【胃酸の逆流】 危険度チェック 春間賢/ガッテン


3名の胃人から分かったこと。


 ・ 穴が開いて、胃の中と体の外がつながってしまった人。

 ・ 自らピロリ菌を飲んだ、研究者。

 ・ 胃酸が出やすくなっていることを発見した、日本人医師。



<胃酸の逆流 危険度チェック>

肥満、猫背、過食、飲酒、ストレスに注意。



<生活のコツ>

 ・ バランスのよい食事を、腹八分目で。

 ・ 食べ過ぎたら、枕を高くする。

 ・ 食後 30分は横にならない。



解説 : 川崎医科大学 総合医療センター 春間賢 特任教授。



2018年6月13日放送の「ガッテン」より、「せきが止まらない! 歯が溶ける! 犯人はまさかの“胃”!?」からのメモ書き。

その後編です。




ためしてガッテン 胃酸逆流 危険度チェック




胃人から分かったこと


ササミ
最新情報!

研究で今、日本人の胃が、さらに逆流しやすい状況になっていることが、分かってきたらしい。



その前にまず、胃の200年にわたる研究を、見ていきましょう。

登場するのは、3人の「偉人」ならぬ「胃人」。

胃の研究に貢献した人たちだ。




[1]


まずは、カナダ人のこの方。

アレクシス・サンマルタン(1802~1880)。


実は、このサンマルタンさん、ある大きな事故で、胃と体の外とが つながってしまったのです。

(散弾銃が暴発して、腹部に直撃。奇跡的に命は取り留めたが、胃壁の穴が完全には塞がらなかった)

治療したのは、ウィリアム・ボーモントさんという医師。

この医師は、サンマルタンさんに謝礼を払い、胃に関する実験を行ったのだそうな。

穴から、糸で吊るした食べ物の欠片を入れて、取り出しては観察する。

すると、こんなことが分かりました。


 食べ物の違いや その時の気分で、胃液の出方が変わる。


胃に穴が開いてしまった、サンマルタンさん。

その後、78歳まで生きて、たくさんの子宝に恵まれたのだとか。




[2]


お次は、オーストラリアの方。

バリー・ジェームズ・マーシャル(1951~)。


マーシャルさんは、ピロリ菌に関して、素晴らしい貢献をした人。

胃潰瘍の原因がピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)にあることを、発見しました。


なんと、この方、自らピロリ菌を飲み、ピロリ菌の影響で胃炎が起きたことを確認したんです。

というのも、当時、胃の中は強い酸で満たされているため、菌が生きていられるはずがないと、されていたんですね。

そこでマーシャルさん、自分を実験台にしたのだ。

体を張って、証明したというわけ。


その後、2005年には、(ロビン・ウォレンと共に)ノーベル生理学・医学賞を受賞しています。




[3]


3人目は、日本人。

この方こそ、日本人の胃が さらに逆流しやすい状況になっていることを、突き止めた人です。


岡山県にある、川崎医科大学付属病院。

川崎医科大学 総合医療センターの 春間賢 特任教授が、その人なのだ。

胃がんや胃潰瘍など、診察した患者さんの数は、10万人にも上ります。


春間先生は、ニコニコしながら言いました。

「胃酸、それから、胃の粘膜ですね」

「見てると、楽しい、楽しい、時間を忘れる」

「愛らしいですね、胃の組織ってのは」


先生は、コレクターなんです。

何に対してかというと、「胃の細胞」を集めている。


見せてくれたのは、「胃酸を出す細胞の標本」。

患者さんの検査や治療のため、数ミリの細胞を、一つ一つ採取してきました。

炎症が起きているかとか、粘膜の状態を、見るためだそうです。

その数、40年で 数千人分というから、驚きですね。



春間先生が医師になりたての頃、胃炎や胃潰瘍は重症化しやすく、亡くなる人もいる深刻な病気でした。

苦しむ患者さんのために原因を究明しようと、こうした細胞を活用してきたのだ。


多くの胃の細胞を見続ける中、先生は、ある異変に気づきました。


 胃酸を分泌する細胞が増えている。


同じ面積の中にある細胞の数が、年々増加。

現代の日本人は、40年前と比べると、1.35倍にもなっていたのだとか。


先生によれば、「それで日本人の胃液が増えている」というのだ。

細胞が増えると共に、日本人の胃酸を出す力も上がっているというのです。


(他にも複数の研究が行われ、日本人の胃液増加が確認されているとのこと)



でも、そもそも、なぜ細胞が増えているのでしょうか?




