まってしまいます。
さらに、マットの線維にノロウイルスが染み込んで乾燥すると、人が動くと舞い上がって、それを吸い込む形で感染するようなケースも。
<汚染されたトイレは、どうすればいいの?>
インフルエンザの場合、消毒用アルコールは効果があります。
けれど、ノロウイルスの場合、アルコールでは十分な消毒ができない可能性がある。
なので、より徹底するために、塩素系漂白剤による消毒をおすすめしているとのこと。
<ノロ対策 汚物を直接拭きとる場合>
2リットルの水に、ペットボトルキャップ8杯分の塩素系漂白剤を入れます。
十分に換気し、手袋やエプロンなどを着用して、使用してください。

□ 正しい手洗い

感染症の基本的な予防といえば、手洗いですよね。
でも、ちゃんと洗えてるんだろうか?
「手洗いの方法について、学んだことありますか?」
この質問を 2000人にしたところ、回答の割合は、こうでした。
・学んだことは無い:45.2%
・学んだことはあるが、覚えていない:28.6%
・学んだことはあるし、覚えている:26.2%
学んだことが無い人と、覚えていない人を合わせると、73.8%に。
つまり、およそ 7割の人が、正しい手洗いの知識を、持っていないのです。
実際、丁寧に洗っているつもりでも、洗い残しが…。

<満田先生の正しい手洗い>
医療現場でも実践しているという正しい手洗いを、満田年宏先生が教えてくれます。
(1) まず、コックをひねって、水を流します。
ここでのポイントは、水を最後まで流しっぱなしにすること。
(2) 最初に軽く手を濡らし、泡立て、手のひら、手の甲をこする。
(3) 次に指先。
指を曲げて洗うことで、指先の細かいシワが伸び、中の汚れを落とせるとのこと。
(4) 次は、指を組んで、両手の指の間を、こする。
(5) さらに、親指を反対の手でつかみ、ねじるように洗います。
(6) 手首を洗う時は、手の両側も こすること。
(7) 最後に、手首から指先にかけて、約20秒間、水で洗い流しましょう。
(8) ペーパータオルや清潔なタオルで、水分をしっかりと拭き取る。
(9) そのまま、ペーパータオルで、水道の栓を閉めてください。
直接、水道のコックを触らないこと。


かかってしまうと大変な、インフルエンザにノロウイルス。
先手を打って、撃退しちゃいましょう!


[関係する記事]
→ 「お風呂OK 汗NG? インフルエンザ対策」
→ 【ノロウイルス対策】 感染経路 手の洗い方
→ 「ノロウイルスと血液型 渋柿スプレー」
→ 「ノロウイルス 嘔吐物の処理方法」
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風邪と線毛細胞、新型ドライマウス/ためしてガッテン
今回のテーマは、「風邪インフルエンザ予防」と「新型ドライマウス」。
線毛細胞の働きと、状態をチェックする方法。
こまめな水分補給(1.5リットル)で、風邪を引きにくい体に。
実は怖い、ドライマウス。
歯周病やカンジダ症になる危険が。
新型は、唾液蒸発型。
口の筋力アップ運動。
鶴見大学、斉藤一郎 教授と梁洪淵 講師。
順番が前後しますが、2014年1月8日放送の「ためしてガッテン」より、「風邪インフルよサラバ! 体の中から改造! 計画」からのメモ書きです。

□ 線毛細胞の働き

風邪予防といえば、何を思い浮かべますか?

マスク、手洗い、うがい、ビタミンCとか。

今回のガッテンでは、風邪を引かない体に 中から変えちゃう秘策を教えちゃいます。
また、後半では、意外な原因で起こる お口まわりの乾燥の話を。

まず訪れたのは、東京女子医科大学。
特殊な内視鏡で、体の奥の奥まで調査しますよ。
まずは、気管を通って、肺へ。
気管支の奥深くで、あるものを採取しました。
注目したのは、「線毛細胞(せんもうさいぼう)」。
線毛は、1秒間に15回という猛スピードで、クネクネと動きます。
そのおかげで、粘液の流れができる。
これに乗って、異物やウイルス、細菌などを、粘液ごと体外へ運びます。

