うっかりミスと緑内障/ためしてガッテン

今週のテーマは、「うっかりミス」。

それが、緑内障と関係します。


視野が欠けているのに気づかない理由は?

盲点と、脳の補正。



2013年7月31日放送の「ためしてガッテン」より、「うっかりミスで発覚!40代を襲う謎の病」からのメモ書きです。




ためしてガッテン うっかりミスと緑内障




危険なうっかりミス


ササミ
今日のテーマは、「うっかりミス」です。

いろんな、うっかりが ありますよね。

街の人は、こんな経験をしているそうです。


・車に子どもが乗っていると思い込み、その場に残したまま、家に帰ってしまった。
・携帯と間違えて、リモコンを学校に持って行った。


スタジオのみなさんも、経験があります。

・志の輔さんは、シンガポールの空港で、女子トイレに入りかけてしまった。
・小野文恵アナは、MHKのトイレで、同じ経験が。

・島崎和歌子さんは、買い物に行って、買ったものを置いて帰ったことがあります。
・八嶋智人さんは、車に乗り込む時、車の上に物を置いて、そのまま乗っちゃうそう。
・山瀬まみさんは、野菜室に入れたつもりが、冷凍庫にネギを入れていた。


微笑ましい「うっかりミス」ですが、うっかりの中には、深刻な病気である場合もあるそうなのです。

患者数は全国で、360万人。

しかも、自覚症状が全くないのだという。

9割の人は、気づいていない。

さらには、放っておくと、大変なことになってしまう。


エノキ
なんか、怖そうですね。


ササミ
この「危険なうっかり」ですが、40代から増えるそうです。




うっかりと緑内障


<ケース(1)>

52歳の女性、46歳の頃から、うっかりミスが気になりだしました。


・食事をしていて、うっかりコップを倒してしまう。
・出かける時に、忘れ物をしてしまう。
・男子トイレに、間違って入ってしまう。


そんなある日、信じられないことが起こりました。

向かい側から歩いて来る人に、それを見て気づきながら、すれ違いざまに ぶつかってしまったのです。


うっかりミスは、次第に増加。

そのため、この女性は、一人で出かけるのも ままならなくなってしまった。




<ケース(2)>

66歳の男性、6年前から、うっかりミスが目立つようになったという。


・読書していて、行を読み飛ばしてしまい、内容が分からなくなってしまう。
・床に落とした錠剤を、なかなか見つけられない。
・棚や壁に、体をぶつけてしまう。


うっかりミスはどんどん増えて、やがて仕事にも 支障が出るようになったという。



ケース(1)の女性と、ケース(2)の男性。

実は、同じ病気です。

うっかりミスに潜む病気の特徴とは、いったい何なのでしょう?



<危険な うっかりミス>

・ぶつかる。
・コップをこぼす。
・本を読み飛ばす。
・値段の勘違い。
・左右違う靴を履く。

・忘れ物をする。
・つまづく。
・計算ミス。
・おつりを取るのを忘れる。
・人とはぐれる。



ササミ
これらに関係するのが、「目」です。

目の見落としによる うっかりミスなんですね。


エノキ
ということは、目の病気?


ササミ
そうです。

目の病気といえば、「白内障」と「緑内障」が有名ですよね。

うっかりミスと関係するのは、「緑内障」の方。


白内障は水晶体が混濁するので、気づきやすい目の病気です。レンズ部分が、白く濁る。

しかも、比較的簡単な手術で、治療できます。人工レンズを入れると、見えるようになる。


一方、緑内障は、なかなか気づけないのが特徴。網膜に異常が起こる病気で、治らないのだという。

一度 喪失した視野は回復が困難で、失明原因の第1位。

ただし、進行を止めることはできます。


エノキ
回復が難しいとなると、1日でも早く気づいて対処することが大事になるわけだ。


ササミ
そうなんですね。

ただ、「気づきにくい」という特徴があるため、ついつい「うっかりミス」と思い込んでしまう。


エノキ
ああ~。



ササミ
さて、緑内障とは、どのような病気なのでしょうか。

特徴の一つとして、視野が欠けることがあります。

検査でも、それが出てくる。

にもかかわらず、9割の人は気づかない。


エノキ
視野が欠けるのに、本人は気づかない。

これは、どういうことなんでしょう?




