【忘れる効果】 塗り絵で集中=快眠 【友野なお】
忘れることにも、良い面があった。
・ 痛みを忘れる
・ 寝つきをよくする
集中し、考えないことで、整うのだ。

□ 忘れて眠れ

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

「忘れることによる効果」について。
買い物しようと町まで~♪
出かけたら~♪
財布を忘れて~♪
というのは、某海鮮家族の主題歌です。
でも、こういうケース、増えてるようですね。
芸能人のエピソードトークにも、ちょいちょい出てきます。
電子マネーをよく使う影響でしょうか。
あんまし財布を持たんようですね。
私はペットボトルの回収に気を取られ、純粋に忘れましたが…。
(スーパーから Uターン)
何事も、良いだけのものはないし、悪いだけのものもない、なんて言いますな。
悪いようで 良い面があったり、良いようで悪い面があったりする。
物事は、多面的でございます。
どうも、「忘れる」ってことについても、それが言えるようです。
忘れるってことには、ネガティブなイメージがありますな。
子どもの頃、それで叱られた経験など、あるんじゃないでしょうか。
大人になって、やらかすこともあるでしょう。
あちゃ~と、頭を抱えたりしてね。
でも、「忘れる」ってことにだって、いい面があるようですよ。
<痛みを忘れる>
1つ前の記事で、ノーマン・カズンズという人について書きました。
この人は、痛みを笑いで克服した人です。
腹を抱えて笑うと、痛みさえ忘れてしまう可能性があります。
<寝つきをよくする>
BSテレ東の「なないろ日和」を見ておりますと、快眠のコツについて紹介されてました。
そこに登場したのが、快眠コンサルタントの 友野なお さん。
この方は、睡眠を改善することで、パニック障害を克服したそうです。
そのコツの1つとして紹介してくれたのが、「塗り絵」でした。
快眠と塗り絵って、どう関係するん?
そう思いましたが、聞いてみると、なるほどな~となりました。
眠れない時って、あれこれ考えちゃったりしませんか?
不安なことを想像してしまう時だってあるでしょう。
また、寝よう寝ようと頑張ってしまうことも。
これらを打破するために、「単純作業」を使うんやそうな。
コツコツと、塗り絵をする。
手を動かし、集中することで、いらんことを忘れる わけですな。
しかも、塗り絵をすることで、非現実的な世界に没頭できるので、リラックスできるんやそうです。
塗り絵やと、絵心に自信がなくても、やりやすそうですね。
画を描くよりは、ハードル低めかもしれません。
おフランスでも注目されてて、「コロリアージュ」言うそうです。
集中、没頭して行うから、自律神経が整えられるんやそうな。
1日のリセットとして、リラックスタイムとして、使っている人も いるかもしれませんね。
このように、「集中する」とか「没頭する」とか、そうしているうちに「忘れる」ってことには、けっこう 良い面があるようです。
こう見てみると、忘れるってことも、けっこう いいもんですな。
意外な ええ面が、隠されとる。
こういう「意外ないいこと」を発見することが、人生を豊かにするのかもしれません。
<集中、没頭して、忘れられそうな行為>
[1] 腹を抱えて笑う
[2] 塗り絵
[3] おいしいものを食べる、作る
[4] 歩く
[5] 筋トレ、ストレッチ
[6] 写経
[7] 編み物などの趣味
あれこれ考えず、黙々とやれるものが 良さそうですな。
家事なんかも、無心でやれるものは、よさそう。
それだけ現代人は、余計なことを考えすぎな面も、あるんかもしれませんね。
寝ることは癒しやから、その前ぐらいは、忘れた方がええのかもしれません。
とはいえ、「忘れ物」のように、避けたいことはありますよね。
やから、切り分けた方が、ええのかもしれん。
忘れたらアカンことは、忘れないようにする
こだわらない方がいいことは、忘れる
忘れないようにすることで活用できるのが、「メモ」かな。
買い物するものはメモしといて、財布の中に入れる習慣をつけるとか。
必要な作業は 「付箋」に書いて、目につくとこに貼っておくとか。
忘れることと、忘れないこと。
切り分ける。
メリハリ、メリハリ。
[ 4月6日に思うこと ]
「足の親指を解放せよ」
ん?
どういうこと?
足と親指は、切っても切れないもの。
そういう密接な結びつきを持つ関係をいうそうです。
何かを得るには、何かを手放さねばならない。
「切っても切れない関係」
そう思えるものを捨ててこそ、新たに得られるものがある。
そういうことらしい。
何にせよ、パッと晴れたように、目の前に希望が広がるのが ええですな。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
春の風が悪いものを吹き飛ばし、良い季節がやって来ますように。
tag : 睡眠



