【肝臓がパンパンに!】 ダイエットと脂肪肝/ガッテン


ダイエット成功者に、隠れた問題があった。痩せたのに、脂肪肝になるケースが。

体重の増減に注意! 急激なダイエットとリバウンドが、原因だった。

放置すると、糖尿病の引き金になったり、肝硬変や がんになることも。


再生能力を利用した、<脂肪肝撃退法 3つの鉄則>。

(1)に運動、(2)に食事、(3)に睡眠。

夜更かしせず、早く寝ると、脂肪を消費しやすい。



解説:横浜市立大学付属病院 肝胆膵消化器学 中島淳 教授。



2016年10月12日放送の「ガッテン」より、「まさか! ダイエットが引き起こす肝臓の悲劇」からのメモ書きです。




ためしてガッテン ダイエットと脂肪肝




ダイエットの落とし穴


ササミ
多くの人が励んでいるダイエットに、落とし穴が!

ある臓器に、とんでもない異常を引き起こすことがあるらしいのだ。

パンパンになって、治療が必要になる。

最悪の場合、がんになることも。



ゲストのみなさんは、どうでしょう?

大島麻衣さんは、趣味がダイエット。思い立ったが吉日で、ジュースだけで過ごすことも。

ビビる大木さんは、ダイエット成功者。痩せたら、朝起きた瞬間と駅の階段が楽になった。

清水ミチコさんは、太りやすい体質なのだとか。


多くの人が関心のあるダイエット。

身体にいいことばかりというイメージですが、必ずしもそうではないらしい。

ある臓器が、パンパンに。

別の言葉では、パツンパツン。



スタジオに、そのパンパン臓器が登場。

って、これ、世界三大珍味の1つでは?




まずは、体験談から。


【体験談(1)】


38歳の男性、Aさん。

20代後半から少し太り始めました。

そこで、健康維持のため、ダイエットを開始した。


Aさんは、一度決めたら、キッチリ実行するタイプ。

おかげで、1年後には、7kg 減らすことができました。

その後、リバウンドしたものの、再び減量に成功。


Aさんによれば、5kg くらいなら、けっこう簡単に落とせるらしい。

ダイエット方法は、キャベツ、もずくなど。

自由自在に体重を落とせるといいます。





Aさんと同じような、ダイエットの達人に、集まってもらいました。

みなさん、どうやって痩せたのでしょう?


 ・ウォーキングと、野菜を最初に食べる方法で、5kg 痩せた。

 ・年間1000km 走ろうと目標を立てて、3年で 10kg やせた。

 ・ダイエットダンスで、17kg やせた。



肝心なのは、ここから。

皆さんの、ある臓器を検査してもらったんです。


すると、お医者さんから、こんな言葉が。

「肝臓の方が、少しパンパンな状況です」


どうも、肝臓に異常があるようです。


ダイエット成功者25人のうち、11人が 肝臓がパンパンだった。

中でも、3人は、ちょっと深刻な状況だという。


そのうちの1人が、上で紹介した Aさん。

横浜市立大学付属病院の 結束貴臣 先生にエコー検査してもらったところ、少し進行型の可能性があるので、精密検査することになりました。

その結果、肝臓のダメージを示す ALT(GPT)が、「124」という危険水域だと判明したんです。

さらに、肝臓の組織にも、異常が。

早めに治療しないと、肝臓がんに進行するものもあるといいます。

2泊3日の検査入院を、すすめられました。




実は、スタジオに運ばれたアレは、フォアグラ。

Aさんの肝臓は、これに近い状態だったんです。



肝臓というのは、肝細胞が集まってできています。

紫の部分は、核ですね。

下の画像は、パンパンになった状態。

白い部分が多いですが、これは脂肪なのだ。


肝細胞


つまり、ダイエットしたのに、「脂肪肝」になっていると。


あれ、逆じゃないの?

脂肪肝を防ぐために、ダイエットするのでは?




肝臓の仕事と 脂肪肝のメカニズム


ササミ
ダイエットしているのに脂肪肝になるとは、どういうことなんでしょう?


