「物忘れの原因は、てんかん(癲癇)?/ためしてガッテン」

今日のテーマは、物忘れ。

歳をとると、誰にでも起きますよね。

その中で、ある薬を飲むだけで簡単に治っちゃう物忘れがあるんだって。

この薬で治る物忘れ、今まであまり知られてなかったため、医師でも見落とす場合があるそうです。

認知症と判断されている場合が、多々ある。

この認知症とは全く別物で、ある原因により誰にでも起こる可能性があるという物忘れ、いったい、どういうものなんだろう?



2012年1月18日放送の「ためしてガッテン」より、「まさか!!もの忘れに効く薬があったなんて」からのメモ書きです。




物忘れとてんかん




認知症ではない物忘れ


・この物忘れは、単なる老化による物忘れではないそう。
・病気であり、だからこそ、薬で治る。

・物忘れの原因となる病気といえば、認知症。
・アルツハイマー型などがあります。

・認知症については、進行を遅らせる薬はできた。
・でも、完全に治す薬は、まだありません。

・ところがある病気を原因とする物忘れは、
 薬で治るという。
・それは有名な病気だといいますが、何だろう?


・74歳の男性。
・6年前、深刻な物忘れに悩むようになりました。

・ある日、近所の人の名前が思い出せなくなった。
・また、駅に行く道も、分からなくなりました。
・切符の買い方さえ分からなくなり、
 ひとりでは外出できない状態に。

・さらには、行ったはずの旅行の記憶さえ、
 丸々抜け落ちることも。
・そして一番ショックだったのは、
 身内の死を忘れてしまったこと。

・男性の症状には、マダラ状に記憶が抜け落ちるという、
 特徴がありました。

・病院で検査を受けたところ、
 アルツハイマー病による認知症との診断。
・薬が処方されましたが、一向によくなりません。

・ところが4年前、家族のすすめである専門医を受診したところ、
 今までとは違う薬が出されました。
・これを半信半疑ながら服用したところ、
 驚くほど効いた。
・今まで本当に病気だったの? と思うくらいです。

・記憶は戻るし、体調はいいしで、
 男性は、気持ちが弾けるようによくなったといいます。
・まるで、パッと花が咲いたみたい。


・男性の症状をまとめると、以下のようでした。

 ・60代で発症。
 ・突然もの忘れに襲われる。
 ・記憶がまだら状に抜け落ちる。
 ・短時間ボーッとすることがある。


・この内、新しい物忘れの特徴は、「突然に」という部分。
・ふだんは普通なのに、突然、忘れる。

・また、「まだら状」だという部分も。
・旅行なら、去年の旅行は忘れているのに、
 一昨年の旅行は覚えていたりします。

・あと、「短時間」という部分も。


・この病気における物忘れは、発作。
・突然に起こる。
・それだけに、自覚しにくいようです。




原因は、てんかん


・ガッテン恒例の、実験です。
・参加してくれたのは、10人の元気なお年寄り。
・みなさん健康的で、ハキハキ、シャキシャキしています。

・みなさんには脳ドックを受診してもらった。
・MRIで検査してもらいます。

・結果は、みなさん腫瘍や委縮もなく、
 今すぐ物忘れにつながるような大きな異常はありませんでした。


・ところが、です。
・同じ画像を、国立精神・神経医療研究センターの
 渡辺裕貴 先生に見てもらったところ、
 意外なことが分かりました。

・物忘れが出る可能性がある人が、出てきたのです。
・それも、半数の方が。



・物忘れの原因となる病気とは、「てんかん(癲癇)」

・わりと聞く病名ですが、その特徴は何でしょうか?

 <子どものてんかんの特徴>

 ・突然、失神する。
 ・生まれつきのもの。
 (*ただし、てんかんのほとんどは、遺伝しない)
 ・けいれんを起こす。
 ・大人になると、治る。



・アメリカの調査で得られた、
 てんかんを最初に発病する時のグラフがあります。
・これを見ると、赤ちゃんの時が多くて、20歳の手前で下がっている。
・かつては、9割が20歳以下で発病するといわれてきました。

・ところが、です。
・このグラフには、続きがあった。

・50歳代で再び増加に転じ、80歳を迎えるころには、
 赤ちゃんの頃より多くなっています。

・ということで、てんかんを患っている方は、
 100万人と推定されるほど多い。




子どものてんかん


・てんかんの患者さんの脳の中では、
 いったい何が起きているのでしょうか?

