【薬の使い過ぎによる頭痛】 チェックと予防、対策/きょうの健康


痛み止めやトリプタンなどの薬を頻繁に飲むことで、「薬剤の使用過多による頭痛」が生じることがある。

その数は推計で、人口の1~2%。うち、70%は女性だという。

月に15日以上 頭痛があって、痛み止めの薬やトリプタンを、月に10日以上、3か月を超えて服用している場合は、要注意!

気休めに飲むのは、やめましょう。

予防のコツや、治療の流れについても、紹介。



解説:北里大学 客員教授 五十嵐久佳。

司会:黒沢保裕、岩田まこ都。



2017年8月23日放送の「きょうの健康」より、「~ 3つの頭痛 最善の対策(3) ~ 薬の使い過ぎによる頭痛」からのメモ書きです。




きょうの健康 薬の使い過ぎによる頭痛




薬の使い過ぎによる頭痛


エノキ
さあ、今回のテーマは何でしょうか?

ササミ
「薬の使い過ぎによる頭痛」です。

どうして起きるのか? 予防するには、どうしたらいいのか?

学んでいきましょう。





[体験談]


30歳の女性 Aさんは、もともと片頭痛持ち。

学生の時から、たまに、ズキンズキンと強い痛みがする片頭痛を起こしていました。

でも、その時は、市販の頭痛薬で、抑えられていたという。

その後、社会人になってから、仕事によるストレスが増えたためか、頭痛を起こす回数が増え、頭痛薬を使うことも増えていきました。

最近は、朝から頭痛が起こるようになり、その上、、薬がまったく効かなくなってしまいました。

しかも、毎日のように頭痛がして、苦しんでいる状態。





今回問題とするのは、「薬の使い過ぎによる頭痛」

このタイプの頭痛に悩んでいる人は、推計で「人口の1~2%」だといいます。(J Headache Pain 2010)

また、専門的な治療を受けないと改善が難しい、という特徴も。



今回は、その対策について、北里大学の 五十嵐久佳 客員教授に、教えていただきます。


まずは、薬の使い過ぎによる頭痛について。


「大原則として、もともと片頭痛とか緊張型頭痛のような、頭痛持ちの方が なるんですね」

「その方たちが、痛み止めのお薬ですとか、片頭痛の治療薬であるトリプタンを頻繁に飲んでらっしゃると、かえって頭痛が増えて、毎日のように頭が痛くなる、そういう状態を、薬剤の使用過多による頭痛と呼んでいます」




薬の使い過ぎによる頭痛は、なぜ起こるのでしょうか?


ひどい頭痛を経験した人が、頭痛を起こすことへの不安が大きくなったために、自己判断で薬を飲むようになってしまう。

すると、薬を飲む回数や量が増えてしまい、その影響で、脳が痛みに敏感になって、頭痛の頻度が増えることがあるんです。

また、頭痛が複雑化して、次第に薬が効きにくくなることも。

そうなると、さらに薬の回数や量が増えて、結果、悪循環を繰り返すようになってしまう。


頭痛の悪循環





薬の使い過ぎで、どうして痛みに敏感になってしまうのでしょう?