春間先生の解説


ここでスタジオに、専門家の先生が登場。

川崎医科大学 総合医療センターの 春間賢 特任教授です。




そんなにたくさん食べているわけではないのに、胃酸がたくさん出てしまう。

多くの調査から、胃酸逆流が増える背景に、胃酸の増加があることが分かってきました。


逆流性食道炎の人の割合





<どうして、胃酸を出す細胞が増えてしまったの?>


春間先生によれば、そこには生活習慣の変化があるのだという。

特に、食べるものが変わってきた。

昔は、魚とか炭水化物が主でした。

しかし、戦後、肉を食べる量が増えたことで、消化のために多くの胃液が必要になったらしいのだ。


ちなみに、日本人の1日の胃液の量は、推定で 2~3リットル。




私たちの胃の細胞は、肉などの たんぱく質を食べると、特にたくさんの胃酸を出します。

戦後 70年で、日本人が肉を食べる量は、3倍に。

そのため、胃酸を出す細胞が、頑張らねばならない状況になってしまったんです。

結果、細胞が増えていったと、考えられます。



そしてさらに、もう一つ、日本人の胃酸増加に関係するものが。

それは、「ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)」


ピロリ菌に感染している胃は、炎症が起きて、胃酸が出にくくなるんです。

かつての日本人の多くが、胃にピロリ菌を持っていたといわれています。

つまり、胃酸が少なかったんですね。

しかし、衛生環境の改善や治療の結果、今では激減。


出生年ごとのピロリ菌感染率


現代では、胃壁はきれいになり、胃酸がたくさん出るようになったというわけ。


ピロリ菌の除去は、胃潰瘍や胃がんのリスクを大きく下げるので、重要です。

しかし、一方で、胃酸が出やすくなることがあるんですね。





<胃酸を出す細胞が増えた影響>


春間先生によると、患者さんが若くなっているらしい。

例えば、20代や30代の、逆流性食道炎の患者さんもいるらしい。

さらに、アメリカやヨーロッパでは、小児の逆流性食道炎も多いのだとか。




肥満も関係するという。

太ると胃が圧迫され、胃酸が逆流しやすくなるのだ。




胃酸の逆流 危険度チェック


ササミ
次の質問で、いくつ当てはまります?




<胃酸逆流 危険度チェック>


 ・ ちょっと肥満が気になる。

 ・ 猫背だと言われる。

 ・ たくさん食べてしまいがち。

 ・ ストレスを感じることが多い。

 ・ お酒をよく飲む。

 ・ 食べてすぐ横になることが多い。



春間先生によると、1つでも当てはまる人は 胃酸にちょっと注意を とのこと。



なぜ、猫背だと、逆流しやすいのか?

それは、肥満と同じで、胃に圧力がかかりやすいから。

ちょっと背中を曲げると、お腹に圧力を感じませんか?



食べてすぐ横になることも、よくありません。


食べてすぐ横になると


食後、すぐに横になると、逆流しやすい。

まだ胃の上部に食べ物がある状態で横になると、すぐそばに食道からの入り口「噴門」がくる格好に。




胃酸で困らない生活のコツ


ササミ
胃に違和感があったら、まず頼りたくなるのが「胃腸薬」ですよね。



<市販の胃腸薬には、どんな種類があるの?>


春間先生によると、薬局に行くと400種類ぐらいあるのだそう。


今回、それを 2つのグループに分けました。


[胃酸を抑える]

1つは、胃液を抑える薬。

あるいは、胃液を中和する薬。

これは、胸やけにいいのではないかと。


[総合薬]