清水ミチコさんは、こう推理しました。

「痩せてたら大変なことになるぞって、恒常性(こうじょうせい)が、蓄えろって」

人間の恒常性が、肝臓に脂を維持しようという力が働くと。



【恒常性】

生体がさまざまな環境の変化に対応して、内部状態を一定に保って生存を維持する現象。また、その状態。

血液の性状の一定性や体温調節などがその例。動物では主に神経やホルモンによって行われる。ホメオスタシス。

(大辞林より)




一方、大島麻衣さんが気になったのは、短期間で体重が上下したこと。

地道に長い期間かけて痩せた人より、脂肪がつきやすいのではないかと。





肝臓が脂肪でパンパンだと指摘された、Bさん。

肝臓の脂肪の量は、「228」でした。

正常値は150なので、約1.5倍になります。


今では ほっそりしているBさんですが、以前は太め。

食事制限で、ダイエットした。

最初の4週間で 約10kg ほど落ちて、その後、19kg の減量に成功。

以降、4~5kg 太ったら また痩せてを、繰り返してきたという。



女性の Cさんは、現在、標準体重。

しかし、脂肪の数値は、「259」。

危険ラインを超えています。

Cさんも、増えて減ってを繰り返したみたい。

体重のグラフは、ジグザグです。



最初に紹介した Aさんの脂肪の量は、「312」。

通常の2倍と、かなり危険な状態だった。

キャベツダイエットに、もずくダイエット、こんにゃく、豆腐、もやし、炭酸水など。

5年で 11回ほど、ダイエットしたそう。



どうやら3人とも、かなり激しく、ダイエットを繰り返していたようです。

ダイエット → リバウンド → ダイエット → リバウンド。



でも、どうして、ダイエットとリバウンドで、脂肪肝になるの?



スタジオに登場したのは、大木ビビる2 という模型。

これでメカニズムを説明してくれるようです。



<肝細胞くんのお仕事>


肝細胞は、たくさんの仕事をしてくれています。

 ・アルコールの分解。

 ・タンパク質の合成。

 ・コレステロールの合成。

 ・胆汁酸の生産。

 ・鉄の貯蔵。

 ・ビタミンE の代謝。

 ・非常時に血液を作る。

 ・有害物質の解毒。

 ・ビタミンA の貯蔵。

 ・ビタミンA の加工。

 ・コラーゲン繊維を作る。

 ・薬の成分を代謝する。

 ・アミノ酸の代謝。

 ・ビタミンD3 の活性化。

 ・血液凝固作用の制御。

 ・糖の貯蔵。

 ・血液の洗浄。

 ・免疫機能の発現。

 ・脂肪の出し入れ。


これもほんの一部で、全部合わせると、約500種類もあるそう。

そんな機能を持っているのが、肝臓なのです。


そして、この中で ポイントになるのが、「脂肪の出し入れ」なのだ。


血管の中には、脂肪などの栄養が流れています。

脂肪は人間のエネルギーのもと。適度な量が血液中にないと、困る。

しかし、多すぎるのも、困りもの。

そこで、肝細胞が働いてくれる。

肝臓は脂肪を出し入れして、血中のエネルギー量を一定にしてくれているんですね。


肝臓のフォアグラ化への道の始まりは、「急激なダイエット」


極端な食事制限をすると、血液中から、脂肪などの栄養分が減ります。

すると、ため込んでいた脂肪が、血液中に放出される。それも、大量に。

これで、お腹がへっこむわけですね。


しかし、肝臓はこの状態を、飢餓状態だと判断。

脂肪を蓄えようとしてしまうのでした。

血中の脂肪を、肝臓に蓄えようとしてしまう。


ダイエットに成功したら、食事制限が終了。

また、好きなものを 食べるようになります。

すると、どうなるか?