五十嵐先生の解説。

「実はですね、お薬を頻繁に飲むことによって、脳など中枢神経での 痛みの感受性が変化する、と考えられています」

「そうすると、少しの刺激でも、それを痛みとして感じてしまいますので、結果として、頭痛が増えてくると考えられています」




では、どういう人が、薬の使い過ぎによる頭痛なのか、そのチェック方法を紹介します。




<薬の使い過ぎによる頭痛 チェック>


 (1) もともと片頭痛や緊張型頭痛など頭痛持ちだった人が、

 (2) 現在、月に15日以上、頭痛がある。

 (3) 痛み止めの薬やトリプタンを、月に10日以上飲んでいる状態が、3か月を超えて続いている。


以上のような項目が、すべて当てはまると、薬の使い過ぎによる頭痛と診断されます。


診断基準




薬の使い過ぎによる頭痛ですが、8割が もともと片頭痛持ちの人だといいます。

というのも、片頭痛の人たちは、ひどい痛みを経験しています。

早めに薬を飲まないと、もっと ひどくなるというような、そういう体験をしているので、非常に、頭痛に対する不安とか恐怖が大きいんですね。

なので、ちょっと頭痛を感じると、早めに薬を飲んでしまう。

そうすると、気がつくと、1か月に10日以上 薬を飲んでしまっていて、月の半分は頭が痛いというような状態になってしまう。


もともと片頭痛持ちが多いということは、片頭痛は女性に多いので、この薬剤の使用過多による頭痛も、70%は女性だという。


また、毎日 片頭痛が起こるような人もいれば、片頭痛と緊張型頭痛が混在るるようなケースも多いのだとか。




原因となる薬ですが、簡単に手に入る市販薬が、圧倒的に多い。

なのですが、お医者さんが処方するトリプタンも、増えてきているのだそう。

そのため、頭痛外来などでは、月に10日以上 薬を飲まないように、処方されます。

また、患者さんにも、そのように指導するとのこと。




注意しないといけないのは、頭痛だけではなくて、月経痛や腰痛など、他の身体の痛みに対して、痛み止めを飲んでいるような場合。

これらのトータルでも、薬剤の使用過多による頭痛になり得ます。




Aさんのように、朝から頭痛になるようなケースも、多いのだとか。

原因は まだ解明されていないのですが、そういう人は とっても多いとのこと。




対策と治療


ササミ
薬の使い過ぎによる頭痛になってしまった人は、どうしたら よいのでしょう?


一番大事なのは、やはり、原因となった薬をやめること。

でも、これが、一人では、なかなか難しい。

なので、頭痛外来や神経内科など、専門医への受診が勧められます。



<治療の流れ>


 (1) 薬の使い過ぎによることを理解。

 (2) 原因となっている薬を中止。

 (3) 別の種類の頭痛薬を処方。

 (4) もともとの頭痛に合わせた、予防薬。

 (5) 薬の使い過ぎによる頭痛なら、徐々に軽減。

 (6) 経過がよければ、予防薬を減らす。



初めに、医師の説明により、薬の使い過ぎの悪循環で悪化した頭痛であることを、しっかり理解します。

そして、別の頭痛薬を使いながら、頭痛薬を飲むのを 週2日まで減らすなど、目標を作る。

こうした意識づけが できたら、まず、原因となっている薬を中止していく。


医師からは、頭痛が起きた時のために、別の種類の頭痛薬が、処方されます。

また、もともとの頭痛に合わせて、予防薬も処方される。


薬の使い過ぎによる頭痛であれば、徐々に頭痛が軽減されます。

経過が良ければ、予防薬を減らしていく。


そして、片頭痛や緊張型頭痛など、もともとの頭痛の症状に戻れば、薬の使い過ぎによる頭痛は治ったと、判断される。


治療の経過





もともとの頭痛に合わせた予防薬というのは、どういうものなのでしょう?


例えば、もともとの頭痛が片頭痛であれば、次のような薬などが。


 ・カルシウム拮抗薬(きっこうやく)。

 ・抗てんかん薬。

 ・β遮断薬(べーたしゃだんやく)。

 ・三環系(さんかんけい)抗うつ薬。



緊張型頭痛の場合は、これ。


 ・三環系抗うつ薬。




予防薬の効果は、すぐに出るのでしょうか?


残念ながら、1~2週間飲んでよくなるということは、あまりないのだそう。

最低 2か月は服用を続けて、効果をみます。




効果が出るまでの間に、頭痛が起こったら?


もともとの原因となった薬をやめてしまうと、1週間は とてもつらい状態が続く。

なので、例えばトリプタンが原因の場合だと、トリプタンの飲み薬は 5種類あるので、別のトリプタンに変えます。

市販の頭痛薬が原因の場合は、その薬に含まれていない単一成分の頭痛薬を処方するとのこと。





治療の結果、どういう状態になれば、薬の使い過ぎによる頭痛が治ったと考えていいのでしょう?