視野と盲点


ここで、ガッテン大調査~!

20代から80代の76名に、集まってもらいました。

最新の検査機器「OCT」で、検査してもらいます。

Optical Coherence Tomography。緑内障のわずかな兆候も見逃さない、早期発見の切り札。

検査してくれるのは、眼科医の田中康一郎さんです。


調べていくと、1人の女性に、緑内障が始っていることが分かりました。

詳しく調べると、視野の異常もあるようです。

にもかかわらず、女性に自覚症状はなかった。



76人に検査を受けてもらった結果、緑内障の人が2人いました。

そのうちの1人では、視野の半分近くで、ダメージが始っています。

だけど、自覚症状はなし。

メガネだと汚れにはすぐ気づくのですが、緑内障では気づけない。

これは、どうしてなんでしょう?



検査画像を見ると、緑内障の人とそうでない人、両方に「くぼみ」が見えます。

この「くぼみ」は、視神経が集まった箇所。

視神経は、網膜に映し出された情報を脳に伝える役割をします。

それが一か所に集まって束になり、脳につながっているんですね。

そのための穴が、あの「くぼみ」部分なのです。


このくぼみには別名があって、「盲点」という。

この部分だけは視細胞がないので、光が当たっても反応が起こりません。

つまり、見えない。


さて、緑内障の人とそうでない人の差ですが、緑内障の人ではこの「くぼみ」が 大きく陥没している。

では、どうして、そうなるのか。


眼球の中には、圧力がかかっています。

そして、何らかの理由でその圧力が強くなると、穴の開いている「くぼみ」部分を圧迫するようになります。

それで、大きな穴になるわけですね。

さらに、くぼみに圧力がかかることで、視神経がダメージを受けてしまいます。

これにより、その部分の視野が欠けてしまう結果に。


これで、視野が欠けるメカニズムが分かりました。

では、視野が欠けているのに気づかないのは、なぜか?



原因はまだ不明なのですが、緑内障で最初にダメージを受けるのは、斜め上と斜め下の部分だと言われる。その部分の視野が欠けます。

人は物を見る時、その対象を、目の中心に置きます。この時、中心部分の視神経は生きているので、見えるわけです。

通常の視力検査を受けていても、マークを目の中心で捉えれば見えるので、それとは気づきにくい。


もう1つ、気づけない理由があります。

それには、脳の働きが関係しているという。


66歳の男性。2年前に、初期の緑内障と診断されました。

この男性に協力してもらって、ある実験をした。

監修は、近畿大学医学部眼科学教室の松本長太 教授。


スクリーンに映って見えたものを、紙に書いてもらいます。

視野が欠けている方の目で、いざ、実験。


画面に映し出されたのは、4分割された画像。

左上と右下には「●」が並んでおり、右上と左下には「○」が並んでいます。


ためしてガッテン 盲点


男性も、それは認識できました。


次の画像も、前のと同じようなも。

でも、違いがあります。

右下の「●」の中に、サルが3匹並んでいる。


ためしてガッテン 盲点


でも、男性は、そのサルを認識することができませんでした。

男性が見ていたのは、サルではなくて、「●」。

これは、どういうことなんだろう?


実はこれ、盲点がなせる技。

盲点の部分にあるものは、見えません。

でも、人間はふだん、盲点を感じませんよね。

視野の中に、欠けた部分を感じない、見ない。

人間は、盲点をまったく意識せずに、生活しています。

これは、「脳が補正しているから」です。

いわば、脳が周りの状況から類推して、「きっとここはこんな感じなのだろう」と、補っているのです。


男性の実験の場合、緑内障で視野が欠けているため、サルの部分は見えていませんでした。

けれど、脳の補正機能により、周りと同じ「●」が見えていたのです。




ためしてガッテン 盲点
(左目を閉じて赤い星を見ながらサルも見ている時、サルが消える地点がある)
(盲点に入った場合、サルは消えます)




緑内障の人では、これと同じようなことが起こります。

視野の欠損により、本当は見えていない部分ができる。

なのに、脳が補正するので、見えていると勘違いしてしまう。

なので、本来あるコップが見えなかったりするんですね。


ササミ
緑内障に気づかない理由は、脳の補正機能でした。

エノキ
なるほど。

ガッテン、ガッテン!