食べる分、血中の脂肪が増えます。

そうなると、肝細胞が働いて、血中の脂肪を一定にしようとする。

さらに、肝臓に脂肪が蓄えられちゃうのだ。


急激なダイエットで、肝臓に脂肪がたまる。

リバウンドで、さらに肝臓に脂肪がたまる。



こうして、肝臓はパンパンな状態に。




中島淳 先生の解説


ここでスタジオに、専門家の先生が登場。

横浜市立大学付属病院 肝胆膵消化器学の 中島淳 教授です。


急激なダイエットは、肝臓によくないようです。

急激に痩せると、肝臓を傷つけてしまう。

肝臓の細胞が壊れて、血液検査で、肝炎の数値が上がったりしていく。


痩せると、筋肉と代謝が落ちてしまって、エネルギーを消費しにくい身体になります。

そこで食べるとリバウンドするし、肝臓に脂肪がたまってしまう。



脂肪肝は、昔はお酒を飲む人の病気だと思われていました。

しかし、やがて、太っている人に脂肪肝が増えてきた。

さらに進んで最近では、太ってない人でも脂肪肝がいることが、分かってきたんです。

これを、「非肥満の脂肪肝」と言う。


全部合わせると、人口の25%が脂肪肝だと言われているのだとか。


ビックリしますが、拒食症で 脂肪肝になる人も



人類の歴史の 99.9%は、いつ食べられるかとの戦いでした。

なので、脂肪というエネルギーを蓄えることは、非常に大切なことだったんです。

そのメカニズムが、今も残っていると。

食べるのに困らない現代では、それが病気を生む原因になってしまってるんですね。




<肝臓にとって 急激でないダイエットのペースは、どれくらいなの?>


10kg 痩せる時の目安は、半年間。

1か月で多くても、2~3kg まで。



短期間に痩せるのは、よくありません。

ダイエットハイになって痩せたい気持ちが大きくなっても、我慢して、なだらかに、だんだんと痩せるようにすること。





急激なダイエットが起こす、脂肪肝。

放っておくと、さらに、厄介なことに。


健康な人に比べ、脂肪肝の人は、食後の血糖値が一気に上がる傾向が。


高知大学付属病院 中島勇魚 先生の話。

「食前の血糖値は正常でも、食後に(急激に)上がってくる方を、隠れ糖尿病と言いまして、今後も注意が必要です」


脂肪肝の人は、糖尿病予備軍であることが非常に多いのだそう。


肝臓というのは、食事の後、血液中に増えてきた血糖をためる臓器でもあるんです。

ごはんを食べると、一時的に、糖を蓄えてくれるんですね。

このおかげで、血中の糖の量が、一定に保たれる。

ところが、肝臓に脂肪がたまっていると、既に脂肪でいっぱいなので、もう糖を引き受けてくれる余裕がない。

おかげで高血糖になり、糖尿病の引き金になるのだ。


血糖は筋肉にも蓄えられるのですが、急激に痩せると筋肉も落ちているので、余計にためる場所がない。

そんな悪循環も。



<自分で気づくには>


血液検査で「ALT」が 40をこえたら要注意!




肝臓再生 3つの鉄則


ササミ
放っておくと、肝硬変や がんになってしまうという、脂肪肝。

肝臓から脂肪を減らすには、どうしたらいいのでしょうか?



ガッテンが密着させていただいたのは、「生体肝移植手術」。

息子さんの体から取り出された肝臓の一部が、父親の体の中に移植されます。

手術にかかった時間は、22時間。


でも、切り取られた息子さんの肝臓は、大丈夫なんでしょうか?


肝臓の細胞は、実は、特別なんです。

急速に分裂して、あっという間に、元に戻るのだ。

つよい「再生能力」があるんです。


肝臓の再生能力



この肝臓のすごい再生能力を使って、脂肪肝を簡単に撃退する方法が、あるようですよ。



<脂肪肝撃退法>

 (1) 運動。

 (2) 食事。

時間をかけて、体重の 7~10%のダイエットをする。



痩せている人は、それ以上体重を減らすのが難しいので、現在の体重をキープする。

体重が急激に変動しないようにして、肝臓を守ります。


肝臓には再生能力があるので、これで元に戻っていく。


食事は、「ごはんを少しだけ減らす」

運動は、「1日30分のウォーキング」で十分。


そして、もう一つ、とっておきの方法が。


なんと、それは、「睡眠」だった。

夜更かしせず、十分な睡眠をとる。



肝臓がパンパンだと言われた3人に、運動、食事、睡眠、3つの方法を実践してもらいました。

そして、三週間後、3人中2人が、肝臓の脂肪量が減少していた。


 229 → 200。

 232 → 166。

 259 → 278。



高知大学 西原利治 教授に協力していただいた実験。

双子の男性に、夜、別のことをしてもらいます。

一方は夜更かしし、もう一方は早く寝てもらう。


すると、脂肪の消費量に、差が出たんです。


夜更かしした方は、20g ちょっと。

早寝した方は、30g 弱。

早く寝た方が、脂肪が減った。



<睡眠と肝臓の関係>

寝ている間に、肝臓にたまった脂肪を、脂肪組織とか、筋肉とか、心臓が使う。

つまり、寝ている方が、肝臓から脂肪が出やすいんです。


人間の体は、昼と夜で、モードが切り替わっている。

昼間は、脳を使うので、糖をエネルギーにするモードに。

寝ている時は、脳が休んでいるので、糖を少ししか使いません。

なので、脂肪をエネルギーに使うモードに切り替わるのだ。



睡眠時無呼吸症候群の人も、脂肪肝である場合が多い。

ちゃんと寝てないから、ちゃんと消費されないと。


また、夜遅く食事をするのも、よくない。

肝臓に脂肪がたまってしまいます。




<ガッテン流 脂肪肝撃退法>

 (1) 運動 → 1日30分のウォーキング。

  (早歩きだと、効果大)