片頭痛の場合は、頭痛薬の使用が10日未満になったら、元の片頭痛に戻ったと判断する。

緊張型頭痛の場合には、気休めで市販薬を飲んでいる人がとても多いので、薬以外で、例えばストレッチや頭痛体操、ゆったりとお風呂に入るなど、そういうことで対処できるようになれば、治ったと判断します。





五十嵐先生によれば、「専門的な治療により、約70%の人はよくなる」とのこと。

ですが、「そのうち約30%の人は、1年以内に元に戻ってしまう」との報告も。

なので、よくなった後も 1年間は、専門医への通院を続けることが大事になります。



専門的な治療でよくならない場合、睡眠障害、抑うつ、不眠症などが、あることも。

ですから、必要があれば、心療内科などの先生に相談して、頭痛外来と一緒に診ていくというような、対処をとることも。





<予防と対策>


意識してほしいのが、「頭痛薬の使用を、週2日ほど、月に10日未満」を守ること。

また、「頭痛日数が多い人」は、市販の頭痛薬を使う時は、「主成分が単一の頭痛薬」を選び、主成分が複数含まれているものは、避けましょう。

そして、頭痛が起きていない時に、予防的に飲むのも、避けること。


こうしたことを守るうえで、効果的なのが、「頭痛ダイアリー」をつけるのを習慣化すること。

頭痛の起こり方や、薬の使用状況、月経やストレスなど、頭痛が起こった日の出来事を、日誌に記入します。

これで、自分の頭痛の傾向を把握できるだけでなく、薬の飲み方もチェックできる。


頭痛で医師の診察を受けている人は、月経痛や腰痛の薬など、他に飲んでいる薬があれば、頭痛薬を処方してもらう時に、医師に使用薬を、すべて伝えるようにしましょう。


予防のために


頭痛ダイアリー


「薬の使い過ぎによる頭痛の人は、ぜひ、頭痛ダイアリーをつけていただきたい」と、五十嵐先生は言います。

どういう時に頭痛が起こるのかが分かると、誘因(ゆういん:引き起こす原因)が分かることになる。

また、どういう状況で薬を飲んでいるかも、分かります。

気休めで飲んでいないか? 効いていないのに、頻繁に飲んでいないか?

そういったことも、チェックできますね。

あと、寝過ぎで頭が痛くなる場合だと、寝過ぎないようにするといった対応も可能に。

予防薬を使ってみて、どれくらい頭痛が減ったかということも、医師と一緒に頭痛ダイアリーを見ながら確認することも、できる。





最後に、五十嵐久佳 先生から。


気休めで頭痛薬を飲まないこと。

週に2日以上、頭痛薬を服用している人は、予備群になります。

そういう人は、早めに専門医を受診してください。





NHKきょうの健康 2017年8月号 [雑誌] (NHKテキスト)



頭痛女子バイブル




 → 【片頭痛】 チェック法&頭痛ダイアリー

 → 【緊張型頭痛】 予防に頭痛体操




tag : 頭痛





web拍手 by FC2

にほんブログ村 健康ブログへ


健康と医療ランキング

【緊張型頭痛】 予防に頭痛体操/きょうの健康


緊張型頭痛の特徴。

片頭痛との違いは?

デスクワークや車の運転など、長時間の同じ姿勢は要注意。

生活習慣の見直しが、基本になる。


<自分でできる対策>

腕振り体操、肩回し体操。


薬の服用と、医療機関の受診について。



解説:北里大学 客員教授 五十嵐久佳。

司会:黒沢保裕、岩田まこ都。



2017年8月15日放送の「きょうの健康」より、「~ 3つの頭痛 最善の対策(2) ~ 緊張型頭痛」からのメモ書きです。




きょうの健康 緊張型頭痛 予防に頭痛体操




緊張型頭痛


エノキ
さあ、今回のテーマは何でしょうか?

