グラム陰性菌とMEOS(メオス)/ためしてガッテン 12/17(2/2)

「お酒」の後編です。


体内で、グラム陰性菌が大繁殖。

女性はアルコール性肝炎になりやすい。

死亡リスクを上げないためには、1日に1合以下が適量。


薬の効き目を悪くする、MEOS(メオス)。

東海大学付属東京病院 消化器内科、松崎松平 先生の解説。



2014年12月17日放送の「ためしてガッテン」より、「酒と肝臓と男と女SP」からのメモ書き。

後半部分です。




ためしてガッテン グラム陰性菌とMEOS(メオス)




女性の飲酒


ササミ
20代の若者の中で、お酒を飲む人がどれぐらいいるか、というデータがあります。


<若年層 飲酒者割合>

1968年を見ると、男性が約80%なのに対し、女性は20%ちょっと。

それが、2003年には追いついてきて、2008年には逆転しています。

2013年では、ほぼ同じ。

女性の飲酒者割合は、4倍に増えているんです。


お酒を楽しむのは けっこうなことなんですが、女性特有の異常もあるといいますよ。

女性の体内で、あるものが大繁殖するらしい。



50年から60年前の新聞。

こんなことが書かれています。

「あんまり ご立派な飲みっぷりは、どうかと思うネ」

「酒の強い女の子って、かわいげがないよ」

今、こんなこと言ったら、シバかれそうですね。


現在では、お酒を たしなむ女性は多い。

「女子会」なんて言葉もあります。

女性だけの忘年会を開いている人もいるでしょう。

(番組では、「飲み女(のみじょ)」というワードまで出た)



病気知らずの女子会に、潜入。

翌日、あるものを回収し、調べます。


調べてくれるのは、日本獣医生命科学大学の藤澤倫彦 教授。

ルーペに、何かがたくさん繁殖してますね。


グラム陰性のかん菌


藤澤先生によると、これは 「グラム陰性菌」と呼ばれるもの。

この細菌が、全員の体内から、発見されちゃったんです。


グラム陰性菌とは、便の中の腸内細菌。

(グラム染色法によって染色されない細菌のグループ)

男女とも、持っている菌です。


実は近年、女性の体の中で、こんなことが起こっているというのが分かってきました。

グラム陰性菌は、アルコールをたくさん飲み続けると増殖すると考えられています。

ただし、腸内で増えても、悪さはしません。

問題になるのは、グラム陰性菌が死んだ時。

死んだ途端に、毒性を示すことがあるんです。

この毒素が吸収されて、肝臓に向かってしまう。


でも、大丈夫。

肝臓は、解毒する素晴らしい働きを備えています。

免疫細胞が肝臓で、毒素をやっつけてくれる。


問題は、女性ホルモン。

これがちょっと、余計なことをしてしまうんですね。


毒素が肝臓に向かっていることに気づいた、女性ホルモン。

肝臓の免疫細胞に、早く攻撃するよう、催促します。

すると、免疫細胞が攻撃を始める。

この時、やりすぎて、毒素もなくなるのですが、肝臓まで大炎上。

これがいわゆる、「アルコール性肝炎」


グラム陰性菌がアルコールで増えるのは、男女とも同じです。

でも、女性ホルモンの働きで、女性はアルコール性肝炎になりやすい




お酒を飲んで肝炎になるというのは、中年以降のイメージがあります。

しかし、こんな方も。



[体験談(3)]


29歳の女性。

若い頃から、仲間内では、お酒に強いと有名だったという。

しかし、ある日、検査結果を見て、ビックリした。

γ-GTPの値が、1191もあったのです。

(正常範囲は、10~47)

医師から、アルコール性の肝炎だと診断されました。

この時、26歳だった。




飲酒量と死亡率を調べたグラフがあります。


まずは、男性の場合。

お酒を飲まない人の死亡率を「1」とした時、日本酒換算で、1合飲む人、2合飲む人、3合飲む人。

最初は下がるものの、だんだんと上昇しています。


死亡率相対リスク


酒量が多くなると、やはり、死亡リスクは高まるようです。



では、女性はどうか。


死亡率相対リスク 男女比


女性は、アルコールの影響を受けやすい。

死亡リスクを上げないためには、1日に1合程度までにしたほうがよさそうです。




ササミ
女性は男性より、少量が適量なようですね。

エノキ
ガッテン! ガッテン!