なるほど。
線毛細胞が元気だと、風邪を引きにくいわけだ。

では、その線毛細胞は、どこにいるのでしょうか?
実は、鼻やノドはもちろんのこと、気管の先の先まで、線毛は生えています。
例えば、口からインフルエンザウイルスが入って来たとします。
すると、まず粘液が出てきて、ウイルスをキャッチ。
あとは線毛が、つかまえたウイルスを粘液ごと、運んでくれる。
粘液に囲まれた異物は「痰(たん)」となって、外に出されると。
また、粘液は、食道に運ばれることもあります。
食道から胃に運ばれ、ウイルスや細菌を消化しちゃうんですね。
胃に運ばれる痰は意外と多くて、1日に牛乳ビン半分ほど。
では、線毛が弱ると、どうなってしまうのか?
インフルエンザウイルスが、線毛よりも下の細胞に入り込みやすくなるんです。
そして一度入り込むと、ものすごい勢いで増殖してしまう。
そんな線毛細胞ですが、今の状態を調べる方法があります。
使うのは、サッカリンという甘味料。
サッカリンを鼻の粘膜に置くと、粘膜がノドの奥の方に運んでくれます。
するとやがて、甘いと感じるようになる。
インフルエンザウイルスは、最短20分で、細胞に侵入します。
なので一応、15分以内だと、線毛は元気だと診断できる。
(番組では、看護師さんにやってもらってました)
□ 線毛を元気にするには
湿度・温度を自由に設定できる特別な部屋で、実験です。
今回の湿度は、15%。
濡れたハンカチが3分で乾くほど、乾燥した状態です。
この部屋で、書初めをしてもらった。
Aチームが書いたのは、「無病息災」。
Bチームが書いたのは、「明鏡止水」。
2時間、書き続けてもらいましたよ。
そしてここで、サッカリンを使って線毛の元気さを測定。
実験前はAチームが8分16秒で、Bチームが8分22秒。
ほとんど変わりません。
ところが実験後では、Aチームが17分31秒で、Bチームが6分26秒と、差が出たんです。
実は、書いた字は関係ありません。
Bチームは、水を飲んでいたんですね。
粘液には、2種類ある。
サラサラな水分の多い粘液の上に、ネバネバな粘液がのっかってる格好。
ここに、ウイルスが入ってきたとします。
すると、線毛が動き出す。
線毛が濃度の濃い上の粘液を押し出して、排出してくれます。
これが湿度15%の部屋だと、どうなるか?
乾燥しているので、下側のサラサラの粘液が減ってしまいます。
こうなると、線毛がうまく動けないんですね。
つまり、ウイルスや細菌を、うまく流し出せなくなるんです。
そんな状態を防ぐためには、水分補給するしかありません。
水を飲むことで、粘液細胞が下から、サラサラの粘液を補充してくれる。
これで、線毛が元気に動けます。

冬はどうしても、飲む水の量が少なくなりがちですよね。
線毛細胞が元気に活動するために飲む水の目安は、1.5リットル。
私たちが汗や尿などで1日に失う水分量は、約2.5リットル。
食事の際 約1リットル摂れるので、残りの1.5リットルを水分補給した方がいいと。
ただし、注意があります。
心臓や腎臓などの病気で 水分量を制限されている人は、お医者さんの指示に従ってくださいね。

冬だからこそ、こまめな水分補給をして、風邪を寄せ付けない体にしましょう!