ササミ
「緊張型頭痛」です。

その特徴と対策について、学んでいきましょう。





[体験談]


40歳の女性、Aさん。

仕事はデスクワークで、長時間座り続けるのが日常です。

毎日のように肩コリが起こるのですが、それだけでなく、午後になると、次第に頭全体が締めつけられるような頭痛が起こります。

我慢できないほどの痛みではないのですが、仕事が はかどらないことも多く、困ってしまいます。

毎日のように、ストレスを感じてしまう。




肩コリと頭痛をセットで持っている人は、多いかもしれません。

一つでも大変なのに、重なると、余計に つらいですよね。


このAさんのように、デスクワークをしている人に起こりやすいのが、「緊張型頭痛」

このタイプの頭痛は、起こす人が最も多く、国内で推定2000万人だと言われています。


緊張型頭痛は、片頭痛ほど症状はつらくない場合が多いのですが、Aさんのように頻繁に起こってしまうと、大きな悩みになってしまいますよね。

連続するというのは、大変なことです。




専門家の先生に、その特徴と対策を教えていただきましょう。

前回に続き、北里大学 客員教授の 五十嵐久佳 先生が解説してくれます。




<緊張型頭痛と片頭痛の違い>


片頭痛は、ズキンズキンと、かなり強い痛みが起こります。

一方、緊張型頭痛は、「頭全体の重い痛み」「締めつけられるような痛み」「動いても痛みが強くならない」などの特徴が。


緊張型頭痛は、側頭筋や後頸筋群(こうけいきんぐん)、僧帽筋など、頭から肩にかけての筋肉のコリや張りによって、痛みを感じる神経が刺激されて、頭痛が起こると考えられています。

起こしやすいのは、デスクワークや車の運転など、長時間同じ姿勢でいることが多い人。特に、うつむきがちな姿勢が多い人です。

また、長時間同じ姿勢でいた結果ということで、夕方ごろや仕事の終わるころに起こしやすいのが特徴。

持続時間は人によって異なり、30分から1週間ほどです。


緊張型頭痛の特徴




緊張型頭痛は、生活習慣で起こると言われています。


 ・長時間の同一姿勢。

 ・悪い姿勢。

 ・不適切な枕。

 ・運動不足。



例えば、パソコンでの作業など、長い時間 同じ姿勢でいると、同じ筋肉にずっと負荷がかかるので、よくない。

また、姿勢が悪いと、頭や腕を支える筋肉が、こってしまいます。

枕の高さが合わない場合も、首や肩がこり、朝から頭が痛くなることがある。

頭はかなり重量がありますから、それを支える筋肉が弱いと、頭痛が起こりやすくなるという話もあります。

なで肩の人や運動不足の人は、起こりやすいのだとか。



上記のような筋肉のコリだけでなく、精神的なストレスがかかると、緊張型頭痛が長引いてしまう傾向が。




緊張型頭痛は、片頭痛と症状の特徴を区別することで、診断されます。



<緊張型頭痛チェック>


 (1) 頭の両側に起こる。

 (2) 圧迫・締めつけるような痛み。

 (3) がまんできる。仕事や家事などがこなせる。

 (4) 身体を動かしても、痛みが悪化しない。



このうち、2つ以上が当てはまり、頭痛以外の症状として、次の(5)と(6)が当てはまれば、緊張型頭痛と診断されます。


 (5) 頭痛が起きても、吐き気や嘔吐はない。

 (6) 光や音が気になったとしても、いずれも気にならない。あるいは、どちらか1つのみ。



緊張型頭痛チェック



ただし、例外もあります。

「今までと違う頭痛」が起こったり、「痛みが強くなっていく頭痛」がある場合は、脳の病気などを考えないといけないので、病院を受診してください。

画像検査をするなどして、他に病気がないということを、確認する必要が出てきます。




自分でできる対策


ササミ
では、緊張型頭痛に、どう対処すればいいのでしょうか?


緊張型頭痛の多くは、筋肉のコリや張りで始まります。

なので、まずは、「生活習慣の見直し」が必要になる。


緊張型頭痛を起こす人が自分でできる対策を、見ていきましょう。



<緊張型頭痛 自分でできる対策>

 正しい姿勢。

 作業中のこまめな休憩。

 自分に合った枕。


 首や肩を冷やさない。

 ぬるめのお風呂でゆっくり。

 日常的な運動。




長時間の悪い姿勢を防ぐことが大事。

正しい姿勢を心がけましょう。

猫背でアゴが出ている人は、背筋をまっすぐにして、アゴを引きます。

スマホのやり過ぎにも、注意しましょう。

また、座る時は、足を組まないこと。


作業中のこまめな休憩も、忘れないでください。

例えば、デスクワークを1時間ほど行ったら、5分間休憩をとり、立ち上がって伸びをするとか。

あるいは、少し歩き回るとか。


枕が自分に合っているかも、チェックする。

頭が高くなり過ぎてないか? 沈み過ぎてないか?