走れメオス


ササミ
「前よりお酒に強くなった」って話、たまに聞きますよね。

どうして、こんなことが起きるのでしょう?

その秘密が、解明されたそうです。



80歳の男性。

奥さんとお酒を飲むのが、毎日の楽しみなのだそう。

でも、この男性、若い頃は、ほとんど飲めなかったといいます。

飲むとすぐに、眠くなった。

それがどうして、飲めるようになったんでしょう?


アルコールの分解と体質の関係について、専門家に聞いてみました。

金沢医科大学 肝胆膵内科の堤幹宏 教授。

「酔いの回りにくい、回りやすいというのも、遺伝子的に決まっています」ということらしい。

「遺伝子学的ですから、一生変わりません」


あれ?

どういうことだろう?



体内でアルコールを分解してくれる、アルコール分解酵素。

それでも、アルコールが増えると、分解しきれなくなります。

この時、分解酵素は、助けを呼ぶ。

それが、「メオス」。

メオスが アルコールを、じゃんじゃん分解してくれます。

アルコールを飲み続けても、メオスが増えて対応。

さらに強力に、分解してくれる。


お酒に強くなったと感じるのは、メオスが増えたから。

元々の分解能力は変わらないのですが、メオスが助けてくれているからかもしれない。


ところが、です。

このメオス、一度増えると、困ったことが起きてしまう。

しかも、お酒を飲んでいない時に、です。

実は、別のあるものを、分解しちゃうんです。


メオスが分解するのは、薬の成分。

結果、薬が効きにくくなる事態に。


MEOS(メオス)は、毒や異物を分解するのが本来の仕事。

薬まで、異物とみなして、分解しちゃうというわけ。


アルコール分解能力を超えて飲酒すると、誰でも MEOSが増える。

注意しないと、いけません。




松崎松平 先生の解説


ここでスタジオに、2人目の専門家の先生が登場。

東海大学付属東京病院 消化器内科の松崎松平 先生。


MEOSというのは、本来は 薬物を処理するための酵素などの総称なのだそう。

それがアルコールも分解してくれるわけですが、増えすぎると、薬の効き目まで失わせてしまう。


<MEOSが分解する薬>

・糖尿病の薬。
・血圧の薬。
・鎮痛薬。
・睡眠薬。
・抗生物質など。



MEOSが増えると、お酒を飲んでない時でも、薬の効き目が悪くなってしまいます。

(ただし、すべての薬の効き目が、MEOSによって弱まるわけではありません)


逆に、お酒を控え、MEOSが減れば、薬が再び効くようになる。

2ヵ月くらいお酒の量を減らせば、MEOSは減るそうです。

アルコール分解能力を超えなければ = ほろ酔い加減でやめられれば、MEOSは増えないそう。



注意!) お酒と一緒に薬を飲むのは、たいへん危険です。

絶対に、しないでください。





ササミ
「お酒に強くなった」は、MEOSが増えたサイン。

薬が効かなくなることもあるので、注意してください。

エノキ
ガッテン! ガッテン!




今週の色紙


「今日の話をツマミに飲むな」


お酒は、適量で。





NHK ためしてガッテン 2014年 冬号



肝機能の数値が悪い人がまず最初に読む本 最新版 (健康図解シリーズ)


 





エノキ
お酒で女性ホルモンが増えるなんて、ビックリしました。

ササミ
胸が大きい男の人って時々いるけど、肝臓の値をチェックした方がいいかも。

エノキ
お酒の飲み過ぎで、薬の効きが悪くなるなんて、怖いですね。

メオスか。

初めて聞いた。

ササミ
女性の方がアルコールの影響を受けやすいというのも、初耳です。

男性も女性も、適量を心がけた方がよさそうですね。

エノキ
あと、休肝日も。

おいしく飲むために、休もう!





次回は来年、1月7日の放送。

「ベッドの上で突然死!? 睡眠中の呼吸喪失症」。





最新版 肝臓病の基本の食事 (まいにちの健康レシピ)






 → 「ためしてガッテン 2013年のアーカイブ 4月~6月」




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tag : ためしてガッテン 肝臓


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