 (2) 食事 → 量を少し減らすだけ。

  (特定の食べ物に偏るのは、厳禁)

  (夜遅くには食べない)

 (3) 睡眠 → 夜更かしせず、十分な睡眠をとる。

  (最低 1日6時間)


減らす体重は、1か月に 2~3kg。






さて、検査入院まで勧められた Aさんですが、時間をかけて治療していくことになりました。

ワンちゃんと一緒に、毎日散歩。

現在、1か月に 1.5kg ほどのペースで、減量中なのだとか。





ササミ
急激なダイエットは、肝臓にダメージを与えてしまいます。

ゆるやかなダイエットが、大切なんです。

エノキ
ガッテン! ガッテン!




再生医療


強い再生能力を持つ、肝臓。

その力を利用して、夢の治療が生まれようとしている。


横浜市立大学の 谷口英樹 教授。

肝臓再生のスペシャリストです。

谷口先生は、なんと、移植に使う肝臓を ゼロから作ろうとしているのだ。


まず、肝臓のもとになる「iPS細胞」を、容器の中に敷き詰めます。

するとやがて、臓器の形に。

ミニ肝臓が生まれた。

内部を見てみると、肝臓特有の複雑な血管構造ができあがっていました。


このミニ肝臓をマウスの体内に入れると、血管がつながり、血液が流れ、機能しだした。


谷口先生は、3年後 世界で初めて ミニ肝臓を患者さんに投与することを目指しているのだとか。


新しい肝臓を作って病気を治せる時代が、遠くない未来、来るかもしれません。




今週の一句


「慌てるな 急に痩せたら 脂肪肝」





NHKガッテン! 2016年 秋号



肝機能の数値が悪い人がまず最初に読む本 最新版 (健康図解シリーズ)



聖路加国際病院の 愛情健康レシピ


 



「新幹線、座席は必ず、通路側」

次回は、尿のお悩み。

大人のおしっこトレーニングも。

「快尿! オシッコの悩み 全部解決」。




[関係する記事]

 → 「胸が大きい男は肝硬変? 女性化乳房」

 → 「脂肪肝から、肝臓ガンに?」

 → 「肝臓がん予防 新時代! 検査は無料&肝炎ウイルスの新薬」

 → 「エイリアン脂肪撃退! 特製ジュース&ゾンビ体操」




関連記事




tag : ためしてガッテン 肝臓


<スポンサードリンク>



web拍手 by FC2

にほんブログ村 健康ブログへ


健康と医療ランキング




FC2カウンター

 RSSリーダーで購読する

 メールで購読する



アーカイブ
 ためしてガッテンの
 アーカイブ 過去記事


 → 2011年 前半
 → 2011年 後半

 → 2012年 1月~3月
 → 2012年 4月~7月
 → 2012年 8月~12月

 → 2013年 1月~3月
 → 2013年 4月~6月

 → 食べ物・料理

 [全記事表示]

にほんブログ村 にほんブログ村へ

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
プロフィール

荒巻ケンコー

Author:荒巻ケンコー
カラダを労わるためのメモ帳。

栄養管理でメタボは脱出。
できるところから、他もメンテナンス。

最新記事一覧(サムネイル画像付き)
【体力作り だまトレ】 脳ポリスを騙せ/ゲンキの時間 Oct 15, 2017
【薬の使い過ぎによる頭痛】 チェックと予防、対策/きょうの健康 Oct 11, 2017
【疲れ目】 スマホで眼精疲労、うつに/ゲンキの時間 Oct 08, 2017
【高血圧サージ】 ベルト スリッパ 深呼吸で予防/ガッテン Oct 05, 2017
【咳】診断チャート&大人の喘息 治療法/ゲンキの時間 Oct 01, 2017
月別アーカイブ
カテゴリ
スポンサードリンク
忍者

検索フォーム Google

記事内検索フォーム。
Google
注目記事
注目記事
忍者

注目記事
広告
食べ物の記事
健康の新常識
ダイエット 痩身
検索フォーム FC2
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR
Flashゲーム&占いおみくじ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新トラックバック
にほんブログ村