毎朝、起きる時に肩コリを感じる場合は、枕を見直してみましょう。



筋肉のコリや張りを防ぐため、血流を改善する対策も行うとよい。


まず、首や肩を冷やさないこと。

冬や、夏の冷房などで、寒いと感じたら、一枚羽織るなどしましょう。


ぬるめのお風呂に、ゆっくり入る。

両手を首の後ろで組むと、より温かくて、気持ちよくなります。


運動不足にならないよう、日常的に、身体を動かしましょう。

緊張型頭痛は、片頭痛とは逆で、じっとしていると、むしろ痛みが出やすくなります。

適度な運動で筋肉をほぐすことを、心がけてください。




<緊張型頭痛によい運動>


 水泳:
肩まわりの筋肉を、効率的に鍛えられる。



水泳はハードルが高いという方は、ウォーキングを。

その際は、猫背にならないように注意し、腕を振って行ってください。




家庭でも職場でもできる、簡単な方法があります。


<頭痛体操>


[腕振り体操]


(1) ヒジを軽く曲げて、胸の前に持ってくる。

(2) そのまま肩を、左の奥に、グッと振ってください。

次に、右に振る。

これを繰り返します。

(3) ポイントは、顔が正面を向いていること。

顔は動かさないで、両腕にあまり力を入れないで、振る。

自然に、流れる形。



頭痛対策 腕振り体操


後頸筋群、首を支える筋肉のストレッチになるとのこと。


一度に2分間行うのが、目安です。

肩がこってきたと感じた時に、行うとよい。




[肩を回す体操]


(1) ヒジを軽く曲げて、肩を回します。

前に回す時は、リュックサックを背負うように。

後ろに回す時は、コートを脱ぐように行う。

(2) これを繰り返しましょう。

(3) 前回しと後ろ回しを、10回行うのが目安。



頭痛予防 肩を回す体操


これは、僧帽筋のストレッチになります。




薬の服用、医療機関の受診


ササミ
緊張型頭痛の場合、薬の服用について、どう考えたらよいのでしょうか?


基本は、姿勢をよくしたり、運動したりというような、対策や予防だという。

けれど、例えば、肩の筋肉に触ると痛みが強いとか、そういう場合には、補助的に、市販の頭痛薬が効く場合があるとのこと。



では、医療機関を受診した方がいいのは、どういう場合なのでしょう?


生活習慣の見直しで改善しない場合、まずは、かかりつけの「内科医」などを受診する。

もし、頭痛が長引いてしまって、朝から晩まで毎日のように痛いという場合には、精神的なストレスも強く考えられるので、「神経内科」「頭痛外来」「心療内科」などを受診するとよい。


前述のとおり、緊張型頭痛の基本は、生活習慣を立て直すことです。

ですが、痛みが強い場合には、「非ステロイド性の消炎鎮痛薬」を使うことがある。

ただ、緊張型頭痛が頻繁に起こる場合、精神的なストレスが関与していることが非常に多いので、筋肉の緊張を緩めるような「筋弛緩薬」「抗うつ薬」「抗不安薬」などを使用するようなケースも。




緊張型頭痛には他にも、専門医の受診が勧められるケースがあります。


少なくないのが、「片頭痛と緊張型頭痛の合併型」

その現れ方は、大きく2つのタイプに分かれます。

1つは日によって、片頭痛と緊張型頭痛が起こります(半々ぐらい)。

もう1つは、日常的に緊張型頭痛が起こっており、たまに片頭痛が起こる。


では、合併型には、どう対処すればいいのでしょう?