もう1つは、いろんな成分が入った、いわゆる総合薬です。

胃の粘膜を保護したり、胃腸の動きをよくしたりします。



あと、胃が収縮すると痛みを感じるのですが、それを和らげる薬もある。


中には、胃酸を出やすくする薬もあるのだとか。



春間先生のお話。

「非常にたくさんの、いろんな作用のお薬が出てますけども、やはり、一時的な応急処置 という風に考えていただいて」

「これをずっと飲み続けるものでは、ないと思います」

「飲まれても 1週間、あるいは、2週間たっても症状が取れない時は、やはり、医療機関を受診して、きっちりまず検査を受けていただきたいと思います」

「重篤な病気が隠れていることがありますので、そこを忘れないでほしいと思います」


長期にわたって症状が取れない場合や、ひどい症状が出た場合は、医療機関で検査を!





<生活の中で、胃酸を抑える対策は?>


一番は、食事内容。

肉は大切なエネルギー源で、特に高齢者には意識して摂ってほしいもの。

ただ、量が問題になります。


食べ過ぎず、バランスのよい食事を心がける。

それが、胃酸を抑える第一歩。

腹八分目 が大切です。


先生によると、胃の粘膜はだいたい、1か月で入れ替わるのだそう。

つまり、食生活を変えた効果は、1か月程度で表れ始めるということ。




また、こんな方法も。


<食べ過ぎた時の逆流対処法>


 ・ 枕を高くする。

 ・ 食後 30分は横にならない。




まずは、寝る姿勢から。

これは、「日本消化器病学会」の「患者さんと家族のための胃食道逆流症ガイドブック」でも勧められているもの。上半身を上げた寝方です。


上半身が少し起き上がる枕を使うという、方法も。

なければ、枕の下に、たたんだ毛布をひいて角度を作っても、OK 。

先生のおススメは、だいたい10度以上の傾斜です。

目安は、厚手の毛布なら、3~4枚重ねくらい。


逆流対処法




前述のとおり、食べてすぐ横になるのも、NG です。

胃液が逆流しやすくなります。

先生が言うには、「できれば 2時間」とのこと。

「本当は、3時間起きていると一番いい」とも。




春間賢先生のお話。

「次にやっぱり、(胃酸で困る状況を)子どもさんたちに引き継がないように」

「まだ日本人は、海外の人に比べると、胃酸は少ないわけですから」

「ここでなんとか抑えることができれば…」


これからの研究にも、期待大ですね。





ササミ
日本人は、胃酸が逆流しやすくなっている。

しかし、食生活の改善で、胃は変えられます。

エノキ
ガッテン! ガッテン!




胃酸の逆流に気づくには?


ササミ
最後は、これ。

胃酸の逆流で体調不良かも?

そんな人のための、簡単チェック法です。



症状で多いのが「胸やけ」ですが、「胃もたれ」と感じる人もいます。

よく知られているのが、「ノドや口に 酸っぱいものが頻繁にこみあげる」や「ゲップが多い」というもの。

特に、「食後1~2時間によく症状が出る人」は、胃酸の逆流の疑いあり。


まず、腹八分目などの「食生活の改善」を心がけてください。





NHKガッテン! “医者いらず



「胃もたれ・胸やけ」は治せる 機能性ディスペプシア・胃食道逆流症・慢性胃炎 (別冊NHKきょうの健康)


 



来週は、お休みになります。

ガッテンの代わりに、美と若さの新常識「発見! “痩せる脂肪”の極意」が放送される。


次回は、6月27日の放送。

ワカメなのに、でろんでろん。

さらに、どろどろ。

でも、おいしい。

「魅惑の食材! わかめ 未知との遭遇」。





 前編 → 【新型胸やけ】 胃酸で 歯が溶ける?




[関係する記事]

 → 「胃の老化とピロリ菌 呼気検査で見つける」

 → 【胃痛の原因】 胃の上が熱い 胸やけ

 → 【胃の病気】症状別の対策 唾液を増やすおサルさん体操




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【新型胸やけ】 胃酸で 歯が溶ける?/ガッテン


逆流性食道炎の不思議な症状。


 ・咳が止まらない。

 ・歯が溶けてボロボロに。

 ・中耳炎に。


胃酸が逆流するメカニズムを紹介。



名古屋大学医学部 曾根三千彦 教授。

島根大学 医学部 角昇平。



2018年6月13日放送の「ガッテン」より、「せきが止まらない! 歯が溶ける! 犯人はまさかの“胃”!?」からのメモ書き。

その前編です。




ためしてガッテン 新型胸やけ




新型胸やけ


エノキ
さあ、今回のテーマは何でしょうか?