ガッテン! ガッテン!
□ 口の乾き ドライマウス

続いては、「ドライマウス」について。
その推定患者数は、800万人だといわれる。
ある患者さんに、そのつらさを聞いてみました。
・舌が痛い。
・歯がカミソリのようで、触れることができない。
口が乾くと、どうなってしまうんでしょう?
・歯周病になりやすい。
唾液の抗菌作用が失われるので、悪い菌が繁殖しやすくなってしまいます。
・口腔カンジダ症
これはいわば、カビ(カンジダという真菌)の生えた状態。
口の中で炎症が起きて、火傷のようなヒリヒリ感や、激しい痛みを伴うことがある。
ドライマウスの原因は、唾液が出ないこと。
そして今、「新型のドライマウス」が。
このタイプは、日中、唾液が出るようなのです。
問題は、寝ている間。
就寝中 口を開けてしまうことで、口の中が乾燥してしまうんですね。
新型とは、「唾液蒸発型のドライマウス」。
では、どうして、口が開いてしまうのでしょう?
このような原因があるようです。
・鼻づまり。
・睡眠時無呼吸症候群。
・薬の副作用(睡眠薬や抗うつ薬など)。
・口の筋力の低下。
ここでスタジオに、専門家の先生が登場。
鶴見大学の、斉藤一郎 教授。
日本で最初に、ドライマウスの専門外来を作った方です。
注目したいのは、「口の筋力の低下」。
加齢と共に、口の筋力は低下します。
特に、上を向いて寝ていると、口が開きやすい。
筋力が低下しているかどうかは、噛む力を検査すると分かるようです。
最近は昔に比べ、噛み応えのある食事が少なくなりました。
なので、噛む機会が少なくなっているようです。
また、話す機会が少ないのも、原因になる。
口が渇くと、唾液の抗菌作用が失われ、悪い菌やウイルスが増殖します。
すると、「歯周病」「口臭」「口腔カンジダ症」になりやすい。
そして怖いのが、「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」。
<唾液蒸発型のドライマウスに気づく方法>
・毎朝、口が渇く。
・朝起きた時、口の中がネバネバする。
・唇の荒れや、口角炎が起きる。
症状がある人は、専門のお医者さんに相談を。
ドライマウスだと思ったら、歯科口腔外科や耳鼻咽喉科へ。
□ 口の筋力をアップする運動
鶴見大学の 梁洪淵 さんが、予防法を指導してくれました。
<口の筋力アップ運動>
[トレーニング(1) 唇の運動]
「イー」「ウー」を順番に発音し、口の形を5秒キープする。
イーで、左右の口角を斜め後ろに引き上げる感じで、笑顔を作る。
ウーで、口を中心に持ってくる。
10回1セットを、朝晩1セットずつが目安。
5秒が無理なら、できる範囲で。
[トレーニング(2) ポッピング(舌の運動)]
舌を上アゴに強く押し付けた後、一気に下ろして、音を鳴らす。
アゴは上げないように。
また、舌を上アゴにつける面積は、なるべく広くする。
10回1セットを、朝晩1セットずつが目安。
[トレーニング(3) 口をふくらます]
左右の頬、上下の唇に、順番に空気を送り込む。
これは、唇を閉じる筋肉を強化するためのもの。
唇の上、唇の下、左の頬、右の頬と、順番に空気を送り、ふくらませる。
しっかり唇を閉じて、それぞれの場所だけに空気を入れること。
10回1セットを、朝晩1セットずつが目安。
続けることが、大事です。
筋力は、高齢でも鍛えられます。
![NHK ためしてガッテン 2014年 02月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/61Cr3lW5oyL._SX200_.jpg)

□

水を飲むって、大事なんですね。

冬は放っておくと、あんまり水を飲まないからな~。
意識して、こまめに、飲みたいですね。

唾液の調子も、チェックしたい。
乾いてるなと思ったら、ガムを噛んだり、口を動かしたり。

十分、唾液を出したいですね。
これは、歯のためにもなりそう。
[まとめ]
・線毛細胞を元気にすることが、
風邪やインフルエンザの予防に大事。
・そのために、
水を1日1.5リットル飲むこと。
・ドライマウスになると、
歯周病、口腔カンジダ症、
口臭、誤嚥性肺炎になりやすい。
・新型ドライマウスは、
寝る時に口が開いてしまうことで
起こる。
・口の体操で、予防を。


→ 「ためしてガッテン 2013年のアーカイブ 4月~6月」
線毛細胞の働きと、状態をチェックする方法。
こまめな水分補給(1.5リットル)で、風邪を引きにくい体に。
実は怖い、ドライマウス。
歯周病やカンジダ症になる危険が。
新型は、唾液蒸発型。
口の筋力アップ運動。
鶴見大学、斉藤一郎 教授と梁洪淵 講師。
順番が前後しますが、2014年1月8日放送の「ためしてガッテン」より、「風邪インフルよサラバ! 体の中から改造! 計画」からのメモ書きです。

□ 線毛細胞の働き

風邪予防といえば、何を思い浮かべますか?