片頭痛が多く、生活に支障をきたすのであれば、片頭痛の治療をします。

けれど、緊張型頭痛がベースにダラダラあって、そこに時々、片頭痛が起こるような場合には、起こった時の片頭痛に対処する方法と、ダラダラ続く緊張型頭痛への対処という風に、初めから2つでいく場合もある。

しかし、なかなかその見極めは難しいので、もし、合併型が疑われる場合は、専門医への受診が勧められます。


片頭痛が起こっている時は、動くと痛みが強まります。

なので、そんな時は、頭痛体操は行わないでください。

動いても痛まない、緊張型頭痛の時に行うのがよいようです。





NHKきょうの健康 2017年8月号 [雑誌] (NHKテキスト)



頭痛女子バイブル




 → 【片頭痛】 チェック法&頭痛ダイアリー




tag : 頭痛





web拍手 by FC2

にほんブログ村 健康ブログへ


健康と医療ランキング

【片頭痛】 チェック法&頭痛ダイアリー/きょうの健康


日常生活に支障をきたすことも多い、片頭痛。

推定患者数は、840万人です。


メカニズムと、引き金になる要因。

チェック法と、自分でできる対策は?

治療に使われる薬、トリプタンの特徴。


予防につかえる、頭痛ダイアリー。



解説:北里大学 客員教授 五十嵐久佳。

司会:黒沢保裕、岩田まこ都。



2017年8月14日放送の「きょうの健康」より、「~ 3つの頭痛 最善の対策(1) ~ 片頭痛」からのメモ書きです。




きょうの健康 片頭痛と頭痛ダイアリー




傾向とメカニズム、引き金


エノキ
さあ、今回のテーマは何でしょうか?

ササミ
「片頭痛」です。

人によっては 大変苦しく、日常生活に支障をきたすことも。

周囲の理解がないと、とってもつらいのだそうです。






[体験談]


25歳女性、Aさん。

中学生のころから、10年以上、片頭痛に悩まされています。

頭の片側が、ズキンズキンと痛くなる。


以前は、月経の時にしか起こらなかったのですが、就職してからは、月経の時以外にも、頭痛が起こるようになりました。

さらに、吐き気も、伴うようになったという。


毎回、市販の頭痛薬を飲んでいますが、効くこともあれば、効かないこともある、といった状態。

頭痛は丸一日続くこともあり、痛みで仕事がままならないことも。

しかし、休むと会社に迷惑がかかると思い、我慢しています。

Aさんは、「自分は頭痛持ちだから、仕方がない」と、半ばあきらめている状態だという。





片頭痛をお持ちの方は、国内で推定840万人。

そのうち、74%が日常生活に支障を感じている。

しかし、73%の人は受診していないのだそう。


なぜ、受診しないのかというと、このような理由が。


 ・片頭痛は月経の時に起こることが多いので、月経痛の一つと考えてしまう。

 ・母親や姉妹など、家族に同じような症状がある場合は、受け入れてしまいがち。


しかし、日常生活に支障をきたす場合は、受診を含め、適切な対処をとることが大切です。

そこで、片頭痛の対策について、学んでいきましょう。



解説してくださるのは、北里大学 客員教授の 五十嵐久佳 先生です。


原因となる病気がなく、繰り返す頭痛を、「慢性頭痛」と呼びます。

15歳以上のおよそ40%、4000万人が、慢性頭痛に悩まされていると考えられているのだそう。




<慢性頭痛のタイプ>


 ・ズキンズキンとする片頭痛:840万人

 ・全体を締めつける緊張型頭痛:2000万人

 ・片目の奥に激痛を繰り返す群発頭痛:12万人

 ・薬の使い過ぎによる頭痛:120~240万人




繰り返す頭痛の場合、多くの方が、上記の4タイプのどれかだという。


ですが、中には、危険な頭痛も。


<危険な頭痛>

 ・突然起こる。

 ・どんどんひどくなる。

 ・脳などの病気が原因で起こる二次性頭痛の可能性が。




<危険な二次性頭痛>

 突然の激烈な頭痛 → くも膜下出血

 高熱を伴う頭痛 → 髄膜炎

 進行性の頭痛 → 脳腫瘍



二次性頭痛が疑われる場合は、すぐに脳神経外科や神経内科を受診してください。




では、今日のテーマである「片頭痛」には、どういう特徴があるのでしょう?