検査と治療法


ここでスタジオに、専門家の先生が登場。

岐阜大学医学部附属病院 教授、日本緑内障学会理事の、山本哲也先生。


山本先生によると、緑内障は確かに治らないけど 多くの人はそのままの状態で保つことができる、とのこと。


スタジオに、最新の検査機器である「OCT(Optical Coherence Tomography)」が登場。

ゲストの3人が、検査を受けることになりました。


結果はというと、島崎さん、八嶋さん、山瀬さん、3人とも、問題なし。

ちなみに、OCT検査は、保険適用の場合で、600円程度らしい。



もし、OCTで緑内障の疑いが出たら、いくつかの検査を行う。

まずは、「眼底写真」

網膜の色の変化で、視神経のダメージの範囲を調べます。

次は、「眼圧検査」

目に風を当てて、視神経にかかる圧力を測定する。

最後は、「視野検査」

これは検査の中でも重要だといいます。

この検査で、視野が欠けている場所を探す。

なんでも、緑内障になると、青色の感度が下がるそう。

それを利用したものです。


では、もし、緑内障と診断されたら、どんな治療をするのでしょうか?

もしかして、手術?

いや、ご安心を。

治療は目薬だそうです。


眼球には、形を保ったり、栄養を送るための水分が、あります。

で、この眼球内の水分が多くなりすぎると、外に向かって押す力=眼圧が上昇する。

この眼圧の上昇により、くぼみが圧迫され、緑内障になります。


目薬は、流れ込んでくる水分の量を抑えてくれる。

あるいは、たまっている水の排水をよくするという働きの目薬もあります。

こうして、目薬のおかげで眼圧が下がり、緑内障の進行が止まるというわけ。


目薬をきちんと使い続けることで、進行を遅らせることができるんですね。


以前は失明の心配があった緑内障ですが、今では、目薬や手術など、医療の進歩によって、失明まで進む人は非常に少なくなっているそうです。


あと、ジョギングやウォーキングなど、有酸素運動には少し眼圧を下げる働きがあるそうです。

ただ、残念ながら、短時間しか続かないので、長期的な進行予防は難しいというのが、現状。


緑内障は、40歳以上の人が かかりやすい。

40歳以上で近視の人は、5年に1回の検査で、早期発見を。

進行するまでに見つけるのが、大切です。




さて、残念ながら視野が欠けてしまった場合、ミスを減らすためにどうしたらいいのか?

先に紹介した女性は、視野が欠けているところに食器を置かないようにしているそうです。

みんなで食事をする時は、一番端の席に座って、大皿の料理や他の人の顔が見えるように、工夫している。

視野が欠けているという現実を受け入れ、自覚して、気をつけているそうです。

意識することで、いろいろと対応できるようですね。



ササミ
緑内障は早期発見と治療で、進行を止められます。

エノキ
視野を保てる!





NHKためしてガッテン増刊 健康プレミアム Vol.05 2013年 09月号 [雑誌]




緑内障で失明しないために―40歳以上の17人にひとりに迫る危機


 





エノキ
いや~、歳をとると、いろいろと眼の病気になるんですよ。

前に飛蚊症の症状が出たので、眼科で検査してもらいました。

その時に、眼圧検査とか、視野の検査とか、したな~。

瞳孔を開く薬をさされたりもした。


ササミ
やっぱり、検査は大事なんですね。

気づきにくい病気には、特に有効。

早期発見と早期治療。

それによって失わずにすむものもありそうです。



[まとめ]


・目の見落としによる
 うっかりミスが多い時、
 緑内障である場合がある。

・緑内障は
 視野が欠けてしまう
 目の病気。
・でも、盲点の関係で、
 それと気づきにくい。

・緑内障は
 回復しない病気。
・でも、進行は遅らせられるので、
 検査で早期発見を。





次回は、「冷蔵庫のスゴ技 5連発!」。

放送は、8月28日。





NHK ためしてガッテン 2013年 Vol.19 夏




緑内障を治す本 (ビタミン文庫)






 → 「ためしてガッテン 2013年のアーカイブ 4月~6月」




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tag : ためしてガッテン 眼科


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