ササミ
「胃酸」です。





時代と共に変化してきた、日本人の身体。

平均身長は、60年で、およそ 11.2cm アップしているのだとか。

顔の形だって、変わってるんですよ。

下の画像は、約30人の顔を合成した写真です。


平均顔の変化


今の人は、アゴが細くなっていますね。

これは、あまり噛まなくなった影響ではないかと言われています。



そして、ここからが本題。

なんと、身体の中でも、変化が。

とある細胞が、増殖しているらしいのだ。

しかも、それが、様々な病気に関わっているのだという。




今回のテーマは、「胃酸」。

実は今、胃酸によって起きる「胸やけ」など、「逆流性食道炎」の人が、急増しているんです。


逆流性食道炎の人の割合


40年で、9倍になっていますね。



さらに、こんな情報も。

なんと、「新型胸やけ」なるものが登場したというのだ。




まずは、基本から学んでいきましょうか。



<胸やけって、どうやって起きるの?>


人工の胃液に、肉をつけてみました。

すると、2時間後、こうなった。


胃液の実験


消化が進んで、ホロホロに。



たくさん食べると、胃液がたくさん出ます。

食べ物に反応して、胃液は出てくる。

上の実験のように、胃酸のおかげで、食べ物が消化しやすくなるってわけ。


ただ、やっぱり、食べ過ぎはよくないようです。

胃の入り口にある「噴門(ふんもん)」という部分。

普段、噴門は閉まっているんですが、ここを胃液が通り抜けて、漏れ出てしまうことがあるのだという。


 胸やけ=胃液が噴門を抜けて上がってしまう状態。




こんな実験があります。

まず、被験者に、バリウムを飲んでもらう。

逆流が起きやすい寝転んだ状態になって、ゲップをしてもらいます。

その時のエックス線写真が、これ。


逆流性食道炎


胃の中身が 噴門を抜けて、食道に上がっています。



もともと、胃の内側は、胃酸によるダメージを受けないようになっています。

理由は、粘膜で コーティングされているから。

でも、食道は違うんですね。

胃酸にさらされ続けると、食道は傷つけられてしまう。


荒れた食道


これが、「逆流性食道炎」です。



この逆流性食道炎、胸やけが症状として現れることが多いのだとか。



食べたものを消化するのに必要な、胃酸。

でも、あり過ぎると問題に。

番組ではこれを、「負の胃酸」と表現しました。



そして、多すぎる胃酸の影響は、胸やけだけではないことが、分かってきています。

いったい、どんな症状が引き起こされてしまうのでしょう?




歯が溶ける?


ササミ
実際に経験した人が、3名います。



[ケース(1)]


43歳の男性、Aさん。

健康には自信があったといいます。

それが 4年前、ある症状に襲われました。


咳(せき)が止まらない。

一度始まると、お手上げです。

コホン コホンという、空咳(からぜき)というか、むせるような咳だったという。

咳止め薬を使っても、なかなか治りませんでした。


特にひどくなったのが、人と話している時や、食事の後。

そして、夜寝ている時。

そのうち、ノドに異物感まで出るようになったという。

まるで、ノドに何か潜んでいるかのような、違和感があった。


原因が分からないまま、何軒も病院を回った、Aさん。

そして最後に、原因は「胃酸の逆流」だと診断されたのでした。


でも、Aさんは、胸やけは感じなかったといいます。

これはなぜ?