<片頭痛の特徴>

 ・生活に支障があるような強い痛みを繰り返す。

 ・動くと、痛みがさらに強くなる。




「片頭痛」と書きますが、片側だけ痛む人は、6割。

残り4割の人は、両側が痛むのだという。





<片頭痛のメカニズム>


まだまだ不明な点が多い片頭痛ですが、その一つの説として、脳の「視床下部」といわれる場所が、様々な要因によって刺激を受けることで起こるのではないかと、考えられています。


視床下部が刺激を受けると、脳の血管の周りにある「三叉神経」から、神経伝達物質が放出されます。

すると、三叉神経の周囲に炎症が起こり、血管も拡張するため、頭痛が起こり始める。

さらに、炎症の影響で、三叉神経が過敏になり、通常であれば痛みとして感じない血管の拍動を、痛みとして感じるようになるため、ズキンズキンという拍動性の痛みが起こるのです。



視床下部に刺激を与える要因、つまり、片頭痛の引き金になると考えらえているのが、こちらになります。


<片頭痛の主な引き金>

 ・月経や排卵。

 ・出産後や更年期。


 ・寝不足や寝すぎ。

 ・空腹。


 ・ストレス。

 ・ストレスからの解放。


 ・まぶしい光。

 ・強いにおい。


 ・人混みや騒音。

 ・天候の変化。


 ・温度の変化。

 ・高い湿度。

 ・アルコール。




視床下部には、女性ホルモン、食欲、睡眠などの中枢があります。

なので、そこが影響を受けると、片頭痛が起こりやすいのだとか。


さらに、視床下部は、自律神経もつかさどっています。

ですから、ストレスとか、天候の変化が影響して、片頭痛が起こるのではないかと、考えらえている。




片頭痛チェック


ササミ
チェック法を紹介。



<片頭痛チェック>


(1) 頭の片側に起こる。

(2) ズキンズキンと拍動性の痛み。

(3) 我慢できない、仕事などに支障をきたす。

(4) 身体を動かすと、痛みが悪化。



このうち、2つ以上 当てはまり、頭痛以外の症状として、以下のうち1つ以上当てはまれば、片頭痛と診断される。


(5) 頭痛が起こると、吐き気がする。

(6) 光や音に敏感になる。



片頭痛チェック



例外もあります。

50歳以上で初めて、上記のような片頭痛の症状があった場合は、脳の病気などを疑い、受診・検査することがすすめられます。




片頭痛の持続時間は、4時間~3日間ほど




<片頭痛 生活への支障>


かなり強い痛みで、動くと痛みが強くなりますし、吐き気が伴うことも。

そうなると、その日の予定をキャンセルせざるを得なくなってしまいます。


勤め人だと、朝から頭が痛い場合には、会社に行けなくなる。

でも、急に休みますと電話すると、中には、さぼってるんじゃないかと疑われてしまうような場合も。

これが長く続くと、かなりのストレスになってしまいます。


女性の片頭痛の患者さんの約半数は、月経に関連して頭痛が起こるというような自覚を持っているのだそう。

その月経の時に起こる頭痛というのは、他の時期に起こる頭痛に比べて、「持続が長い」「痛みが強い」「薬が効きにくい」などの特徴が。

なので、困っている女性は多いそうです。




自分でできる対策


ササミ
片頭痛が起きた時、自分でできる対策には、どのようなものがあるのでしょうか?