【ノーマン・カズンズ】 笑いで痛みを吹き飛ばした人
難病による激痛で、眠ることもできなかった男性。
それを救ったのは、笑いだった。
ノーマン・カズンズさんて、どんな人?

□ 笑いの力とは?

さあ、今回のテーマは何でしょうか?

「笑いと健康の関係」について。
すっかり、あったかくなりましたな。
ただ 1日の中でも、暑いくらいだな~と思う瞬間もあれば、ちょっと寒いな~という時もあります。
コタツさんを使う時間も すっかり少なくなりましたが、しまうにはまだ早い。
近所の桜も 見事に 咲いておりますが、来週の金曜には ちょっと強めの雨が降る予報で、花散らしになる可能性もあるらしい。
あっという間ですな。
年々、時が過ぎるのが早うなっとります。
10歳の時の 1年は、1/10年。
50歳だと、1/50年。
これが 1年ではなく、1時間や 1分だと、もっと違ってくるのかなと。
分母ばっかり、大きゅうなります。
さて、先週の日曜日、「健康カプセル ゲンキの時間」を見ておりますと、「笑いと健康」に関するテーマでした。
なるほどな~と思いながら見とったわけですが、数日後、本を読んどりますと、こんな話題が出てきました。
「ユーモアは肉体的治癒をも促進する。これは故ノーマン・カズンズが雄弁に語っている。カズンズは中年で、激しい苦痛と衰弱に襲われる病気にかかり、体が不自由になった。それは医学的な治療の見通しがたたない病気だった。やがてカズンズは麻酔薬よりも、心から笑うことで痛みが大幅に軽減されることを発見した。そこで、意図的におもしろい映画や本に没頭して過ごしていると、病状が落ち着いたのである」
ノーマン・カズンズとは、アメリカのジャーナリストです。
ニューヨーク・ポストに就職し、サタデー・レビューという雑誌の編集長も務めた人。
この人が 50代の頃に、「強直性脊椎炎」という膠原病を発症したのだそうな。
強直性脊椎炎は激痛を伴う難病で、(当時)治る確率は 1/500 と宣告されたのだそう。
さらに問題がありまして、アレルギーがあったもんやから、思うように薬が使えんかったらしい。
こうなるともう、八方ふさがりです。
なにせ、激痛で眠れないほどの症状。
絶望してもしょうがない状況に思えますが、カズンズはあきらめなかった。
医師による治療と平行し、自分でも何とかできないかと、いろいろと調べたそうです。
そこで行き着いたのが、「笑い」だったんですな。
10分間 腹を抱えて笑うと 2時間は眠れることを、発見したのだそうな。
正直、誰でもこのような結果が得られるわけではないでしょう。
ただ、ノーマン・カズンズという人は、自分でこのような結果を勝ち取ったようです。
さて、ゲンキの時間の話に戻りますと、番組冒頭、2つの事例が紹介されとりました。
[1] 山形大学医学部 ほとんど笑わない人は、よく笑う人に比べて、死亡率が約2倍。心血管疾患の発症率も高い。
笑う頻度と 全死亡および心血管疾患発症リスクの関係 | 山形大学 (PDFファイル)
[研究の目的] 笑う頻度と全死亡および血管疾患発症リスクの関係を断続研究において明らかにする。
[まとめ] 笑う頻度が低い群では、背景因子調整後も死亡率および心血管イベント発症率が有意に高かった。
[2] 近畿大学 お笑いライブを見た後は、「緊張」「不安」「疲労」などに改善が見られる。
産学連携で「笑い」の測定方法を開発 「笑い」が身体・心理的に与える影響を医学的に検証 | 近畿大学
【本件のポイント】
●表情をスコア化することで「笑い」を測定することに成功、「笑い」の医学的検証が可能に
●笑うことによって、「緊張・不安」「怒り・敵意」「疲労」のスコアが改善
●今後は人が「笑い」を必要とするシチュエーションでの「笑い」の効果を検証予定
腹を抱えて笑う時なんか、他のことは何も考えてませんよね。
ただただ笑っている。
そこがいいのかもしれません。
カズンズの場合だと、本気で笑うと 痛みさえ忘れてしまう、というわけ。
ただ、別の見方をすれば、「カズンズは、多くの人が絶望するような状況の中でも、おもしろいものを積極的に探し、それに触れて、腹の底から笑うという能力があった」と言えるのかもしれません。
他の、番組の中で紹介されたものを箇条書きすると、以下の通りです。
番組名 : 健康カプセル! ゲンキの時間
テーマ : 笑いがもたらす健康効果
放送日 : 2023年03月26日(日曜日)
解説 : 福島県立医科大学 医学部疫学講座 大平哲也 教授
「脳内リセット効果」
笑いはストレスや痛みの悪循環を断ち切る作用がある。
<笑いの 3つの健康効果>
[1] ストレス解消効果
[2] 有酸素運動
[3] 認知症予防(人付き合いが増える)
笑うことで副交感神経が有意になり、ストレスの軽減が期待できる。
笑うこと自体が、有酸素運動に近い効果がある。また、声を出して笑うと 下腹部に力が入るので、腹式呼吸と同じような効果が得られる。
笑うという行為には、人が不可欠。したがって、人付き合いが増えて、これが認知症予防につながる。
笑うと、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)が活性化する。
笑うのが苦手な人も、心配ない。
作り笑いも、生理学的には、本当の笑いと同じ。ストレス解消効果もある。(脳は区別できない)
[ 4月1日に思うこと ]
「勢いを失う」
それは悪いことだろうか?
元気な子羊がいた。
盛ん過ぎて、よく頭を柵にぶつけて、ケガをしていた。
他の子羊たちに、ケガをさせることもあった。
それが急に、大人しくなった。
こういうのなら、落ち着くところに落ち着いたな~となりそう。
物事には良い面も悪い面も 両方あるので、大事なのは「塩梅」なのかもしれない。
あるいは、バランス。
tag : 健康カプセル!ゲンキの時間