[ケース(2)]


埼玉県にお住いの男性、Bさん(51歳)。

6年前、大変なことになってしまいました。

なんと、胃酸が原因で、上側の前歯を すべて失ってしまったのだ。


もともと、歯にはそれほど問題がなかったらしい。

それが 6年前、食事中に、ある違和感が…。

歯の噛み合わせが、おかしい。

その後、症状はさらに悪化。

前歯が 3本、一気に痛くなりました。

歯の裏側が、触って分かるほど、ザラザラしていたという。

さらに、どんどん薄くなるのが分かった。


耐えられなくなって歯医者さんに行くと、衝撃の発言が。

「歯が溶けて、ボロボロになってますね」

そう言われてしまったのだ。



下の画像は、Bさんと同じ症状の患者さんの歯です。


胃酸で溶けた歯


胃酸によって、歯の裏側が変色してますね。


重症だった Bさんは結局、上側の前歯を、全部入れ歯にしなければならなくなってしまったのです。





[ケース(3)]


胃酸は医師にとっても、驚くような症状を引き起こすことがあるのだとか。


専門家に、話を聞いてみましょう。

名古屋大学医学部の 曾根三千彦 教授です。

専門は、耳鼻科。


曾根先生は、ある患者さんを診察しました。

高齢の女性で、耳が詰まったとの訴えだった。


診察すると、鼓膜の中に、液が溜まっているのが分かりました。

液を取り除くと症状はよくなったのですが、しばらくすると、またぶり返したという。

これを繰り返す、難治性の中耳炎でした。


不思議に思って液体の成分を分析した、曾根先生。

すると、高濃度の「ペプシノーゲン」が見つかりました。

ペプシノーゲンとは、胃液の代表的な成分。

つまり、なぜか耳の中に、胃液が入っていたのです。





3つの不思議な症状。

どうして、胃酸で、こうしたことが起きてしまったのでしょう?



胃液が逆流して、胃酸が上がり、ノドにトラブルを起こしたり、歯を溶かしたり。

また、稀に、耳にまで症状が出るそうです。


そう、胸やけだけではない、胃酸が起こす様々な症状が、注目されている のだ。


さらに、胃酸の逆流が起きていても 気がつかない場合もある のだとか。




川崎医科大学の実験。


安全な濃度の「人工の胃液」を使用します。

それを少量、人間の食道に入れてみました。


すると、こんなことが分かった。

ある人は、ノドに詰まるような感じがした。

でも、別の人は、特に何も感じないという。

そう、食道の感覚には個人差がある のだ。

つまり、胸やけがないまま 他の症状が出る人もいる、ということ。




<胃酸が引き起こす 様々な症状>


 ・ 胸やけ。

 ・ 胃もたれ。

 ・ 胃痛。


 ・ 吐き気。

 ・ 咳。

 ・ ノドの違和感。


 ・ 胸痛。

 ・ 歯のダメージ。

 ・ 中耳炎。





胃酸の逆流


ササミ
人間は 度々胃酸が逆流すると 症状が出やすい仕組みを、もともと持っているらしい。


島根大学 医学部の 角昇平 先生。

研究チームは、胃の働きを、様々な方法で探っています。


例えば、こんな実験。

使うのは、「縦軸 8チャンネル pH センサーカテーテル」だ。

センサーが、8個ついています。

これによって、食後に産生される胃酸が、どのように分布しているかを見るんですね。


鼻から入れて、食道から胃の真ん中にかけて、8個のセンサーが入りました。


胃液の分布 実験


赤い部分が、酸の強いところです。

青や緑は、弱いところ。


緑色の食べ物の部分の上に、赤い胃酸の層ができています。

これが、逆流するようですね。


実は、胃酸を出す細胞は、胃の上の方にだけ、分布しているんです。

すると当然、食べ物が入ってくると、上から胃酸が出てくるので、食べ物の上に胃酸がたまりやすくなる。

そのため、食後すぐに逆流が起きると、濃い胃酸で、大きな被害が出てしまうのでした。





NHKガッテン! 2018年 夏号



胃腸の不調がなくなる本 (TJMOOK ふくろうBOOKS)


 



後半に続きます。




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【脊柱管狭窄症】 三宅裕司さんの体験/健康カプセル! ゲンキの時間