マスク、手洗い、うがい、ビタミンCとか。

今回のガッテンでは、風邪を引かない体に 中から変えちゃう秘策を教えちゃいます。
また、後半では、意外な原因で起こる お口まわりの乾燥の話を。

まず訪れたのは、東京女子医科大学。
特殊な内視鏡で、体の奥の奥まで調査しますよ。
まずは、気管を通って、肺へ。
気管支の奥深くで、あるものを採取しました。
注目したのは、「線毛細胞(せんもうさいぼう)」。
線毛は、1秒間に15回という猛スピードで、クネクネと動きます。
そのおかげで、粘液の流れができる。
これに乗って、異物やウイルス、細菌などを、粘液ごと体外へ運びます。

なるほど。
線毛細胞が元気だと、風邪を引きにくいわけだ。

では、その線毛細胞は、どこにいるのでしょうか?
実は、鼻やノドはもちろんのこと、気管の先の先まで、線毛は生えています。
例えば、口からインフルエンザウイルスが入って来たとします。
すると、まず粘液が出てきて、ウイルスをキャッチ。
あとは線毛が、つかまえたウイルスを粘液ごと、運んでくれる。
粘液に囲まれた異物は「痰(たん)」となって、外に出されると。
また、粘液は、食道に運ばれることもあります。
食道から胃に運ばれ、ウイルスや細菌を消化しちゃうんですね。
胃に運ばれる痰は意外と多くて、1日に牛乳ビン半分ほど。
では、線毛が弱ると、どうなってしまうのか?
インフルエンザウイルスが、線毛よりも下の細胞に入り込みやすくなるんです。
そして一度入り込むと、ものすごい勢いで増殖してしまう。
そんな線毛細胞ですが、今の状態を調べる方法があります。
使うのは、サッカリンという甘味料。
サッカリンを鼻の粘膜に置くと、粘膜がノドの奥の方に運んでくれます。
するとやがて、甘いと感じるようになる。
インフルエンザウイルスは、最短20分で、細胞に侵入します。
なので一応、15分以内だと、線毛は元気だと診断できる。
(番組では、看護師さんにやってもらってました)
□ 線毛を元気にするには
湿度・温度を自由に設定できる特別な部屋で、実験です。
今回の湿度は、15%。
濡れたハンカチが3分で乾くほど、乾燥した状態です。
この部屋で、書初めをしてもらった。
Aチームが書いたのは、「無病息災」。
Bチームが書いたのは、「明鏡止水」。
2時間、書き続けてもらいましたよ。
そしてここで、サッカリンを使って線毛の元気さを測定。
実験前はAチームが8分16秒で、Bチームが8分22秒。
ほとんど変わりません。
ところが実験後では、Aチームが17分31秒で、Bチームが6分26秒と、差が出たんです。
実は、書いた字は関係ありません。
Bチームは、水を飲んでいたんですね。
粘液には、2種類ある。
サラサラな水分の多い粘液の上に、ネバネバな粘液がのっかってる格好。
ここに、ウイルスが入ってきたとします。
すると、線毛が動き出す。
線毛が濃度の濃い上の粘液を押し出して、排出してくれます。
これが湿度15%の部屋だと、どうなるか?
乾燥しているので、下側のサラサラの粘液が減ってしまいます。
こうなると、線毛がうまく動けないんですね。
つまり、ウイルスや細菌を、うまく流し出せなくなるんです。
そんな状態を防ぐためには、水分補給するしかありません。
水を飲むことで、粘液細胞が下から、サラサラの粘液を補充してくれる。
これで、線毛が元気に動けます。

冬はどうしても、飲む水の量が少なくなりがちですよね。
線毛細胞が元気に活動するために飲む水の目安は、1.5リットル。
私たちが汗や尿などで1日に失う水分量は、約2.5リットル。
食事の際 約1リットル摂れるので、残りの1.5リットルを水分補給した方がいいと。
ただし、注意があります。
心臓や腎臓などの病気で 水分量を制限されている人は、お医者さんの指示に従ってくださいね。

冬だからこそ、こまめな水分補給をして、風邪を寄せ付けない体にしましょう!