【昔話05】 王様と魔法の小鳥 【モンゴル童話】
不思議な ふしぎな、魔法の小鳥。
逃がさないためには、何が必要?
王様は、どうすればいい?

昔むかし、とある国の森で、おかしな噂がありました。
なんでも、不思議な鳥がいて、誰も捕まえることができないのだそうな。
人々はその鳥を、「魔法の小鳥」と呼んでおりました。
やがて、その噂は、王様の耳にも入ることとなりました。
王様はさっそく森へ狩りに出かけたのですが、なんということでしょう、あっさりと魔法の小鳥を捕まえたのでした。
城に帰ると、王様は小鳥をカゴの中に入れました。
すると、小鳥は鳴くでもなしに、人の言葉で話しかけてきました。
「アタシはこれから、物語をお話します。もし、アナタが 憤ったら、たちまち アタシは逃げてしまいますからね」
おかしなことを言うものだと 王様は思いましたが、小鳥の話を聞くことにしました。
お金持ちの男が、荷車に大事なものを積んで、運んでいました。
ところが森の中で、車輪の一つが壊れてしまった。
途方に暮れる男でしたが、運よく、猟犬を連れた狩人が通りかかりました。
男は狩人に事情を話し、自分が戻ってくるまで、荷物の番をしてくれるよう、頼みました。
十分なお礼をするからと。
狩人はこれを承知し、男が助けを呼びに行っている間、犬と一緒に荷物を見張ることにしました。
ところが、思ったより時間がかかったようで、夕方になっても、男は戻ってきませんでした。
こうなると、狩人も心配になってきます。
というのも、狩人には、年老いた母親がいたのです。
母親のことは心配だけれど、荷物を見張ると約束している。
困った狩人でしたが、犬にしっかり荷物を見張るように言いつけ、いったん家に帰ることにしました。
少しすると、助けを呼びに行った男が、戻ってまいりました。
最初、狩人がいないことを不思議に思いましたが、すぐに犬がちゃんと荷物を見張っていることに気づき、頭をなでてあげました。
「かしこい犬だ。これはお礼だよ」
そう言うと、男は犬に 銀貨を1枚 くわえさせました。
犬は、ワン! と返事をすると、尻尾をふりふり、家へと走っていきました。
母親に事情を話し、荷物の見張りに戻ろうとした、狩人。
そこに、犬が駆けてきました。
見ると、銀貨をくわえています。
狩人はそれを見るや、カッとなって、犬を殴りとばして、殺してしまいました。
見張れと命令した荷物から、犬が銀貨を盗み取ったと思ったのです。
「なんてこった!」と、王様は叫びました。
すると、魔法の小鳥はカゴの外に出て、森の方へ飛んで行ってしまいました。
カゴを調べてみましたが、カギはかかったままです。
魔法の小鳥は 名前の通り、不思議な力を持っているようです。
次の日、王様はまた、森へ出かけました。
するとまた、魔法の小鳥は、あっさりと捕まったのでした。
王様は城へ帰ると、昨日より頑丈なカゴに、魔法の小鳥を入れました。
すると、魔法の小鳥は言います。
「アタシはこれから、物語をお話します。もし、アナタが 憤ったら、たちまち アタシは逃げてしまいますからね」
もう、昨日のように憤るまいよ。