体験談から学ぶ、脊柱管狭窄症。


 (1) 間欠跛行に注意。

 (2) 椎間板ヘルニアとの併発。

 (3) 放置するのは危険。


三宅裕司さんの経験。

「我慢し過ぎちゃダメ! 痺れが来たら病院へ!」



<最新治療>

PELという内視鏡を使った手術についても、紹介します。



ドクネット:あいちせぼね病院 伊藤全哉 院長。

 東京腰痛クリニック 三浦恭志 院長。

ゲンキスチューデント:滝裕可里。

ゲンキリサーチャー:深沢邦之。



2018年6月10日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「~ 腰痛の真犯人 発見! ~ 体験者が語る! 脊柱管狭窄症の恐怖」からのメモ書きです。




ゲンキの時間 脊柱管狭窄症の恐怖




間欠跛行


エノキ
さあ、今回のテーマは何でしょうか?

ササミ
「脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)」です。



こんな症状、ありませんか?


 ・何もない所で、つまづきやすい。

 ・スリッパが、脱げやすい。

 ・歩くと、下半身に違和感がある。


当てはまる人は、脊柱管狭窄症の可能性が。


この病気は、50歳以上の腰痛の「最大の原因」と考えられているのだそう。

芸能人でも、みのもんたさん、水前寺清子さん、宮川大助さんらが、経験しています。

番組MCの 三宅裕司さんも、2011年に発症。休養し、リハビリに取り組むこととなりました。



脊柱管狭窄症の患者数は、国内で 約350万人。

日常生活に支障をきたすのはもちろん、寝たきりや要介護になる人までいるという。





[体験談(1)]