<片頭痛 自分でできる対策>

 ・冷たいタオルなどで、痛む箇所を冷やす。

 ・静かな暗い場所で、安静にする。(可能なら睡眠をとる)

 ・軽度の場合は、市販の頭痛薬を。




ただ、市販薬が効かなかったり、頻繁に服用されている方、また、頭痛の日数が多い方は、かかりつけの内科医などを受診してください。


内科などで十分改善しない場合は、「頭痛外来」「神経内科」「開業医の脳神経外科」などを受診するとよい。
 



薬による治療


ササミ
片頭痛と診断された場合は、薬による治療が中心になります。



まず初めに使われるのが、「トリプタン」

トリプタンには、三叉神経から神経伝達物質が放出されるのを抑える作用があります。

それによって、炎症を抑える。

また、広がり過ぎた血管にも作用し、元に戻してくれるんです。



<トリプタンの剤形>


 ・のみ薬。

 ・口腔内崩壊錠、速溶錠。

 ・点鼻薬。

 ・皮下注射。




トリプタンを使ってはいけない人もいます。


<トリプタンを使えない場合>


 ・脳梗塞。

 ・狭心症、心筋梗塞。

 ・重い高血圧。

 ・重い肝臓病。



こういう場合、「非ステロイド性消炎鎮痛薬」を使うのだそう。
 



頭痛ダイアリー


ササミ
頭痛の予防に、日記が有効らしい。



<頭痛ダイアリー>


痛みの程度や持続時間、日常生活への影響、薬の使用状況、吐き気などの頭痛に伴う症状、月経やストレス、寝不足や寝すぎ、悪天候など、頭痛の引き金となりそうな出来事も、メモしておきます。


頭痛ダイアリー


1か月ほど記録して、見返してみると、「頭痛が起こる時の傾向」が見えてきて、それにより、予防策をとることができるというわけ。


頭痛ダイアリーは、日本頭痛学会のホームページからダウンロードすることができます。


 → https://www.jhsnet.org

(トップページ → 市民・患者さんへ → 頭痛ダイアリー)




頭痛ダイアリーを書くことによって、「どういうことが引き金となって、頭痛が起こるのか」が分かってきます。


ある人は、「月経中に、ひどい頭痛が起きる」。

またある人は、「天候の変化」で。

「人混みの中」で、起きる人も。


傾向が分かれば、それをできるだけ避けることもできます。

また、なりそうな時には、無理をしないようにすることも可能。

事前に お薬を準備しておくことも、できる。

光がまぶしくて頭痛が起こるなら、サングラスをかけるとか。





NHKきょうの健康 2017年8月号 [雑誌] (NHKテキスト)






[関係する記事]

 → 「痛くなる前に予防薬を飲む 頭痛体操&日記」

 → 【天気痛】 耳マッサージ&スマホアプリ

 → 【頭痛】スイッチと対処法+バイオフィードバック




tag : 頭痛





web拍手 by FC2

にほんブログ村 健康ブログへ


健康と医療ランキング



FC2カウンター

 RSSリーダーで購読する

 メールで購読する



アーカイブ
 ためしてガッテンの
 アーカイブ 過去記事


 → 2011年 前半
 → 2011年 後半

 → 2012年 1月~3月
 → 2012年 4月~7月
 → 2012年 8月~12月

 → 2013年 1月~3月
 → 2013年 4月~6月

 → 食べ物・料理

 [全記事表示]

にほんブログ村 にほんブログ村へ

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
プロフィール

荒巻ケンコー

Author:荒巻ケンコー
カラダを労わるためのメモ帳。

栄養管理でメタボは脱出。
できるところから、他もメンテナンス。

最新記事一覧(サムネイル画像付き)
【体力作り だまトレ】 脳ポリスを騙せ/ゲンキの時間 Oct 15, 2017
【薬の使い過ぎによる頭痛】 チェックと予防、対策/きょうの健康 Oct 11, 2017
【疲れ目】 スマホで眼精疲労、うつに/ゲンキの時間 Oct 08, 2017
【高血圧サージ】 ベルト スリッパ 深呼吸で予防/ガッテン Oct 05, 2017
【咳】診断チャート&大人の喘息 治療法/ゲンキの時間 Oct 01, 2017
月別アーカイブ
カテゴリ
スポンサードリンク
忍者
検索フォーム Google

記事内検索フォーム。
Google
注目記事
注目記事
忍者

注目記事
広告
食べ物の記事
健康の新常識
ダイエット 痩身
検索フォーム FC2
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR
Flashゲーム&占いおみくじ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新トラックバック
にほんブログ村