そう心に誓いながら、王様は小鳥の話を聞くことにしました。
あるところに、お母さんと赤ん坊が暮らしておりました。
水を汲みに出かける間、お母さんは猫に、赤ちゃんの子守を言いつけました。
猫は言いつけを守るため、赤ちゃんのいる ゆりかごが 見える場所で、見守ることにしました。
ところが、どこからかネズミがやって来て、赤ちゃんの耳をかじってしまった。
猫は怒って、ネズミに おそいかかりました。
あっという間に、ネズミを退治した猫でしたが、赤ちゃんを見ると、耳から血を流しています。
かわいそうに思った猫は、傷口をなめて、なんとか血を止めてやろうとしました。
そこへ、お母さんが帰って来た。
お母さんは驚いて、汲んできた水を、ぶちまけてしまいました。
かわいい赤ちゃんが耳から血を流し、それを猫がなめている。
カッとしたお母さんは、持っていた桶で、猫を殴り殺しました。
「なんてこった!」
憤らないと心に決めていた王様でしたが、時すでに遅し。
魔法の小鳥は カゴの外に出て、森の方へ飛んで行ってしまいました。
次の日、王様はまたまた、森に出かけました。
すると、これまた、またまた、魔法の小鳥は 驚くほどあっさりと 捕まったのでした。
丈夫なカゴに閉じ込めても、この小鳥は不思議な力で、外に逃げてしまうようです。
王様は最初の鳥カゴに、魔法の小鳥を閉じ込めました。
そして、今度こそ憤るものかと、心にかたく誓ったのでした。
魔法の小鳥は言います。
「アタシはこれから、物語をお話します。もし、アナタが 憤ったら、たちまち アタシは逃げてしまいますからね」
ある国で、雨が降らない日が続きました。
人々は、飲む水がなくて困っております。
ある男が 水はないものかと探しておりますと、高台の大岩から、少しだけ水が したたり落ちておりました。
ほんのわずかな水でしたが、これ幸いと、男は 持っていたお椀に、ためようとしました。
すると、どこからか カラスが飛んできて、男のお椀を はたき落してしまった。
お椀が割れたので、もう水を飲むことはできません。
カッとした男は、石を拾うと、カラスに向かって投げつけました。
石はカラスに命中し、カラスは大岩の上へと落ちていきました。
男は頑張って、大岩の上へと のぼりました。
岩の上で、カラスは死んでしまっています。
それより驚いたのは、人間よりも大きな蛇が、岩の上で眠っていたことです。
そして、水だと思っていたものが、実は 大蛇の口から出た毒液であることに気づいた。
「なんてこった!」
王様が叫ぶや否や、小鳥は森の方へ飛んで行ってしまいました。
次の日、王様はもう、森へは出かけませんでした。
魔法の小鳥とも、それ以来、会うことはありませんでした。
でも、聞くところによると、王様はこの日より、ちょっとだけ思慮深い王様になったそうですよ。
<おしまい>
元ネタは、モンゴルの物語だそうです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
のんびり、おだやかに、暮らせますように。
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