60歳の女性、Aさん。

もともとは、腰痛とは無縁だったといいます。

初めて身体に違和感を覚えたのは、18年前。

歩いている時、右足外側に痺(しび)れが出た。


治療を担当したお医者さんに、話を聞いてみましょう。

東京腰痛クリニックの 三浦恭志 院長です。


「初期症状で 痺れを発症する方は、たくさん いらっしゃいまして」

「腰から下の痺れ、さらに痛みは、脊柱管狭窄症の症状になります」



その後、Aさんに、不思議なことが起こりました。

歩いていて ヘンだな~と思っていたら、家に帰ってみると、靴下が踵(かかと)まで脱げていたんです。

脱げそうになることはあっても、ここまで気づかないとは。




<脊柱管狭窄症とは?>


脊柱管とは、背骨の後ろ側にある 神経が通る管のこと。

周辺のじん帯が膨らみ、脊柱管が狭くなると、内部を通る神経を圧迫してしまうんですね。

神経は 下半身へとつながっているため、圧迫されると、下半身の痺れや痛みが起こるのだ。


脊柱管の狭窄



この「神経の圧迫」により、「感覚障害」も生じる。

Aさんが 靴下が脱げても気づかなかったのも、このためだったのです。


さらに、運動機能も低下するため、足に力が入らなくなり、足首の筋力も低下。

その結果、つまづきやすくなったり、スリッパが脱げたり等の症状が出ることも。




症状が出ていたのは足だったため、腰痛もない Aさんは、原因が腰にあるとは思いませんでした。

靴を変えてみたり、歩き方を変えてみたりするものの、痛みは増すばかり。

3年後の45歳で病院に行ったものの、ハッキリとした病名は不明のままだったという。


変化があったのは、13年後。58歳の時でした。

ちょっと歩くと、痺れてきて、痛くて、足が出せなくなる。

立ち止まって、屈伸運動したりして、痛みを治めてから、また歩き出すといった状態。



これこそが、「間欠跛行(かんけつはこう)」という脊柱管狭窄症の代表的な症状なんです。

立ったり歩いたりしている時は、背骨が軽く反るため、脊柱管の後ろにある じん帯が、神経の通る脊柱管を、圧迫してしまう。

その結果、徐々に痛みや痺れが、悪化してしまうんですね。

しかし、前屈みになることで、脊柱管とじん帯の間に空洞が生まれるため、圧迫が和らぎ、痛みが一時的に治まるんです。


間欠跛行



ちょっとの間、しゃがんだら、何とかなる。

実は、これが厄介の元。

間欠跛行があっても、自分では気づけず、放置する人も多いのだ。



Aさんの症状は、どんどん悪化。

100メートル歩くのも困難になってしまいました。



この時、Aさんの脊柱管は、こんな状態だったのです。


MRI画像


Aさんの脊柱管は、つぶれて黒くなっている。



三浦先生の解説。

「脊柱管狭窄症というのは、加齢変化で、少しずつできていくものです」

「だから、症状が、じわりじわりと、ゆっくりと出現して進行していく場合が、多いです」



その後、Aさんは、59歳の頃に手術を受けました。

現在は痛みもなく、穏やかな日常を過ごしているとのこと。




<脊柱管狭窄症の症状>

 ・ 下半身の痺れ。

 ・ 足元の違和感。

 ・ 一定の距離が歩けない。



これらの症状がある人は、病院での検査をお勧めします。




ヘルニアとの併発


ササミ
続いては、この方。



[体験談(2)]


70歳の男性、Bさん。

若い頃から、腰痛持ちだったといいます。

やがて、お尻の下から、痺れが出てきた。

症状を感じ始めたのは、50代の頃。

その時は、すぐに病院を受診しました。

しかし、原因は特定されず、病院を何軒も回っているうちに、症状が悪化してしまった。

痛くて足が前に出ない状態でした。

とにかく、何をしても痛い。

背中を丸めてヒジをつき、テーブルにうずくまって、何とか痛みを我慢していたという。

トイレには、這いつくばって行く。

不安な日々が、およそ半年も続きました。

鬱になる寸前だったと、Bさんは振り返ります。


やがて、Bさんは友人に紹介される形で、三浦先生を受診。

すると、意外な原因が、明らかになったのだ。


Bさんはもともと、腰痛を繰り返し起こす人でした。

どうも、もともと脊柱管狭窄症を生じていたところに、ある日突然、ヘルニアが飛び出したようです。


Bさんは、脊柱管狭窄症に加え、「椎間板ヘルニア」を併発していたんですね。


椎間板ヘルニアとは、腰への負荷が原因で、背骨のクッションである椎間板が突き出してしまう病気。

Bさんの場合、もともと脊柱管狭窄症が圧迫していた神経を、飛び出た椎間板が、さらに刺激していたのだ。


脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニア




その後、Bさんは、手術を受けました。

今では、大好きなゴルフができるまでに回復しています。




放置するのは危険


ササミ
3人目の体験者は、この方。



[体験談(3)]