・脳には、2種類の神経細胞があります。
・1つは、興奮性細胞
・もう1つは、抑制性細胞

・興奮くんの仕事は、信号の伝達です。
・受け取った信号を電気の波に換え、周りに広めようと働く。

・そして信号がちゃんと伝わると、抑制ちゃんがそれをなだめます。
・すると、興奮くんは、いったん静かになる。
・抑制ちゃんは、いわばブレーキ役なんですね。

・健康な人の場合、このふたりの連携プレーで、
 脳内の信号は的確に伝わります。


・ところが、てんかんの発作が起きる時は、
 なぜか、興奮くんが異常に興奮する。
・こうなると、抑制ちゃんもなす術がありません。

・必要以上の電気が流れ、脳の中はまるで、
 ショートしているような状態に。


・てんかんとは、大脳の神経細胞が過剰に活動することによって、
 発作的な痙攣(けいれん)や意識障害などを反復する状態のこと。
・突然意識を失う場合もあれば、瞬間的に意識を失う場合もある。
・また、頭痛や吐き気が起こる場合も。


・子どものてんかんはいろんな理由があるものの、
 生まれつきの性質で、興奮性細胞の方が興奮しやすい。
(*ただし、てんかんのほとんどは、遺伝しません)
・それが脳全体で起こるので、気を失ったり、
 痙攣を起こしたりする。
・神経細胞の過剰な興奮が広がることで、
 発作の症状が重くなりやすいんですね。

子どものてんかんは、神経細胞の過剰な興奮による




大人のてんかん


・では、大人のてんかん、
 高齢者のてんかんは、どうなのでしょう?

・大脳の中には、およそ140億個といわれる神経細胞がある。
・興奮くんと、抑制ちゃんがいます。

・そして高齢者のてんかんの特徴は、
 抑制ちゃんがダウンしてしまっているところ。
・そのおかげで、興奮くんを止める人がいないんですね。

・誰もブレーキをかけてくれないので、
 興奮くんはとにかく激しく興奮することに。

・さらにここで、特徴が。
・高齢者のてんかんの場合、
 興奮くんの暴走は、部分的にしか起きません。
・このため、部分的に記憶の欠落が起きるのです。

・高齢者の脳は、限られた血液量しかないのに
 部分的な脳の興奮状態が起きると、
 血液がそこに集中してしまう。
・そうすると、どうしても手薄になる箇所ができてくる。
・結果、記憶の一部が呼び出せなくなるのです。



・先ほどの実験では、物忘れになる可能性があると言われた人と、
 そうでない人に分かれました。

・可能性があると言われた人の脳のMRI画像を見ると、
 隠れ脳梗塞と呼ばれる部分がありました。
無症候性脳梗塞とも呼ばれる、
 自覚症状のない小さな脳梗塞のこと。
・70代の35%にあるという報告も。

・先ほどの調査で将来可能性があると言われた5人も、
 現在は何の問題もありません。
・ただ、将来、物忘れのような症状が出たら、
 この病気を疑った方がいいというだけ。


・隠れ脳梗塞のせいで、血液が正しく行き届かなくなる。
・その影響を一番受けるのが、抑制ちゃん。

・また、抑制ちゃんがダメになる他の理由には、
 腫瘍、ケガなどによって神経細胞がダメージを受けた場合など。


・高齢者型のてんかんの原因は、
 脳梗塞や脳腫瘍、頭部のケガなど。
・また、生活習慣病も、一因になる。





燃え上がり現象


・てんかんは、早く見つけることが大切だと言います。
・見つけないと発作症状がだんだん悪くなって、
 取り返しがつかなくなる可能性も。


・1日1回、ラットの脳に微弱な電流を流すという実験があります。
・この程度では、全身の痙攣(けいれん)は起きません。
・でもこれを2週間続けると、
 ラットは全身で痙攣を起こすようになりました。
・脳のショート状態が、部分的なものからやがて、
 脳全体への過剰興奮へと広がったのです。

・それを、「燃え上がり現象」と呼ぶ。
・小さな発作がより大きな発作を引き起こす、てんかん特有の症状です。

・だから、お年寄りの場合も、放置すると、
 全身の痙攣が起きたり、意識を失ってしまう場合も、起こりうる。




早期発見


・あるご夫妻が、取材に応じてくれました。

・78歳になる旦那さんは、5年前、
 てんかんによる意識や記憶の障害が起こるようになった。
・ところが、本人はそれを覚えてない。

・異変に気付いたのは、奥さんです。
・すぐに息子に連絡し、飛んで来てもらいました。

・てんかんを発病すると、安静にしていても、
 強い脳波が起きるようになる。
・この脳波は、脳のどこでショート状態が起きるのかを突きとめ、
 適切な治療を行うための重要な手がかりです。