ガッテン! ガッテン!
□ 口の乾き ドライマウス

続いては、「ドライマウス」について。
その推定患者数は、800万人だといわれる。
ある患者さんに、そのつらさを聞いてみました。
・舌が痛い。
・歯がカミソリのようで、触れることができない。
口が乾くと、どうなってしまうんでしょう?
・歯周病になりやすい。
唾液の抗菌作用が失われるので、悪い菌が繁殖しやすくなってしまいます。
・口腔カンジダ症
これはいわば、カビ(カンジダという真菌)の生えた状態。
口の中で炎症が起きて、火傷のようなヒリヒリ感や、激しい痛みを伴うことがある。
ドライマウスの原因は、唾液が出ないこと。
そして今、「新型のドライマウス」が。
このタイプは、日中、唾液が出るようなのです。
問題は、寝ている間。
就寝中 口を開けてしまうことで、口の中が乾燥してしまうんですね。
新型とは、「唾液蒸発型のドライマウス」。
では、どうして、口が開いてしまうのでしょう?
このような原因があるようです。
・鼻づまり。
・睡眠時無呼吸症候群。
・薬の副作用(睡眠薬や抗うつ薬など)。
・口の筋力の低下。
ここでスタジオに、専門家の先生が登場。
鶴見大学の、斉藤一郎 教授。
日本で最初に、ドライマウスの専門外来を作った方です。
注目したいのは、「口の筋力の低下」。
加齢と共に、口の筋力は低下します。
特に、上を向いて寝ていると、口が開きやすい。
筋力が低下しているかどうかは、噛む力を検査すると分かるようです。
最近は昔に比べ、噛み応えのある食事が少なくなりました。
なので、噛む機会が少なくなっているようです。
また、話す機会が少ないのも、原因になる。
口が渇くと、唾液の抗菌作用が失われ、悪い菌やウイルスが増殖します。
すると、「歯周病」「口臭」「口腔カンジダ症」になりやすい。
そして怖いのが、「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」。
<唾液蒸発型のドライマウスに気づく方法>
・毎朝、口が渇く。
・朝起きた時、口の中がネバネバする。
・唇の荒れや、口角炎が起きる。
症状がある人は、専門のお医者さんに相談を。
ドライマウスだと思ったら、歯科口腔外科や耳鼻咽喉科へ。
□ 口の筋力をアップする運動
鶴見大学の 梁洪淵 さんが、予防法を指導してくれました。
<口の筋力アップ運動>
[トレーニング(1) 唇の運動]
「イー」「ウー」を順番に発音し、口の形を5秒キープする。
イーで、左右の口角を斜め後ろに引き上げる感じで、笑顔を作る。
ウーで、口を中心に持ってくる。
10回1セットを、朝晩1セットずつが目安。
5秒が無理なら、できる範囲で。
[トレーニング(2) ポッピング(舌の運動)]
舌を上アゴに強く押し付けた後、一気に下ろして、音を鳴らす。
アゴは上げないように。
また、舌を上アゴにつける面積は、なるべく広くする。
10回1セットを、朝晩1セットずつが目安。
[トレーニング(3) 口をふくらます]
左右の頬、上下の唇に、順番に空気を送り込む。
これは、唇を閉じる筋肉を強化するためのもの。
唇の上、唇の下、左の頬、右の頬と、順番に空気を送り、ふくらませる。
しっかり唇を閉じて、それぞれの場所だけに空気を入れること。
10回1セットを、朝晩1セットずつが目安。
続けることが、大事です。
筋力は、高齢でも鍛えられます。
![NHK ためしてガッテン 2014年 02月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/61Cr3lW5oyL._SX200_.jpg)

□

水を飲むって、大事なんですね。

冬は放っておくと、あんまり水を飲まないからな~。
意識して、こまめに、飲みたいですね。

唾液の調子も、チェックしたい。
乾いてるなと思ったら、ガムを噛んだり、口を動かしたり。

十分、唾液を出したいですね。
これは、歯のためにもなりそう。
[まとめ]
・線毛細胞を元気にすることが、
風邪やインフルエンザの予防に大事。
・そのために、
水を1日1.5リットル飲むこと。
・ドライマウスになると、
歯周病、口腔カンジダ症、
口臭、誤嚥性肺炎になりやすい。
・新型ドライマウスは、
寝る時に口が開いてしまうことで
起こる。
・口の体操で、予防を。