76歳の男性、Cさん。

半年前、脊柱管狭窄症の手術を受けました。

しかし、今、立ち仕事ができないらしい。

立っていると、ふらついてしまうのです。

腰や太ももの痛みは取れました。

でも、ヒザから下と指先に、両足とも痺れが残っている状態。

今も足先の感覚が鈍く、歩行にも影響が。



Cさんの手術を執刀した先生に、話を聞いてみましょう。

あいちせぼね病院の 伊藤全哉 院長です。


MRI画像を見ると、真っ黒になっている部分が。


MRI画像


かなり神経が圧迫されている状態です。

伊藤先生は、重症な患者さんだと思ったという。



実は、手術の4年前、Cさんは、両足に痺れが出てきたため、近所の整形外科を受診していました。

そこで脊柱管狭窄症と診断され、手術を勧められた。

その時、手術しないと歩けなくなると言われたのですが、Cさんは 躊躇してしまいました。

当時は、歩けたし、仕事もできた。

それに、後遺症で歩けなくなったり、寝たきりになったらどうしようという不安が、あったのです。

それで Cさんは、手術しないことを決めました。

この時は、まだ症状も軽く、万が一出るかもしれない手術の後遺症の方が、心配だったんですね。


しかし、やがて、症状は悪化。

だんだんと歩けなくなってきた。

ついに、足の痺れや痛みの他に、こむら返りや足の痙攣を繰り返すようになってしまいました。

4年間、我慢したものの、さすがに限界でした。



伊藤先生の解説。

「圧迫が長引けば長引くほど、神経に傷がついてしまいます」

「やはり、処置を早くしないと、重症化してしまうので、一刻も早く手術が必要だと」



このケースの場合、4年間放置したことで、術後に痺れが残ってしまったんです。


Cさんは今、懸命のリハビリを続けているとのこと。
 



三宅裕司さんの体験


ササミ
三宅さんも、体験談を語ってくれました。



「5か月くらい前から、腰が痛くなったんです」

「腰が痛いのは、割と運動とかした後に、よくなるから、何も気にしていなかったんですけど…」

「救急車で運ばれる 1週間ぐらい前に、痺れが出たんですよね」

「痺れて、足がどんどん動かなくなってるのに、まだ仕事を続けてたんですよ」

「最後の仕事は、車イスで行きました」


その後、三宅さんは救急搬送され、手術することになりました。

2011年のことです。

術後、半年間のリハビリを乗り越え、仕事に復帰した。


三宅さんは言います。

「だから、私は声を大にして言いたいんですが、我慢して一生懸命仕事をしちゃダメなんです

「もう、痺れが来たら、すぐに病院へ」
 



ドクネット


ササミ
引き続き、あいちせぼね病院の 伊藤全哉 院長(整形外科医)に、教えていただきます。



MRIに対し、X線(レントゲン)では、狭窄している部分が見えづらい。


MRI画像とX線


実は、これが落とし穴になるのだ。


X線は骨しか映らないので、脊柱管狭窄症が判断できません。

レントゲンしかない施設だと、細かなことが分からないんですね。

なので、症状があるのに病名が分からない場合は、MRI検査を受けることを、伊藤先生は勧めています。





<必ず 手術しないといけないの?>


伊藤先生の解説。

「全員が全員、手術というわけではなくてですね」

「まずは、保存療法といいまして、リハビリだとか、薬物療法だとか、それから始めます」

「で、3か月、それを続けてもですね、改善しない場合は、手術を勧めることが多いです」
 



最新手術


ササミ
その手術とは、どういうものなのでしょう?



愛知県は犬山市にある、あいちせぼね病院。

ここで手術を受ける患者さんに、密着させていただきました。


81歳の女性、Dさん。

立ち上がると、足先からすね、お尻のあたりまで、ひどく つねられているような感じだという。

ゆっくりしか歩けません。

半年間、足の痺れと痛みに、苦しんできました。



検査の結果、黄色じん帯が神経を圧迫していることが分かりました。

なので、これを取り出す手術をすることに。


手術台の上に うつぶせになる、Dさん。

従来の手術では、全身麻酔をし、背中を 3~5cm 切開して、行います。

この場合、患者さんの負担が大きく、長期入院になることもある。

今回の手術では、傷口は、わずか 1cm に満たない大きさ。

これは、「PEL」という内視鏡を使った手術です。

わずか、7mm の傷口から、内視鏡を入れて、黄色じん帯を取り除いていく。

局所麻酔で傷も小さいので、患者さんの負担も少ないのだとか。


モニターには、70倍の映像が映し出されました。

黄色く見えるのが、神経を圧迫している「黄色じん帯」です。

直径3mm の鉗子(かんし)ですが、先端の動きは、種類によっていろいろ。

黄色じん帯の大きさや場所によって、使い分けます。


鉗子を使って、黄色じん帯を切除してく。


PEL手術


執刀医の伊藤先生は、この「PEL」で、年間およそ200件の手術を担当するそうです。

高度な技術と経験が必要なこの術式は、全国でも数件の施設でしか、行っていないのだとか。



手術が終わり、翌日、Dさんの歩行を確認することに。

前は手すりが必要でしたが、術後は足を引きずることもなく、しっかり歩けてる。


症状にもよりますが、PELだと、2泊3日ほどで退院できるのだとか。



伊藤全哉先生のお話。

「腰痛だからといって、年のせいだと決めつけないで、違和感があったら、早めに受診することをお勧めします」




痛みや痺れが出たら、我慢せず。

まずは病院で検査を。





脊椎椎間板ヘルニアは内視鏡で治す―たった「3ミリ」で手術ができる!?



脊柱管狭窄症克服マガジン 腰らく塾 Vol.7 2018年 夏号






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