・旦那さんもすぐに脳波の測定をしてもらいました。
・ところが異常が見つからず、てんかんだと断定できなかった。

・日常生活には問題ないものの、次第に症状は悪化。
・そこで奥さんは、いつ、どのような時に、
 どんな症状が出たのか、詳細に記録することにしました。

・いくつかの病院を経てたどり着いたのが、てんかん専門医。
・国立精神・神経医療研究センター病院、渡辺雅子 先生。

・奥さんのつけた記録が、治療を行うのに
 決定的な役割を果たすことになりました。

・渡辺先生は記録を見て、発作が夜に起きていることに注目。
・旦那さんに入院してもらい、長時間ビデオ脳波検査で、
 直接てんかんが起きる様子を確認することに。

・すると記録通り、夜間に発作が。
・その時に強い脳波が測定され、診断が確定された。

・こうしてようやく、本格的な治療がはじまったのです。

・それから2ヶ月、旦那さんのてんかんの症状は、
 まったく出なくなりました。
・今は前と同じように、趣味や旅行を楽しんでいます。




見分け方と薬


・渡辺雅子 先生によれば、日本全体の100万人の患者さんの内、
 8割にあたる80万人の方は、薬でほぼ発作をコントロールできるという。
(ただし、記憶の一部は戻らないことも)
・その一方で、今後、高齢者の発病増加は確実なのではないかとも。


<てんかんの症状の見分け方>

 ・良い時と悪い時の差、大。
 ・記憶がまだら状に抜ける。
 ・短時間、意識がとぎれる。
 ・無意識な動作、反復。
 ・睡眠中のけいれん。


・無意識の動作では、「身振り自動症」というものが。
・衣服をまさぐる、体を揺らすなどの動作を、無意識に行う。



・薬としては、「抗てんかん薬」が。
・10種類以上、20種類近く、日本ではある。

・それぞれの発作の症状によって、薬を使い分けます。
・患者さんのてんかんのメカニズムによって、薬を決める。

・この薬は病気そのものをよくしているわけではないので、
 脳を鎮めるため、薬は飲み続ける必要があります。
・ただ、何年も発作が起きないでいると、
 病気の勢いがだんだん小さくなって、
 そうなると薬を減らせる場合も。
・最終的には、薬をやめる可能性だってある。

(あくまで可能性であることを、ご留意ください)
(また薬の服用は、医師の指導に従ってください)



<てんかんの方の運転>

・発作が起きない状態になっていれば、
 道路交通法上、運転はできる。
・その目安は、2年間発作がないこと。
・逆に、2年以上発作が止まってない方は、運転してはならない。

(詳しいことはお近くの警察署や運転免許センターに問い合わせてください)



<成人のてんかんの診療>

・主に、精神科、神経内科、脳神経外科へ。
・そこで診断がつかないような場合、
 日本てんかん学会の会員がいる病院へ。

(子どもの場合は、小児科)


<日本てんかん協会 相談専用ダイヤル>

03-3232-3811

月・水・金(平日のみ)13:15~17:00





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てんかん発作こうすればだいじょうぶ―発作と介助 (「てんかん」入門シリーズ 1)


 





まさか、てんかんが物忘れにつながるとは。

また、名前はよく聞くけど、メカニズムとか知らなかった。

確かに、子どもの病気というイメージがあるけど、大人でも起きるんですね。

また、表に現れる症状が違うので、分かりにくいか。


てんかんによる物忘れは薬で治療可能だというのが、朗報ですね。

これによって改善される人も、出てくるかもしれない。

医学って、すごいな。



[まとめ]


・物忘れには、てんかんを原因とするものがある。

・子どものてんかんは、神経細胞の過剰な興奮で起きる。
・これは、興奮性細胞が抑制性細胞の働きを超えて頑張るから。
・そして、脳全体で起きる。

・高齢者型のてんかんは、抑制細胞の一部がダウンすることで起きる。
・そのせいで記憶が部分的に欠落する。
・原因は、隠れ脳梗塞や腫瘍など。


・燃え上がり現象といって、
 小さな発作がやがて、大きな発作につながることも。
・だから、早期発見は、大事。


・100万人の患者さんの内、80万人の方は、
 薬でほぼ発作をコントロールできる。





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ガッテン流!和食のすごい鉄則






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