→ 「ためしてガッテン 2013年のアーカイブ 4月~6月」



お風呂OK 汗NG? インフルエンザ対策/健康カプセル! ゲンキの時間
テーマは、「インフルエンザ」。
クシャミや咳で、ウイルスはどのくらい飛ぶの?
飛沫感染、接触感染の予防法は?
予防接種を打つなら、いつ?
お風呂に入っていいの?
汗は、かかせたほうがいい?
2013年12月1日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「~感染ルートを回避せよ~ インフルエンザウイルスの恐怖」からのメモ書きです。


□ 飛沫感染と接触感染

今回のテーマは、「インフルエンザ」です。
さあ、箇条書きで、サクサク進みますよ。
・インフルエンザの感染者数は、1シーズンで約1000万人。
・そのうち、インフルエンザが原因の死亡者数は、年間 約1万人。
・流行しはじめるのは、12月から。
・1月から3月にかけてピークを迎える。
<インフルエンザの特徴>
(1) 高熱(38℃以上)
(2) 寒気
(3) 咽頭痛、関節痛、筋肉痛
38℃以上の熱が急に出たら、要注意。
・感染経路は主に2つ。
・1つは、飛沫感染(ひまつかんせん)。
・感染者の咳やクシャミから飛び出した しぶきを吸って、感染する。
・もう1つは、接触感染。
・ウイルスが、主に手を介して感染する。
・ウイルスが感染力を維持する時間は、紙や布の場合、8~12時間。
・金属やプラスチックだと、24~48時間。
・咳の飛沫は、およそ1~2メートル。
・1回で約10万個のウイルスが放出する。
・クシャミの飛沫は、約1メートル。
・1回に約200万個のウイルスが放出される。
・人前で、咳やクシャミはしないこと。
・できるだけ感染させないようにするのが、エチケットです。
・ウイルスが体に入ると、どうなるか?
・免疫力が低下していると、ウイルスの増殖を防ぐことができません。
・その場合、1個のウイルスが、8時間後には1000個になる。
・さらに24時間後には、100万個以上に増殖。
・感染して1~2日で、高熱やノドの痛みといった症状が現れる。

咳やクシャミって、怖ろしいんですね。
みんなで、咳エチケットを守らないと。
□ 飛沫感染の予防法

飛沫感染を予防するには、どうしたらいいんでしょう?
・基本であり、一番大事なのが、咳の出ている人が、マスクをして、飛沫を外に出さないこと。
・ただし、マスクの付け方で、効果は変わります。
・隙間があると、上下から飛散してしまう。
<マスクの正しい付け方>
・山折り谷折りにして、鼻にフィットさせて、隙間をなくす。
・アゴまでしっかり、覆うようにする。
(こちらも参考に → 「マスクの効果、ウイルスカット率が0%から90%に!/ためしてガッテン」)

せっかく、つけるんだから、隙間をなくして、効果的に!
□ 接触感染

ウイルスは目に見えませんが、いろんなところに付着してるかも。
実験では、このような所についてましたよ。
・書類、マウス、キーボードなどのデスク周り。
・トイレのドアノブと、電気のスイッチ。
・コピー機。
・共有ファイル。
ドアノブやコピー機を介して、ウイルスが付着する可能性が。
ウイルスが付いた手で、無意識に、顔や口のまわりを触ることも多々ある。
そんな接触感染の予防法は、「念入りで こまめな 手洗い」。
<手洗いの注意点>
・指先、指の間、親指まわりは、念入りに洗うこと。
念入りに洗う目安は、ハッピーバースデイの歌、2回分です。
<飛沫感染の予防法>
・ドアノブや電気のスイッチなど、人がよく触れる場所には、要注意。
・濡れタオルやアルコールで拭き取ることも、効果的です。
□ ドクネット
国立国際医療研究センター 国際医療協力局、和田耕治 先生の解説。
・インフルエンザは、合併症も怖い。
・肺炎や脳症など、命に関わる病気を引き起こす場合も。
・インフルエンザが発症するかしないかは、個人の免疫力の差に依存している。
・そして、ストレスや睡眠不足、身体が冷えることでも、免疫力は低下する。
<正しい対処法>

家族がインフルエンザにかかった時、どうしたらいいでしょう?
・ワクチンは、接種してから効果が出るまで、2週間以上かかると言われている。
・なので、家族が感染してから行くのでは、遅すぎる。
・ワクチンを接種するなら、インフルエンザが流行する前に。
・インフルエンザ患者がお風呂に入っても、問題ない。
・身体についたウイルスを洗い流すのは、感染予防につながる。
・ただし、長時間の入浴や湯冷めには注意すること。
・本人が寒くて布団をかけるのは大事だけれど、暑いのに布団をかけ、無理やり汗をかかせるのは、あまりよいことではない。
・そもそも、体はウイルスと戦うことで熱が出るため、その間は、汗をかいても、熱はあまり下がらない。
・また、体温が上がりすぎると、脳や身体に負担がかかる場合があるので、危険。
・患者が快適に過ごせる温度が、最もいい。
・脱水は回復を遅らせるので、こまめな水分補給を忘れずに。
・インフルエンザ患者の服を洗濯機で一緒に洗っても、問題ない。
・洗濯機で洗うことは、ウイルス自体の感染力を弱める効果が。
・ただし、洗う前の服にはウイルスが付着しているので、触った後は手洗いすること。
・看病の際、高齢者や妊婦の方は、重症化の危険性が高いので、感染者に近づけないようにする。
<ワクチン接種の費用>
・成人で、2000円から3500円(程度)。
・12歳以下の子どもは、2回の接種が必要なため、6000円程度。
(病院によって、値段が変わります)
・特に、65歳以上の人は、重症化を防ぐためにも、ワクチン接種がオススメ。
・ただし、持病やアレルギーなどによって受けられない場合もあるので、かかりつけのお医者さんとよく相談してください。
インフルエンザの対処法で一番大切なのは、感染した人が外に出ないこと。
自宅できちんと療養すること。
熱が下がっても、2日間ぐらいは感染の可能性がある。


[感想]

油断すると爆発的に広がってしまう、インフルエンザ。
ふだんからの予防が大切です。

外から帰ってきたら、手洗いと うがいをする習慣を。

咳やクシャミが出るようなら、マスクをつける。
高熱が出たら、病院へ。
お医者さんの指示に従って、休養を。

「まあ、いいか」は、危険です。


クシャミや咳で、ウイルスはどのくらい飛ぶの?
飛沫感染、接触感染の予防法は?
予防接種を打つなら、いつ?
お風呂に入っていいの?
汗は、かかせたほうがいい?
2013年12月1日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「~感染ルートを回避せよ~ インフルエンザウイルスの恐怖」からのメモ書きです。


□ 飛沫感染と接触感染

今回のテーマは、「インフルエンザ」です。
さあ、箇条書きで、サクサク進みますよ。
・インフルエンザの感染者数は、1シーズンで約1000万人。
・そのうち、インフルエンザが原因の死亡者数は、年間 約1万人。
・流行しはじめるのは、12月から。
・1月から3月にかけてピークを迎える。
<インフルエンザの特徴>
(1) 高熱(38℃以上)
(2) 寒気
(3) 咽頭痛、関節痛、筋肉痛
38℃以上の熱が急に出たら、要注意。
・感染経路は主に2つ。
・1つは、飛沫感染(ひまつかんせん)。
・感染者の咳やクシャミから飛び出した しぶきを吸って、感染する。
・もう1つは、接触感染。
・ウイルスが、主に手を介して感染する。
・ウイルスが感染力を維持する時間は、紙や布の場合、8~12時間。
・金属やプラスチックだと、24~48時間。
・咳の飛沫は、およそ1~2メートル。
・1回で約10万個のウイルスが放出する。
・クシャミの飛沫は、約1メートル。
・1回に約200万個のウイルスが放出される。
・人前で、咳やクシャミはしないこと。
・できるだけ感染させないようにするのが、エチケットです。
・ウイルスが体に入ると、どうなるか?
・免疫力が低下していると、ウイルスの増殖を防ぐことができません。
・その場合、1個のウイルスが、8時間後には1000個になる。
・さらに24時間後には、100万個以上に増殖。
・感染して1~2日で、高熱やノドの痛みといった症状が現れる。

咳やクシャミって、怖ろしいんですね。
みんなで、咳エチケットを守らないと。
□ 飛沫感染の予防法

飛沫感染を予防するには、どうしたらいいんでしょう?
・基本であり、一番大事なのが、咳の出ている人が、マスクをして、飛沫を外に出さないこと。
・ただし、マスクの付け方で、効果は変わります。
・隙間があると、上下から飛散してしまう。
<マスクの正しい付け方>
・山折り谷折りにして、鼻にフィットさせて、隙間をなくす。
・アゴまでしっかり、覆うようにする。
(こちらも参考に → 「マスクの効果、ウイルスカット率が0%から90%に!/ためしてガッテン」)

せっかく、つけるんだから、隙間をなくして、効果的に!
□ 接触感染

ウイルスは目に見えませんが、いろんなところに付着してるかも。
実験では、このような所についてましたよ。
・書類、マウス、キーボードなどのデスク周り。
・トイレのドアノブと、電気のスイッチ。
・コピー機。
・共有ファイル。
ドアノブやコピー機を介して、ウイルスが付着する可能性が。
ウイルスが付いた手で、無意識に、顔や口のまわりを触ることも多々ある。
そんな接触感染の予防法は、「念入りで こまめな 手洗い」。
<手洗いの注意点>
・指先、指の間、親指まわりは、念入りに洗うこと。
念入りに洗う目安は、ハッピーバースデイの歌、2回分です。
<飛沫感染の予防法>
・ドアノブや電気のスイッチなど、人がよく触れる場所には、要注意。
・濡れタオルやアルコールで拭き取ることも、効果的です。
□ ドクネット
国立国際医療研究センター 国際医療協力局、和田耕治 先生の解説。
・インフルエンザは、合併症も怖い。
・肺炎や脳症など、命に関わる病気を引き起こす場合も。
・インフルエンザが発症するかしないかは、個人の免疫力の差に依存している。
・そして、ストレスや睡眠不足、身体が冷えることでも、免疫力は低下する。
<正しい対処法>

家族がインフルエンザにかかった時、どうしたらいいでしょう?
・ワクチンは、接種してから効果が出るまで、2週間以上かかると言われている。
・なので、家族が感染してから行くのでは、遅すぎる。
・ワクチンを接種するなら、インフルエンザが流行する前に。
・インフルエンザ患者がお風呂に入っても、問題ない。
・身体についたウイルスを洗い流すのは、感染予防につながる。
・ただし、長時間の入浴や湯冷めには注意すること。
・本人が寒くて布団をかけるのは大事だけれど、暑いのに布団をかけ、無理やり汗をかかせるのは、あまりよいことではない。
・そもそも、体はウイルスと戦うことで熱が出るため、その間は、汗をかいても、熱はあまり下がらない。
・また、体温が上がりすぎると、脳や身体に負担がかかる場合があるので、危険。
・患者が快適に過ごせる温度が、最もいい。
・脱水は回復を遅らせるので、こまめな水分補給を忘れずに。
・インフルエンザ患者の服を洗濯機で一緒に洗っても、問題ない。
・洗濯機で洗うことは、ウイルス自体の感染力を弱める効果が。
・ただし、洗う前の服にはウイルスが付着しているので、触った後は手洗いすること。
・看病の際、高齢者や妊婦の方は、重症化の危険性が高いので、感染者に近づけないようにする。
<ワクチン接種の費用>
・成人で、2000円から3500円(程度)。
・12歳以下の子どもは、2回の接種が必要なため、6000円程度。
(病院によって、値段が変わります)
・特に、65歳以上の人は、重症化を防ぐためにも、ワクチン接種がオススメ。
・ただし、持病やアレルギーなどによって受けられない場合もあるので、かかりつけのお医者さんとよく相談してください。
インフルエンザの対処法で一番大切なのは、感染した人が外に出ないこと。
自宅できちんと療養すること。
熱が下がっても、2日間ぐらいは感染の可能性がある。
[感想]

油断すると爆発的に広がってしまう、インフルエンザ。
ふだんからの予防が大切です。

外から帰ってきたら、手洗いと うがいをする習慣を。

咳やクシャミが出るようなら、マスクをつける。
高熱が出たら、病院へ。
お医者さんの指示に従って、休養を。

「まあ、いいか」は、危険です。
tag : 健康カプセル!ゲンキの時間 健康の新常識 インフルエンザ


